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今回は2021年のトレンドについて解説!
特にコロナウイルスによりいかにしてファッショントレンドが変化したかに焦点を絞って解説します。
そして新年1発目のメルマガでは毎年恒例2021春夏トレンドレポートを5万文字の分量で紹介するので興味があるか方は是非登録してみて下さい。
「国」に対する考え方とファッションへの影響
まず2021春夏のコロナウイルス(以下コロナ)によるファッショントレンドへの影響1つ目は
「拡大するナショナリズム」
コロナとファッショントレンドの関連性においてナショナリズムという考え方はとても重要なポイント。
未曾有の危機であるコロナにより各国とも鎖国状態になっているのが現状です。
これまで世界的はグローバリズムを前提に動いていたわけですが、各国がロックダウンを実行し国同士どころか街の移動すらままならない状態。
コロナによって改めて国家間の距離による弊害を思い知らされましたね。
そして最近では「ワクチンナショナリズム」なんて言葉も出てき始めました。
先進国では特にワクチンの開発競争、そして自国民のワクチン確保に躍起になっています。
これって全くグローバルではないですよね、すごくナショナリズム的な考え方です。
最近イギリスでコロナの変異種が見つかりました。
これまでなら遠いイギリスで何かが起こった場合、日本の報道ではイギリスの心配や助けになれることがないか、という話題になるはず。
しかし今では「イギリスからの流入を止めよう」という話になる。
グローバリズムという考え方は当然自分たちの安全が確保された前提で初めて成り立つもの。
その前提が成り立たない状態では「まず自分たちの身を守る」という点から話が始まりますね。
このようにコロナウイルス前後で国に対する認識に変化が生まれています。
これまではグローバリズムを前提に動いていたけれど、コロナにより自国の健康や安全が最優先にされることで我々の価値観は徐々にナショナリズムに向いているわけです。
これはファッションに対して明確な影響を与えています。
Photo by https://media.wwdjapan.com/wp-content/uploads/2020/09/03135401/LOUIS-VUITTON-2021-SS-MENS-TOKYO-COLLECTION-42.jpg
例えばルイヴィトンのデザイナーであるヴァージルアブローは2021春夏のコレクションでこのナショナリズムをかなり意識していることが見てとれます。
というのもすごくカラフルなカラーパレットなんですね。
これはヴァージルアブローが元々アフリカ生まれであり、アフリカらしいカラフルさを意識して作ったコレクションだと言われています。
Photo by https://media.wwdjapan.com/wp-content/uploads/2020/09/03135612/LOUIS-VUITTON-2021-SS-MENS-TOKYO-COLLECTION-84.jpg
象徴的なのがこのルック。
ルイヴィトンのモノグラムをアフリカ発祥のラスタカラーで表現されています。
自身の出身国であるアフリカを大切にしていることがわかりますね。
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そしてこちらは故郷ガーナの染織りであるケンテクロスを使用した、ルイヴィトンの中でも比較的珍しいルック。
このように今季のコレクションは自国を大事にするナショナリズム的傾向が見受けられます。
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他にもディオールのデザイナーであるキムジョーンズ。
彼は藤原ヒロシさんに影響を受けており、藤原ヒロシさんが世界的に根付かせたコラボ文化に影響を受け、様々なブランドとディオールをコラボさせながら新しい価値を作ってきました。
そして今回のコラボ相手は黒人を称賛する肖像画などを展開する「アモアコ・ボアフォ」というアーティスト。
実はキムジョーンズは幼少期をボツワナやケニアなどアフリカで過ごしているんですね。
つまり今回のコラボは幼少期に影響を受けたアフリカンカルチャーを表現するためのもの。
しかも今回のディオールのコレクションを見てみると、モデルは全員黒人の方を採用しています。
キムジョーンズは様々なコラボによって多様性を表現していると言われていますが・・・今回のコラボに関しては多様性ではないと推察しています。
もし多様性を意識しているのなら、黒人のモデルだけではなく様々な国や人種のモデルを採用するはず。
そうした意味でもナショナリズム的な考え方がコレクションに影響しているのが見て取れます。
Photo by https://media.wwdjapan.com/wp-content/uploads/2020/07/16153553/YOSHIO-KUBO-2021SPRING-SUMMER-MENS-COLLECTION-013.jpg
もっと分かりやすいのは日本のブランドであるヨシオクボ。
パリで発表した今回のコレクションのテーマは「日本文化」。
説明の必要がないくらいナショナリズムという考え方が反映されていることが見て取れるかと思います。
このようにナショナリズムという考え方がカルチャーやファッションに影響を及ぼし、各ブランド・各デザイナーがナショナリズムに基づいて洋服を作っているのが2021春夏の大きな流れです。
2021春夏のコレクションはどのブランドのルックを見てもやはりどこかいつもと違うんですね。
トレンドというのは基本的に流れと反動で起こるもの。
クルーネックが流行れば次はVネックが流行るし、ルーズなものの次はタイトなものがトレンドになる。
流れと反動で繰り返されるものですが今年は違います。
それは当然のことでこれだけ全人類巻き込んだ大きな出来事がある中で何も変わらないわけがないんです。
ということでコロナにおけるファッションへの影響、まず1つ目はナショナリズムの拡大。各デザイナー・各ブランドがローカルな部分を表現することで多様性が生まれているとも言える反面、閉じた世界になりつつありますね。
「ステイホーム」が生み出すトレンドとは?
コロナによるファッションへの影響2つ目は
「ルーズウェア&リラックスウェアの拡大
」です。
これは簡単な話でコロナの拡大により緊急事態宣言が出され家にいる時間が増えました。
家では当然スーツではなくリラックスした着こなしをしますよね。
だからこれまで続いていたビッグシルエットのトレンドはもちろん消えませんし、加えてルーズウェア・リラックスウェアの特徴が非常に強く出ているのが2021春夏コレクションの大きなポイントです。
Photo by https://www.fashion-press.net/collections/gallery/62544/1084467
例えばディオールのコレクションでは今回ほぼ全てサンダルを履いています。
革靴や例年通りのスニーカーではなく、リラックスウェアの1つであるサンダルがすごく多い。
そしてサンダルだけでなくショートパンツやルーズなリラックスウェアが様々なブランドで見受けられました。
コロナ禍のライフスタイルや気分に見合った提案なのがわかりますね。
ビッグシルエットのトレンド自体はコロナがなくとも続くと予想していました。
昨今では通販の需要が高まっており、サイズがシビアではない方が売りやすいんですね。
トレンドの流れというよりは社会的、ビジネス的な都合から通販の需要が高まりビッグサイズは残り続けるという流れがある。
そしてこの流れはコロナの影響によりがなおさら強まっています。
店舗に行く機会が減り通販で買うことが増えたため、サイズを選びやすいビッグサイズのトレンドはまだまだ終わらないでしょう。
加えてショートパンツやリラックスウェア、サンダルがトレンドとして新しく見受けられる。
ショートパンツに関してはユニクロでも2020年の3~4月辺りにものすごい反響があったようです。
人気アイテムだけでなく毎年出している定番のものでさえ完売状態でした。
皆リモートワークに切り替わり家で仕事をするようになり、春夏にショートパンツで過ごす機会が増えたんですね。男性は特に。
そのため去年の春夏はショートパンツの売れ行きがすごかった。
そして今年もその流れは続くだろうと思われますし、実際様々なブランドがショートパンツを提案しています。
そして今年特に人気になりそうなのはバミューダパンツ。
3~4年前のストリートトレンドでは膝下丈のハーフパンツの人気が高かったですが、今年は膝より少し上のバミューダパンツがトレンドとなりそうです。
「色」と「社会情勢」には関連がある?
そしてコロナによるファッションへの影響その3は
「ネオンカラーの拡大」
ファッショントレンドと世界情勢は意外とリンクしています。
景気が良いときや世界情勢が安定しているときはモノトーンが売れ、景気が悪く世界情勢が不安定なときは明るい色が売れるんです。
これは先程から言っている「ファッショントレンドと現実の補完関係」に基づいています。
世界情勢が不安定なときに服を着ることで現実がどんどん悲観的になってしまうなら、誰も
ファッションなんて楽しまなくなる。
辛い現実を少しでも忘れられるから皆ファッションを楽しむわけ。
だから好景気なときは暗い色が売れ、不景気なときは明るい色が売れるんです。
そして今回もそうなるだろうとは予測していましたが、あまりにもカラフルでちょっとびっくりしましたね。
Photo by https://media.wwdjapan.com/wp-content/uploads/2020/09/03135633/LOUIS-VUITTON-2021-SS-MENS-TOKYO-COLLECTION-91.jpg
特にルイヴィトンは象徴的で分かりやすい。
原色の赤、青、黄色、ピンクとありとあらゆる鮮やかな色合いのカラーパレットです。
ただいくら不景気だからとはいえ、カラフルな色をやみくもにバンバン使うと子どもっぽく安っぽく見えてしまう。
Photo by https://media.wwdjapan.com/wp-content/uploads/2020/09/03135624/LOUIS-VUITTON-2021-SS-MENS-TOKYO-COLLECTION-88.jpg
そのためルイヴィトンではテーラードの中で色を表現しています。
ジャケットやロングコートなどデザインをフォーマルにして大人っぽさを演出しその分色で遊んでいる。
もちろんコレクションはショーだから楽しく見てもらうために華やかにな工夫が施されているけれど、リアルクローズに落とし込んだときにも同じことが言えます。
世界情勢が不安定でカラフルな色を使い気分を明るくする分、デザインを大人っぽくして帳尻合わせをしなければいけない。ファッションではバランスが何より重要です。
ルイヴィトンではデザインでバランスを調節しながらネオンカラーを使っています。
Photo by https://www.fashion-press.net/collections/gallery/62754/1088070
ジルサンダーではご存知の方も多いと思いますが、モノトーンベースのアイテム展開が多い。カラートーンを抑えたコレクションが象徴的ですが、今年はワンポイントでカラーを使っているんですね。
普段のジルサンダーは無彩色な着こなしがとても多い中、今回はワンポイントで赤や緑を取り入れたり、プリントパーツを入れて色を挿したりして色を取り入れているのが大きな特徴です。
ルイヴィトンではフォーマルデザインの中でカラフルなネオンカラーを表現するというやり方。
対してジルサンダーではカジュアルなアイテムも多いためワンポイントでほんの少しネオンカラーやアクセントカラーを挿すやり方。
いずれにしてもこの2021年春夏には明るい色をどこかに挿すことを意識するといいでしょう。
ちなみに私もこのようなスタイリングを提案しています。
インナーに明るいネオンカラーを取り入れる。
ワンポインドでネオンカラーが入ると、いつものモノトーンスタイルもずっとおしゃれに見えます。
というのもモノトーンのトレンドが随分長かったのでこうしたアクセントカラーがあると
差別化が進んでおしゃれに見える。
「皆と何かが違う」ポイントがあるからこそおしゃれだと認識される。
その皆と違うポイントを作るにあたって、今年はワンポイントでネオンカラーを取り入れるというやり方がおすすめです。
そしてこのカラートレンドの背景を紐解くと、コロナで世界情勢が不安定になり明るい色を好むという動きがあるわけですね。
このように色のトレンドと世界情勢は反比例しているもの。
来年はこうしたトレンドを意識してみてください。
ということで今回はコロナウィルスの影響を受けた2021春夏のファッショントレンドを解説しました。
1.拡大するナショナリズム
2.ルーズウェア&リラックスウェア
3.ネオンカラーの拡大
2021春夏のトレンドとして大きな流れはこの3つです。
そしてこの3つ以外にももちろん様々なトレンドが生まれています。
例えば「サファリルック」が注目を集めていることや、「レザーバッグ」のトレンドに変化が表れていること。
あとは久しぶりに「ロールアップ」のトレンドも復興してきています。
しかも今年はデニムをロールアップするのではなく
「あるパンツ」
をロールアップするのがトレンドになる。
さらに今年は「○○○○柄」が人気になります。
これもコロナの影響から考えられますが、実は70年代のトレンドと今のトレンドは割と合致しているんですね。
だから古着屋さんで70年代に流行したある柄の洋服を探すと、意外と今年っぽく使えるという裏技もあります。
こうした2021春夏のもっと細かいトレンドについてはメルマガでご紹介します。
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タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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