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今回は「過去と未来に捉われず今を生きる」という話。
そこから不安や苦しみを吹き飛ばす方法についても言及していきます。
過去の苦しみに捉われないために!「サンクコスト」を知る重要性
僕は1日に少なくとも1冊、多いときは5冊ほど本を読みます。
全てを隅々まできっちりと読んでいるわけではなく、読みたい所や重要な所を抜き出して読んでいます。
隅々までしっかり読む本に出会うのは2日に1度くらい。
それ以外は「この章は読まなくても良いかな」「ここは飛ばそうかな」と取捨選択しながら読んでいます。
それを冊数にすると1日4〜5冊になる、という感じ。
そうした読書をしていく中で
読んだ本にはカウントしないけれど1〜2分読んで「これはイマイチかな」と思って読むことをやめる本もあります。
本というのはハードカバーだと安くても1冊2,000円弱はするでしょう。
それくらいの値段の本を何冊も買うけれど
例えば今の自分には興味がない本であったり、タイトルの割には中身が伴っていなかったりで1〜2分読んで見切りをつけるものが結構ある。
そういう読書の仕方をしているとある日社員に
「もったいないんじゃないですか?」
と言わたんですね。
1冊2,000円弱するのに
最初に目次を見て全体をザッと見た段階で「もういいや」と割り切ってしまう。
これを「もったいない」と認識される方はすごく多いでしょう。
でも僕からすると2,000円という金額に引っ張られて1時間を無駄にする方がよっぽどもったいないと思ってしまいます。
これは「サンクコスト」という考え方。
「この本2,000円したし元を取るために、つまらないけど全部読もう」
という感覚に捉われてしまう。
つまり過去の行動や投資金額が今現在の判断を鈍らせているわけです。
ただ・・・冷静に考えてみてください。
今大事なのは「自分にとって為になる面白い本を読めるかどうか」でしょう。
過去に払った2,000円という金額は今読む本が面白かろうとつまらなかろうと二度と戻ってくることはない。
そう考えると一番大事なのは
今面白い本を手に取ってこれから読書で過ごす時間を有意義なものにできるかどうか。
・・・これが「サンクコスト」の考え方です。
非常に数学的な考え方ですね。
今現在の価値が一番重要で過去の行動や実績なんて何の保証にもならない。
まさにその通りで2,000円の本を買うと「元取るために読まないと」と考えてしまうけれど・・・
そもそも読書をするのは
「自分の知識にするため」「仕事の役に立たせるため」「人生をより良くするため」
などの目的があるはず。
にもかかわらず
「この本はつまらないな」「この本は今自分のためにはならないな」と心のどこかでわかっているのに
「この本に2,000円を投資した」という過去の自分の行動に引っ張られて、今判断を見誤る方がよほど損だしもったいない。
もちろん「つまらないな」と思った本を頑張って最後まで読むと意外と面白かったということもあるかもしれないけれど・・・
ある程度経験を積んで目次を見れば「これは面白いな」「これは今読む必要はないな」ということが何となくわかってくるし、見極める精度も高くなってくる。
その見極める精度が高いにもかかわらず
「おそらくつまらない時間を過ごすだろうな」と察しがついているにもかかわらず
過去に費やしたコストや行動に引っ張られて、今やるべきことを間違えるのはすごくもったいないし愚かなこと。
読書を例にして「サンクコスト」について解説しましたが
過去や未来に引っ張られて今を犠牲にしている人はものすごく多いのです。
辛さや苦しみはどこからくるのか?
人間の悩みや苦しみというのは実は今この瞬間に起きていることはほとんどありません。
人間が悩み苦しみ、辛いと感じることはほぼ90%以上過去と未来についてのこと。
人間であれば辛さや悲しみ、苦しみをたくさん抱えているはず。
でもよく考えてみてください。
その悲しみや苦しみ、辛さは今この瞬間にはないですよね。
未来のこと、もしくは過去のことで苦しみや辛さを感じていませんか。
例えば日曜日に夜、もしくは月曜日の朝に
「仕事に行くのが辛いな、イヤだな」と思っているとします。
このこと自体がすでに未来のことですよね。
これから先に起こることに対して不安や苦しみを抱えている。
もしくは恋人に辛いこと、悲しいことを言われたとする。
「何であんな傷つくこと言うんだろう・・・」
と悲しむことになるけれど、言われたこと自体は過去のことですよね。
このように今現在この瞬間に辛いこと、悲しいことが起こっていることはあまりないのです。
これは屁理屈のような話になりますが・・・
時間はどんどん進んでいくものだから「今この瞬間」を感じ取ることは難しい。
対して「過去」や「未来」は非常にロングスパンだから、そこから生まれる辛さや苦しさは感じ取りやすいわけ。
このように苦しみや辛さは「過去」や「未来」にある。
でも「今この瞬間」のあなたはどうなのか?
「これから職場に行くのやだな」と考えるけれど、そう考えている瞬間は朝ご飯に好物のフレンチトーストを食べていて幸せだったり。
「ベッドから起きたくないな」とは思うけれど、そう考えている瞬間はまだ布団にくるまっていて幸せだったり。
今この瞬間に辛さや苦しさを感じ取っている人はあまりいないのです。
先程の「サンクコスト」は
「過去」に投資した金額や判断によって今の自分の判断を鈍らせて本来の目的や幸せから遠ざかってしまうという話でした。
今説明していることも同じで
「未来」でこれからやるべきことに対しての辛さや苦しみが今の幸せを感じ取れなくしてしまうという話。
過去に何か辛いことや苦しいことが起こった
未来に何か辛いことや苦しいことをしないといけない
それはそれとして、今この瞬間の幸せとは関係がない
と客観的に捉えることはとても重要です。
人間は想像だけで不幸になれる
ここまでで
「過去のことを引きずるのは意味のないことだ」
「要するに過去のことを引きずらずにスパッと忘れましょうってことか」
と何となく理解してもらえていると思います。
イヤなことがあったとしても今この瞬間の幸せとは関係がないから忘れることにする。
ただどちらかというと不安になったり苦しんだりするのは過去ではなく未来のことの方が多くありませんか。
「これから仕事に行くのイヤだな」「あのプロジェクトもうすぐだな」「家計が厳しいし副業しないといけないな」など・・・
「過去のことは忘れましょう」は理解しやすいけれど
どうにもならないの悩みは未来にあって、そのせいで今に集中できない、という方がすごく多いはず。
これは人間特有の悩み。
動物は基本的に未来予知の力がそこまで強くないので、未来に起こることで自分が萎縮することや、不幸に感じることは人間ほどない。
でも人間は想像力が豊かすぎるがゆえに、起こってもいないことを想像して不幸を生んでしまう。
今現在起きてない問題で憂鬱になれる。
つまり人間は想像だけで不幸になれるわけです。
そう考えると私たちが考える不幸やネガティビティはいかに空虚なものであるかが何となく認識できると思います。
では未来に起こる面倒なことをどう処理すればいいのか。
これはタイトル通り
「過去や未来に捉われず今に集中せよ」
ということで解決できると思います。
未来を漠然と不安に感じているだけでは不安は取り除けない。
むしろ「この先こういうことが起こるんじゃないか」という未来に対しての不安は時間を遡って今に影響を及ぼしてくる。
それを避けるには未来の不安を今に転換することがとても大事。
要するに起こりうる不安な未来を避けるために今努力すれば良いわけです。
これを意識すると人生は割とうまく進められるし、僕自身も強く意識しています。
僕はサラリーマンの時に会社から課された売上目標をクリアできない時期が続いていたことがありました。
その時は
「どうしよう・・・来月頭の会議で怒られそうだな、来月来ないでほしいなぁ」
と毎月ずっと考えていた。
でもこれってすごくカッコ悪いでしょう。
本当にかっこいい男は不安な未来に対して何か行動を起こすんじゃないかと思ったんですね。
動き方については色々あります。
例えば「予算達成できなくて来月頭に会議で怒られるのがいやだなぁ」と思うなら
「未来を変えるために今こういう行動を積み重ねれば、恐らく今月が終わるまでにこれくらいはいけるんじゃないか」
とか
「怒られる前に転職先探して逃げる準備をしちゃおう」
でももちろんOK。
前向きだろうが後ろ向きだろうが未来を今に転換するということがとても大切です。
「今この瞬間」を幸せにするために
そもそも人間の未来予知能力は未来に起こるであろう不幸や不安を避けるためにあります。
未来に起こるであろう不幸や不安を今にインストールためにあるわけではない。
すごく哲学的ですごく大切なことですが
僕たちは「今この瞬間」を生きているわけです。
この言葉だけを聞いても腑に落ちないかもしれないけれど・・・どうか腹まで落としてほしい。
「今この瞬間」にフォーカスしてみてください。
今幸せで余力があるわけでしょう。
余力があるうちに今やるべきことを決めて行動を起こしてみる。
「未来にこうなりそうだな」と感じているのであれば「なら今はこうしよう」ということを書き出して作ってみましょう。
その行動が前向きでも後ろ向きでもどちらでもOK。
「サンクコスト」という概念を知ってから僕にはこの考え方が根付いています。
もちろんこれまでに後ろ向きな行動を起こしたこともあります。
例えば先にある会議に出るのがイヤだから「風邪をひいたことにしよう」と決める。
会議の日に風邪をひいたことにするには、何日か前から演技をしないといけない。
そういうことももちろんやったことがあります。
それでも未来の不幸を回避できているんだから結果としてはOK。
とにかく今予測できる不安な未来を回避するために「今」何をするかが大切。
この行動のクセがあると何が起きても動じなくなってきます。
「こういうこと起きそうだな」と感じたら一旦はすごく落ち込むけれど「このままだとマズイから今に変えよう」とすぐに思えるんですね。
そのときに大切なのはやることを紙に書くことだと僕は思います。
様々なやり方があるので一概には言えませんが・・・
やるべきことを書き出して明確にした瞬間、不思議なことに未来への不安や苦しみはフッと消えます。
これは意外と理解していない人が多い。
漠然と未来に対して不安を感じている「今この瞬間」が実は一番不幸なのです。
この不幸から逃れるためには今やることを決める。
そして驚くことに人間はやることが明確にあると不幸や不安が消えていきます。
人間の身体と心は一体なので「実際に動く」ことは精神を前向きにしてくれる効果がある。
「歩く」「走る」などの行動は基本的に前向きに動くもの。
何かの目的で体を動かしているときに精神が後ろ向きになることは難しいのです。
アランの「幸福論」でも語られている通り、不幸を増長させる一番の要因は動かないこと。
動かないと思考が反芻してどんどん不安が膨れ上がっていきます。
でも体を動かすと精神も引っ張られてある程度マシになってくる。
それは僕の場合、父親が亡くなって悲しみのどん底であったとしても「お葬式の準備をしなきゃ」という現実の行動によって救われました。
この「葬儀」という慣習は本当によくできているなと感心しました。
お葬式は残された人が大きな悲しみや苦しみに巻き込まれて精神が追い詰められないようにあるのだ、とその時に初めて感じることができた。
未来や過去に引きずられずに今を生きるのはすごく大切なこと。
過去に起こったことはサンクコストだからなるべく忘れるようにする。
未来への漠然とした不安は今に引きずらないようにする。
そして「今この瞬間」は過去に捉われず未来の不安を回避するために行動を起こす。
「今この瞬間」の行動が確定すれば、未来への不安や苦しみは驚くほど解消されます。
ということで今回は不安や苦しみを吹き飛ばす方法についてお話しました。
是非参考にしてみてください。
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私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
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