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今回は「洋服のケア方法シリーズ」。この時期ありがちな「ニットの毛玉」について。毛玉ができてしまったら?毛玉の取り方などを紹介・解説します。
ニットに毛玉が出来てしまう!!
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メンズもレディースも今年秋アウターがイマイチ売れていない。その原因は「ニットの流行」。今巷ではニットが流行。肉厚で防寒性があり、重ね着せずとも一枚でサマに見えるニットが市場で重宝されています。
アウター買うのは高いけど、ニットなら探せば安いものがあるのも人気のポイント。ユニクロなどが皮切りとなってハイゲージウールやカシミヤなどの価格破壊が起こり、金銭的にもアウターよりもニットを選択する人が増えているようです。
レディースの場合はガウチョパンツやワイドパンツ流行の影響が大きい様。ガウチョなどのワイドシルエットに防寒性を意識したボリュームアウターを合わせると上下共にルーズなシルエットになりがち。そこでスッキリと上半身をまとめるためにプルオーバーのニットがトレンドになっているのです。
しかし、例年以上にニットがトレンドとして挙がっている影響で私の元にこんな質問が多数届くようになってきました。
「せっかく買ったニットが毛玉だらけになった!!」
「どうしたら良いですか!?教えてくださいー!!」
などなど。
まずニットに毛玉はつきものです。
ニットは通常のカットソー生地などに比べて毛羽立ちがあります。着用していくたびに毛羽が絡まり、絡まった毛の先が「毛玉」となって表面に現れます。
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お手持ちのニットの表面をよーーーーーーーく見てみてください。生地表面に
ほそーーーーーーーーーい毛羽が見えるはずです。髪の毛よりもさらに細い糸が表面から無数にひょろひょろと出ています。これらが絡まりあって毛玉が出来るのです。
見た目にも貧乏くさく、格好良いものではありません。「毛玉(ネップ)加工」なんて素材も存在するので、「毛玉加工だと思えばいいじゃん」と思う人ももしかしたらいるかもしれませんが・・・。
あれは全体にあえて毛玉がついているのでヴィンテージ感があり自然に見えますが・・・着用時につく毛玉の多くは背中や袖や脇など部分的に発生するもの。「毛玉加工だと思えばいいじゃん」には無理があります。
ニットに毛玉が出来る理由
「毛羽が絡まって毛玉が出来る」と書きましたが何故絡まるか?原因の多くは「摩擦」です。歩くときに腕を振りますね。腕を振った際に脇と袖が擦れて、毛羽が複雑に絡まりはじめ、毛玉となります。
また背中の裾あたりに毛玉が多く出来ることも。
この多くは「リュック」などのカバンが原因です。
荷物を入れていれば入れているほど顕著ですが、歩くたびにカバンはユッサユッサと揺れて背中に摩擦を与えます。これが毛玉の原因となるのです。
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今年は特に「ニット」も「リュック」も、どちらも市場に多く出ているトレンドライクなアイテムです。この2つを組み合わせている方も多く見かけます。しかし実はこの2つの組み合わせは「最も毛玉を発生させやすいスタイル」かもしれません。困ったものですね。
では「毛玉」が発生してしまったらどうするか?こればかりはどうしようもありません。毛玉状になった繊維を元どおりに戻す魔法の様な技があれば皆やってます。毛玉はもう元には戻りません。だからこそ「切る」しかないのです。
ハサミで丁寧にチョキチョキするのも良いですが、大量の毛玉となると一つ一つ切るのも手間です。「毛玉取り機」で刈ってしまうしか無いでしょう。
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しかし上述の通り「毛玉」は繊維の一部が絡まってできたモノです。「毛玉が出来たら刈っちまえ」は正しいのですが、そればかりを延々とやり過ぎると生地が痩せていき、薄っぺらく、また風合いも徐々に変わってしまいます。「毛玉を刈る」はあくまで対処療法に過ぎません。
さらに言えば毛玉を刈り取る際に生地を傷つけてしまうことも往々にしてあります。毛玉取り機を使っていたらニットに穴が空いちゃった〜なんてことも。
スポンジの裏で優しく毛玉をとる
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そこで「主婦の裏技」的に近年流行しているのが「食器用スポンジの裏面で毛玉をとる」というワザ。あまり力を入れすぎるとこれまた生地を傷つけてしまうので要注意ですが、軽くこするだけで結構簡単に毛玉が取れてしまいます。もし毛玉ができてしまったらこの方法も良いでしょう。(どうでもいいけど食器用スポンジってカステラに似てますよね)
毛玉を発生させないためには?
今度は逆に「毛玉を発生させないために」という発想にしましょう。毛玉を発生させないために「リュックを持つな」というのも酷な話ですので、組み合わせを制限する発想は避けましょう。それ以外の発生防止法は主に2つあります。
一つはブラッシングです。
Photo by http://mirea-mm21.jp/feature/mono/upload_items/_DSC0562-01.jpg
話を振り返れば分かる通り、繊維が絡まることで毛玉が出来るのです。傷んだ髪の毛に起こりやすい「玉結び」と同じ状態ですね。あれも毛先が絡まって出来るものです。
絡まって毛玉が起きるのだから、髪の毛と同じでクシで解いてあげれば良いのです。繊維をブラッシングすることである程度毛玉は防ぐことができます。
「洋服 ブラシ」で検索をかければ大量に使える商品が出てきます。ジョンスメドレーなどの高級ニットを扱っているセレクトショップなどは数万円もする毛玉取りと毛玉防止の専用ブラシなどを持ってたり。私がサラリーマン時代に勤めていたお店にも用意がありました。確かに効果に差はある気がしましたが、そうそう高いものを使わなくとも1000〜2000円程度のブラシでも十分でしょう。Loftなどにもよく売っていますね。
このブラッシング、上述の通り袖周りや脇や背中の裾など、着用後 毛玉のできやすいポイントにかけてあげるだけでもかなり毛玉が出来にくくなります。困っている人は試してみてください。
ちなみに念のため言っておきますが「値段が高いから毛玉ができにくい」というワケではありません。高級ブランドのニットでも同じように毛玉はできてしまいます。これは宿命です。宿命であるからこそ、長く愛用したいのであれば、どんなニットでも日々のケアが必要なのです。
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またもう一つは「ウォッシャブルニット」などの洗濯可能なニットの場合。「洗えるニットだから」と普通に洗うと毛玉ができてしまったり・・・。その場合はニットを裏返してネットに入れればある程度は防げます。
そのまま洗ってしまうと水の中でニットの繊維が動き、毛羽を絡ませてしまい毛玉を発生させることにつながります。なるべく動かないようにネットに入れること、また裏返しておくことが肝要です。
せっかく購入したニット、大事に長持ちさせたいものです。毛玉に困ってしまっている人は上記を参考にケアしてみてはいかがでしょうか。
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