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「モッズコートを購入しようと思うのですが、どんなものを選べば良いですか?」
「モッズコートの着こなしについて教えてください」
「モッズコートのオススメブランドを教えてください!」
などなど。
毎週配信のメールマガジンにはモッズコートのお問い合わせが大変に多いです。メンズ定番のアウターとして世間に浸透しているモッズコート。リクエストに応えて今回はモッズコートについて解説しましょう。
なお、今回の記事内容は2014年11月23日に配信したメルマガの一部を抜粋したものです。
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「モッズコート」ってそもそも何?
まずは歴史から紹介しましょう。そもそも「モッズコート」とは?元々は、米軍が採用した野戦用パーカー「M-51(エムゴーイチ)」のことです。
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特徴としては・・・
・着丈が長くフードがついたボリュームのあるロングアウタースタイル
・やや大きめのサイズ感でジャケットの上などからも羽織れるシルエット
・裏地やフード周りにつけたファーなど、防寒性に富んだ仕様
・「フィッシュテール」と呼ばれる二股に分かれた後ろ裾
・フロントは風を通さないように比翼仕立てに(ZIPが布で隠れた仕様になってます)
こんなところでしょうか。
…実はやっかいなことに「M-51」と一口に言っても複数種類あります。モッズコートは「M-51フィールドパーカ」と呼ばれることが多いですが、それ以外にも「M-51フィールドジャケット」と呼ばれる米軍採用のアウターも存在します。
Photo by http://img12.shop-pro.jp/PA01064/084/product/51209626.jpg
こちらが「M-51フィールドジャケット」襟のついた「M-65」のようなイメージですね。(“M●○”ばかりで分かりにくくて申し訳ないですが、私のせいじゃなくて米軍のせいです)
Photo by http://ecx.images-amazon.com/images/I/61YNkNsgpML._SX352_.jpg
そしてこちらが今回紹介する「M-51フィールドパーカ(以降モッズコート)」。全然デザインが違いますね。でも名前が似ているので混同しちゃいます。
名前が似ているのには理由があります。実はこの「モッズコート」と「M-51フィールドジャケット」は元々合わせて着るもの。
そもそもモッズコートは寒冷地方での気候に対応するため開発されたもので・・・
防寒性の高いライナー(着脱可能な裏地のこと)、
フード部分にあしらったコヨーテファー、
手袋をしていても着脱が可能な様にフロントのZIPには紐をつけていたり、
そしてビッグサイズのシルエットは「M-51フィールドジャケット」の上からでも着れるように、と理由のあるディティール、デザインで作られているのです。
「モッズコート」と「M-51フィールドジャケット」は合わせて着る事を想定してか、モッズコートのフード部分をM-51フィールドジャケットに着けることが可能になっており、ディティール的にもなかなか面白いものがあります。
またモッズコートは51年の制式採用から何度かの改良を重ねており、複数のバリエーションが存在します。
例えば素材。表地は初期のものはコットンサテンのやや肉厚のものでしたが、撥水性の問題から、途中でナイロン混のツヤっとしたものに切り替わったりしています。他にもライナーの素材、フードの素材などにも改良が加えられたりも。
さて、モッズコートがファッションの世界に入ってきたのは実に1960年代。イギリスはロンドンの若者がファッションに取り入れたことから始まりました。
当時の流行であった「モッズカルチャー」。スーツを着用して、ウイングチップなどのボリュームあるレザーシューズを履くスタイルが多く見られました。せっかく仕立てをした美しいスーツを汚さないようにと、米軍払い下げのミリタリーアウターをその上に着用したのがどうも起源の様です。
Photo by http://homepage2.nifty.com/guru/mods5.jpg
これが現代においても通用する「モッズコート」のスタンダードな着こなしとなりました。細身のボトムにボリュームのある綺麗なレザーシューズやレザーブーツを合わせるスタイルは、現代においても「モッズコート」の源流的な着こなしとして定着しています。
モッズコートの魅力とは?
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魅力はいくつかありますが、支持されている一番の理由としては・・・「一枚でサマになる」ということ。モッズコートは大きいシルエットとロング丈が特徴。またフロントを上まで締めてもサマになるデザインから、インナーなどはあまり考えなくてもボトムの組み合わせだけで、ある程度オシャレに見せることが出来ます。
「コーディネート考えるの面倒だから、モッズコート羽織って上まで締めちゃおう」そんな人も冬は多いでしょう。
モッズコートは上述の通り元々「防寒着」。防寒を意識しているため、襟が高く口元まで届くような仕様になっているものも多いです。またファーのついたボリューム感のあるフードから、首もとに大きな印象を与えます。そのため「視覚効果」で小顔に見せる事が出来、スタイルも綺麗な印象に見えるのです。
※「視覚効果」については下記を参照ください
【ストール/マフラー】着こなしの重要ポイントはメンズもレディースもストールにあり!!巻き方次第で印象が激変する大判ストール!!
またバランスのとれたボリュームシルエットも特徴。ボリューム感のあるサイズ感ながら、肩幅はそこまで広くなく、「だらしない」雰囲気に見えないところもモッズコートのメリット。タイトなパンツに合わせれば余計なことを考えずとも綺麗なYラインシルエットに見えます。
メンズ冬アウターの定番として、長年支持されているのも納得。一枚で簡単に完結してしまう非常に便利なアウターなのです。
モッズコートの着こなしは??
先述の通り、モッズコートには細身のパンツと合わせるのが一番適しています。ロングコート全般に同じことが言えますが、ロングコートは「ロング丈」というだけでトップスにボリューム感が出てしまいます。
トップスもボトムスもボリュームのあるもので合わせてサマに見せるのはなかなか難しい。
身体を綺麗に見せる基本の3シルエット
Aライン(トップス細・ボトムス太)
Yライン(トップス太・ボトムス細)
Iライン(トップス細・ボトムス細)
どれにも属してないからです。
もちろんボリュームのあるボトムで合わせることは不可能ではありませんが、ややハードル高め。細身のパンツでYラインシルエットを作るのが最も適しています。
またモッズコートはかなりカジュアル色の強いデザインになっています。フードやポケットディティールなどからもはっきりと「ミリタリーアイテム」と分かるデザインです。となると合わせる他のアイテムはやや「ドレス」を意識する必要があります。
※「ドレスとカジュアルのバランス」について未読の方はこちらをお読みください
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
例えば、品の良いニットにスキニーブラックデニムなど。ドレス寄りのアイテムで構築すると綺麗にまとまるでしょう。
ただし、注意してほしいのは「丈の長さ」。ロングコートのインナーに丈短めのものを合わせてしまうと、フロントを締めている時は良いのですが、開けた時にはインナーとアウターの着丈の違いがありありと分かってしまうため、
「着られている印象」
「サイズのやたら大きなものを羽織っている印象」
に見られがちです。
また短いインナーで「腰の位置」がありありと分かってしまいます。そうすると脚は短く見えるでしょう。
※「着こなしのコツ?インナーの着丈を長くする?」については下記を参照ください
【ショップスタッフのようにサマにならない!!】ブルゾン、ジャケットの着こなしのコツはインナーの着丈にあり!!【春のアウタースタイルに!!】
ロング丈のモッズコートに合わせるインナーは、やや長めの着丈のものを選ぶと良いでしょう。例えばニットを合わせた時に長めのものがなければ、ニットの中にシャツを入れて、裾からシャツを少し出してあげると着丈の長さを誤摩化せます。
また、ストールを首からたらしてインナーの着丈を誤摩化す人もいます。
ちょっとした工夫ですが、インナーの着丈一つで結構印象が変わってしまうので、着こなす際は要注意です。
モッズコートの選び方
とにかく色々なブランドからリリースされているので玉石混淆なアイテムです。ひどく安っぽい素材のものもあれば、極端にこだわった高級感がありすぎるものも。何を選ぶべきかは大変難しいのですが、まずは下記3点を気にしてみてください。
1.素材感は安っぽくないか
2.変に細いシルエットになっていないか
3.源流に則したデザインになっているか
1.素材感は安っぽくないか
巷に溢れているモッズコートはペラペラのコットン素材や毛羽立ちまくりのチープなウール素材などとかく安っぽい素材のものが多いです。
ライナー、ファー、フロントの長いZIP(ZIPって皆さんが考えているよりもコストがかかるものなのです)などコストのかかるパーツが多いので、素材を犠牲にしているメーカーも多々あります。
ペラペラの素材になってないか?ウールでも毛羽立ちのひどい素材になってないか?そのあたりをしっかり見極めてください。
2.変に細いシルエットになっていないか
もちろん「細いモッズコートは全部ダサい!」とか言ってるのではありません。ハイブランドのモッズコートなどにも極細のモッズコートはありますし、一概には言えません。・・・しかし市場に溢れる細身モッズコートはハズれが多いのも事実です。
キュッと変に細いモッズコートは、源流のモッズコートが持つ「ラフな雰囲気」「野暮ったさ」「荒々しさ」を消してしまいます。
あのミリタリー特有の野暮ったさがあるからこそ、ボトムに黒スキニーなどを合わせてちょうど良いバランスが取れるのに。モッズコートを変に綺麗にデザインされても、中途半端になってしまいます。なるべく源流に忠実に、少しゆるめくらいがちょうど良いでしょう。あのビッグシルエットがモッズの魅力なのです。
3.源流に則したデザインになっているか
これはどのアイテムもそうですが、過度にデザインされたものは安っぽく見えてしまったり、着回しにくかったりと特に初心者にはデメリットだらけです。合わせる自信があまりなければ、源流に則したなるべくシンプルな必要最小限のデザインを選ぶと良いでしょう。
配信したメールマガジンではこの後、具体的なオススメモッズコートの紹介や解説を掲載しています。興味のある方は是非ご購読ください。
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