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「アンサンブル」ってあまり聞きなれない言葉かもしれません。
合唱などの言葉では「2人以上が同時演奏する」ことを指しますが、
洋服でも「同じ素材のものを2枚合わせること」を意味します。
Photo by http://voi.0101.co.jp/voi/webcatalog/img/to907/061/to907-06184-63c.jpg
例えばこんな感じですね。
レディースではよく見かけるコーディネートですがメンズではあまり見かけません。
ここに「差別化」があります。
おしゃれは差別化の賜物です。
人と違う状態だからこそ、差別化されているからこそ、「あの人はおしゃれ」と認識されるのです。皆と同じ服装をしている状態ではなかなか「おしゃれだね」という評価は生まれません。
しかしもちろんでたらめに差別化するのも問題です。
「おしゃれの大原則」を理解した上で差別化することが求められます。
仕事も他人と違う結果を出すためにと「差別化」することは重要ですが、
「皆が働いている時間にビールを飲んで」いても結果は悪い方向に「差別化」されてしまいます。
肝心なのは「正しいベクトルに向けて差別化」することであり、そこにはルールと法則が必要です。
仕事も結果を出すためのベクトルがあるでしょう。正しい努力の仕方があるはずです。
ファッションも同じでただひたすら「違う着こなしを」と考えるのではなく、大原則やルールに則った差別化が必要になるのです。
さて「アンサンブル」の話。
例えば「カーディガン」を羽織る時。
無意識に多くの人はインナーとアウターを「違う色」にしようとします。
「コーディネートは組み合わせのこと」と認識しているからでしょう。「組み合わせ=違う色違う素材を合わせなければならない」という固定観念に縛られている様に思えます。
Photo by http://beststyle.me/blog/wp-content/uploads/2015/07/サマーカーディガン5.png
こんな感じですね。
しかし実は「色数を使えば使うほどカジュアルになる」というルールがあります。
スーツやドレスなどの礼服は黒を基調したモノトーン・・・つまり黒や白など色彩のない「無彩色」をわずかな数しか使いません。
一方でカジュアルシーンでは有彩色を数多く使います。スーツと違い赤や青や緑など実に制限なく様々な色を使うのがカジュアルです。実にここにルールがあります。「色数を使えば使うほどカジュアルになる」(加えて無彩色より有彩色の方がカジュアル)のです。
※参考記事
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
上のリンクには大原則が載っています。「ドレスとカジュアルのバランス」です。
メンズファッションはカジュアルによりすぎると子供っぽい印象が膨れてしまい、かといってドレスによりすぎるとスーツや礼服の様な印象で街着としては「キメすぎ」になるものです。ここのバランスを上手にとるのがおしゃれの秘訣、大原則です。
そして日本人はカジュアルアイテムを多く使います。
インディゴデニムやスニーカーやスウェットパーカーなどとにかくラフなアイテムを好みます。「カジュアルによりすぎ」の状態が強いのですね。詳しくは上のURLリンクを参考にしてください。より細かく説明していますので。
さて。上記の内容を踏まえて私はカーディガンを着用する時は「アンサンブル」にすることをオススメします。
つまり同じ素材・同じ色のニットをカーディンガンのインナーに組み合わせるのです。
黒のカーディガンなら同じ素材で作られた黒のニットをインナーに入れます。
ユニクロなどの大量量販店ならば同じ素材で違う型を多数展開していますから、アンサンブルの仕様があるでしょう。
例えばこんな感じですね。
こうして色数を減らし変化を抑えてあげると、カジュアルな印象がなくなり極めて大人っぽくなります。ボトムスにインディゴデニムなどのラフなアイテムを合わせてもそれなりにサマになってしまうのが、アンサンブルなどのドレスライクな着こなしの良いところ。
今は12月、これからの時期コートが基本となります。デートなどでレストランに入る際はアウターを脱ぐ機会も多いでしょう。その際にプリントのスウェットやパーカーなどでも良いですが、「ちょっと気の利いたスタイル」だと相手にも「おっ」と思わせることができます。
脱いでも格好良いアンサンブル。
しかもユニクロで再現可能なスタイル。
脱いでもかっこいいそんな着こなしをお勧めします。
「現役メンズバイヤーが教える洋服の着こなし&コーディネート診断」
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