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UNIQLO バックパック 2,990円
ユニクロからオンラインストア先行発売でバッグがリリースされました。
ユニクロらしい様なスタンダードなデイパック。今までデイパックは何度か出ていた記憶がありますが、ここまでシンプルでまっさらなモノは近年案外やっていなかった様に思います。(あったっけ??)
今回はこちらのデイパックの話。
大人こそ使って欲しいデイパック
「デイパックなんて使わねーよ。大人だしレザーだ、レザー。」
と思う人もいるでしょう。もしくは・・・
「コートとかジャケットとか年相応の服が多いからリュックはちょっと・・・」
と抵抗を感じる人もいるでしょう。
しかし実はジャケットやロングコートにこそこういったデイパックはオススメです。
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メンズファッションの肝は「ドレスとカジュアルのバランス」であることはこのKnowerMagで述べている通りです。未読の方は是非一度下記記事を読んでみてください。
オシャレとは何であるかが論理的に解説されています。
※参考記事
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
「ロングコートやテーラードジャケットなどにリュックは合わない」
ファッションの系譜や文脈を理解すればこれがいかに間違っているか簡単に分かります。
そもそも「日常着でのおしゃれ」は異なるテイスト・ジャンルのものをミックスすることで成り立つものです。
実はわたしたちが袖を通す多くの服は「日常着のために開発されたもの」はほとんどありません。スニーカーはスポーツ用に。デニムは労働用に。モッズコートは軍事用に。ジャケットはビジネスやドレス用に。
日常着とはそういった異なるジャンルのものを「ミックス」して着る文化です。これが日本にはまだ定着していない様に思えます。海外、とりわけヨーロッパではこのミックスが根深く浸透しており、海外ファッションスナップなどを見ると例えば「ジャケットにデニム」「コートにジャージ」「ミリタリーにスラックス」などのミックスばかりが見られます。
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「スラックスにスニーカーなんて斬新!」と思うかもしれませんが、ミックス前提だからこそ当たり前のこと。
このミックスの「さじ加減」「最適値」を求めるのが「オシャレ」なのです。
そして「最適値」は上の記事で述べている様に基本的には「ドレス:カジュアル=7:3」。またこの最適値はトレンドによって微妙に前後することもあり得ます。
ワークアイテムはワークだけ。アウトドアアイテムはアウトドアだけ。ミリタリーアイテムはミリタリーだけ。といった単一ジャンルの組み合わせでしか似合わないのであれば日常着のおしゃれはそもそも成り立たないものなのです。
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かっちりとしたロングコートに、ラフにリュックを合わせるからこそ
「かっちりした中に少しの余裕」が生まれて、ミックス感が成り立ち、それが「おしゃれ」として認識されるのです。(詳しくは上の記事参照のこと)
ですから「ロングコートにデイパックはちょっと」「ジャケットスタイルには合わないかな」など考える必要はありません。全てはバランスと文脈次第。むしろ単一カテゴリの組み合わせにとらわれることの方が「おしゃれ」にとっては危険なのです。
そもそもバイヤーやデザイナーなどのプロほど、ロングコートやジャケットに”レザーバッグ”などはあまり持たない。リュックやデイパックなどの方がむしろ多いもの。コムデギャルソンもテーラードスタイルにデイパックを長年提案し続けていますね。
そんなわけで「大人こそ持って欲しいデイパック」ですが、
果たしてユニクロのデイパックはどないな出来でしょうか・・・
ユニバレしやすいのが難点・・・
パッと見た感じは普通のデイパック。
なんの特徴もなさそうですが・・・
去年くらいから言ってますけど・・・
これいらないっすユニクロさん。
なんでユニクロマークつけるの・・・。
ドライストレッチシリーズを始めこのリフレクター(反射材)を使ったユニクロマーク。
小さい面積だから別に気にならないと言えば気にならないのですが(個人的にはそこまで気にならないけど)、
毎週配信しているメルマガ読者さんの声で「このユニクロマークがどうしてもきになる」というのも多かったのです。
「すごいおしゃれですね〜どこで服買ってるんですか?」
「え?別に。これユニクロだよ?(ニヤリ」
という会話の流れと・・・
「あ、それユニクロですか?へー」
「・・・」
という会話の流れは似ている様で全く違います。
前者は「安物でもオシャレに着こなせちゃうオシャレな人」感がありますが、
後者は「ネタバレした手品」の様です。最初からユニクロと分かられているとなんだか残念な気持ち。高級感やオシャレ感を感じて欲しい、「ユニクロには見えない!」という思いを持って欲しいからです。
だからできればユニクロは製品に「ユニクロマーク」を入れないで欲しい・・・。
このバッグもさほど悪い作りじゃないのにこのマークが気になって敬遠する人も多いでしょう。
それと形状。
このユニクロのバッグ、絶妙に縦長なのです。
ちょっと他ブランドのデイパック、スタンダードなデイパックと比べると形が特徴的すぎてユニクロバレが進みそう。もちろん「ユニクロバレ」して悪いこたないしそれで価値が大きく下がることもないのですが、ちょっぴり気になるのも事実。できればバレないでほしい。
だからこそユニクロにはスタンダードに徹して欲しい。
あんまり写真じゃ伝わらないかもしれませんが、こちらはデイパックの王道フランスの「エルベシャプリエ」のデイパック。丸みがありTHEデイパックなスタンダードな形は多くのブランドが模倣するほどの完成度があります。
別にこれでいいんです。
無印良品の大ヒット作でアパレルでも愛用者が多いデイパックはエルベシャプリエと並べても遠目では見分けがつきにくいくらい似ています。スタンダードに徹しているのはまさに「無印」。マークも存在しないので言葉通りに「無印」です。
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デイパックは特に日常的に使うだしスタンダードなアイテムの極み。
マークやデザイン性のあるものも良いですが、まずはスタンダードなものが欲しいものです。
そういった意味では無印の方がず「バレる」心配もなく安心。同じようなデザインなら「バレにくい」無印の方がオススメです。
ただしもちろんユニクロバッグにも良いところが。
それはPC収納のスリーブを装備しているところ。mac bookがすっぽり入ります。
デイパックで困るのはストラップのプラプラ加減。
ストラップのあまりがプランプランと肩あたりに垂れ下がり、ちょっとだらしない雰囲気も感じさせてしまうもの。
芸がこまかいユニクロはここにベルトを付け足してストラップのあまりが垂れない様にもしています。このへんはさすが。
内側にはペンや小物などを収納できるサブのスリーブも用意。
こまかいですが、縫い合わせ部分はトリミングしており糸がほつれてしまわない様にしっかり仕上げされています。安リュックなどはこのあたりがテキトーで、中に糸くずがちらばることも。こういったこまかい「製品の完成度」はさすがユニクロ様様です。
細かいですが、ストラップも細め。
アウトドア系のブランドがデイパックを作るとどうしてもこのストラップが太くなりがちです。
ストラップが太いとどうしても前から見た時に「カジュアルな印象」が強くなります。ランドセルちっくというか・・・。
細かいことですがストラップが細くなるだけでどこか大人っぽく洗練された表情に変わるもの。
大人がデイパックを持つならば、このあたり「ストラップの太さ」を少し気にしてあげると抵抗感少なく使うことができるでしょう。
かなり考えて作っていることは理解できます。
収納性も良いし、ストラップの細さなどの見た目も気を使っている。
けれど「ユニクロだとバレてしまう」のがマイナスポイント。
デイパックは長年支持されている無印の最強バッグがある分、ちょっと厳しいかも。
PCスリーブも別に電気屋さんで買えば数百円で手にはいるわけだし・・・そこまでのアドバンテージにはならない。うーん。
・・・ただこういった小物類までユニクロが作ってくれるのはとてもありがたいこと。
ユニクロは巨大な生産背景でどこよりも良品を手頃な価格で提供してくれる。靴やアクセサリーやバッグなどメンズのファッション小物はとにかく高いものが多い。ユニクロが頑張ってくれればその分助かります。スタンダード品を格安で作るように今後も企画してほしいもの。特に「ユニバレ」しにくいものを期待します。
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