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今回はMR.OLIVE(ミスターオリーブ)の革靴をご紹介します。
このブランドの革靴で注目すべきポイントは「究極的な普通」だということ。
「究極の普通」を追求した革靴の魅力とは?
ミスターオリーブは長く活動している超老舗の日本ブランドです。
ドメスティックブランドが好きな人なら、知らない人はいないくらい有名かと思います。
ミスターオリーブのアイテムは何よりも使いやすいのが魅力。オーラリーやシュタイン、ヨークなど日本にデザイナーズブランドは星の数ほどありますが、当然どこもデザイン性が高い。スタンダードなモノづくりをすると、ユニクロに負けてしまうのがわかっているから「デザイン性を入れて少しでも差別化しよう」というのがデザイナーズブランドの特徴です。
しかしミスターオリーブは、数あるデザイナーズブランドの中でもスタンダードなところに力を入れているのが特徴。それだけに、パッと写真を見ただけではわかりづらいですが、実物を見たり使ってみたりするとその良さを実感できるものが多いのです。
MR.OLIVE
E.O.I ウォータープルーフシュリンクレザー/プレーントゥオックスフォードシューズ 46,000円
今回ご紹介する革靴も例外ではなく、何にでも合わせやすいすごくプレーンなタイプ。
あまりにも使いやすいため、毎週水曜日朝6時半からBS12で放送している「MBの俺のドラ1」という私の冠番組では、この靴だけ毎回スタジオセットにディスプレイのごとく鎮座している状況になっています。
それくらい本当にバランスが良く、何にでも合わせられて使いやすい。
実は革靴選びというのは意外と難しいもの。
Amazonや楽天で販売されている1万円程度の革靴を「これでいいじゃん」と思って買ってしまうと、想像していたよりもノーズがグッと長く細い形になっていたりして、普段着で使いたいのにどう頑張ってもビジネスシーンでしか使えない・・・という失敗をしてしまいがちなわけです。
全身スーツスタイルというのは確かにかっこいいけれど、普段着としてのおしゃれではないですよね。例えば休日のデートで、ネクタイを締めてシャツとジャケットを着てスラックスと革靴を履いて・・・という格好で行くと、女性からは「かっこいいけど、何でスーツなの?この後仕事行くの?」と思われてしまいます。このようにあまりにもドレス過ぎると難しいわけ。
そしてスーツで使うアイテムの中でも、革靴はドレスの象徴的なアイテム。なのでノーズがグッと長くて細いスーツで使うような革靴だと、普段着のおしゃれでは違和感が出てしまう。仕事用の靴を流用しいてるような印象になってしまいます。
普段着用の革靴は、トゥに丸みがあるけれど、丸すぎない形のものを選びましょう。
これよりもトゥが丸くてボリューミーなドクターマーチンの革靴だと、カジュアルなワークシューズのイメージが強すぎて、それはそれでなかなか使い勝手が難しい。
ドクターマーチンは安くて誰でも買いやすい値段なので手を出しがちですが、意外と上手に履きこなせている人は少ないかもしれません。
今回ご紹介しているミスターオリーブの革靴は、丸みがあるけれどドレスシューズらしい細さもあるというちょうど良いシルエット。このくらいだと非常に使いやすいのです。
だから私はこの革靴を「ミスターオリーブにしかない特別な革靴」という意味で褒めているわけではありません。
この革靴は「ベストオブ優等生」で、これを履いておけば間違いないと言えるくらい、本当に使いやすい形。
究極的に普通で、トレンドに関係なくずーっと長く使っていけるくらいワークとドレスのバランスが良く取れている革靴なのです。
そんなミスターオリーブの革靴、値段は46,000円。この値段が高いか安いかというのはとても難しいところではありますが・・・革靴のことをよく知っている人が見るとわかる通り、このクオリティで46,000円はかなり安いです。
なぜかというと、作り込みが結構すごい。
正直言って、このようなワークとドレスのバランスが取れているデザインの革靴は、探そうと思えば他のブランドでも見つけられます。
ただミスターオリーブの革靴は、結構細かいところまで作り込んである。スタンダードなものだからずっと使ってほしいという思いがあるのでしょう。だからこそ素材や着用感にかなりこだわっています。
まずこの革靴はウォータープルーフ仕様、つまり雨の日でも履ける作りになっています。
基本的に革靴は吸水率が高いので、水を吸うとシミになることが多い。しかも一度革靴についたシミは、取るのが難しい。靴屋さんに出しても、シミを薄くするか靴用のマニキュアでごまかすしかない、ということもあるため割と厄介なのです。
もちろん革靴を雨の日に履いてはいけないというわけではありません。雨の日に履いて濡れたまま放置しておくことが良くないのであって、濡れたらそれなりのケアをすれば何とかなりますが、正直面倒くさいでしょう。
それならウォータープルーフの革靴を買えばいい、という話なのですが・・・ウォータープルーフのレザーは風合いが変わってしまうのが難点。
ウォータープルーフ仕様にするには、レザー表面に何かしらの加工をすることが大半です。
そして表面に何かしらの加工をすると、当たり前ですが天然レザーの風合いが若干変わってしまうわけ。Tシャツも撥水加工や光沢加工をすると、当然コットンの風合いが失われます。レザーも同じで、何かしらの加工で表面にコーティングをかけると、どうしても天然レザーの風合いが失われてしまう。
ところがミスターオリーブの革靴は、手にとって見ると一目瞭然なのですが、レザーの風合いが失われていないのです。すごく綺麗な天然レザーの素材感がきちんと残っています。
これはミスターオリーブが独自に考案した仕上げのおかげらしく、私も直接デザイナーさんから聞いたわけではないので詳しいことまではわかりませんが・・・フッ素を繊維に染み込ませて定着させているらしいのです。そうして水に濡れても80%は浸透しないようにして、吸水率を下げているそう。
この加工の良いところは、ウォータープルーフ効果が長く続くところ。
表面にコーディングして作るウォータープルーフ仕様というのは、半永久的に続くわけではありません。当然ですが、使い続けているうちにコーティングが剥がれてくると、ウォータープルーフの効果もなくなってきます。
しかしこの革靴は繊維そのものにフッ素を定着させているため、表面コーティングのように剥がれていく心配もなく、半永久的にウォータープルーフ効果が持続します。そして繊維自体にフッ素が染み込んでいるため、靴の内部もウォータープルーフ仕様になっており、レザーの風合いも変わりません。この辺りが他の革靴とは異なるポイントではありますが、それだけではなくソールにもこだわっています。
ドレスシューズのソールは、ツルッとしたレザーソールになっていることが一般的。
見た目の美しさのためにレザーやウッド素材にしているものが多いけれど、このタイプのソールは、雨の日に路面を歩いていると簡単にツルっと滑ってしまうという実用性に欠ける部分があるのです。
そんな時はラバーをつけると一番簡単に解決しますが・・・ただ革靴好きな人からすると、裏にラバーを張っているのはかっこ悪いと感じてしまうことも。
私個人としては革靴マニアではないので、「底だし大して気にしなくていいや」と思ってしまいますが、でも靴マニアの方がおっしゃることもよくわかるんですよ。
底と言えど歩いたときに後ろから見えるのでカッコ悪いのはイヤだ、でもラバーがないと歩きにくい・・・というジレンマが発生してしまうわけ。
しかしミスターオリーブの革靴は、ラバーソールだけれどコルクを混ぜており、普通のラバーソールと違って高級感があるのです。これ結構すごいと思います。
通常、ドレスシューズで底を張る時は、10~20万円程する本格的な革靴ブランドなら、見た目重視でレザーソールにする訳ですが、アンダー5万円ぐらいのデザイナーズブランドだと大体ラバーを張って、歩きやすさを重視させていることが多い。
そんな中、ミスターオリーブでは歩きやすさと見栄え両方のことが考えられているのです。
コルクが混ざっている分、ラバーソールのゴムっぽさが抑えられつつ、ザラザラしていてワークシューズの印象にも合うようになっており、デザイン的なミスマッチ感がない。だから底がカッコ悪いと思わずに済むわけです。
さらにインソールは、踵部分はクッション性が高く、前部分は硬くなっているという足を動かさない設計。
そのためクッションは効くけれど、きちんと足をホールドしてくれて、疲れにくいというバランスの取れた中敷きになっているのです。
そしてさらにこの靴はソール交換が可能です。5万円以下のレザーシューズだとソール交換ができない革靴も結構ありますが、これは3、4年くらい履いてソールが減ってきたと思ったら、ミスターオリーブに修理を出すとオールソールの交換が可能なのだそう。
これ意外とやらない人が多い。革靴はきちんとオールソール交換をやり続ければ、極端な話10年以上使えるものも結構あります。
10万以上の革靴なら、そうしたアフターサービスがあることを知っている人も多いと思いますが、意外と5~6万円くらいの革靴でもアフターサービスがちゃんとしているところも結構あるので、「もうダメだなぁ」と思って捨てる前にソールを交換するといいでしょう。
こだわり抜いた「スタンダード」が抱えるジレンマ
こちらの革靴、色展開はブラック・ブラウン・ベージュの3色。
そしてブラウンカラーがかなり良い味を出しています。ブラウンカラーって実は結構難しい色で、安っぽいレザーだとどうしても、ブラウンの色味が安っぽさを強調してしまうんですね。
黒は素材の風合いが潰れてわかりにくくなる。だから良いレザーだろうが悪いレザーだろうが、正直黒ならわからないしどっちでもいいやと思える。
けれどブラウンなどの明るい色は、どうしてもパッと見たときに風合いがわかってしまう。
素材の風合いや質感が目立ってしまうため、ブラウンで安いレザーを使うとどうしても、本当に安っぽい印象になってしまいます。
ただミスターオリーブの革靴は、ブラウンでも高級感のある綺麗な発色で非常におすすめです。
MR.OLIVE
ウォータープルーフチロリアンシューズ 46,000円
あとは同じ値段で、チロリアンシューズの展開もあります。チロリアンシューズというのは、簡単に説明すると軽登山用の靴ですね。
プレーンなレザーシューズよりもデザインフルでドレス感が若干落ちるので、ドレスシューズが欲しいけれどかっちりしすぎていないものを探している人にぴったりなアイテム。
ソールはリッジウェイソールという、軽登山で使えるようなソールなのである程度の砂利道やゴツゴツした道も楽に歩けて、水場でもあまり滑らないので結構優秀です。
ミスターオリーブでは、スタンダードで長く使える良いものをたくさん販売していますが、スタンダードにするとどうしても写真映えしないというジレンマがあります。
しかしやはり長く使えたり、使いやすかったりするのは、スタンダードなものであるのも事実。
「ユニクロ、GUと変わんないじゃん」と思う人も多いかもしれませんが、作り込みや素材感で差をつけているスタンダードで良いものは、実際に手に取ってみるとはっきり違いがわかります。
インスタやオンラインの文化が進むと、画像の加工技術が進み、メーカー側も消費者側も素材の風合いに疎くなってしまう。
だからこそ、ミスターオリーブのような素材感にすごくこだわったモノづくりの文化がなくならないことを個人的には願っています。
もちろん何を大切にするかによって正解は異なりますが、実際会った時に褒められやすいものを選びたいなら、ミスターオリーブのスタンダードのアイテムはぴったりです。そして靴はそこまでトレンドが激しいわけではないので、良いものを1つ買っておけばある程度長く使えます。ぜひ参考にしてみてください。
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タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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