大学生や初心者のためのファッション講座

ダサいアイテムは何故「ダサい」のか?野暮ったくみえる理由を論理的に考察してみた。

 

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今回は巷で見かけるNGアイテム。
「なんとなく野暮ったい」
「オシャレじゃないよなあー」
と誰もが思うものの、
それが何故オシャレじゃないのか?考察したサイトは少ないはず。

 

今回は明らかにオシャレじゃないアイテムが、「何故オシャレじゃないのか」を論理的に考えてみましょう。

 

大学生御用達の半端丈カーゴ

 

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Photo by http://ic3-a.dena.ne.jp/mi/gr/114/image.rakuten.co.jp/freshbox/cabinet/pants4/rothco-8351_01r.jpg

 

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Photo by http://item.shopping.c.yimg.jp/i/l/freestylewear_200103

 

半端丈のカーゴパンツ。「半端丈」といっても9分くらいの「アンクルカット」から7分くらいの「クロップド」まで様々ですが、特に「クロップド」が合わせにくい。もちろん全ての半端丈カーゴが・・・という話ではありません。格好良いクロップドカーゴも山ほどあります。

 

・・・が街で見かける多くのクロップド丈のカーゴパンツはなかなかに野暮ったいものばかり。「着こなし次第」とは言うものの、ファッション中毒でもない限り、あえてサマに見えにくい/着まわしが難しいアイテムに挑戦することもありません。私服に慣れていない大学生がジーンズメイトあたりでついつい手にとってしまうボトムスでもありますね。私も学生の頃穿いた様な記憶があります。

 

なぜ半端丈のカーゴパンツが難しいのか・・・。

 

理由の1つは「カジュアル過ぎる」から。
世の中の洋服は大きく分類すると「ドレス」と「カジュアル」の2種類に分けることができます。ドレスとはスーツスタイルのこと。礼服などで使うような「カッチリ」としたもの。細くすらりと美しく見せる「見た目」を追求したアイテム、スタイルを指します。ジャケットやシャツやスラックスや革靴などですね。他方カジュアルとはリラックスウェアやミリタリーウェアやワークウェアなどを指します。スーツスタイルとは対極に「機能性」を重視したものですね。スウェットやパーカー、デニムやスニーカーなどですね。

 

メンズファッションはこの「ドレス」と「カジュアル」を上手に配分することが肝心です。なぜならば「ドレス10」ではビジネスや冠婚葬祭になってしまいます。また「カジュアル100」ではラフすぎてコンビニに行くスタイルになってしまいます。このドレスとカジュアルを混ぜ合わせるもの、異なるテイストをミックスすることが街着の着こなしの大原則です。

 

このあたりに関して未読の方は是非下記を読んでみてください。
オシャレになるために必要な重要な定理・法則が書いてあります。

これを「読むだけ」でオシャレレベルがUPすることを保証します。

 

※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

さて上記記事を読んでいれば理解できますが、コーディネートにおいて「ドレスとカジュアルのバランス」をとるという話。実は日本人は「カジュアルだらけ」なんですね。街を歩けば理解できますが、皆スウェットパーカーやデニムやスニーカーなどリラックススタイルばかり。ドレス的なジャケット、スラックス、ドレスシャツ、革靴を街着で使う人はかなり少ないです。アメカジの影響を強く受けている日本のファッションは、機能性に特化したワークウェアやカジュアルウェアが非常に多く、ドレスのバランスが皆無な人ばかりなのです。

 

上の記事にも書いてあるのですが、だからこそ日本でオシャレをするなら「ドレス寄り」にコーディネートを組むべきです。なぜならオシャレとは「他人と違う状態」だからこそ評価されるからです。皆が子供っぽいカジュアルに向いているのならば、オシャレな人は大人っぽいドレスを入れるべきです。現に「オシャレ」と聞いて思いつく人は皆「大人っぽい」イメージではありませんか?皆がカジュアルで野暮ったい服装をしているからこそ「ややドレスより」の方が簡単におしゃれに見えやすいのです。だから上の「ドレスとカジュアルのバランス」は日本人においては「7:3」程度が好ましいと考えています。(他にも複数理由はありますがここでは説明省略します、詳しくは過去記事や毎週配信のメールマガジンをご参考ください)

 

そんな中半端丈カーゴパンツの話に戻りましょう。
そのアイテムはドレスかカジュアルかを決定する要素は3つあります。

1.デザイン
2.シルエット
3.カラー(素材)

以上の3つですね。
ここに当てはめて「半端丈カーゴパンツ」を考えてみましょう。

 

1.デザイン
→ミリタリーなカーゴパンツ=カジュアル
(※対するドレスなパンツは例えばスラックスなど)

2.シルエット
→リラックスした7分丈=カジュアル
(※対するドレスなシルエットはスーツなどの細身)

3.カラー(素材)
→ミリタリーなカーキ色=カジュアル
(※対するドレスなカラーは黒や白などのモノトーン)

 

以上全てのベクトルがカジュアルに向いているわけです。

 

「ド」がつくほどカジュアルなアイテムが「半端丈カーゴパンツ」ということ。
先ほども言った通り「カジュアルなスタイル」は誰もがしているのです。小学生でもおじさんでもおじいちゃんでもカジュアルなスタイルは誰もが実践しているところです。これではオシャレに見せにくいのです。

 

例えば同じ「半端丈カーゴパンツ」でも細身シルエットになっていたり、モノトーン(例えば黒)になっていたり、例えばカーゴポケットなどがないスラックス調のデザインだったりすれば話は別です。

 

上記3要素の中のどこかにドレスが入っていればグッと着こなしは楽になります。

 

「黒の細身デニム」は何に合わせても誰が着てもサマに見えやすいんですが、それは3要素の内の2つもドレス要素が入っているからです。カジュアルパンツのデザインでも、シルエットはスーツ同様の「細身」だし、カラーはスーツ同様の「黒」ですから。こうしてアイテムを3要素に当てはめて細分化して考えていくと「使いやすいアイテム」をお店の中から探しやすいんです。「半端丈カーゴ」が全部ダメというわけでなく、あくまで「世に多く普及している半端丈カーゴが着まわしにくい」という話。もしこれから半端丈カーゴを探そうという人がいたら上の要素のいずれかでも良いのでドレスな印象のあるものを選んでみてください。着まわしがグッと簡単に、サマに見えやすいはずです。

 

 

普通に生きてたらありえない加工が入ったデニム

 

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Photo by http://image.rakuten.co.jp/crossworld/cabinet/fl20151116/k250919-01-74.jpg

 

「普通に生きてたらこんな風に色落ちしねぇだろっ!!」

 

って思わず突っ込みたくなるデニムパンツ。街でもたまに見かけますね。
ブランドは商品開発するとき、当然「競合他社が展開していないウチだけの魅力あるものを」と思うわけです。差別化した商品を作れれば独占的に売上を囲い込めます。

「加工デニム」ってもうどんなカジュアルブランドでも絶対に一度は作ったことのある分類であり、もう食傷気味を通り超して食あたりを起こす勢いで日本全国津々浦々に並んでいるメジャー級アイテムです。差別化の「さ」の字もありません。

 

でも上述の通りアメカジの影響で「リラックスウェア」「ワークウェア」が大好きな日本人。加工デニムはどんなに食傷気味でもボチボチ売れるもの。ユニクロも何年も加工デニムリリースし続けていますし毎年脅威的な本数をさばけていると聞きます。・・・ただそれでも「普通の加工デニムはユニクロもやっているから、ウチは特別なものを!!」と差別化を狙ってヒット商品作りに苦心するわけです。それがちょっと必死すぎて妙な形で結実してしまったものがこの「ありえない加工デニム」だったり。

 

どんな履き方をしてもありえない様な色落ち加工が施してあるデニム。普通のブランドでは絶対に作っていない加工です。差別化としては十分すぎますね。

しかしいくらオシャレも商業も、「差別化」が必要といっても「でたらめな差別化」では意味がありません。

 

「他人と違うからオシャレと評価される」これは誰もが疑いようのない事実ですね。「その他大勢と全く同じ服装をしている人」はどう考えてもオシャレと評価されることはありません。評価されること自体が特別なことなわけですから、構造的に「オシャレ=他人と違う差別化されたもの」であるわけです。

 

しかし、だからといって「他人と違いさえすればオシャレ」というのは曲解です。

赤や緑や青などの色とりどりの服を合わせたり、頭に天使の羽をつけたり、靴が右と左で異なるものを合わせたり・・・たしかに「差別化」はできていますが「オシャレ」と評価はされません。この現象は何でしょう??

 

 

物事には「文脈」があるということです。

 

「オシャレとは差別化された状態である」ことは否定できない事実ですが、「差別化」はでたらめではなくある一定の文脈や定理や法則が必要なのです。何でも良いから差別化すれば良いという話じゃありません。

 

これを曲解した例は本当に挙げればキリがありません。

「皇居の周りを走るランナーは年収が高い」
→「皇居周りを走れば年収が上がる!さああなたもランニングを今日からはじめよう!」

とか謎の論理展開をする書籍もあるくらい。走って年収が高くなるなら世の中全員走りますよ笑。そうじゃなくて年収を上げるにはランニングだけでなく一定の文脈が必要なのですが、これとまあ似た様な話です。

 

「ありえない加工デニム」の例もおおむねそうです。
何の文脈も定理も法則も考えずにただ「他の加工デニムと差別化したい」と他が絶対にやらない色落ち加工をしたからといってオシャレになるわけがない。

 

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Photo by http://image.rakuten.co.jp/crossworld/cabinet/fl20151116/k250919-01-74.jpg

 

例えば上の定理法則を使って考えればこんなデニムは良いでしょうね。


1.デザイン
2.シルエット
3.カラー(素材)

の話です。

 

素材とカラーはインディゴデニムといったカジュアルなものですが、デザインとシルエットはスラックス。そうなるとドレス要素が入ってくるので他のどカジュアルな加工デニムと差別化でき、かつその差別化が「オシャレの定理」に則しているわけです。文脈や定理を理解した上での差別化がオシャレへとつながる道です。でたらめな差別化は滑稽なだけなのです。

 

 

魔法使い御用達の極限まで股深なサルエルパンツ

 

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Photo by http://img05.shop-pro.jp/PA01018/526/product/36374734.jpg?20120301000155

 

上の「ありえない加工デニム」と同じですが・・・サルエルパンツが流行った頃もこんなアイテムが出ましたね。「アラジン」の様な魔法使い的なサルエルパンツ。いやそりゃ程々ならまだしも、明らかに「差別化を狙いすぎて」おかしくなった過激な魔法使いサルエルパンツありましたね。未だにちらほら見かけますが・・・。

 

これも同じです。流行となり市場にどんどんサルエルパンツが溢れて、「このままではウチの商品が埋もれてしまう・・・差別化するには差別化するには・・・」と考えた末デザインやディティールを誇張しすぎてしまい明らかにおかしい方向に進んでしまう。そうして流行は廃れて、また次の流行に行くのですが。

 

加工デニムの話と同じ。差別化だけでなく一定の定理・文脈を踏まえることが物事には必要です。
ネットによくある話「必ず儲かります」なんて投資の広告も、「(ある文脈において)必ず儲かります」という( )が存在しているのを忘れないように。そういった定理・文脈の話って難解でついて来にくいものなので、大衆ウケしようと分かりやすく単純化したキャッチコピーで「釣る」商売が多いですが・・・お気をつけて。このサイトは難解な内容もかなり多いですが、きちんと読んで定理文脈を理解すれば誰もがオシャレになれるのです。・・・と宣伝をしたところで本日はおしまい笑。

 

 

 

 

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