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レディースで大流行の「ガウチョパンツ」。
レディースでは70年代ファッションがトレンド。
70年代のヒッピー、エスニック、ミリタリーなどの要素とうまく織り交ざる
ベースアイテムとしてガウチョパンツが台頭。市場を席巻しています。
特にユニクロのローコストブランドであるGUではガウチョパンツが飛ぶ様に売れました。
1900円程度でそれなりに見えてしまうGUのガウチョパンツ。
単型での売上は過去最高を記録したとか、専ら評判です。
Photo by http://mdpr.jp/photo/images/2015/04/08/w600c-e_1682269.jpg
パッと見でボリューム感があり、独特のバランスが得られるガウチョパンツ。
夏の地味なTシャツ、カットソースタイルにガウチョを使うだけでも、
「なんかあの人オシャレ!」といった雰囲気が作れる便利アイテムでもあります。
レディースではこの流れはまだまだ加速。
秋冬もガウチョやワイドパンツなどが引き続き人気となる様で、
各ブランド仕込みと発売準備に必死の様です。
・・・さて、気になるのは、この流れがメンズファッションには届くかどうか?
テーパードやスキニーと近年細身シルエットのパンツが主流だったメンズファッション。
大きな転換として「ガウチョパンツのメンズ版」などは登場するのか?
そのあたりを今回は考察してみます。
メンズのボトムは細身が主流!
今までのメンズボトムのトレンドは
「スキニーパンツ」「テーパードパンツ」の二大アイテム。
これ以外は街で見かけない!というくらい大きな流れでした。
こちらがスキニー。
Photo by http://www.mensclub.jp/var/mensclubjp/storage/images/fashion/snap/milano14_10_0525/01/12312-1-jpn-JP/01_rect480.jpg
こちらがテーパードパンツですね。
いずれのパンツも特徴は
裾がキュッと細くなっているということ。
Photo by http://zozo.jp/shop/edition/goods/7162527/?did=19611285
コーディネートではなくパンツ単体で見ると分かりやすいですね。
膝あたりから裾にかけてシュッと細く絞ってあるのが伝わるかと思います。
スキニーの場合はウエスト周りまでキュッと細くシャープなシルエットで、裾だけ更に細くしているのが特徴。
テーパードの場合はウエスト周りはややゆるくルーズなシルエットで、裾だけスキニーのように細くしているのが特徴です。
「裾が細い」というのはシルエットにおいて非常に重要な意味を表します。
巷のショップスタッフさんは「そのパンツ、シルエット良いですよ〜」と
こともなげに言いますが、何をもって「シルエットが良い」と言っているのか理解していないと思います。
シルエットは先端の印象が非常に重要です。
例えばTシャツやシャツであれば袖や裾先が重要です。
どんなに身幅や肩幅がシャープであっても袖がルーズでダボダボとしていれば、
印象は「ルーズ」になります。
オバQ(でしたっけ・・・?)のハカセみたいに・・・
Photo by http://pfile.mgame.jp/blog/attachment/blog/400/1400/76018.JPG
袖先が長くルーズであればどんなに他部分が洗練されていても無駄です。
ルーズなダボダボとした印象になります。
これは何故か?
視線が集中するポイントが「先端」だからです。
裾や袖や首元などの「先端」部分は視線を最も集めやすく、
それだけに全体の印象を左右してしまうのです。
巷のショツプスタッフさんは、お客様の肩を合わせて、
「あ、肩幅合っているから問題ないですね〜」とか言いますが、
実は肩幅なんて合っていようが合っていまいが、そう大きな問題ではありません。
肝心なのは袖なのです。
このあたり更に詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
この理論を使えば手持ちのTシャツを
サマになるシルエットに生まれ変わらせることも可能です。
是非ご購読ください。
※参考記事
【プロでも間違える!!オシャレなTシャツの選び方】夏のTシャツは袖を見て選べ!!「シルエットが綺麗」の基準とは?
で、パンツも同じですね。
スキニーやテーパードが何故先端である裾を細くしているか、というと
全体の印象をしっかり綺麗に細く見せたいからです。
例えスキニーと同じ様なフィットするウエスト周りでも、
実は裾がそこまで細くないのならば印象は「細身」にはなりません。
裾がキッチリ細く、ムダなシワなどが出ていない時にはじめて「細身」という印象になります。
テーパードはウエストがゆるめでも細身の印象が楽しめる「中年体型御用達パンツ」。
スキニーの進化系と言えるでしょう。
メンズファッションは「大人っぽく見せること」がまず肝だと
このKnowerMagでもなんども述べています。
メンズファッションは「ドレスとカジュアルのバランス」であり、
日本人はややカジュアルに寄りすぎている。かつ童顔短足で子供っぽい体型をしている。
故に日本人は欧米よりもドレスよりに、
大人っぽいスタイルを目指すのがオシャレへの近道であると。
こちらメンズファッションを実践する上で、大変重要な軸となる話です。
未読の方は必ず下記をお読みください。
あなたのファッション観を変えるほどの「メンズファッションの大原則」が書かれています。
※参考記事
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
さて、「大人っぽい、ドレスライク」という点でいえば、
シルエットはまず細身スタイルが適しています。
スーツを思い出してみてください。ドレススタイルの象徴は「スーツ」です。
スーツは基本的にムダなシワもつくらずシュッと綺麗に細身なはずです。
ワイドシルエットのスーツももちろんありますが、基本的にはテーパードなどで、
綺麗に細く仕上げているものが多いはずです。
かつ「ボトムス」はコーディネートのベースとなるアイテムです。
メンズにおいて体を綺麗に見せるシルエットは3つありますが、
Iライン(トップスが細く、ボトムスも細い)
Aライン(トップスが細く、ボトムスは太い)
Yライン(トップスが太く、ボトムスは細い)
以上3つです。
そうです。実にAライン以外の2つはボトムスは細いんです。
要するに「ボトムスが細身の印象だったら、
トップスに何を持ってきても割とサマになる」ということ。
もちろん太いパンツがNGだというわけでもなく、着こなし次第ではあるのですが。
簡単にサマに見えやすく、誰もが扱いやすいのは「細身のパンツ」なのです。
故にスキニーやテーパードを穿くと「あ、なんか俺かっこいいかも!」と感じる方が多く、
とりわけ胴長短足と子供っぽく見えることにコンプレックスを持ちがちな日本人に、
「大人っぽくサマに見えるスキニー、テーパード」が受け入れられたのだと考えられます。
コレクションブランドから見るワイドパンツの兆候
さて、ではこの大きな潮流である「スキニー、テーパード」に変わり、
レディースのようにワイドパンツのトレンドが来るのかどうか??
こういった話を展開すると、どうしても・・・
「ワイドパンツが流行になったらもうスキニーは穿けないの!?」
と思う方も出てくるかと思いますが、そうではありません。
アイテム数と流行の変遷が大きいレディース市場ならばともかく、
仮にメンズでトレンドごとに物が廃れていったら着るものが無くなってしまいます。
メンズはスカートやワンピースと違い、パンツしかありません。
仮にトレンドがワイドパンツになるとして、パンツのシルエットは「太いものしかダメ」となったら、
極端に選択肢が少なくなってしまい、街は同じ様な服装で溢れてしまうでしょう。
メンズにおけるトレンドとはあくまで一つの潮流にすぎません。
大きな流れの中で廃れるアイテムももちろん存在します。
しかし「細身シルエットのパンツが廃れる」なんて、
ドレスの中核を成すものがなくなることは起こりにくいでしょう。
あくまで流行は流行であり、ベーシックアイテムまでが潰されることには繋がりません。
このあたり誤解なきように。
さて・・・
海外のコレクションなどを見ると幾つかのブランドで
メンズのワイドパンツは確かに見られます。
Photo by http://www.fashion-press.net/collections/gallery/17683/305042
ルイヴィトンのデザイナーとして有名な世界的デザイナー、
Marc Jacobs/マークジェイコブスの2016年春夏コレクションでは、
レディースのトレンドに大きく影響されたのか、「ミリタリー」「ワイドパンツ」などの
テイストが頻繁に見られます。
太く大きく広がった裾はガウチョパンツを彷彿とさせるシルエットです。
「ガウチョの流れはメンズにも来る!」
「メンズとレディースの流行は段々差がなくなりつつある!」
などと謳われる昨今ですが・・・実はワイドシルエットが目立つものは、
思ったより少ないなというのが感想でした。
Photo by http://www.fashion-press.net/collections/gallery/15319/262975
パリのDRIES VAN NOTEN/ドリスヴァンノッテンも
「ミリタリー」や「ワイド」などの潮流を意識していることが伝わりますが、
シルエットは裾を細くしたテーパードが目立ちます。
ワイドに近いようなかなりゆったりとしたシルエットながら、裾だけは少し細めに仕上げ、
バランスを綺麗に保っていることが理解できます。
国内メンズブランドではこれが顕著で、ワイドパンツはあまり目立ちません。
Photo by http://www.fashion-press.net/collections/gallery/14950/257603
国内デザイナーの代表格とも言えるMIHARA YASUHIRO/ミハラヤスヒロも、
ウエスト周りこそルーズに仕上げているものの、裾は相変わらずスッキリ細め。
同じくテーパードシルエットを徹底しています。
Photo by http://www.fashion-press.net/collections/gallery/14930/257289
海外で高い評価を得ている、デザイナー阿部千登勢率いるsacai/サカイ。
こちらも同じように細身シルエットのボトムス。
ウエスト周りはタックが入ったゆったりとしたものですが、裾は細めです。
「レディースで来たトレンドはメンズにも回ってくる」
とは言いますが、もちろん必ずしもそうではなく、
また即座にトレンドが回ってくるかと言われればまたそうではなく。
メンズファッションにワイドパンツの潮流が来るのはまだまだ先になりそうです。
とりわけ「スカート」などでワイドシルエットに慣れているレディースと異なり、
メンズはベーシックが「スーツ」ですから。シャープなパンツにすっかり慣れています。
ワイドパンツはいかにトレンドであってもやはり扱いにくく、
初心者にはなかなかハードルが高いものでしょう。
トレンドが来たとしても大きく普及するものではないとは思います。
現在バイヤーとして2016年春夏のコレクションなどを拝見していますが、
やはりワイドパンツはあまり目立たない。
タックの入ったテーパードパンツなどが主流であり、まだまだ兆候は見られませんでした。
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タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
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