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現実を歪ませる『カテゴライズ』の罠

 

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今回は「高級ブランドなんて存在しない」という話
 

これはファッションや服飾に限った話ではなく生き方や思考に関わることなので是非最後までご覧ください。
 

おそらく多くの方が誤解、もしくは勘違いしていること。
是非意識してもらえると客観的に物事が見れて合理的な判断ができるようになると思います。
 

 

実は「高級ブランド」なんて存在しない?!

 


 

ユニクロやGU、ZARA、グローバルワークなど値段が安くておしゃれな服が買えるコスパの高いブランドがいくつかあります。
値段が安く比較的良い素材で今っぽいデザインのアイテムが揃う。
 

そうなると
「洋服なんてユニクロで十分だし、高級ブランドなんてむしろダサいんじゃない?」
と一括りにカテゴライズして丸ごと批判されることがある。
 

 

普段話をしている中でそういう表現をすることはもちろんあるし、そのこと自体が悪いワケではありませんが・・・
この「カテゴライズ」という行動、実はかなり危険な行為なんです。
 

 

もちろん「やるな」と言っているわけではありませんが・・・
カテゴライズという行為は「認知の歪み」を生み出しやすいのです。
 

 

 

 

よく考えてみてください。
 

「高級ブランドなんてダサイ」と言ったときに
そもそもどのような定義で「高級ブランド」と「そうでないブランド」を分けているのか
 

おそらくその場合グッチやルイ・ヴィトン、セリーヌなどが高級ブランドに属すると思いますが・・・
 

例えばグッチのTシャツとバレンシアガのスニーカーとセリーヌのバッグ、これら全てを一括りにして「ダサイ」と言うことがどれだけ現実から離れた荒唐無稽な表現かということが理解できるはずです。
 

 

グッチのTシャツとバレンシアガのスニーカーとセリーヌのバッグも全部一括りでダサイなんて明らかにおかしいでしょう。
 

おそらく高級ブランドとして定義される全アイテムを把握できていないだろうし、千差万別星の数ほど種類があるものを無理やりカテゴライズして否定するのは完全に認知の歪み。
 

よく調べてみるとセリーヌのバッグでものすごく気に入るものがあるかもしれないし、「高いものばかり」というイメージがあるけれど実はそこそこ安く買えるコスパの高い良品も存在するはず。
 

 

なのに「高級ブランドは全部ダサイ」と言うのは明らかに認知が歪んでいる
現実から乖離した考え方をしていますよね。
 

 

 


 

もちろん高級ブランドを否定することが悪いと言ってるわけではないし、高級ブランドに属するアイテムを着ろと言っているわけでもありません。
 

洋服なんてたかだか一つの文化に過ぎないわけですから、そんなものに心血注いで無駄なこだわりで他人と争うくらいならそんな文化は捨てた方が良いと思う。
 

今回はファッションの話をしているのではなく、お伝えしたいのはある場合において
カテゴライズという行為は現実を歪ませてしまう
ということ。
 

 

 

他の例を挙げてみましょう。
例えばおじさん達が集まって「今の若いやつは本当にダメだな・・・」という話をする場面は日常的にあるでしょう。
これも認知の歪みの1つ。
 

「今の若いやつ」というのはそもそも誰なのか
例えば自分の会社に20~30代の若手社員が100名いたとして、その100名全員を一括りにして「今の若い奴はダメ」と評価するのは荒唐無稽でしょう。まさしく認知の歪み。
 

ただカテゴライズというのはすごく難しい話で、会話の中で表現としてこういう言葉を出すのはもちろん問題ないけれどあまり固執しすぎると正しい判断ができなくなってくる。
 

至極当たり前の話ですが「今の若いやつはダメだ」と一括りにしても、すごくできる人もいれば一生懸命頑張っている人も当然いる。
一人ひとりの評価は当然違ってくるもの。
 

 

でも「話しやすいから」「説明しやすいから」「話題にしやすいから」と言って無理やりカテゴライズし一括りにして否定すると
正常な判断ができなくなって現実を歪ませることが実は割とあるのです。
 

 

「カテゴライズ」が不幸を生み出す?

 

仏教が古くから伝えていることで個人的に大好きな話があります。
それは「川なんて存在しない」という話。
 

例えば日本では信濃川や利根川などがありますが、信濃川や利根川なんてそもそも存在しないのです。
 


 

これはどういうことかというと「信濃川」や「利根川」というのは私たちが勝手にカテゴライズして名前をつけているだけ
 

これを仏教では
「ただそこには水が流れてるだけで〇〇川なんて存在しない」という考え方をするわけです。
 

実際に信濃川に行くと「この川が信濃川か」と認識するけれど・・・
よく考えてみるとそこにはただ水が流れているだけ。
水が流れているという現実がただそこにあるだけで、それを「信濃川」と名前をつけているから信濃川と認識しているだけ。
 

 

水が流れている現状を「信濃川」と一括りに認識するけれど、現実ではただ水が流れているだけで本当は信濃川なんて存在しないのです。
これも微妙な認知の歪みですね。
 

本当は水が流れている集合体でしかないはずなのに、信濃川と名づけられたら「この水の流れ全体で信濃川なんだな」という認識になってしまうわけ。
 

仏教ではそうなると執着が生まれるから良くない、という話になるわけですね。
 

そして執着は必ず不幸を生む
 

 

 

その執着したものにこだわりを持ちすぎてしまったり、失うことに恐れを抱いたり、失ったときに悲しみが生まれてしまう。
 

名前を付けて認知の歪みが生まれることで妬みや悲しみなど様々な負の感情が生まれてしまうわけです。
 

モノ・コト・ヒトに執着せず自由になった瞬間に離脱する、という話が仏教にはあります。
人間社会で生きている限り執着をなくすことは不可能ではあるけれど、
少なくとも認知の歪みを解消してより客観的な正しい状況判断をすることは人間社会で生きる上で大切なことだと思います。
 

 


 

カテゴライズはもちろんしなければいけないときもあるけれど、「今の若い人は~」とか「ゲームはダメ」とか「今の洋楽はクソだよね」などそうしたカテゴライズをしていくとどんどん認知が歪んでいく。
 

しかもその大抵のカテゴライズでは定義がはっきりしていない。
どこからどこまでを今の洋楽と定義しているのかも分からないし、そもそも全ての洋楽を網羅しているわけではないにもかかわらず・・・
 

一括りにして勝手に否定するとそれが自分の頭の中に残り、認知の歪みを生んで「洋楽なんて全部ダメ」という考え方が生まれるわけ。
 

これはすごく危険なこと。
本当は一つひとつの良し悪しを判断しなければいけないのに
気に入るものやものすごく光るものもあるはずなのに
 

カテゴライズして認知の歪みが生まれた瞬間に新たな可能性を閉ざしてしまい現実的な判断ができなくなるわけです。
 

 

 

 

そしてこういうカテゴライズは争いごとを生みやすい。
 

ファッションなんて特にそう。
90年代~2000年代はファッションにおいてちょうど様々な着こなしが生まれてきた時代。
ビジュアル系、ストリート系、モード系、B-boy系、お兄系など様々なテイストが生まれました。
 

しかしどのテイストも正しい定義は存在しないのです。
皆なんとなくで無理やりカテゴライズしている
だから認知の歪みが生まれる
 

そして名前を付けた瞬間に執着が生まれるから、お兄系はストリート系をバカにする、ストリート系はモード系をバカにする、といった構造が生まれて戦争が生まれるわけです。
 

 

未来の可能性を閉ざさないために

 

カテゴライズすると説明しやすいし便利だけれど歪みを生む。
正しい認識ができなくなるわけ。

ただこれはどうしようもないこと
人間が人間として社会生活を営む上でカテゴライズした方が分かりやすいのです。
 

 

 

人間は常に思考をシンプルに単純化しようとするもの。
なるべく歩きたくないし、なるべく走りたくないし、なるべく難しいことは考えたくない。
人間はこうしてなるべくエネルギーを消費を抑えるように行動しようとするもの。
 

そしてこれは思考でも全く同じこと。
思考することは運動することと同じでエネルギーを使うから、思考はなるべくシンプルに単純化したい
 

だから人間の脳はカテゴライズに走るわけです。
 

 


 

「今の若いやつらは皆ダメだ」とカテゴライズすると気持ちが楽だし考えることが少なくなる。
そうなると若い人の中にいる優れた人たちを見ようとしなくなる。
 

そして考えがどんどん固まっていき、今目の前にある現実が歪んで見えてしまう。
 

若く活躍している人に対して「でもコイツはまだ若いからダメだろう」という見方をしてしまうし、ストリート系ですごくかっこいい着こなしの人がいたとしても「でもやっぱりストリートよりモードの方が良いだろ」という見方をしてしまうわけ。
 

その人自身はかっこいいはずなのに「ストリート系」と一括りにしてしまうから認知の歪みが生まれてしまうのです。
 

 

 

 

では認知の歪みを生まないためにはどうすればいいのかというと・・・
実はこの「カテゴライズと認知の歪み」の話を知っているだけで変わります
 

認知行動療法的な話になるけれど
「認知の歪みというものが存在するんだ」と自分の感覚を客観的に見れたときに認知の歪みは少しずつ解消していくのです。
 

カテゴライズというものは実は嘘なんだ、と。
「若い人は~」とか「高級ブランドは~」とか「ストリート系は~」とカテゴライズをすることって実は正しくないんだな、ということを頭の片隅に入れておくと一つひとつを比較的正しく評価できます。
 

「今の若い奴はダメ、というのはカテゴライズによって認知の歪みが生まれた結果なんだな。目の前の人の評価を集中しよう」と認識すると若い人の評価がある程度正しくできるようになるわけです。
 

「自分の認知が歪んでいてバイアスがかかっている」と認識するだけでも随分価値基準が変わっていきます
 

 

私たちは絶対にカテゴライズから逃れられないけれど、カテゴライズした瞬間に歪みが生まれて現実が正しく見えなくなってしまう。
何度も言う通りこれは本当に難しいことなのですが、是非少しだけでも認識してみてください。
 

カテゴライズというのはほとんどの場合無理やりまとめたもので認知の歪みを必ず生み出してしまう。
 

何かを説明するときにカテゴリーを出すのしょうがないことではあるけれど、現実を正しく捉えて目の前の人や物事を正しく評価しようと思うのであればあるほどカテゴリーに歪みが存在することを頭に入れてみてください。
 

 

 

 

例えば私のメルマガでファッションの話をするときにバッキバキにデザインが入ったストリートブランドである「ウェルダン」を急におすすめしたかと思うと、イタリアの昔からある「バルバ」のドレスシャツを引き合いに出す。
 

バルバもウェルダンもマルジェラもユニクロもかっこいい、となるとカテゴライズしている人からするとハチャメチャなわけですね。
 

だってバルバはトラッドでウェルダンは韓国ブランドでマルジェラはデザイナーズでユニクロはファストファッションと全部違う。
ただ本当はそんなカテゴリーはなく、良いものは良いという判断ができるから世の中は面白くなる
 

「これ面白いな」「かっこいいな」「笑えるな」という感覚を先入観で閉ざしてしまうのが認知の歪みなわけです。
 

そしてこの認知の歪みの根底にはカテゴライズがある。
 

説明しやすいしわかりやすいと思ってカテゴライズをするけれど、そのカテゴライズが先入観と偏見を生み正しいものや面白いものを見えなくしてしまうのです。
 

 

 


 

どうして優れたスタイリストが様々な分野からありとあらゆるアイテムを持ってこれるのか。
 

それはカテゴライズをしているわけではなく1点1点をしっかり見ているから。
「ストリート系だから~」という表現を説明などで使ったとしても認識はしない。
そうではなく1点ずつをしっかり見る。
 

1つひとつを正統に評価して自分に合うか合わないかを考えるからこそ人生の選択肢が広がりどんどん面白くなる
 

カテゴライズをするからこそ可能性を奪ってしまう、というのはものすごくもったいないこと。
 

人の評価もビジネスも人間関係も仕事の1つひとつの成績や事業も全てそう。
カテゴライズは楽だけれどあまりにも傾倒すると現実が歪んでくる。
この事実を頭に入れておくだけで1つひとつの物事を正しく評価できると思います。
 

というわけで今回はカテゴライズの嘘「高級ブランドは本当は存在しない」という話でした。
是非頭の中に留めてみてください。

 

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