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アパレル関係者にとって7月はもう「秋冬スタートの月」。
多くのブランドがこの時期に秋冬品第一弾の発売を開始するため、販売戦略を意識する時期としても「7月からは秋」と認識している方がほとんどでしょう。
世間的には「今から夏」という気分でしょうが、私たちとしては「夏の終わり」という感じ。そんなわけで今回はアパレル気分に則って「今年の夏、よく着たもの」「今年の夏、よく着たスタイル」を振り返ってみましょう。
夏のベストバイ3位:ドライEXウルトラストレッチアンクルパンツ
何度も何度も書いているユニクロの「ドライEXウルトラストレッチアンクルパンツ」。ユニクロパンツ史上歴代屈指の名作です。スラックスなのに履き心地はジャージ、夏でも使える通気性の良さ、2990円という破格な値段・・・どれをとっても完璧です。
夏はどうしたって子供っぽくなっちゃう時期。30代40代のおっさんなのに「僕の夏休み」みたいな虫かごが似合う服装でいる方も珍しくありません。「んなこと言われても、夏におしゃれなんて無理だろ!!」と思うでしょう、それもその通り。高温多湿な日本で「夏は子供っぽくなるからスラックスを穿きなさい」と言われてもいかにも説得力がありません。
しかし「ドライEXウルトラストレッチアンクルパンツ」なら大丈夫。軽く通気性が良いスポーツ素材のため見た目はスラックスでもショートパンツの様に蒸れない快適な着心地に。ユニクロが今年に入って開発し発売したドライEX、今後定番になるのかな。伸縮性も通気性も耐久性も良い名素材です。
このパンツなら子供っぽいプリントTシャツ1枚でも十分オシャレに感じます。アンクル丈で足首が露出されるのもポイント。足首は下半身の中で最も細く、くびれのある箇所です。ここが露出されると一気に「スッキリ細身の印象」が加速します。夏は楽チンだからこそルーズな服装に傾倒しがちですが、だからこそ「スッキリ細身のスタイル」を見せると周りと差別化されて一気に大人びたおしゃれな雰囲気に感じさせることができます。スーツは上下ともにキュッと細身を選ぶものでしょう。「細身」とはスーツの様な「大人っぽさ」を感じさせる一要素であり、オシャレへの近道なのです。日本人は童顔だからこそ尚更。このパンツはそんな「大人っぽさ」が簡単に表現できるってわけ。
ただ一つ難点を言えば若干生地が柔らかないので、人によっては「お●ん●ん」の形が目立つということ。あまりにもジャストサイズで選ぶと形が分かるほどクッキリと出ちゃうので注意です。一応コツとしてはあまりウエストをあげないこと。ほんの少しだけウエスト位置を下げて穿くと目立ちませんよ。
夏のベストバイ2位:ツヤ感あるオープンカラーシャツ
艶のある素材のシャツが今年は大活躍でした。
ユニクロや多くのセレクトショップが「レーヨン素材のツヤ感あるシャツ」を多く展開しました。その背景には開襟シャツのトレンドがあります。90年代ファッションのリバイバルが起こり、当時流行った開襟シャツがオシャレに復権。しかし「開襟シャツ」とはいわば「ドレスシャツの省略形」。襟が寝た状態で胸元が開いたシャツだからこそ、通常のシャツよりも「だらしなく野暮ったい印象」もついてまわるもの。そこで今年はそんな開襟シャツを現代風に綺麗に整えるため、レーヨンなどドレス感たっぷりの艶アリ素材が多く用いられました。
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/197622/item/69_197622.jpg
どこも甲乙つけがたい良品を出していましたが、コスパで言えばユニクロの「オープンカラーシャツ(半袖)」がピカイチ。フレンチの巨匠(料理の鉄人みたい)クリストフルメールとのコラボライン「ユニクロU」で展開したオープンカラーシャツはたっぷりツヤ感と程よいルーズなサイジングで「一枚羽織るだけでサマになる」名品でした。2990円という破格もあって早い時期に完売。ユニクロでは珍しく追加生産がかかったアイテムでもあります。
もちろん他にも色々なブランドが良品を出していて・・・
Photo by http://img5.zozo.jp/goodsimages/051/19906051/19906051_131_D_500.jpg
「Steven Alan/スティーブアラン」の「 ST/PRNT TRD/OPN SSL/シャツ」も大人っぽくて個人的には気に入って使っていました。艶のある素材だとドレス感が強いため、少し柄を入れても子供っぽくならないのが嬉しいところ。夏はどうしても無地モノばかりで地味になるけれど、かといって柄や色を使うと今度は子供っぽくなる・・・というジレンマがあります。そこで「柄や色で子供っぽいけど、素材は艶があって大人っぽい」とシーソーの様な関係を「素材と柄」でつくってあげるとバランスがとれて着まわしやすいもの。スティーブアランのシャツは柄の入れ方も程よく、ショーツなどを合わせてもガキンチョっぽくなりませんでした。良いアイテムです。高いけど。
ちなみに毎度メルマガ内で限定発売する私の趣味的オリジナル服「MBアイテム」では、秋に長袖のオープンカラーシャツを生産予定。凹凸のある面白い素材でデザインも入れてますが、12000円以内で出せるように調整中。服作りは大変だけど楽しいです。乞うご期待。
夏のベストバイ1位:やっぱりワイドスラックス!!
最後はやっぱり「ワイドパンツ」ですね。
先ほども書いた通りですが、夏は地味になりがちです。トップスとボトムスとシューズしか使えるアイテムがなく、重ね着をしようにも日本は蒸し暑くて耐えられない。柄や色を使えば子供っぽくなっちゃう・・・と八方塞がりです。
そんな中救世主となったのが「ワイドパンツ」、ドカンと太いシルエットで食傷気味な夏のスタイルにインパクトを与えてくれました。
「太いパンツだって子供っぽくなるんじゃねーの?」と思うでしょうが、だからこそ「スラックス素材のワイドパンツ」が今年はアタリでしたね。
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/401317/item/32_401317.jpg
ユニクロはそのあたりが残念ながら分かっていない。
「ユニクロがついにワイドパンツ出すって!!」と速報を聞いた時は「さすがトレンド早いなあ・・・」と感心しましたが、いざ発売されたものを見ると「チノ素材」・・・。もちろんチノ素材のワイドパンツが絶対NGなわけでもないし、私も穿いていますが・・・「パッと着てサマになる」アイテムでは決してありません。チノというカジュアル素材に、ワイドというこれまたカジュアルなシルエットを組み合わせると、どうしても子供っぽい印象に拍車がかかり、コーディネートを考えないと「とっちゃん坊や」になってしまうのです。実際,上の画像が下半身だけでもすでに「とっちゃん坊や感」出てますね・・・。
10代の男の子なら若さでサマに見せられるかもしれませんが、30代以上のオジサマに「ワイドチノ」はちょっとキツいよ。ワイドはまだまだトレンドが継続しそうですが、秋冬でも展開が多いのはやはり「スラックス素材のワイド」。ツヤ感のある風合いのワイドは「無地だけどインパクトがある」「ルーズだけど大人っぽい」今までにないアプローチ。食傷気味な服装に変化をあたえてくれるものです。まだ未体験の方はぜひ。・・・え?おっさんだからワイドが怖いって?大丈夫、私もアラフォーのおっさんですし、上述の通りスラックス素材を選べば大人こそサマになるアイテムです。実際年代が上のブランドでもワイドは展開され始めてますよ。若い人のトレンドというわけではありません。一度体験してみてください。
そんなわけで「2017年夏の振り返り」でした。メルマガでは夏が終わるまでに「オープンカラーシャツ」「ワイドパンツ」の着こなしをもう一度特集しようと予定しています。乞うご期待ください。
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