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ニットキャップ・・・
ハット・・・
ベレー帽・・・
被り物は色々ありますが、どれをどのように合わせていいかわかり難いもの。
今回はそんな「被り物」の話です。
代表的な「被り物」 3つを紹介します。
なお今回の記事は下記を一読の上お読みください。理解が進みます。
※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
ニットキャップ?ワッチキャップ?
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カジュアルな度合いが強いかぶりものといえば「ニットキャップ」ですね。
ストリートファッションでも愛用者が多いカジュアルヘッドウェアの代表格です。
元々「ニットキャップ」は「ニット素材を使ったキャップ」の意味ですから、形を表す単語じゃありません。ハッとでもニット素材のものはありますし、キャスケットなどもニット素材のものが存在します。ですから正しくは「ワッチキャップ」ですね、これが形を表す単語となります。
ワッチキャップの語源はWatchCap。海軍が見張り用に使っていた帽子がデザインの源泉です。従来の帽子はハッとであれキャップであれ「つば」がついているものが普通です。ですがつばがついた状態だと周りを見渡す際に視認性が悪い。監視役であれば365度視野を邪魔するものがあってはいけませんから、そのためにつばのない簡易帽子として「ワッチキャップ」が開発されました。
つばがなく簡素な作りでフィット感も高く機能的。スーツなどには絶対に用いないものですから「カジュアルアイテム」に属するものです。
「帽子はコーディネートとは別口で楽しむもの」となんとなく認識されている方も少なく無いように思いますが、実はコーディネートの要とも言える部分でもあるのです。何故ならコーディネートにおいて「先端」は目立つ箇所。「袖先や足先など先端は目立つ」という内容はこのKnowerMagにおいて何度か説明済みなところです。
帽子はコーディネートにおいて「必須アイテム」ではありません。被ってもかぶらなくても良いものです。ただ被った際には顔に近く、体の先端である頭の先に鎮座するものとなりますから、印象に大きな及ぼすものとなるわけです。
Photo by http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000007q029-img/cnsa9a000007rws8.jpg
なので例えばカジュアルなストリートウェアにニットキャップを合わせる若者は多いですが、それでは「カジュアルに寄りすぎ」となり子供っぽく幼い印象で見られてしまいがち。となると実は正解は・・・
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こんな感じ。フランス人などはロングコートにワッチキャップを良く合わせますがそこには「ドレスとカジュアルのバランス」が活きている訳です。カッチリ感のあるロングコートスタイルの中、目立つ位置にある帽子でカジュアル要素を入れてあげて、適度にバランスを取っているわけですね。こうすることでロングコートが「キメすぎ」な印象にならず、適度にヌケ感のある小洒落た雰囲気に落ち着く訳です。
色を使うのも効果的です。
これもかつてKnowerMagで述べたことですが色は使えば使うほど、色彩は強ければ強いほどカジュアルな印象になるものです。であるならば黒のワッチキャップよりも、オレンジのワッチキャップの方がカジュアルな印象が強い訳です。
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ドレスライクなチェスターコートなどにカラフルなワッチキャップなどを合わせるとバランス的に好相性。「カジュアルウェアにはカジュアル小物」「ドレスウェアにはドレス小物」と固定概念が先行している日本では意外かもしれませんが、このような大胆なバランスの取り方は海外ファッションスナップに溢れています。
街着はミックススタイルが基本です。ミリタリーやスポーツやドレスなど様々な用途で作られた洋服を「まぜこぜに着る」のがカジュアルウェアの宿命です。こういった「異ジャンルミックス」こそが実はカジュアルウェアの本来の姿な訳です。固定概念の通り、ドレスアイテムにドレスアイテムで合わせればそれはビジネスマンのスーツスタイルになりますし、ミリタリーウェアにカーゴパンツを合わせれば軍人かサバゲー帰りになります。そうではないからカジュアルウェアが成り立つわけで、異ジャンルをミックスすることこそが「実は正しい」のです。ここを勘違いしている日本人は大変多いもの。洋服の本場である海外を鑑みると理解できますが、ミックスこそが街着なのです。そしてそのミックスのバランス具合が「おしゃれかどうか」を決定づける大きな要素となるのです。
老若男女トレンドとなっている「ハット」
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続いてハットです。
2015年頃から老若男女問わずハットだ大流行となりました。
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スーツスタイルに説得力を与えるハット。老舗ブランド「ボルサリーノ」などは中年以上のオシャレ男子ならば誰もが一度はあこがれるブランドですね。ハット自体は1700年代からこの世に存在したとされています。諸説ありますがイタリアかロンドンが起源。スーツやオーバーコートなどに合わせた紳士的なスタイルが基本だった様です。「スーツに合わせるもの」だったことから今でもドレスライクなイメージが強く、「カッチリ」とした印象を与えがちです。
昨今トレンドとなっているハットですが・・・実はファッション的には非常に合わせるのが難しいものでした。上述で語った通りですが印象を変えてしまうほど目立つ帽子です。ハットを被っただけで「キメすぎ」「昔のヴィジュアル系みたい」なんて評価を下されることも。
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そこで昨今のトレンドでは「合わせやすいハット」が多く出回りました。例えば同じハットでもツバが波打つようにラフな形になっているものだったり・・・
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サファリハットを思わせるようなカジュアルなデザインのものも多く、コーディネートになじみやすい形状のものが多かったのです。また男女問わない流行だったため、男女兼用で大量に生産することが可能となり、価格破壊も起きました。例年ウール素材のハットといえば1万円台などが多かったのですが、昨年は2000円程度でもそれなりに見えるハットが多く、類を見ない「ハットの当たり年」となりました。
さてハットも上述の通りバランスを鑑みれば、カジュアルなスタイルにこそ合わせるべきものです。
チェスターコートやテーラードジャケットにハッとを合わせたスタイルも街中では見かけましたが、やはりどこか「キメすぎ」な印象があり、「ディナーショー」「マジシャン」の様なスタイルにも見えてしまいます。なかなか上手に合わせるのは難しいでしょう。
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実はこんなラフなスタイルこそが相性良いのです。Tシャツだったりスウェットだったり。ちょっとカジュアルに崩しすぎたかな?と思うようなスタイルをドレスに正す意味で活用すると程よくコーディネートに収まるでしょう。
バランスに左右されにくく自然に被れる「ベレー帽」
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最後にネクストトレンドとなっている「ベレー帽」です。
バスク地方で愛用されていたベレー帽、元々は農民の日よけのためだったとも言われています。その後ミリタリーの「アーミーベレー」などに採用され軍隊着では世界的な広がりを見せています。
ツバがない形状はワッチキャップと同様ですが、ワッチキャップより横に広く潰れた形になっており目立ちにくく、「ドレスともカジュアルとも」言い難いニュートラルなアイテムと言えるでしょう。歴史を鑑みても農民用だったり格式のある軍隊用だったりとそのイメージは固定されていません。黒ベレー帽などは特に、遠目には髪の様にも見えることから目立ちにくく「コーディネートのバランスを邪魔しない」稀有なアイテムと言えます。
そのためストリートスタイルからドレスライクなスタイルまで幅広く愛用されます。
オーセンティックなフレンチカジュアルにおいてはトレンチコートに合わせていたり、
そうかと思えばアメリカンなストリートスタイルで合わせいたりと様々です。
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そんな被りやすいベレー帽ですが、いざ着用してみると小顔効果が生まれます。もちろんつばのあるハットなども小顔効果を生みやすいアイテムではありますが、ドレスライクに印象が偏ってしまうためコーディネートのバランスを注意しなければなりません。ベレー帽はそういったバランスをさして気にせず純粋に「小顔効果」を求めて着用することができます。
去年から今年にかけて、ともすると「キメすぎ」に見られがちなハットからベレー帽にトレンドが移行中。服装気にせず何にでも愛用できるため男女問わず人気があります。まだまだ早いトレンドのため各ブランドもそれほどラインナップを強化できずにいますが・・・今後秋冬にかけて更に人口は増えてくるでしょう。
なお2月14日配信のメールマガジンでは「ファストファッションマストバイ」と銘打って格安でオシャレに使える超優良アイテムを一挙ご紹介します。その中でベレー帽も紹介する予定です。興味ある方は是非ご登録ください。
これから春夏になりシンプルな着こなしが増えていきます。バランス調整のためにも、小顔効果のためにも、また地味なスタイルから脱却するアクセントとしても帽子の活用はオススメです。
是非ご参考ください。
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