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「セレクトショップって沢山ありすぎてよくわからない・・・」
「ビームス、アローズはなんとなく分かるけど・・・ジャーナルスタンダードって何??」
ビームスを皮切りに増殖していった日本のセレクトショップ。「カジュアルはビームス、きれいめはアローズ」なんて区分けはなんとなく出来ているけれど、「ジャーナルスタンダード??アダムエロペ??」とビームスアローズの2大巨頭以外となると途端によくわからなくなる・・・なんて人も多いはず。
今回はビームスアローズに準ずるセレクトショップの傾向を幾つか解説してみました。
オーセンティックなアメカジを追求するジャーナルスタンダード
「JOURNAL STANDARD | ジャーナルスタンダード」
「名前はよく聞くけど、イマイチどんなお店か分からない・・・」なんて人も多いかと思います。特に地方への出店はまだまだ発展途上。アローズ、ビームスは大都市圏でなくともかなりの割合で駅近の商圏を網羅していますが、ジャーナルスタンダードは全国20数店舗程度の展開数。「オンライン通販で名前は知っているけど行ったことはない」なんて人も多いでしょう。
運営するのは実は「EDIFICE」「Spick and Span」などのブランドも展開するベイクルーズグループ。最近では「J.S.BURGERS CAFE」というアメリカンハンバーガーの専門店も展開するなど幅広い職種にチャレンジしています。(JSバーガーズは都市圏のみ数店舗展開)
そんなジャーナルスタンダード。テイストは「アメカジ」がベース。デニムやウエスタンシャツ、カーゴパンツにミリタリージャケットなどアメリカンなテイストがメインとなっています。
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店舗内装もウッド調の柔らかいアメリカンな雰囲気。商品の陳列もアローズなどの整然したものではなく、割ゴチャゴチャとしたレイアウトが多め。アメリカンな雰囲気でデニムやミリタリーアイテムを乱雑に並べている印象です。
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Levisリーバイスなどのナショナルデニムブランドの取り扱いもあるほど、デニムの扱いは豊富。同じデニムでも「黒スキニー」などのヨーロッパ風のアイテムは少ないですが、アメリカンなワイドシルエットのインディゴデニムであれば本格的なものが多く選べるでしょう。
各ショップの知識があると「インディゴデニムが欲しいなあ」など特定のアイテムを探そうと思った時に便利。「あそこに行けばあるだろう」と簡単に目星をつけることができます。
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デッキジャケットなどイカついミリタリーブルゾンなどもここんちの得意アイテム。ミリタリーアイテムは素材が固いものが多く、体型隠しに便利です。ウールなど素材が柔らかくへにゃっと体にフィットしやすいものだと華奢な体型などがハッキリと外見上分かってしまいますが・・・固い素材であれば体にフィットしにくく外見上は体型が分かりにくいのです。「自分は痩せ型だからミリタリーアイテムとか男らしい雰囲気は・・・」と疎遠になりがちかもしれませんが、意外と体型隠しに効果的。試してみるのも良いでしょう。
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「ド」がつくほどのカジュアルなミリタリーウェアではなく・・・最近「細身」だったり「柄」や「色」を抑えたデザインだったりと洗練された都会的な「今風」ミリタリーウェアが流行りです。その象徴的存在なのがNY発のブランド「セーブ カーキ ユナイテッド」。
従来型のカジュアルすぎるミリタリーウェアではなく、デザインを削ぎ、色みを落ち着けた大人な雰囲気で表現した人気のブランドです。国内ではジャーナルスタンダードがこのセーブカーキの主要取り扱い店舗。単なるミリタリーウェアやアメカジウェアだけでなくトレンドに沿った提案も交えています。
トレンドライクなアイテムを手頃な価格で「ナノユニバース」
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近年飛ぶ鳥落とす勢いで業績を伸ばしつつある「nano universe/ナノユニバース」。コンセプトは「トレンドとクラシックを併せ持つ提案」「東京カジュアルをベースにイギリス、フランス、イタリアなどのヨーロピアントラディショナルを織り交ぜた洗練された「装い」を提案」などなど・・・翻訳すると「何でもアリ」という意味な気がします。
実際、「トレンドに類するものは何でも扱う」というのがここんちの展開傾向。よく言えば柔軟、悪く言えばノンコンセプトで軽薄とも言えるかもしれません。
大手セレクトショップの中では際立って国内ブランドのセレクトが多め・・・ですが、隣によく似たオリジナル製品を並べていたり若干の「あざとさ」も感じます。トレンド品を集めているだけに「売れるもの」を熟知しており、それを粗利の取れるオリジナル品に転化する傾向があります。結果セレクト品は見せるだけ、オリジナル品で利益をとるという傾向がある様で、近年セレクト品の展開割合が劇的に少なくなっている様に感じます。
そんな「あざとさ」も、お客様的には「いつも高い金額を払って買っていたブランド品に”よく似た”オリジナル品が手頃に手に入る」と嬉しい限りでしょう。
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万人ウケを狙ったオリジナル品だけにやや「薄味」のデザインになっているものの、トレンドライクなデザインがアウターなら1〜3万円程度。パンツなら1万円程度、シャツカットソーなら数千円とかなり手頃。最近ではセレクトブランドの比率を抑えてオリジナル品を強化している様、人気の高さが伺えます。
デザイン志向のオシャレ上級者には「薄味・ベーシック」なデザインがやや物足りなく感じるでしょうが、オシャレ初級/中級者や「ベーシックアイテムも着こなしでおしゃれに見せよう!」と思う人などにはうってつけ。
デザイン傾向としては「アメカジ」ライクなものが多め。といってもジャーナルスタンダードのように「ド」がつくほどのオーセンティックなアメカジではなく、トレンドライクな「細身のアメカジ」がメイン。
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ジャーナルスタンダードはこういった古典的なアメカジの提案がメインですが・・・
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ナノユニバースは「つば広ハット」や「靴下見せ」「タートルネック」などなど。今が旬のトレンドライクなアイテムやテイストを多く盛り込んだり、細身シルエットでヨーロッパ風の「アメカジ」などが主な提案です。
「今っぽいアイテムが欲しい」「街で見かけたあの人みたいになりたい」などなど。トレンドを意識する人は一度お店をのぞいて損はないでしょう。
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またナノユニバースは「時計」のラインナップが豊富。ハミルトンなどのセレクトブランドも人気ですが、ナノユニバースのオリジナル品も多め。ここでも「あざとさ」を感じるデザイン志向を発揮。「ブライ○リング」の様なデザインを2万円台で実現したり・・・手頃でそれっぽいものが買えちゃいます。
無個性・薄味が増えているセレクトショップ
近年のセレクトショップはPOSシステムに頼りがち。売れ筋をデータ分析しそれを次シーズンの展開に参照する流れが一般的です。そうなると確かに「確実に売れるもの」が展開できる一方、「どの店も同じになってしまう」薄味セレクトショツプが量産されてしまいます。
昔はアローズやビームスをはじめ、多くのセレクトショップが独自色を出しており、お店をめぐる楽しみが今よりもはるかにありました。「カジュアルならビームスに」「きれいめならアローズに」「フレンチならアダムエロペに」などなど。異なるテイスト異なるアイテムをいくつも見ながら頭を働かせて「今季はどの服をどのテイスト着てみよう」と考えるのが楽しかったのですが・・・
近年はデータ分析による商品展開が一般化され過ぎてしまい、どこにいっても同じ様な「チェスターコート」が溢れていて、同じ様な「ダウンジャケット」が溢れていて無個性・薄味のセレクトショップが量産されています。
それはもちろん「着こなし」で差別化もできるのですが、残念ながら着こなしで差をつけられるような提案を多くのショップスタッフは出来ていません。
「無個性・薄味」のセレクトショップの量産は、結果「生産背景の優れたブランド」が生き残る算段となります。同じ様なものを展開しているのだから少しでも安いところにお客様が集まるのは当然。価格だけが差別化の要素となります。そうなると「より安く作ることができるブランドが勝つ」わけですね。そうなるとユニクロ、H&M、ZARAなどの優れた生産背景を持つブランドに勝つことができず、無個性セレクトショップは徐々に顧客の離反をはじめています。
その揺り戻しとして特に「ジャーナルスタンダード」などは個性を強めた展開を行なっており、「ここでしか見れないもの」を模索しつつあります。今後もおそらくこういった傾向は続くでしょう。薄味セレクトショップは駆逐され、オリジナルの特徴を持った魅力あるセレクトショップが今後も出てくることを期待します。ファッションは「皆同じ」だったらつまらないものですから。
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