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『思考の寛容さ』を持つこと

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今回は「思考の寛容さ」について。
 

哲学的な話が入ってくるので少々難しく感じるかもしれませんが・・・
知っておくと他人とのコミュニケーションに対する見方が洗練されるので是非参考にしてみてください。
 

今手に持っているそのスマホ、本当にそこにある?

 

今回はオーストリアの哲学者であるフッサールが説いた「エポケー」という概念について。
 

ものすごく簡単に説明すると
「あなたが見ている現実と他人が見ている現実は全然違うから注意しましょう」
ということ。
 

こんな砕けた説明をするとフッサールに怒られそうですが・・・
私が見ている現実と皆さんが見ている現実は全く違う。
それは極めて物理的に存在が認められるもの、例えば目の前のテーブルに赤いリンゴが1つ乗っているという客観的事実にも当てはまります。
 


 

誰の目から見ても「テーブルの上にリンゴがある」という認識ができる
しかしその事実すらも客観的ではなく主観的な感想である、というのがフッサールの説いている「エポケー」という概念です。
 

客観的事実というのは誰の目から見ても明らかな事実、実存が証明されているもののこと。
対して主観的感想というのは頭の中で考えいてるだけのこと。
 

「いやいや、どう見てもテーブルの上にリンゴがあるでしょ!」と考えられる状況だとしても・・・
例えば私が統合失調症で幻覚が見えていたとしたら、私にはテーブルの上にリンゴがないように見える。
でも他の人からするとテーブルの上にリンゴがある状態、ということは確かに存在する。100%否定できないですよね。
 

つまりリンゴの存在というのは客観的に証明されている事実ではなく、厳密に言えば主観的感想の域を出ていないわけです。
 

 

例えば目の前にスマホがある、手に歯ブラシを持っている、Tシャツを着ている、髪の毛を乾かすためにドライヤーを持っている、何かを飲もうとしてコップを手に取っている。
 

しかしその実存は証明されていないのです。
皆さんが手に持っているスマホ、歯ブラシ、ドライヤー、コップ・・・それらはあなたの幻覚であるということを完全には否定できない。
 


 

で、ここからが大事な話なのですが・・・
スマホでもコップでも何でも構いませんが
皆さんが今手に持っているものを100%信じて疑わない客観的事実として認識しているとコミュニケーションがうまくいかなくなります
 

それはなぜか。
もしその手に持っているものが存在していないという認識を持っている人と話した時にコミュニケーションが全くうまくいかない、成立しないことは想像に難くないでしょう。
 

「今スマホ手に持ってるけど」「いやスマホなんか持ってないじゃん」という猛烈なすれ違いが生まれますよね。
 

これはものすごく極端な例えですが、現実のもっとリアルな領域でこの客観的事実と主観的感想の取り違いによる意味のない論争や喧嘩、すれ違い、争いが非常にたくさん起きています。
 

「現実」は1つではない

 

「エポケー」の概念からは少し外れるかもしれないけれど、例えば私の会社は年商10億以上ある。
で、この年商10億というのは私の母親からすると腰が抜けるくらいすごいことらしい。
 

しかし例えば売上高2兆円のユニクロの柳井社長からすると、年商10億の会社社長の私に対して「腰が抜けるくらいすごい」とは思わないでしょう。
 

つまり柳井社長の現実と私の母親の現実を照らし合わせたとき、全く同じものを見ているはずなのに捉え方が全然違う。
10億という客観性の高い数字で示されてるものであったとしても、見るポジションや見方によって話が全然変わってくる。
 


 

だから自分が思ってることや信じていることを「皆も共有している事実だ」と捉えるべきではない、ということ。
 

つまり私の母親の立場で考えてみると
「私からすると年商10億はすごいけど、すごくないと思う人もいるんだろうな」
という認識の寛容さを持っていた方が他者とのコミュニケーションはスムーズに運ぶ
わけ。
 

 

なぜこんな話を急に切り出したかというと、先日友人とのLINEのやり取りで気付いたことがあったから。
そのとき話の流れで自分の着こなしをスマホで撮って送ることになりました。
たまたまブーツを履いていたのですが、いわゆるゴツいブーツではなくシャープであまり目立たない比較的スマートなブーツを履いていた。
 

そのブーツを履いた画像を友人に送ると「夏にブーツを履くのはダメだと思ってました」と返事がきたんですね。
昼間に25~30℃くらいの気温になるくらいの季節感で「夏にブーツを履いていいんだ」という反応が返ってきた。
 

「動画の中で夏にブーツは履いちゃダメと言っていたから、ダメだと思ってました」と連絡が返ってきた。
 

そこで「なるほど」と思いつつ訂正を加えたのですが・・・
 

私のYouTubeの動画では確かに夏にブーツを履くことについて言及しています。
でもよく動画の内容を見てみると「夏にコンバットブーツのようなゴツいブーツを履くのが良くない」という説明の仕方をしている
 

「どんなブーツも夏に履くのはが良くない」という話し方はしていないのです。
だから私は訂正しました。
すると「そういえばゴツいブーツって動画の中で言ってたかも」という反応が返ってきた。
 

 


 

これはまさに先程したフッサールの「エポケー」という概念に近い。
私もその人も全く同じYouTube動画の内容を見ている。
つまり同じ現実を見ているのに主観的感想はそれぞれ異なっていたわけですね。
 

同じものを見ても捉える現実がそれぞれ異なっていた。
それは紐解いていくと「ゴツい」という言葉を耳にしなかったとか、何となく流してしまったのかもしれない。
もしくは「夏にブーツを履いてはいけない」という言葉のインパクトが強く頭に残りすぎて前提条件が消えてしまったのかもしれない。
 

 

こうしたことは普段の生活や仕事の中でも往々にしてあるはずです。
例えば私は毎日ビジネス書や専門書などさまざまな本を読んでいます。
で、本を買いに行く時間がないから社員に「本屋さんに行って売れてそうな本を10冊ぐらい買ってきて」と指示を出したとする。
 

「わかりました」と言って買ってきてくれて、いざ本を確認してみると
確かに売れてる本ではあるけれどジャンルが料理や筋トレ、旅行だった・・・なんてことはあり得る話。
 

もちろんこれは例えで実際社員にそんなお願いをしたことはありませんが・・・
私はビジネス書や専門書を読みたかったのに、実際に頼んでみると売れているけれど欲しいジャンルの本ではなかったと。
 

「説明不足」と言えばそれまでですが、捉え方が違っているわけですね。
客観的な事実として私は毎日ビジネス書や専門書を読んでいる。
その事実の上で本を買いに行く時間がないから、「(ビジネス書や専門書で)売れてる本を買ってきてほしい」と言語化はしていないけれど頼んだ。
 

でも頼まれた方からすると「とにかく売れてる本を買えばいいのかな」と認識しているわけですね。
 

 

もちろん丁寧に説明すればこういうことは防げます。
ではなぜ丁寧に説明しないのかというと、この例の場合は私自身が「毎日ビジネス書や専門書を読んでいること」を客観的事実として捉えているから
疑いようのない事実として認識しているから説明を省いてしまう。
 

するとコミュニケーションが円滑にならないわけ。
 


 

つまり何が言いたいのかというと
自分が事実として捉えているものは皆も同じように事実として捉えているわけではないことを認識しましょう
ということ。
 

こうした事実の捉え方の違いは往々にして起こること。
「何で言うこと聞いてくれないんだろう」
「どうしてわかってくれないんだろう」
ということは大概捉えている事実が異なるから。
 

自分が認識している事実と相手が認識している事実に齟齬が発生しているとコミュニケーションも上手く働かなくなってしまうのです。
 

他人とのコミュニケーションを円滑に進めるためには?

 

ではどうすれば認識のすれ違いを避けられるのかというと・・・
自分の認識に寛容さを持つことです。
例えば「テーブルの上にリンゴがある」という事実があったとしたら、そのことに寛容さを持っておく。
 

つまり「テーブルの上にはリンゴがある、でももしかしたらないのかも」くらいの感覚を持っておく
 

「絶対に事実だ」ということを信じていると衝突するし意思の疎通ができないし発展・成長が望めなくなってしまうのです。
 

 

私の配信につくコメントやメルマガのQ&Aに送られてくることの中には
「1つの事実でこうも捉え方変わるのか」ということが往々にしてあります。
 

以前「200点満点理論」という話の中で、高い目標を持った方が良いと言いました。
しかしただ「高い目標を追いかければいいんだ」と解釈してしまう人も多いのが事実。
 

高い目標を持ち、なおかつ具体的なフローを作らないと意味がない、と説いています。
私としてはしっかり説明しているつもりではありますが、現実の捉え方は各々で変わってくる。
 

このことを分かっていないと意味のない論争や喧嘩になり、すれ違いがどんどん発生してしまう
 

ただ頭で分かってもなかなか腹では理解できない。
私も本当に理解できているかというと、そうでないときも多々あると思うけれど・・・
こうした寛容さを持っていると非常に話がうまくいく。他人目線になれるのです。
 

「僕はこう思ってるけど、君はこういう捉え方なんだね」ということを許せるようになる
そして相手の現実を知る努力ができる、思考の余剰が生まれるわけです。
 


 

これはものすごく大切なこと。
インターネットを見ていると自分が見えている事実を客観的事実と信じて疑わない人だらけで「思考の寛容さ」がどんどん失われています。
こうなるととことん世界は歪んでいく。
 

思考の寛容さを持たずに「100%こうだ」と信じて疑わない態度を取ってしまうと他人との対話は成立しません
 

例えば私も自分の本やメルマガ、voicyで「こうすると良いですよ」と発信することがありますが・・・
思考の寛容さを持っていない人が見たり触れたりすると「そうは言っても俺には無理だし」と反発してしまい、新しい思考や事実が入ってこなくなる。
 

セミナーや講演会に行ってどれだけ良い情報を提供されても絶対に自分を曲げない人がたまにいるでしょう。
何かしらの不幸な事実によって強烈なバイアスがかかっていて自己洗脳のようになってしまい「そうは言っても俺には無理だしそうはならない」となってしまう。
 

もちろん自分が受け入れられないものを無理に受け入れる必要は全くないけれど・・・
ただあまりにも思考の寛容さが欠けていると、新しいことが全くなくなって対話が成立しなくなって人の言うことを聞かなくなってしまう
そして自分の現実、自分の事実を信じすぎると段々と人生が詰まってきます。
 

思考の寛容さを持つことで他人の事実を自分にインストールして世界を広げられる。
自分の事実しか信じていない人は対話ができないので他人の事実をインストールできないから人生詰んでしまう。
 

自分が信じていること、認識していることは曖昧でもある、ということを理解しておく。
 

意識の段階で構わないので自分が見ている現実と他人が見ている現実は微妙に違うものであり、自分が信じているものが全てではないと分かると生きやすくなります。
 

 

なぜ生きやすくなるかというとこの世の中は人間同士の関わりの中で形成されているから
仕事も恋愛も家族も愛情も憎しみもありとあらゆることは人間同士の関わりにおいて発生している。
 

つまり自分以外の人間のことを理解しようとしない人はこの世界を理解しようとしないのと同じこと。
だからこの世界でとても生きにくくなっていくし成功しにくくなるし理想の人生を送りにくくなる。
 

思考の寛容さをもち相手のことを理解しようとする心や、相手の現実と自分の現実が違うことを根本的に分かっていると
人間関係が円滑になり対話が可能になっていきます。
 

対話が可能になると相手の解釈や知識、事実を自分にインストールできるから人生の可能性がどんどん広がっていくのです。
 

このことを文章で理解するのはなかなか難しいかもしれませんが、ぜひ頭の片隅においてみてください。
 

 

ということで今回は
自分の認識と相手の認識は違うから寛容さを持たなければ人間関係はうまくいかないし自分の世界は広がらないという話でした。
ぜひ参考にしてみてください。

 

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