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今回は2015年秋冬に消費されたトレンドを少しまとめてみました。トレンドとはきちんと「理由がある」ものです。理由もなく急に市場にポツンと現れるものも稀にありますが、ほとんどはきちんと歴史と流れがあり、理由があって市場に登場するものです。
今回は2015年秋冬のトレンドをルーツと共に解説します。ルーツを知れば正しい着こなしも自ずと見えてくるはずです。ショップスタッフなどは教えてくれない内容です。是非ご参考に。
2015年の頭は「つば広ハット」一色!
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まさか「つば広ハット」がここまで流行になるとは思っていませんでした。若者だけでなく私同様30代以上の中年男性も導入されている方が多くこの秋冬の一大ブームでした。
レディースではツバ広ハットがメンズに先駆けてトレンドとなっていました。2014年秋冬頃にはトレンドに敏感な女の子は取り入れていた様に思います。「バケットハット」などつばがやや短めの若干カジュアル寄りのハット(柄が入っていたり素材次第では随分カジュアルにもなりますが)がトレンドとして早い段階で流行り、それが徐々に形が変化してつばが大きく広がっているドレス寄りな「つば広ハット」に移っていったイメージです。
なお「ドレスとカジュアルのバランス」について未読の方は是非下記記事一読ください。メンズファッションの真髄が理解できるはずです。
※「ドレスとカジュアルのバランス」について未読の方はこちらをお読みください
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
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90年代ストリートスタイルに取り入れられた「バケットハット」。つばが短い分やや扱いにくさがありますが、今のトレンドである「つば広ハット」はつばが大きい分顔の小ささが誇張され、小顔効果で体型を整える効果もあります。各ブランドもリボンなどの装飾がなくシンプルで取り入れやすいモデルを多くリリース、この秋冬ハット人口は倍増しました。
ただ「ハット」はドレスライクなアイテム。タキシードなどに合わせたスタイルが想像できるつばが広めのハットは「キメている」印象が漂うもの。巷では「チェスターコート」人気と相まってドレスライクなスタイルにハットをかぶる方も少なくなりですが・・・「ドレスとカジュアルのバランス」から考えるとそれはいささかドレスが過ぎる。
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ハットをかぶっている方は是非ご参考頂きたいですが、
意外と
「カジュアルなスタイルに合わせてこそ」
映えるアイテムです。
ドレスライクなスタイルに被ると「お笑い芸人さんの衣装」みたいに、キメすぎて違和感のあるスタイルに見えることも。「ハット メンズ スナップ」などで検索をかけると理解できます。海外のスナップはラフなスタイルにハットを合わせているスタイルが多く見られますが、日本人のスナップはテーラードやロングコートなどキメすぎなスタイルにハットを合わせているものが多く、「バランス感」が少々欠けている様に感じます。
次の春夏もまだまだこの流れは続きそう。というのも各ブランド、次の春夏もつば広ハットを多く展開しています。春夏などはTシャツやカットソーなどラフなスタイルが多くなるもの。そこにハットを合わせるのならバランスも簡単に取りやすいでしょう。
縦のレイヤードを構築するロングカットソーが大ブーム
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ロングカットソーは今年の一大ブーム。「縦のレイヤード」。横にボリュームを出していたビッグシルエットのトレンドもまだまだ継続中ですが、この秋冬はその反動から「縦にボリュームを出す」ことで新しい「ルーズさ」の表現がトレンドとなりました。
この「縦のレイヤード」流行の変遷は考えてみると色々面白い。去年一昨年あたりはエアマックスの復刻などもあり90年代の流行がリバイバルしました。30〜40代男性には「裏原ブーム」として記憶があるでしょう。90年代のシルエットといえばビッグサイズなどの「ルーズシルエット」。ルーズシルエットはメンズ市場を席巻。多くの男性が横に広いルーズなシルエットを好みました。
その反動から去年今年あたりは徐々に細身にスタイルが変遷。しかし「カッチリとした細さ」ではなく、肩肘張らない「ノームコアトレンド(普段着をおしゃれに着る)」の流れから「ルーズさ」を表現する必要がある。そこで横から縦にレイヤードが移ったのだと思われます。
太めから細めへ、横から縦へとトレンドが移行していったイメージです。
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スタイルをよくよく見えばスカートやワンピース/チュニックなどをレイヤードしたレディースのファッションと被る。近年隆盛してきた「ジェンダレス(性差関係なく取り入れる着こなしのこと)」の流れも汲んでいるのでしょう。
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特にサイドに深くスリットが入ったロングカットソーなどは若者を中心に大人気。重ねるとまるでスカートの様にも見える着こなし。30代以上には少し抵抗を感じるかと思いますが、市場を見るに10、20代には好意的に受け入れられている模様。ニュージェネレーションのトレンドだなと感じます。
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30代以上の男性が「縦のレイヤード」を取り入れたい時は「スリット」ではなく「ラウンドしているカットソー」を取り入れるのがオススメ。ラウンドとはYシャツと同様に前と後ろのみが長く、両サイドは通常丈の曲線を描いた形のこと。シャツと同じように抵抗なく自然に見えるでしょう。
またこの「縦のレイヤード」は体型隠しの効果もあります。腰の位置がすっぽりと隠れてしまうため、どこから脚が始まっているかわかりにくく、結果「短足」を隠す効果があるのです。そういった「体型が綺麗に見える」というメリットも相まって市場に広く受け入れられているのでしょう。
この流れはやはりまだまだ続きそう。2016春夏も縦のレイヤードスタイルは多く見かけました。新感覚のルーズスタイル。まだ未体験の方はこの秋冬のうちにマスターしておくと良いかもしれませんね。
ジェンダレスの流れも受けてタートルネックがトレンドに!
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今年のトレンドを語る上で欠かせないのが「タートルネック」「モックネック」。首がやや高めのアイテムは今年どこに行っても大量に見かけます。
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首が高いニットはテーラードジャケットの中にも活用されるややドレスライクなアイテム。同じニットでもクルーネックやVネックなどよりも少々ドレスライクな「カッチリ」としたスタイルに調整してくれるアイテムです。その分ハットなどと同じく「キメすぎ」になる危険性もあるアイテムです。より自然なものを好む「ノームコア」トレンドも相まって、タートルネックに代わり登場したのがこちら。
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モックネックです。タートルとクルーネックのちょうど中間に位置する高さの、いわゆる「ハイネック」。首先が少しよれたような気が抜けた印象のデザインのものも多く、タートルネックの「カッチリ」感をうまく緩和しようと各ブランドリリースしています。ボーダー柄でよりカジュアルに見せたものも多く見られました。
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もう一つが「オフタートル」。こちらもよく見かけます。タートルネックが伸びてダルダルになった様な印象のもの。こちらもノームコアの流れから理解できる「ナチュラル志向のタートルネック」と言えるでしょう。
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そもそもタートルが今年トレンドに挙がったのはこちらの影響が強いものと思われます。「ノーカラー」の流れですね。「ノームコアトレンド」が強まり、よりナチュラルに、より肩肘張らずに・・・という志向からシャツの襟をとった「ノーカラーシャツ」が流行ったことに端を発します。
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カットソーとシャツの中間的な位置にある「ノーカラーシャツ」は広く市場に受け入れられ、それがブルゾンやジャケットなどにも波及し襟のないアイテムが多くリリースされました。
しかし首元は「3首(首・手首・足首)」と言って、コーディネートの最も目立つ部分の一つです。先端であるこの3箇所は目につきやすくコーディネート全体の印象を左右してしまうものです。
そんな目立つポイントである首に「何もない」状態のノーカラーは何かと寂しく感じるもの。実際試着して違和感を覚えた人も少なくないはずです。
そこでタートルネックのレイヤードが必要となったわけです。首位置が高くて、シャツほどカッチリしていない、
タートルネックをレイヤードすることが
すべての条件に合致しているわけですね。
ちなみにこの「ノーカラーアウターにタートルを入れる」という着こなしは非常にオーセンティックなレディースのコーディネート。
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ここにも「ジェンダレス」の流れが反映されていることがお分かり頂けるかと思います。
「ジェンダレス」「ノームコア」「トレンドの反動」などが複雑に絡み合い現代の流行を構築していることが理解頂けたかと思います。これらを紐解いていくと、今何を着るべきか、来年何を選ぶべきかが少しずつ分かりやすくなってくるものです。毎週配信のメルマガでは更に詳しく具体的に、「何と何をどのように合わせるべきか」とブランド名やアイテム名まで挙げながら解説しています。興味のある方は是非。
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