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2015〜2016年秋冬シーズン。
一体何が流行るのか?何がトレンドでどんなものを買えばいいのか?
そんな風に「流行」が気になる方は多いでしょう。
今回は2015〜2016年の流行アイテムについて。
「今年は70年代〜」などの抽象的な話ではなく、
あえて具体的なアイテムに着目して語ってみました。
メンズは流行など気にしなくても良い?
まず先に話しておきたいのがメンズファッションは
そこまで流行の影響が強くないということ。
ベーシックなアイテムが多く、スタイルもレディースと比べ随分限られているメンズにおいては、
「去年買ったものが今年もう廃れてしまう」なんて現象はそうそう起こりません。
またとりわけ日本国内のメンズファッション市場は強烈に保守的で、
「色は黒が売れる!デザインはシンプルなものが売れる!長く使えるベーシックが売れる」
ととにかく市場は「安牌」好み。
危険な色モノやデザインモノは敬遠されがちです。
目が厳しいバイヤー連中はもちろん、最近ではブランド側もそれを熟知しており、
「コレクションではデザインを見せたいけど、実売では無難なもの」を展開するところが多い。
コレクションでは冬なのに真っ白のスタイルを打ち出していても、
実際お店に足を運ぶと真っ黒でいつものスタンダードなアイテムばかりというのも珍しくない。
「見せ筋」「売れ筋」などと表現したりしますが、
アパレルは昔から「2:8の法則(ニッパチのほうそく)」と呼んでおり、
コレクションの様に「見せるアイテム」を2割仕入れて、
実売につながる保守的なベーシック「売れるアイテム」を8割仕入れるのがバイヤーの原則。
買う側としても流行をほどほどに意識しつつ、シーズンに1品程度を取り入れて、
あとは保守的なベーシックアイテムを「買い足す」ようなイメージが一番賢く、
また店側の思惑「2:8の法則」ともマッチするのかなと思います。
2015〜2016年秋冬トレンド「アウター編」
まずはアウター部門。2015〜2016年のトレンドは一体何なのか?
まず上述の通りですが、メンズは保守的でベーシックアイテムが好み。
この傾向は近年顕著になってきている様に感じられます。
トレンドアウターは毎年存在するものの、そのどれもが、
「もし流行から外れたとしても着ることができるシンプルデザイン」などが多く、
流行の影響が徐々に薄くなりつつあるなと感じています。
とはいえもちろん流行はあります。
まずは2011年頃から爆発的なブームとなった「チェスターコート」
スーツの上着である「テーラードジャケット」の着丈を長くし、肉厚素材使ったものと捉えてほぼ間違いありません。
Photo by http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/ogage/cabinet/20131034_39/0007007279000.jpg
こんな感じのアウターのことです。
80年代のバブル期などに肩幅の広いチェスターコートなどはトレンドになりましたが、
その流れを汲んだ「80~90年代リバイバルブーム」の2011年頃にまず大きな流行の波がきたというワケ。
去年も一昨年も「そろそろチェスターコートは流行らなくなるぞ!」なんて声高に書いたサイトなどもありましたが、フタを開けてみればそんなことはまるでナイ(笑)
去年も一昨年もまだまだチェスターコートはトレンドアウターに君臨。
今年の秋冬でも多くのブランドがチェスターコートをラインナップしていました。
もともとテーラードジャケットの着丈を長くし、冬用にした様なイメージのチェスターコート。
デザインもシンプルなものばかりで、メンズのスタイルとしては非常に保守的。
流行というよりは定番化していると認識した方が良いかもしれません。
ただ当然3年以上のメンズのトレンドアウターとして君臨しているだけに
「かなりの人が既に持っている」という状態は否めないわけです。
ウールのコートですから1年や2年で着捨てるワケもなく・・・
ブランドも同じものばかりリリースしていても先細りになるのは明らかです。
てなワケで今年は(去年もその傾向が見られましたが)、
生地に特徴をもたせたチェスターコートなどが多め。
例えば通常のウールなどではなく、
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/15409/kazuyuki_kumagai_15aw_05.jpg
ツイード調のものだったり・・・
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/17028/NHOOLYWOOD_2015aw_23.jpg
ウールではない変化球な素材使いだったり・・・
Photo by http://loungelizard.main.jp/_wp/wp-content/uploads/item_2015autumn_5566_021.jpg
チェック柄が入っているクラシカルなイメージだったり・・・
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/18196/100x150_ripvanwinkle_2015aw_04.jpg
ウールでも凹凸を感じさせる毛羽立ちのあるものだったりと。
生地感や色合いなどで遊びのあるものが多いのが特徴。
「一昨年チェスター買ったけど、素材が違うから今年も〜」
という需要を見越しているのでしょう。
まあそんなにポンポンコートを買う必要もナイでしょうけども。
いずれにせよ近年チェスターを購入した人は
「もしかして今年着たら流行おくれになるのではないか・・・?」
という心配はせずとも大丈夫です。ご安心を。
またチェスターコートの流れから派生してステンカラーコートなども人気。
スーツの上着としてビジネスマンにおなじみのステンカラーコート。
「ロングコート」という意味では上述のチェスターコートと同じですが、
大きく違うところは首周り。
チェスターコートはジャケットと同様に首回りが「寝ている」状態ですが、
ステンカラーコートはシャツなどと同じでえりが少し立ち上がっている状態です。
Photo by http://shiritai-chimatano-wadai.com/wp-content/uploads/2014/11/ステンカラーコートブラック1.jpg
こちらも「チェスターはもう持っているだろうから、ステンカラーを」という
ブランド側の意向などもうかがえるトレンドではありますが。
首回りが寂しいチェスターコートに比べて、
エリのあるステンカラーコートは顔まわりに襟があるため、「小顔効果」もあり、着まわしやすい。
(「小顔効果」について詳しく知りたい方は下記参考記事をご覧ください。)
※参考記事
【ストールの簡単な巻き方】ヒートテックマフラーのススメ /ユニクロで買えるオシャレアイテム
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/18137/comoli_15aw_10.jpg
チェスターコートもステンカラーコートも同じようにメンズアウターの定番ですが、
単体でサマに見せやすいのはステンカラーコートの方かもしれませんね。
また、もう一つ注目はMA-1などのZIPブルゾン。
Photo by http://loungelizard.main.jp/_wp/wp-content/uploads/item_2015autumn_5561_01.jpg
アメリカ軍のフライトジャケットから生まれたカジュアルウェア。
こちらも一昨年あたりから徐々に盛り上がりを見せつつも
イマイチ花開かないトレンドアウターではありますが・・・
2015〜16秋冬シーズンから2016年春夏シーズンにかけてはやや多めに展開されるでしょう。
「なんだなんだ?2015年秋冬のアウターは去年一昨年からの継続ばかりか?」
と毎年洋服のトレンドをチェックされている方なら思うかもしれません。
実際ここ数年冬アウターのトレンドはチェスターとMA-1などのZIPブルゾンばかり。
ダッフルコートなども注目されますが、日本国内のメンズ市場は結局はこの2大アウター。
カジュアルなものを好みなら「MA-1などのブルゾン」。
ドレスなものを好みなら「チェスターなどのロングコート」。
この2カテゴリを崩すものがなかなか出てきていない現状です。
昨年一昨年に引き続き今年もこの流れは継続でしょう。
そんな中、「トレンドアウター」とまではいかないものの、
実は「ガウンコート」などは今年チラホラと幾つかのブランドで見かけるアイテム。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/17764/junhashimoto_2015aw_036.jpg
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/17764/junhashimoto_2015aw_026.jpg
去年や一昨年に出していたブランドももちろんありますが、
今年は少し多めな印象。
秋に着るライトアウターなガウン調のものもあれば、
肉厚のウールを使ったしっかり厚手の越冬可能なガウンライクなコートもあります。
2015〜2016年秋冬トレンド「トップス編」
トレンド不在、トレンド継続のアウターとは別に、
メンズファッションの一大トレンドとなっているのがこの「ノーカラートップス」。
Photo by http://factotum.jp/assets_c/2015/06/2015aw05-thumb-333×500-4512.jpg
「ノーカラー」やら「バンドカラー」やら「スタンドカラー」やら、
各々に定義は存在するものの、ブランド側は意外とアバウトに名前付けするため、
どれがどれやらという状況。「正しい名称はどれ?」と思っている人もいるでしょう。
ま、肝心なことは名称の正しさなどではありませんので、
ここではノーカラーで統一して説明していきます。
シャツのエリを外したデザインの「ノーカラー」。
民族衣装などでも見られる形ですが、襟を外したことでカットソーやTシャツに似た
少しカジュアルな印象を作ることができた形です。
シャツほどカッチリとせず、またTシャツやカットソーほどラフでなく、
といったある意味「バランス」を意識したアイテム。
このノーカラーの流れ、こちらも一昨年から見られたものではありましたが、
近年はシャツだけでなくアウターやダウンベスト、
テーラードジャケットにまでこの「襟外し」の流れが波及しています。
Photo by http://nonnative.com/nonnative_2015aw/wp-content/uploads/2015/07/NN-J2807_LIGHT_b.jpg
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/18099/kazuyukikumagai_2016ss_021.jpg
ノーカラーは襟がない分「カジュアルな印象」と書きましたが、
ジャケットなども画像の通り、ブルゾンのような見た目となり、ややラフな雰囲気に。
またインナーがより見えやすくなるので、インナーとの合わせが肝心になってきます。
このノーカラートレンドは2016春夏において更に大きくなっています。
現在バイヤーとして各ブランドの展示会などを回っていますが、
いく先々で襟を外したトップスばかりが目に付きます。
例えば今年っぽさ、流行を取り入れようと思ったら、
一枚だけノーカラーのシャツやアウターなどを購入し、混ぜてみるのも良いでしょう。
例えば普段はコートのインナーにシャツを合わせているけれど、
今年はそのシャツをノーカラーにしてあげるだけでも少し印象が変わります。
流行とは「必ず取り入れなければオシャレになれない」というものではありません。
ベーシックで保守的な国内メンズファッション市場においては尚更。
特にトレンドや流行を意識せずとも十二分にオシャレにはなれます。
ただし「飽きてきた」「今年らしい雰囲気をつけて新鮮な印象に」などと思うのであれば、
こんな感じで「一点プラスする」様な考え方が賢いでしょうね。
さて、長くなってきましたので続きます。
次回は小物などのトレンドについても言及します。
お楽しみに。
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月540円でファッションの勉強が出来ます。雑誌を一冊買うよりもずっと手頃です。
私はこれで日本のファッションを底上げします。
そのくらいコンテンツに自信あり。誰もが納得できる論理的な内容にまとまっています。
初月は無料。
試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
おかげさまで日本最大のメルマガ配信スタンド、
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