アパレル業界裏話

【アパレルの闇】「一生モノ」はだいたい嘘です

 

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お店に買い物に行くと
「一生モノだから買っておいた方が良いですよ」
「10年使えるから買っても損ではないですよ」
と言われることはありませんか。
 

一部本当のこともあるけれど、実はあれ大体嘘なんです。
 

「一生モノ」が存在しないのはなぜ?

 

というわけで今回は「一生モノの嘘」を暴いていきます
 

ファッション雑誌や洋服屋さんでも「一生モノ」はよく使われる言葉。
それは「一生使えるということはこれだけ高くても損しないから」ということを示すために使われます。
 

しかし冷静に考えると一生モノってそれほど多くはないんです。
本当にごく僅かだけ一生モノになり得るアイテムもありますが、基本的に大概のモノは一生なんて使えません。
 

冷静に考えてみてください。
もし一生かっこいいままで使えるアイテムがあるとしたら、それだけ買っておけばいいでしょう
それなのになぜファッション雑誌は毎度新しいコーディネートをたくさん提案するのか、なぜ洋服屋さんは毎週のように新しいアイテムを展開するのか、なぜ私のようなファッション指南の仕事が成り立つのか。
もし「これを買っておけば一生おしゃれになれる」という価値の落ちないアイテムがあるなら、それを買っておけば良い話だけの話。
 

今手持ちのアイテムでこれまでずっと使い続けているものはありますか。
一生どころか3年以上大切に使っているものはありますか。
 

ある統計データによると実はほとんどの洋服が3年以内に現役を引退しているんです。
 

この3年というのは「耐久性が3年で終わる」「トレンドが3年で切り替わる」という話ではなく、あくまで統計に基づくもの。
もちろん3年以上持っている服もあるでしょう。
ただ3年以上「現役で気に入って使っている洋服」は今クローゼットの中にありますか。
おそらくほぼないはずです。
 

どれだけ気に入って購入しても3年を超えるとほとんどの洋服はタンスの肥やしになっているはず。
持っているけれど着ていないという状態になっているはず。
つまりほとんどの洋服は3年で飽きてしまうんです。
 

これは統計に基づく厳然たる事実なので是非一度ご自身のワードローブを確認してみてください。
あれだけ悩んでお金を出して買ったあのアイテムも、3年経ったら着ていない・・・なんてことが多いのではないでしょうか。
もちろん10枚、20枚と持っている中で1枚くらいは3年以上現役で使っている洋服はあると思います。
しかし3年以上気に入って着続けているものはかなりレア、おそらく10%未満のはずです。
 

逆に言うと3年以上の耐久性があっても実はほとんどが無駄だったりするんです。
ただこれは極論なのでもちろん「3年経つと劣化が始まるものを正当化する」というわけではありません。
3年以上の耐久性があってもだいたい3年以内に飽きてしまうのが現実なんですね。
 

大抵の洋服は3年で飽きてしまう、そして一生モノが存在しない理由はファッションにトレンドが存在するから
 

「トレンドなんて追いかけていないから別に意識してないよ」
 

と思っている人もいるかと思いますが・・・それは意外と間違っていてそもそもトレンドのないファッションなんて存在しないんです。
もしトレンドなんて関係なく自分の好きなものを着ているのがおしゃれなら、ガッツリ肩パットが入ったバブル時代のジャケットが今でも着られるのかという話。
バブル時代の格好を10年、20年と今も変わらず着ているだけでは見えないでしょう。
 

私たちが考えるかっこいいという概念は実は毎年微妙に変わっています。
1990年代と2000年代のかっこいいはそれぞれ違う。
もっと厳密にいうと2020年と2021年のかっこいいも違うんです。
 

これは当然の話で価値観は環境や世の中の情勢などに影響されて時間と共に変化するもの
だからかっこいいという概念も当然不変ではありません
私たちは線でモノを見ず、点でモノを見る傾向が強いから「これかっこいいしずっとこれ着てればいいじゃん」と思いがちですが・・・当然年数が経つとそのかっこいいが古くなってしまう。
 

なぜかっこいいという価値観が古くなるかというと、これはトレンドの構造に理由があります。
例えばアーリースターターがクルーネックのTシャツを着だしたら、それを見た周りの人が「かっこいいな」と思って真似をする。それを見た別の人たちが「あのクルーネックのTシャツかっこいいな」と思ってさらにマネをする。最終的にはユニクロやGUなどの量販店が真似をしてクルーネックTを着た人がどんどん増えていく。
こうして世の中に行き渡ると皆がクルーネックのTシャツを着ることになるため差別化ができなくなっていく。
 

「おしゃれ」というのは皆と何かが違って区別されるからこそ評価されるもの
つまり皆と何か違うポイントを作らなければおしゃれにはなれない。
 

そしてその「皆と違うポイント」がトレンドなんです。
この繰り返しがトレンドの変遷なんですね。
そしてこのトレンドの変遷がそのまま価値観の変遷に繋がる。かっこいいの概念はこうして変わっていくわけです。
 

これはアイドルや俳優を辿ってみると本当によくわかることなのですが・・・以前知り合いの美容系経営者の方が話されていてすごく納得したことが、DA PUMPのISSAさんはすごく細い眉毛を描いているでしょう。
でも最近流行りの眉毛は太眉なんです。菅田将暉さんや韓流アイドルを見ても太眉の方が多い。
 

このようにかっこいいの価値観がアップデートされていないとずっと細い眉毛を書き続けるわけ。
今でも90年代のギャル男みたいに肌を焼いて金髪で細眉の人がいるでしょう。
それは価値観のアップデートができていないから。
様々な人や洋服を見ると価値観は勝手にアップデートされていくけれど、そのアップデートが止まるとそこでおじさんになってしまう
いつまでもかっこいいおじさんと時代遅れのおじさんが生まれるのは価値観のアップデートをしているかで変わってくるのです。
 

街に出て様々な洋服を見るということをやらないから「かっこいい」の価値観が自分の青春時代で止まってしまう。
そうすると今のかっこよさに対応できなくなるわけですね。
 

だから「一生モノ」は耐久性という意味では確かにあるけれど、同じ着こなしでも一生かっこいいままでいられる魔法のようなアイテムはないんです。
例えば何十年と使えるルイスレザーのライダース買ったとしても、ずっと同じ着こなしをしているとダサくなってしまう。
 

一生かっこいいまま使いこなすためにはまずトレンドに合わせてモノを買い替えること。そして耐久性が高いものをずっと使うときは着こなしで今っぽさをプラスしていくことが必要です。
 

そのためにファッション雑誌やインフルエンサー、ショップスタッフから今の着こなしを吸収して価値観のアップデートを図らないと、一生モノを買ったとしも腐らせることになってしまいます。
 

数少ない「一生モノ」になり得るアイテムとは?

 

さて「一生モノは大体嘘」だとお伝えしてきましたが・・・そうはいってもトレンド、価値観の変遷に左右されない強い個性と魅力を持った一生価値が落ちないアイテムもいくつかあります。
 

それは大きく分けて3つ。
1つはスニーカーのジャーマントレーナーやバブアーのジャケット、リーバイスの501やコンバースのオールスターなどデザインの源流となっているアイテム
これらはどの時代も様々なブランドが似たようなアイテムを山ほど展開しているでしょう。
デザインの源流となっているモノは時代を超えても輝きを失わないんです。
 


Photo by https://shop.converse.co.jp/img/goods/L/32067961.jpg
 

これはなぜかというとまず客観的な話で、今例に挙げたリーバイスの501やコンバースのオールスターは発売されてからもう何十年と経っています。
これまで何十年も廃れずに愛されてきたということは、この先何十年も変わらず愛されるだろうと予測できる。
 

そして様々なブランドが模倣するオリジナルデザインのアイテムはデザインの完成度や汎用性が高い
特にミリタリーアイテムは顕著で、ミリタリーは基本的に迅速にミッションを遂行できるかでデザインが決まっています。
 


Photo by https://www.trefac.jp/img/img_db/3034001751798371/2020112019265737101.JPG
 

例えばミリタリーの前立て部分は基本的にボタンの上に布を当てて比翼にしているものが多い。
それはほふく前進をしたときにボタンが地面に引っかかって前に進めなくなると命の危険に関わりミッションの遂行が困難になるから。
比翼の方がシンプルでかっこいいという理由ではなく、ボタンが引っかかるとまずいというミッション遂行のためにデザインが決まっているんです。
 


Photo by https://www.nakatashoten.com/img-item/al-5-b2.gif
 

あとは飛行機の中で着用するフライトジャケットであるMA-1。
MA-1がなぜこんなにシンプルなデザインなのかというと狭い飛行機の中で動いたときにコードや機械に引っかけて壊さないよう装飾をなくしシンプルなデザインしてあるわけ。
そして裏側がオレンジ色なのはもし飛行機から落ちて海上に着水したときにひっくり返して救助を待つため。
オレンジ色は世界的な基準でSOS信号の代わりになるんですね。
 

このようにミリタリーアイテムはミッション遂行のために作られたデザインだからこそ無駄なく完成度が高いんです。
そして無駄なく汎用性が高いからこそデザインの源流となり、トレンドに左右されずに強い個性と魅力を持って50年、100年と愛されているわけ
こうしたデザインの源流となっているアイテムには意外と一生モノがあります。
 

買った瞬間から値段が上がるものもある?!

 

一生モノになり得るアイテム2つ目は時計やジュエリー、バッグ、シューズなどのアクセサリー類
 


Photo by https://www.cartier.jp/content/dam/rcq/car/16/23/14/9/1623149.png.scale.314.high.%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B9-%E3%83%89%E3%82%A5-%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A8-%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81-%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%EF%BC%86%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB.jpg
 

これらも先程と同じで例えば私が持っているカルティエのサントス。
これが誕生したのは1900年頃でもう100年以上経過しています。
誕生してからこれまでの100年間ずっと支持されているからこそ、これから先の100年も残るだろうと推測できる。
 

アクセサリー類がトレンドに左右されないのはトレンドが回りにくいアイテムだから
トレンドは真似しやすいアイテムほど回りやすいんです。
サコッシュというミニバッグが良い例で、去年、一昨年あたりにドッと流行したけれど最近急激に見なくなりましたね。
なぜかというとサコッシュは値段が安く皆真似しやすいから。
2,000~3,000円くらいで買えて皆真似できるからトレンドが浸透しやすい。
そうして皆が使いだすと差別化できなくなり価値が落ちやすいわけ。
 

しかしレザーバッグや革靴、ジュエリー、高級時計などは値段が高くめったに買わないから真似しづらくトレンドが回らないんです。
だからジュエリー類は1度買うと一生の財産になり、しかもリセールバリューが極めて高い。
 

普通のブランドでモノを買うと4、5年経てばほとんど値段がつかなくなるけれど、高級品は5年、10年落ちで価値が上がることすらある。
ロレックスのエクスプローラー1やデイトナなんて買った瞬間に値段が上がると言われ
ているくらい。
長いスパンで見たときにトレンドが回らないこととリセールバリューが極めて高いことを考えると、実は高級品の方が満足度は高い上にお得で資産にもなる
 

だから高級品に対して過剰に抵抗感を持つ必要はないかと思います。
 


Photo by https://theshopyohjiyamamoto.jp/img/goods/UB-Y33-700/UB-Y33-700_3-2-14.jpg
 

そして一生モノになり得るもの3つ目はレザーやデニムなどの経年変化するもの
 

レザーやデニムなど着るたびに少しずつ色味や風合いが変わるものは着る度に表情が異なるから他のアイテムと比べると飽きづらく長く使いやすい
一生モノとまで言えるか正直微妙なところではあるけれど、他のアイテムと比べて長年使えるでしょう。
 

これらの源流デザイン、高級品、経年変化するアイテムの3つは一生モノになり得ますが・・・何度も繰り返す通りこれらずっと同じように使っているだけではおしゃれでい続けることはできません。
 

時代によってかっこよさがアップデートしていく以上、輝きを持っているアイテムを使うときも着こなしを洗練させないとおしゃれにはなりにくい。
だからモノの価値だけではなく着こなしも追究していかないとおしゃれは成り立たないことを覚えておきましょう。
 

ということで今回は一生モノの嘘について話しました。
是非買い物の参考にしてみてください。

 

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