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今回は「格安スーツ紹介特集」の後編です。
前回はユニクロのスーツや各ブランドの格安セットアップなどを紹介。
今回は「スーツ専業」の格安ブランドで全身揃えてみました。
ビジネスや就職活動などはもちろんですが
カジュアルでも使える様に着こなしまで指南しています。
是非ご覧ください。
今回の記事内容は2016年2月14日に配信したメルマガの一部を抜粋したものです。
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良質格安スーツブランドといえば・・・
格安スーツブランドは青山やコナカなどを始め幾つも存在しますが、
着比べれば納得、間違いなくこのブランドがイチオシです。
「SUIT SELECT/スーツセレクト」。
佐藤可士和氏(セブンイレブンのコーヒーメーカーをデザインした人)がプロデュースしたコナカグループの業態です。
他の量販系スーツブランドと異なりシルエットにとことんこだわっており、「業界で最も体型を綺麗に見せることに特化したスーツ」として有名。
本メルマガでも2014年度12月配信号にてスーツセレクトの紹介をしたことがあります。
興味ある方はそちらも是非ご購読ください。
まず「良質スーツ」は安くしにくいものです。
皆が一様に着用するものですか目が肥えている人が多く、粗悪な素材がバレやすいことがまず一つ。
イタリア製の素材だったり、極細糸のウールだったり、良質素材を使おうとすれば当然その分高くなります。
またカジュアルと違い作るのが難しいことが一つ。平面的に切って縫うだけのカットソーなどと異なりスーツは体にフィットさせなければならず、立体的な構造が求められます。スーツはシワが出てしまうと安っぽさが見えてしまいます。シワをなるべくつけずに綺麗なウールの質感を途切れなく見せてあげることが良質スーツの証。
シワをつけても許されるカジュアルのジャケットとはこの点が大きく違います。
立体的な形を求められるためパーツも多く複雑なため良品を作ると思えば人の手間がかかるものです。
Photo by http://cdn.thumb.shop-list.com/res/up/shoplist/shp/__basethum900__/luxstyle/crooz/pm-3059.jpg
※参考画像「シワが許されるカジュアルジャケット」
カジュアルのジャケットは袖まわりや肩周りなどにシワが出ても許されるものですが・・・
Photo by http://shiritai-chimatano-wadai.com/wp-content/uploads/2014/11/メンズスーツアイキャッチ.jpg
※参考画像「シワが基本的にないドレススーツ」
スーツはシワが出ないように立体的。
そのためスーツはハンガーにかけた時にシワが出たりするものです。「着用時」のことを考えてパターンを作っているため、ハンガーをかけて体の凹凸がない状態では逆にシワが生まれるんですね。カジュアルウェアは平面的なものが多いので基本的には逆で、ハンガーにかけた状態ではシワが出ず着用するとシワが出るものです。
また「良品スーツを作ろう」と思ってもスーツを着用するのはオシャレに無頓着なおじさまが多いもの。
そのため着心地優先・耐久性優先にした方が売れるんですね。そのため細身でフィットするようなスーツを作ると「良品でも売れない」ことがあるわけです。
そんな理由から基本的に量販の格安スーツブランドは良品を作ろうとしない、作れないものなんです。
しかしながらスーツセレクトはコナカの生産背景を使い格安で良品なスーツを作ろうとする稀有なブランド。
素材はイタリア製の極上の生地を大量に買い付けて格安で提供したり。
形もかなり考えて作っており・・・
例えばウエスト周りを単に絞って細くするのではなく、実寸以上にスッキリ細く見えるように袖先を少しフレアさせたり。袖先をフレアさせると、その分肘と腰の間に隙間が出来るので、腰が実寸以上に見た目にキュッと細い印象を作れるのです。(このあたり上述の通り2014年度のメルマガで詳しく説明しています)
上下で28000円などの価格ですが、実際素材も形も50000円レベルのスーツと見劣りしないクオリティが実現できています。
40代以降のオジサマは上述の通り着心地や耐久性を重視するのでこのスーツセレクトはいささか20,30代向けに広告を打ったりしがちですがもちろん40代50代でも十分に着用可能なモデルばかりです。プロデュースしている佐藤可士和さんだって51歳です。
「いくらプロデュースしてるからって佐藤可士和がスーツセレクト着るかよ」
とも思うかもしれませんが、
彼はプライベートでもスーツセレクトのスーツを愛用しています。恵比寿のスーツセレクトの旗艦店にはよく買い物に来ているそうでたまに見かけたりもしますよ。
スーツセレクトで一式揃えてみた
今回スーツセレクトで一式揃えてみました。後ほど着用写真もありますのでまずは購入品を紹介します。
※購入アイテム一覧はメルマガ本文で閲覧できます。
まずスーツですが「業界で最も細く見える」と話題のスキニーモデルを選びました。
別にスキニーモデルじゃなくても良いものは沢山ありますが・・・「カジュアル兼用」を考えた時にコレが適しています。ラペル部分が太かったり、着丈が長めだったりとクラシカルなモデルではなかなかカジュアルに合わせにくいものです。特に「着丈」には注意です。
着丈が長いテーラードジャケットはなかなかカジュアルでは使いにくいもの。
なぜならばIライン、Yライン、Aラインなど体型を整える基本シルエットのどれにもあてはまりにくいからです。
いくら身幅や肩幅が細身のモデルだったとしても着丈が長いとボリュームがわずかに生まれます。
そうなるとトップスが細めとなるIラインとAラインはなかなか作りにくい。Yラインを作るにしても今度はボリュームが足りないとなるわけです。着丈が長く細身のものだと「Oライン」がありますが、選べるシルエットがOラインだけとなると少し着まわしの幅が狭まる。
なので着丈は短くコンパクトにまとまったジャケットを選ぶのがおすすめ。
カジュアルでもジャケット単体で着まわしやすくなります。
そこで今回は着丈も短く、タイトな「スキニーモデル」を選んでいるというワケです。
(もちろん他にも着丈短めのモデルはあるのでそれでも良いですが)
また色はソリッドの黒を選んでいます。シャドーストライプやネイビーカラーなどもスーツの定番ですが、
カジュアルでジャケット単体で使うならば黒の方が何かと合わせやすいでしょう。
ストライプやネイビーカラーだとどうしても「スーツを流用している」感も出てしまいやすいので着こなしに自信が無いうちは黒がオススメです。
サイズに関しては私を参考にするよりもきちんと採寸してもらい購入するのがオススメです。
スーツはカジュアルと違いサイズ展開が複雑です。シワを出さないために、なるべく体に沿わせるためです。
A体、Y体など幾つかの種類がありますので是非一度専門店で採寸を試してみてください。カジュアルよりもずっとサイズがセンシティブなものですから。
シャツの選び方はまずは簡単で、ベーシックな白を選びました。襟の形で迷う人が多いと思いますが、
一番簡単な指標はシャツ襟とラペル幅を合わせることです。
ジャケットのラペルが細い場合、シャツの襟を細く合わせてあげます。こうすることで一体感が生まれシャツとジャケットが馴染んで見えます。さらにはネクタイの幅も合わせてあげると良いでしょう。細幅の襟を選んだのならネクタイも細幅のものをチョイスしましょう。まずは基本中の基本ですがこのあたりを指針としてください。
靴はスーツセレクトは正直あまり良いのが無かったのですが、
このストレートチップは形も綺麗でレザーも粗悪さがバレないレベル。10000円台でこれなら及第点です。
ただしあくまでスーツ用のシューズ、脚長に見せるためかなりロングノーズなのでくれぐれもカジュアル用に使わないでください。ノーズが長すぎると「キメすぎ」な印象になりがちですし、そもそも「ビジネス用途のものを流用」しているとバレバレです。
実際に着用してみた
では実際にスーツをフルセットで着用してみました。
28000円のスーツ、全身量販系ブランドで揃えたにしてはかなりシルエットが綺麗です。
こだわりのあるスーツマニアには物足りないかもしれませんが一般レベルなら十分褒められるでしょう。
またここまでソリッドなデザインならば年齢関係なく着用可能です。サイズ感と先ほどのシャツやネクタイ選びのポイントさえちゃんと抑えられれば誰もが格安揃えられるはずです。
またスラックスですが、スーツセレクトで実際にお直しをしましたがどうも店員さんのあたりが悪かった様で「ノークッション」を理解しておられませんでした。結局「ああ、僕がやるんで良いです」と自分で位置を決めてました。
店員さん任せだと裾が長くなる可能性があるのでそこだけ注意です。基本的に洋服の店員さんはクレームを避けるため裾を必要以上に短くしたがらないですからね・・・。
しっかり「ノークッション」を心がけましょう。普通に立っている状態で少しだけ靴下が見えるかな?くらいでOKです。画像を参考にしてください。
また肩幅がほんのわずかに合っていないのですが今回撮影の日程上、肩は直してません。(許容範囲だとも思いますが)
そのため少しシワが寄ってますが気にしないでください。
こちらはスラックス単体で使った場合です。
今回スーツセレクトで選んだスーツは、ジャケット単体でもスラックス単体でも十分カジュアルで活用できます。
着こなしの参考にしてみてください。
ドレス感たっぷりのスラックスですからトップスはカジュアルなボーダー柄をチョイスしています。それだけではつまらないので柄のスカーフを首元に巻いてフランス人の様な着こなしに。
足元はキメすぎにならないように簡素なデザインの革靴、オペラシューズを素足履きしています。
「ドレスとカジュアルのバランス」を意識するとどうしてもシンプルで地味なスタイルになってしまうという人も多いかと思います。「スラックスにはTシャツ」「デニムにはシャツ」などシンプルな対比構造を作った方が合わせやすいから陥るのですね。そんな時は小物で変化をつけると良いですよ。
「小物」と一口に言ってもいろいろありますが、特に効果的なのは首元の小物です。
ストールやマフラーやスカーフなどですね。顔に近い距離にある首元は「3首」の中でもとりわけ目立つ箇所です。
そのためストールやスカーフなどは目に付きやすく地味な印象を払拭できるアクセントと成り得ます。
「春だからストールは暑苦しい」
と思う人も多いでしょうから今回スカーフを使っています。
なおスカーフについての細かい説明や解説紹介は
メルマガ「ファストファッションマストバイ2016年2月号」で行っていますのでご期待ください。
こちらはジャケット単体で合わせたカジュアルスタイルです。
結婚式の二次会などを想定して少しドレスライクにまとめています。ニットにスカーフとややドレスライクなトップスに対してダメージの入ったインディゴデニムでカジュアルにまとめています。
シルエットは上下ともにキュッと細めのIラインで整えています。
裾のロールアップはなるべく細幅でまとめると過度に足元に視線が集まらずに済みます。脚長に見せたいのなら
細幅に整えるべきです。太幅にすると一気に足元に視線が集まり脚の短さがバレやすくなります。
また腰位置を隠すべくインナーは少し長めの着丈を用意すると良いでしょう
(画像では少し着丈が上がってしまっていますが)
さてここまで前編後編と分けて紹介したスーツ特集。
前編はユニクロ、後編はスーツセレクトを紹介しました。
結局どちらが良いのか??という話になるとは思いますが、総合点でスーツセレクトに軍配があがります。
やはり餅は餅屋、まだユニクロが業界をひっくり返すほどスーツは洗練できていないのが現状だと思います。
前編で解説した通りユニクロの素材は確かにすごい。上下で20000円ジャストくらいで買えるのに極細ウールの素材を使ったりとコスパは非常に高いです。
しかしもう8000円ほど出してスーツセレクトが買えるなら私はこっちを選びます。素材はユニクロに劣るくらいですが
形の良さはこちらの方が断然綺麗です。ユニクロのジャケットはカジュアルの延長線上であり上述の通りスーツセレクトのような「身体を綺麗に整えて見せる」様な工夫は施されていません。これは何も「プロ目線」の話ではなく
誰が見てもスーツセレクトの方がオシャレに格好良く見えるでしょう。
もちろんユニクロもあの値段でありえないクオリティを出せているわけですが。比べるとこちらが上かな、というところです。是非ご参考に・・・。
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試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
おかげさまで日本最大のメルマガ配信スタンド、
「まぐまぐ」様のメルマガランキングでは人気第3位となりました。(堀江貴文さんが第2位)
2014年、2015年部門別「まぐまぐ大賞」も受賞。なんと6000人以上の読者を抱えています。多くの方に支持され絶賛配信中です。
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