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今回は2020年秋冬メンズのファッショントレンドについて解説します。
これを見ておけば2020-2021年の秋冬シーズンにどんなアイテムを揃えればいいのかわかるので、是非参考にしてください。
ちなみにこの内容、9月6日配信のメルマガでは5万文字の分量でがっつり解説しています。より詳しく知りたい方はそちらもチェックしてみてくださいね。
2020秋冬のトレンド1「ドレスライク」とは?
まず2020年秋冬のメンズファッションのトレンドは
・ドレスライク
・装飾性
この2つが大きな核となります。
まずはドレスライクの解説から。
ここ数年はストリートライクなトレンドが主流です。
ナイキのスニーカーやオーバーサイズシルエット、シュプリームを始めとするスケーターファッションの復活が代表的ですね。
そしてストリートトレンドの極めつけはルイヴィトンとシュプリームのコラボレーション。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/28381/LOUISVUITTON_2017awmens_001.jpg
雲の上の存在であるラグジュアリーブランドとアンダーグラウンドな領域のスケーターブランドがコラボするなんて本来ならありえない話。
それが実現したのは、ルイヴィトンがハイブランドならではの伝統と格式を世間に押し付けているわけではないから。
ではルイヴィトンを始めとするハイブランドは何を行っているのかというと、次のトレンドをいち早く敏感に察知して自分たちのブランドに落としこんで提案しているわけです。
その中でもルイヴィトン×シュプリームのコラボがここ数年で一番大きなインパクトをもつプロダクトでした。
アンダーグラウンドなスケーターカルチャーを取り入れようとルイヴィトンが決断するくらい、ストリートの流れはここ数年すごく強かったわけですね。
気になるのは今後このストリートの流れはどうなっていくのかということ。
トレンドというのは基本的に反動で変わっていきます。
「ファッションはアンチファッションで変わる」という表現を私はよくしますが、ストリートがトレンドになれば次は当然ドレスライクなものがトレンドになる。
例えばクルーネックのトップスが流行したとします。そうなるとクルーネックがどんどん世間に広まり、やがて皆がクルーネックを着るようになると差がつかなくなる。
おしゃれというのはそもそも「皆と何かが違う」から区別されておしゃれという評価がされるわけです。
皆とまったく同じ格好だと区別すらされないので、おしゃれという判断の前提にも立てないわけ。
トレンド=流行は「みんなが着ているもの」と誤解する人が結構多いのですが・・・トレンドは「アーリースターターが掴んでいるもの」というのがファッション業界でいうトレンドです。
つまり「今これを着ておくと一番差別化がスムーズにできる」というのがトレンドという表現なわけ。
そしてトレンドが世の中に浸透していくと価値が薄まり、また次のトレンドが生まれるというサイクルができていくわけですね。
ワイドパンツやパーカー、ボックスロゴのTシャツなどアイテムを着用している人を街中で見かけるのが当たり前になるほどストリートライクなトレンドが世間に浸透すると、当然差別化ができなくなる。
そうなると次のトレンドは、ストリートの反動で対極にあるドレス。
テーラードジャケットやセットアップ、革靴などがトレンドになってくるわけです。
ただトレンドというのは急激に変わるわけではありません。
「おしゃれは差別化」だと先程説明しましたが、でたらめに皆と違えばいいというわけではありません。
差別化には客観性が備わっていることが非常に大切なのです。
客観性とは「みんなが見て理解できる程度の差別化」ということ。
だから例えばクルーネックが流行り、次に少し首元の開いたVネックが流行る、という話なら皆理解できるけれど・・・クルーネックからいきなり首元がドカーンと開いたUネックは流行らないわけ。少しずつ変わっていくのが客観的な差別化であり、トレンドもまたこの考え方に沿って変遷していきます。
トレンドは時代とともに少しずつ変わっていく。
なのでストリートライクなファッションはこれからもまだしばらくは続きますが、少しずつ変化はしていくんですね。
トレンドというのは皆の価値観を反映しているものなので、スケーターファッションやストリートライクな着こなしが大好きな人も「同じワイドパンツでもスラックス穿いてみようかな」と少しずつドレス要素を取り入れようとするはずです。
だから今着ているストリートアイテムが来年に着られなくなるわけではないので気にしなくても大丈夫。
ただ少なくとも今後はドレスライクなトレンドに進んで行くのでそろそろ意識しておくといいでしょう。
2020秋冬のトレンド2「装飾性」とは?
あとひとつのトレンドの核である「装飾」について解説します。
装飾とは着飾るということ。
無地のTシャツに無地のジーンズ、ニューバランスを履くシンプルなスタイルがかっこいいとされていたノームコアのトレンドは少しずつ落ちついてきて、今は「無地だけじゃちょっとつまらないよね」っていう価値観の元、色・柄・デザインのあるもの、重ね着やアクセサリーなどが受け入れられてきています。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/57361/DriesVanNoten_2020aw_029.jpg
この流れは先程説明した通り、価値観の変遷におけるトレンドの流れ。
ノームコアが浸透したため、反動で装飾的なトレンドに移ってきているわけ。
そしてこの装飾というトレンドは反動における変化だけではなく、社会情勢の影響もあり人気が加速しています。
装飾トレンドの人気を加速させた社会情勢のひとつはSNS、特にインスタグラムの台頭です。
インスタグラムとは基本的に写真1枚に対して「いいね」をつける文化。
このインスタグラムの文化とノームコアのトレンドがマッチするのはとても難しいのです。
なぜかというと写真一枚だと素材の風合やシルエットの機微がよくわからない。
シンプルな白Tシャツ1枚の写真だといいねは押しづらいけれど、真ん中に「Supreme」のボックスロゴがポンと入っているだけで見た目にわかりやすくいいねが押しやすくなる。
写真1枚でいいねを押すかどうかを判断する文化が台頭したからこそ、装飾が必要になっているわけです。
そしてもうひとつの社会情勢の影響は、非常にわかりやすい話ですが・・・ファッションというのは景気や世の中の状態に非常に強く影響を受けます。
基本的に
・景気が良くなると地味な服が売れる
・景気が悪くなると派手な服が売れる
というセオリーがある。
今の世の中の状態を見ると世界中がコロナによって大変なことになり、暗く深刻な空気が立ち込めていますよね。そんなときは明るいものや派手な物が流行りやすいんです。
なぜかというと基本的にファッションは文化。
文化というものは我々の生活を補完するためにあると言っても過言ではありません。
そのため気分が落ち込んでいるからこそ、気分が明るくなる洋服を着て自分の生活を補完しようとするのが趣味や文化の役割なのです。
このようにファッションというのは基本的に世相を補完するものなので、世の中の流れとは反対のものが流行るというのが文化があります。
そういうわけで装飾がトレンドという話をしてきましたが・・・実はノームコアが流行った時点で装飾性のトレンドがくることはある程度予測できました。
ファッションは繰り返すという表現がよくされますが、実はノームコアのトレンドは過去にもあったのです。
Photo by https://nostos.jp/wp-content/uploads/2016/06/blog_0629_15.jpg
それは60年代にトレンドとなったビートニクカルチャー。無地でシンプルで気取らない服というノームコアに近いスタイルがおしゃれだとされていた。
そしてビートニクカルチャーの次に流行したのがヒッピームーブメントだったんですね。
Photo by https://smile-travel.jp/wp-content/uploads/2019/01/hippi-.jpg
ヒッピーの着こなしは誰もが分かる通り、ものすごく装飾的。
LSDを使って幻覚を見ているようなタイダイ柄やたくさんのアクセサリー、フレアデニムにミリタリージャケットなど・・・今のトレンドの流れと完全に一致しています。
ノームコアが2000年代に流行り今は装飾性のトレンドがきている。
これはビートニックからヒッピーへと向かったトレンドの流れと全く一緒なわけです。
だからノームコアが来た時点でおそらく次は装飾的なものが来るだろう。それはヒッピームーブメントに近いものだからブーツカットやアクセサリー、ミリタリー、タイダイ柄がもう1度流行るだろうと予想でき、実際これは全て当たっているんです。
このように洋服の世界というのはトレンドが繰り返されているため、過去を遡ればトレンドの予測がある程度できる。
もちろん全く同じものが繰り返し流行するわけではありませんが大枠は同じように推移していきます。
コロナや通販・・・社会情勢によるトレンドへの影響とは?
そういうわけで「ドレス」と「装飾性」の2つが今後のトレンドの核になってくるわけですが、もう少し細かい部分を説明していくと・・・例えばブーツカットの流れは既に取り入れられてきています。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/58881/CELINE_2020aw_037.jpg
「ブーツカットなんて穿けるかよ」と思った今30代以上の方いるでしょう。
でも10~20代の若い世代では割と抵抗なく受け入れられています。
私たち30代以上の人間はブーツカットがダサくて敬遠されていた時代を知っているので嫌がる気持ちもすごくよくわかるんですが・・・少しずつ認識が変わってきています。
あとは「ビッグシルエットのトレンドがいつまで続くのか」気になる方も多いと思います。
ビッグシルエットはストリートトレンドの中で広まってきたものなので、ストリートのトレンドが終わるとビッグシルエットも同時に終わってしまうように思えますね。
実際海外のコレクションでも確かにビッグシルエットは落ち着きを見せ始めてはいる。
しかし恐らくまだまだ消えることはなんじゃないかと予想しています。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/57212/fendi_20aw_men_54.jpg
そもそもビッグシルエットの流行はもはやストリートトレンドの範疇を超えているんです。
実はビッグシルエットも社会情勢の後押しによって流行しています。
その社会情勢とは、通販です。
通販の需要が高くなっているからこそビッグシルエットの流行は消えにくくなっている。
なぜかというと・・・例えばスーツのように体の線にピッタリ合わせたジャストサイズの服は通販でサイズを選ぶのが難しいでしょう。
採寸表を見たら肩幅や着丈などcmで記載されていますが・・・生地感や伸縮率によっても着た時の印象は変わるので、あの採寸表で完全にサイズ感を理解するのはかなり難しい。
もちろん指標にはなるので、採寸表をヒントに経験と蓄積である程度の判断はできるけれど、プロでも採寸表だけで完璧にサイズを合わせるのはほとんど無理なんです。
なのでジャストサイズの服を通販で購入するのはかなり難しい。
しかしビッグサイズなら、1サイズ程度の違いなら正直あまり関係なく着られるでしょう。
私はよくユニクロの4XLをおすすめしていますが、完売していたら3XLを買って着用しています。もちろん多少の違いはありますが、それはそれで着こなしはできるんですね。
ビッグサイズのトレンドの場合、サイズ感に対してそこまでシビアになる必要がないのは大きなメリットであり、それは通販の需要にとても適しているんです。
さらにこのコロナ禍では、なかなか実店舗に行って洋服を買いづらくなっている。
そうした背景があり、通販の市場は今急速に拡大しているわけですね。
このように通販の市場が拡大するにあたり、当然ですがビッグシルエットの方が都合が良いわけです。
なのでビッグシルエットのトレンドはしばらく消えないかと私は推測しています。
実際ビッグシルエットは着心地も良く通販の時にサイズをそれほど気にしなくていいので楽ですね。
もちろんジャストサイズが着たい時もあるし、スキニーやテーパードのスラックスの方がボリュームのあるコートに合わせるにはバランスがいいけれど・・・海外のコレクションなど様々な情報から推察すると、やはりオーバーサイズ、トップスに関しては特に主流でありつづけるのではないか思っています。
ということで2020年メンズファッションの秋冬トレンドレポートをお届けしました。
実はそれ以外にもレザーが復活する、こんな色が流行る、ミリタリーのアイテムならこういうものを選ぶといい、などメルマガではかなり細かく説明をしています。もしこれ以上に興味のある方は9月6日配信のメルマガを是非チェックしてみてください。
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試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
おかげさまで日本最大のメルマガ配信スタンド、
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