MBの思考

音楽とファッションは似ている?ファッションは「不自由」だからこそ面白い!!

 

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会社代表を務めビジネスマンとしての側面も持つMB。
そんなMBの思考やビジネスマインドを綴るコーナーです。

 

今回は服の話。

「ファッションは自由なものだ」

そんな言葉はよく聞きますが本当にそうでしょうか??
今回はそのあたりを一度考えてみましょう。

 

今回の記事内容は2015年12月13日に配信したメルマガの一部を抜粋したものです。
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ファッションは「完全自由」ではない

 

世間一般的には「ファッションは自由なもの」とされていますが、それは少しだけ間違っています。正しくは「自由だけどルールがあるもの」です。

 

なぜこんなにも「自由だから何でもいい」という誤った認識が広がっているのかいささか疑問なのですが・・・
そもそも一定のカテゴリーやジャンルで「100%自由」なものって存在し得るのでしょうか??

 

 

例えば「音楽」を考えてみてください。音楽も同じです。音楽は自由に表現できるものですが、多くのミュージシャンは
「ルール」を意識して一定の不自由さの中で表現しています。
コード進行だったり、演奏方法だったり、歌い方だったり・・・。

 

人間が耳で聞いて「格好いい」「心地よい」と思うものを表現するのですからそこに一定のルールがあって然るべきです。
人間の耳で感じるものが人によって全く構造が違うのであればそこにはルールは存在しないでしょうが、同じ構造を持つ人間ですから一定のルールや定理が当然生まれるはずです。実際、「音楽理論」なんて確立された学問的分野が存在しますし。
ルールという不自由さの中で表現する自由が「音楽」です。

 

ファッションは諸々の理由からこういった理論的な発達が遅れていますが全く同じです。
人間が皆同じ視覚で見て評価しているのですから、そこにはルールが存在します。
「格好良い」と思う感覚が人それぞれなんてことはありません。「格好良い」には理由があるのです。
を長く見せる方法、顔を小さく見せる方法、ドレスとカジュアルのバランスこのメルマガを読んでいる方は既に多くを理解できているはずです。

 

もちろん音楽もファッションも「完全自由」なものもあります。

例えば「現代音楽」。
音楽理論も演奏方法も全て無視した超芸術的な新しい音楽が存在します。教科書に載るくらい有名なジョン・ケージとか。
ピアノの蓋を開けただけで「会場のざわつき」を音楽として捉えた「4分33秒」という作品。理論から外れたという意味で完全自由な音楽と言えるでしょう。

 

また例えば「竹下通りのファッション」原色をこれでもかと詰め込んだ原宿竹下通りのファッション。
きゃりーぱみゅぱみゅがその正統進化系でしょうか。アニメの様にクッキリとした色の分け方と、でたらめな装飾を施したデザインそれらはどの「ファッション理論」からも外れており完全自由な服装です。

ジョンケージは評価されていますし、
竹下通りのファッションも特定のデザイナーのインスピレーション源として一部評価されています。私もこれらが間違いだとは思っていません。

 

しかし「多くの人に受け入れられるか」という話だと別です。

音楽を大衆芸術として考えるのであれば多くの人に喜ばれなければいけません。
だとすると「音楽理論」を意識しなければなりません。

ファッションも「他人に見られておしゃれだと思われたい」と考えるなら「ドレスとカジュアル」を意識しなければなりません。

評価されよう、認められようとするのであれば「多くの人が共通して感じる一定のルール」があるわけですから
そこを意識しなくてはいけない「不自由なもの」となるわけです。

 

ジョンケージの音楽ドライブ中に聴いて「アガる」人はほぼ皆無でしょう。
竹下通りのファッションを見て「おしゃれだね」という人も極少数でしょう。
自己満足だったり芸術性だったり人に理解し得ないものの領域までいくと完全自由なものも存在し得るのですが・・・そうでない、あくまで「社会的」なものを目指すのであればそこには不自由さが存在してきて然るべきです。

「自由だけどルールがある」
・・・言い換えれば「おしゃれはルールで作れるもの」

この当たり前のことを世間の認識として正すのが日本のファッション発展を促すことに繋がります。これが私の使命です。

 

 

「不自由さの中にある自由」こそが楽しい

 

「不自由」や「ルール」と言うとガチガチに縛られたものを連想しそうです。

「絶対にスキニーを穿かなくちゃだめだ」
「ジャケットを着ない人はNG」

そんな風に曲解されることももしかしたらあるかもしれませんが、そうではありません。ルールに則って、最も早くおしゃれに見せるには確かにスキニーを選ぶのが賢いですが、だからといって必ずスキニーを穿かなくていけない訳ではありません。私のスナップでもスラックスやショーツやインディゴデニムなど様々なアイテムを使っていますね。

 

「ルールを理解した上で自由を楽しむ」のが本当に正しいことです。

 

例えば音楽もそうですね。
ビートルズのLet It Beはついつい何度もリピートしたくなる名曲ですが、あの曲には「何度も聴きたくなる理由」があります。
通常コード進行はGからCに進むなどドミナントコードからトニックコードに動いて終わるのが普通です。G-Cの流れで「終始感」「曲が終わった」と感じさせる効果があるのです。

しかしLet It Beは「G-C」ではなく「F-C」で曲が終わります。ここでFはドミナントではなくサブドミナントコード。
同じように「曲が終わった」と感じさせるのですが、「なんとなく終わりきらない、もやもやした感覚」が生まれる「変終止」と呼ばれるコード進行です。

そのため終わっても曲が続くような余韻が残り、Let It Beは何度も何度も聴きたくなる感覚が生まれるのです。
ルールを理解しながらも、テンプレートだけでなく「自由に楽しむこと」はいくらでも出来ます。

 

「ドレスとカジュアルのバランス」も同じです。
私の大好きなカジュアル化方法ですが、ジャケットにスラックスなど100%ドレスなスタイルでシルエットだけルーズにする等も理論を意識しながらも変則的に構築したオシャレと言えるでしょう。

 

※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

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Photo by ※参考画像「上下ドレスでシルエットだけでカジュアルを表現」
http://fashion.junzimen.com/2011/125190_2.html

 

「ドレスとカジュアルのバランス」と聞くと綺麗なシルエットのジャケットを、野暮ったいデニムで合わせるといった考えが普通でしょうが、全身カッチリさせておきながら「シルエットだけで」カジュアルを表現するなんて変則的なことも可能です。

例えば上下デニムのワークアイテムだけでドレスを表現することも出来ます。ノンウォッシュで細身のシルエットにしてしまえばドレスはいくらでも表現できるでしょう。

 

こうした「不自由さの中の自由」だからこそ服も音楽も面白く、楽しむことが出来るのです。

本当に自由で「でたらめ」も許容される世界ならそれほどつまらないことはありません。
テキトーに合わせたものが成立してしまうなら文化は育たないでしょう??

考えなしに作れるのなら、それは追求する必要のないものですから。

 

人はよく知った顔で
「ルールに縛られるから不自由でつまらない」とつぶやきますがそうではありません。

 

「ルールに縛られるからこそ、自由を楽しめる」のです。

 

我々の社会生活も全く同じですね。恋愛だってそうですね。
「不自由さの中にある自由」こそが追求し甲斐のあるものなのです。
これを知っているだけでファッションや物事は随分と考えやすくなります。
是非ご参考に・・・。

 

 

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