流行解説

NIKEシャワーサンダル・ベナッシ、ポケットTシャツ、ロングネックレスなどの流行解説!!【オシャレ定点観測】

 

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私は渋谷、原宿などの街で定点観測することがとても多いです。
道行く人達のファッションを見て、リアルなトレンドを感じ取っています。
今回はこの定点観測で目についたファッショアイテムや着こなしトレンドを紹介・解説。

論理的にトレンドを紐といていきます。

 

NIKE/ナイキの名作シャワーサンダル「ベナッシ」

 

特に原宿、若い世代に多く見かける「NIKEベナッシ」
シューズブランドNIKEが放つ名作シャワーサンダルのことであり、
若い世代を中心に「夏のスニーカー代わり」としてじわじわと人気が出てきています。

 

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Photo by http://store.united-arrows.co.jp/ua/image/news/244665_1.jpg?w=438&h=525

 

価格も2000円前後と大変手頃。はき心地はNIKEらしくクッション性が高く良好。
着脱も楽チンと価格的にも機能的にも良いことづくめのアイテムではあります。

 

これを「ドレスとカジュアルのバランス」などのファッション理論的に考えてみましょう。

 

※参考記事
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

「サンダル」というと・・・

 

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Photo by http://image.rakuten.co.jp/niwasports/cabinet/01778668/01928279/02785222/img59261881.jpg

 

CROCS/クロックスのサンダルや・・・

 

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Photo by http://shopping.c.yimg.jp/lib/ee-shopping/bsg00004_001m.jpg

 

BIRKENSTOCK/ビルケンシュトックなどを思い出しますね。
これらのサンダルよりも確かに「NIKEベナッシ」の方が洗練されている感はあります。

 

「ドレスとカジュアルのバランス」とは着こなしの論理ではありますが、
アイテム単体でもそれらを語ることができます。
(未読の方は必ず下記の記事を読んでから先に進んでください)

 

※参考記事
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

例えば
「黒の細身、ウールスラックス」はスーツで使う純度200%のドレスアイテムです。
「インディゴの太め、デニムパンツ」はスーツでは使わない純度200%のカジュアルアイテムです。

しかしそのどちらの要素も兼ね合わせたもの・・・
例えば「黒の細身、スキニーデニム」は、
スーツの要素もカジュアルの要素も兼ねた「ハイブリッド」なアイテムと言えます。

 

この様に「ドレスとカジュアル」をハイブリッドに備えたものは、
コーディネートに入れ込んだ時にどちらの役割も果たしてくれるため、

他アイテムととけ込みやすく、

バランスメーカーとして活躍してくれるものです。

 

もちろん「ハイブリッド」が絶対に良いワケではありません。
ドレスなスラックスにカジュアルなTシャツを合わせたような、
大胆なバランスの着こなしは海外スナップライクで非常にオシャレです。

 

しかし「できる限り着まわしやすいアイテム」とはどんなものを指すのか?と言われると、
まさにこの「ハイブリッド」なアイテムになるわけです。

 

ドレスやカジュアルのアイテムを組み合わる中で、
繋ぎとなることができる「ハイブリッド」アイテム。
それこそが「着まわしやすいアイテム」なのです。

 

これは感覚的にも理解できるもので、例えば。。。

 

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Photo by http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/modescape/cabinet/men_003/1240002006297_1.jpg

 

こんな感じのドレス全開の「黒の細身のウールスラックス」を渡されて、
「これを着こなしてみてください」と言われたら少し考えてしまいませんか?
なかなかスーツライクにしか見せれず、どうにもうまく街着として自然に見せにくいはず。

 
 

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Photo by http://image.rakuten.co.jp/guts/cabinet/dsquared2/120210-18-a.jpg

逆に・・・
こんな風にカジュアル全開の色落ち加工のやや太めデニムパンツなどを
「これをおしゃれに着こなしてみてください」と言われても、なかなか上手く大人っぽく見せることは難しいでしょう。

 

 

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Photo by http://www.gap.co.jp/webcontent/0007/471/527/cn7471527.jpg

これが例えばこんな感じの「黒に近いダークトーン」「細身シルエット」などの
「ドレス要素」を織り交ぜたカジュアルアイテムだと、急に着こなしが楽になります。

 

こんなパンツであれば、なんとなく無地のカットソーを合わせちゃえば、
簡単にオシャレっぽく、大人っぽく見せることが出来るでしょう。
また少し洋服に慣れた人なら簡単にそれが想像できるはずです。

 

 

このようにストレートなドレスアイテム、ストレートなカジュアルアイテムはやや使いにくく、
一方でそれらの要素をうまく織り交ぜたものは着まわしやすく合わせやすい、という特性があります。
ただしもちろんここでの議論は「ストレートなアイテムがNG」という訳では絶対になく、
単純に「着まわしやすい」という観点においてのみ語っていることをお忘れなく。

 

 

さてそれらを踏まえた上で「NIKEベナッシ」を見てみましょう。

 

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前述のクロックスのサンダルは同じようなシャワーサンダルですが、
丸っこくて太い形状。穴が開いたりラインが入ったりとデザインも入っています。
それらに「ストレートなカジュアルアイテム」に比べて、
全体の配色が黒と白、形状もクロックスのように丸っこくなく、やや細めです。

 

また前述のビルケンシュトックのサンダルほどワーク感もありません。
ビルケンシュトックのサンダルはインソールとアッパーで色の切り替えがあったり、
ベルトなどの金具が目立ったりとワークライクなカジュアルデザインになっていますが、
NIKEベナッシはそこまでカジュアルなデザイン要素は入れてありません。
あくまで黒と白で洗練された、ある意味「ドレスライク」な表情にしてあります。

 

 

もちろん「ドレスライク」といってもわずかなものです。
基本はシャワーサンダルですし「NIKE」ロゴも入っていますから、
レザーのシンプルなサンダルなどに比べればずっとカジュアルなアイテムです。

 

しかし思いっきりカジュアルに寄りがちなシャワーサンダルというジャンルで、
黒白の配色とやや細身のシルエットで綺麗にまとめてくるあたりさすがNIKEといったところ。
若い世代もスキニーなどやや綺麗なパンツに合わせて
「ドレスをややカジュアルに寄せるアイテム」として使っている方が多く、
バランスを取りやすいアイテムとして支持されていることがよく分かります。

 

 

ただ・・・

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Photo by http://www.fashion-headline.com/imgs/zoom/120776.jpg

 

モデルによってはこういったアロハ柄のものなどもあります。
ここまでいくとかなりストレートなカジュアルアイテムになるので、バランスをとるのがなかなか難しくなるでしょう。
若い世代は「とにかく派手に!」という方も多いので、このサンダルに色落ちデニムなどを合わせて、
200%カジュアルに染めてしまい、全くオシャレ感のないスタイルで街を歩く人もいます。
肝心なのはバランスですね。

 

・・・ちなみに40代50代の男性は、NIKEベナッシなどはちょっと抵抗感があると思いますが、
同じようなシャワーサンダルのカテゴリでこんなものがあります。

 

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Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/11334/bircken_01.jpg

 

上述のビルケンシュトックなのですが、こちらはEVA素材を使ったモデル。
なんと金具からインソールまで全て同じ色で統一している、
「ドレス配色」なモデルになっています。

同じビルケンシュトックでもこれならばややドレスライクな大人っぽい要素があり、
合わせやすく着まわしやすくなっています。
また40代50代でも抵抗なく使えるようなロゴなどのないデザインになっており、
かつ値段も3000円程度と超手頃。そしてEVA素材なので汚れたら水洗いできる優れもの。

 

こちら連載させて頂いている「日刊SPA!」でも記事を書いていますので、
そちらも是非ご参考に。

※参考記事
【大人のサンダル選び】クロックスより激安のビルケンがオススメなワケ

 

 

ノームコアの象徴、肌着に見えない「ポケットTシャツ」

 

どこのブランドもリリースしているポケットTシャツ。
こちらは渋谷や原宿のみならず、どこの街でも
「ポケットのついていないTシャツを探す方が難しい」というくらい大流行中です。

 

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Photo by http://img05.shop-pro.jp/PA01110/185/product/75508867.jpg?20140610101258

 

今年は無地Tシャツが大流行。
「ノームコア」の影響もありスタンダードでシンプルなものを愛する傾向があります。

※参考記事
「ノームコア」とは?一体どこから来たのか?デニムを穿けばいいの?着こなしは?2015年春夏メンズファッショントレンドを徹底解説!!

 

例年無地モノが夏場は人気が出るものですが・・・
今年は同じ無地モノでもどちらかというと、ごくごく普通なスタンダードなTシャツが人気。
例年通りの細身のシャープなシルエットのカットソーなども人気ですが、
市場ではスタンダードな形のものが多く見られるようです。
「ザ・Tシャツ」なイメージの、ごく普通のものですね。

 

当然「無地のTシャツ」はカジュアルなアイテム。
細身でもなくスタンダードなシルエットなら尚更です。
オシャレ男子は「バランス」を熟知しているため、パンツはスラックスやスキニーなどをチョイス。
「特にオシャレ感のない普通のTシャツ」をややドレスライクな大人なパンツで合わせる
というのが今年の夏のマストスタイルとなっています。

 

しかしどうしても「無地のTシャツをそのまま着たら”グンゼ”だと思われるんじゃないか?」など、
「下着」や「肌着」に思われることを怖がる人たちがいます。

(気持ちはとてもよく理解できますね)

 

なので「せめてものワンポイント」、ポケットをつけることで、
「これは肌着じゃないんだよ!下着じゃないんだよ!」ということを主張している、と
こういった算段で流行が作られているワケなのです。

 

ブランドなど生産側の苦心の表れとも言えますね。
「無地Tシャツが今年は良いだろうけど、無地のままだと皆肌着に思ってしまう・・・」
「そうだ!ポケットをつければいいだろう!」的な。

 

こういった「無地Tシャツを肌着に見せない工夫」は他のアプローチでもみられます。
例えば・・・

 

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Photo by http://img.mensclub.jp/var/mensclubjp/storage/images/media/images/mc1508_exde_02_01/615189-1-jpn-JP/mc1508_exDE_02_01.jpg

 

無地Tシャツを藍染(あいぞめ)したものなどですね。
こちらも無地のTシャツに「ムラ感の出る藍染」を施すことで、
「シンプルだけど肌着に見えない」を実践したものです。
30代40代の男性にはポケットTよりもこちらのアプローチの方が人気の様ですね。

 

 

ビッグシルエットトレンドの派生「ビーズロングネックレス」

 

無地Tシャツなどに着ける方も多いロングネックレス。

 

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Photo by http://s.blog.nanouniverse.jp.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/sendai01/files/2015/03/SSC_00192.jpg

 

この流行の源泉は非常にシンプルですね。
「ノームコア」の潮流の中で「シンプル、無地、スタンダード」なスタイルがトレンドに。
その中でせめてどこかで装飾を入れたい!という思いから、
ロングネックレスが出てきているものと思われます。

 

通常のネックレスでは目立ちにくく、無地Tシャツなどのアクセントとしては弱い。
そこで少し目立ちやすい長めのもので、かつ華奢な細いシルバーなどでではなく、
やや肉厚な天然石などを用いたビーズ型のネックレスが好評といったところでしょう。

 

また「ロング」である理由は他に「ビッグシルエット」のトレンドも挙げられます。
若い世代が発信するストリートトレンドかと思いきや、
今では30代40代の男性が着る大人なブランドなどでもビッグシルエットの潮流が流れており、
全男性を巻き込んだ大きなトレンドになっています。

 

「ビッグシルエット」と言ってももちろん90年代に流行ったようなダボダボのルーズな
スタイルなどでは決してありません。

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Photo by http://image.rakuten.co.jp/smilepanda00/cabinet/nantixu/ny029/ny029_5.jpg

 

無為にフィットさせないで、少し身幅や肩幅を大きめにとったもののこと。
特にモノトーンでツヤ感のあるドレスライクなTシャツに用いられることが多いです。
やや大人な印象の中、ビッグシルエットで少しばかりの「余裕」を出すと「色気」が生まれるんですね。
「肩肘張らない」スタイルがとても男性的な色気を生み出してくれます。

 

当然ビッグサイズになれば着丈もやや伸びるわけです。
その分ネックレスも面積広めに「ロング」が好まれるのでしょう。

 

着丈の長いカットソーに首元にフィットしたネックレスをつけてしまうと、
少し首が詰まったような見た目になります。
「ビッグシルエット」の着丈感を強調するためにも、ロングのネックレスは効果的。
こういったトレンドの後押しも相まって
ロングネックレスがトレンドとして浮上しているのだと思われます。

 
 

しかし何事もやりすぎ禁物です。

 

 

ジャラジャラと重ねづけなどをしすぎてしまうと、あまりにもわざとらしすぎる。
アクセサリーは「アクセント」ですから。
「アクセント」は主役になってはいけません。
あくまでさりげなくを徹底すると良いでしょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。オシャレ定点観測。
度々こうした定点観測によるトレンドの解説紹介などを行っていきます。
是非ご期待ください。

 

 

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