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今回は流行の「縦のレイヤード」について。

MA-1の着こなし方を考えながら「縦のレイヤード」について解説します。

 

MA-1は合わせにくい！買ってからガッカリすること多し！

 

 

「今年はMA-1がトレンドですから」

と店員さんに言われてホイホイと購入したもののいざ家に帰って着てみると「どうもしっくり来ない・・・」「大してカッコよく見えない・・・」「店員さんが合わせているスタイルは凄い良かったのに・・・」と頭を抱えがちな方も多いかと思います。

 

そもそも「MA-1」は決して「着まわしやすい」「合わせやすい」アウターではありません。一昨年くらいからコレクションブランドなどにおいて多く展開が見られて「日本でもMA-1が流行るだろう」と言われていながらもなかなか市場に浸透しない、受け入れられなかった理由の一つが「サマに見せるのが難しいから」です。

 

多くのショップにおいて「試着まで行くんだけど、やめてしまうお客様が多い」という声を聞きました。MA-1はパッと羽織ってサマになるアイテムではなく少し着こなしを工夫しなければいけないものなのです。

 

そこで着こなしのポイントをお教えします。

 

 

ドレスとカジュアルのバランスを意識する

 

一つめは「カジュアルなアウターなのでどこかにドレスなアイテムを加えること」。

 

これは「ドレスとカジュアルのバランス」を理解していないと説明ができないので下記記事を是非一読ください。メンズファッションの肝となる考え方です。

 

※「ドレスとカジュアル」についてはこちらの記事をご参考ください。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

 

まずMA-1の原型はアメリカ軍が使用していたフライトジャケット。ドレスかカジュアルかでいえば世界中で1人も「MA-1がドレスだ」と言う人はいないでしょう。

「ド」がつくほどカジュアルなアイテムです。

 

であるからこそ、他アイテムやシルエットなどでドレスに引き締める必要があります。

 

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「俺は街で振り返られるくらいイケメンでモデル体型だぜ！」
という人なら何合わせてもかっこいいでしょうから良いですが、そうでないのならバランスを意識しないと絶対にオシャレには見えません。

 

カジュアルなMA-1に、カジュアルなチェックシャツ、カジュアルなデニム、カジュアルなスニーカー・・・と全開でカジュアルにまとめあげる人は街を歩くと沢山見かけます。もちろん趣味としてはそれも良いのですが、客観的に「見た目のおしゃれ」を求めるのであればそこに少しでも「ドレス」な要素を入れてあげると、他人の評価が変わります。

 

Photo by http://milanda.net/wp-content/uploads/2014/09/14.jpg

 

男性よりも見た目の探究心が高い女性のスナップには優れた例が多数存在します。MA-1はメンズよりも一足先にレディースにて流行したアイテムですから着こなしを考える時はレディースをトレースするのも一つの方法でしょう。

 

いつもの太いデニムではなくこんなスキニーを合わせたり、全身を礼服やスーツのようにモノトーンで合わせたり、それだけでも印象は変わります。まずMA-1を上手に合わせようという人はこの「ドレスとカジュアルのバランス」を意識しましょう。

 

 

襟のないのっぺりした印象をカバーする

 

二つめは首元です。MA-1には「襟」がなく、のっぺりとした印象になっています。

 

視線が集まるポイントは「首・手首・足首」の3箇所。例えば首元に何もない状態は他部分よりも際立って寂しく感じてしまうものです。

MA-1を持っている方は是非試して欲しいのですが、ストールやスヌードなど首元に何かがあると急激に格好良く見えます。MA-1を着まわしにくくしている、サマに見えにくくしている要因の一つが「襟」がなく首元が寂しいということ。なのでストールやスヌードなどを活用して首元にボリュームを見せてあげると簡単にMA-1のデメリットをカバーできるのです。

 

Photo by http://img5.zozo.jp/goodsimages/941/4377941/4377941_b_13_500.jpg

 

ストールやスヌードでなくともシャツでも構いません。襟のあるシャツをインナーに持ってくることでMA-1のデメリットを補完する効果があります。コーディネートとは理屈とバランスで成り立たせる構築的な考え方をするもの。おしゃれにはロジックがあるのです。

 

 

「縦のレイヤード」で脚長効果を

 

最後もう一つは着丈。MA-1は着丈が短く腰の位置あたりで終わっているものがほとんどです。このお陰で腰の位置がアリアリと分かってしまい、脚の長さがモロバレしてしまいます。

 

そこで気をつけるべきは「MA-1よりも少し丈の長いインナーを入れる」ということ。

 

Photo by http://www.e-explorer.jp/shop/item/explorer/picture/goods/10060_2.jpg

 

同じくらいの着丈のものでは腰位置が丸見えで、スタイルがモロバレ。

 

Photo by http://s.blog.nanouniverse.jp.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/shiga01/files/2014/10/004-e1412231666786.jpg

 

少しインナーの着丈が長いものを選ぶことで腰の位置がわかりにくくなります。

また「分かりにくくする」というだけでなく、MA-1の短い着丈のお陰で通常よりも腰位置が高く見えて脚長に見えます。

これはレディースではおなじみの視覚効果ですね。これがいわゆる「縦のレイヤード」です。

 

Photo by http://shopping.c.yimg.jp/lib/gold-japan/d833_5.jpg

 

ショートジャケットなどをワンピースに合わせることで、腰の位置が上に上がります。これは「ジャケットの裾あたりに腰位置がある」という固定概念を使った視覚効果。あえて短めのジャケットを使うことで腰位置がかなり上から始まっているように見せるのです。

 

メンズでもMA-1などならこの視覚効果を使えます。雑誌などでは「今年は縦のレイヤードスタイル」などと簡単に書いていますが、ちゃんと理屈書きましょうよ・・・。

視覚効果があり腰位置をごまかすレディースではおなじみの脚長スタイルがメンズに流れてきただけの話です。「流行りだから縦のレイヤードしましょう」じゃなくて、「脚長に見えるから流行りになっているんです。実践しましょう。」の方が実際のメリットが伝わっておしゃれな人が増えるじゃないですか。

おしゃれにはロジックがあり、「良く見える」ものにはパターンがあるのです。「流行りだから着る」のも結構ですが「流行っている理由を考える」ことをしてそのメリットを活かすのが良いと思うのですが・・・。

 

ともあれ「縦のレイヤード」体型隠しには大変効果的です。脚の長さに不満を持っている私のような人には是非実践いただきたい。ポイントはMA-1などのショート丈ブルゾンとインナーの着丈の差をつけることです。インナーがやや長く、アウターがやや短く、そんなバランスをとることで足は急激に長く感じます。鏡の前で是非試してみてください。

 

 

 

 

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