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ミスタージェントルマン、ディスカバード、アツシナカシマ・・・売上不調を極める東京コレクションの中で「注目株」を語る!!

 

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ここ最近、売上不調を極める東京コレクションブランド。
近年のノームコアブームにより「普通の服を上手に着れば良いじゃん」という潮流が強くなっています。際立ったデザインモノの需要が減ってきており、「ファストファッションを駆使して着こなしでおしゃれに見せる」ということを考える人も多い。結果コレクションブランドに価値を見出せない人が増えているのかと思います。もちろんそういったトレンドだけでなく、単純にユニクロ、ZARAの猛勢も後押しになっていますが。

※参考記事
「ノームコア」とは?一体どこから来たのか?デニムを穿けばいいの?着こなしは?2015年春夏メンズファッショントレンドを徹底解説!!

 

またいかにファストファッションが強くとも、高級ブランドは生き残る。ラグジュアリーな需要を拾うことが出来るパリコレクションなどの高級ブランドにおいてはまだ生きる道があるものの・・・ファストファッションにはなれず、ラグジュアリーブランドにもなれない、中間的な立ち位置の東京コレクションブランドはこの不調の煽りを強く受けている様に感じます。その中間的立ち位置が「ファストファッションだけじゃなく、たまにデザインものが欲しい」という時に便利なのですが・・・。

 

今回はそんな東京コレクションブランドを幾つか紹介。不調の中でも「ココは今後伸びる!」「これだけは見ておくと良い!」なんてブランドを挙げてみました。

 

東京らしい人気ブランド「MR.GENTLEMAN/ミスタージェントルマン」

 

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近年、人気が高まってきている「MR.GENTLEMAN/ミスタージェントルマン」
東京ブランド「フェノメノン」のデザイナーであるオオスミタケシと、表参道のセレクトショップ「ザ・コンテンポラリーフィックス」のオーナー吉井雄一によってスタートしたミスター・ジェントルマン。

「フェノメノン」といえば・・・

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一時期この斬新すぎるデザインのアウターがネットで取り上げられて話題になっていましたので、覚えている方も多いでしょう。ミスター・ジェントルマンではこういった斬新・激しいデザインは一切見られません。「ホントに同じ人が作ったのか?」と思えるくらいベーシックなテイストです。

 

ミスター・ジェントルマンの良いところはベーシックとデザインのミックス感。近年ノームコアトレンドの影響もあり「普通の服」が求められている昨今。しかし「普通の服」はファストファッションがドンドン出してくる、しかも格安で。そこで東京コレクションに求められるのは「ベーシックな服だけど、ファストファッションにはない旬なデザイン」となんともアンビバレンツな要求なのです。

 

ミスター・ジェントルマンはこのあたりがとても上手。細身シルエット、落ち着いた配色、シンプルなデザインと「ベーシックな服作り」が根底にあるものの、しっかりとトレンドや旬なデザインを「調味料程度」に味付けしている感があります。

 

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この春夏から人気のあるGジャンですが、ラビットファーをつけたラグジュアリー感をミックスしたデザイン。シンプルなGジャンならどこにでもありますが、そこにちょっとしたデザインを入れるあたりがミスタージェントルマン流。

 

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こういった防寒性の高いGジャンといえば、歴史的にはラングラーの裏ボアGジャンなどワークテイストなものが多いですが、ミスタージェントルマンは艶のあるラビットファーでラグジュアリーに。またデニム自体のワンウォッシュで色が濃く大人な印象を与えてくれます。

 

カジュアルなGジャンというカテゴリだけど、不自然に見えないようにドレスライクに調整するデザインセンスはさすが。このあたりKnowerMagで何度か書いている「ドレスとカジュアルのバランス」を読んでいるとハッと思わされますね。

 

※未読の方は下記記事からお読みください。メンズファッションの大原則が書いてあります。洋服に袖を通す全男性必見です。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

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https://www.fashion-press.net/img/news/16270/mrgentle_15aw_32.jpg

 

チェスターもスタンダードなデザインながら、コクーンシルエットに。すっぽりと繭のように身体を覆うコクーンシルエットはチェスターの「カッチリ」感を上手にカジュアルに寄せてくれます。コーディネートとしてはYラインシルエットを意識してボトムスを細くスッキリと合わせるのがポイントでしょう。

 

※参考記事
「胴長短足体型、スポーツ体型はスキニーを穿くな!!」は本当か??日本人の悩みを解決するOラインシルエットとは!?

 

ベーシックだけどデザイン性がある、ドレスライクなんだけどカジュアル感がある、そんな適度なミックス感を作れるバランス感覚のあるブランドがミスタージェントルマン。

 

秋冬はボヘミアンなどのトレンドをやや意識して、チェック柄などが多いデザイン。気になる方は是非表参道のコンテンポラリーフィックスへ。フルコレクションを見ることができます。

 

価格帯は東京コレクションの中では割と平均的なものかもしれません。パンツで2万円、コートで5,6万円、カットソー系で1万円以内といったところ。「高っ!」と思った人も多いでしょうが、別に全身揃えたりする必要もないのです。ファストファッションでベーシックを揃えて、「つまみ」でこういったブランドを着るという賢いチョイスでももちろんOKでしょう。無理して高いものを買う必要はないのです。おしゃれに必要なことはお金でもセンスでもない、法則を知ることです。ユニクロでも十分おしゃれはできるのですから。ユニクロに少し飽きたら〜で良いのです。

 

ちなみにミスタージェントルマンを扱うセレクトショップ「コンテンポラリーフィックス」は1Fがカフェになっています。

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こんなにオシャレな外観なのに、お味噌汁やご飯などを出す「食堂」的なお店。気取ったお店ばかりが並ぶ中で、なんだかホッとできる場所です。買い物のついでに是非。デートにも良いでしょう。

 

デザインモノの老舗「DISCOVERED/ディスカバード」

 

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「10年続くのが難しい」と言われる中で長くブランド運営を続けている老舗「DISCOVERED/ディスカバード」。お店の「メインブランド」として打ち出す店舗はそう多くないものの、取り扱い店舗は全国規模。多くのお店に支持され、セレクトショップのメインにはならずとも「下支え」をしているブランド。

 

ここの魅力は一重に「他にないデザイン」にあると思う。上述の通りベーシックすぎればファストファッションのように生産背景を極度に効率化し、値段を下げることのできるブランドに食われてしまう。しかしながらデザインが過ぎれば市場に受け入れられずシェアは獲得できない。そんな中賢く生き残れるブランドは上述のミスタージェントルマンのように「デザインのあるベーシック服」だと思うのですが、ディスカバードもそれに近い。

 

ディスカバードの場合はそういった賢い中間的な立ち位置のブランドの中でも、デザイン性が少し強いように思えます。ビッグシルエットのカットソーやシャツなどは万人に受け入れられるものではないだろうし、切り替えの入ったデザインニットなども難しいアイテムだと思う。

 

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※例年ビッグシルエットのアイテムが多いDISCOVEREDのコレクション

 

そんな「パッと見」では「うわ、これは俺着れないんじゃないかな・・・」「30代の俺には無理!」などと思うようなデザインでも、実際に着てみると意外としっくりと来るのがここの特徴。パターンメイキングが上手なのか、ビッグサイズのシャツでも袖周りがスッキリとしていたり、カットソーも着丈がやや短めでビッグなサイズ感が着るとさほど目立たなかったりと、着用することで良さがわかるブランドです。

 

洋服はバランスが重要です。例えば「ビッグサイズのカジュアルなTシャツ」であっても、「ドレスライクな艶のある素材」を使えばバランスがとれてカジュアルに子供っぽくなりすぎない印象を与えることができる。「ドレスとカジュアルのバランス」はアイテム毎にも生きるものであり、バランスのとれたアイテムはカジュアルでもドレスでも馴染むことができる「ハイブリッド」となるため、「着まわし良く」ワードローブで活躍します。ディスカバードはデザインに遊びはあるものの、その「バランス感覚」がとても優れているからこそ、多くの人に支持されているのではないかと思います。

 

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最新のコレクションでもそんなバランス感覚は如何なく発揮されています。一見普通っぽいニットも、編み地を部分的に変えている作りで遊びココロを入れたり・・・

 

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カジュアルに寄りがちなビッグサイズのスウェットも白や黒といったモノトーンの色使いで落ちついた印象に見せたり。またあまり丈を長くしないことでコンパクトに、「だらしなさ」を感じさせすぎないようにもしています。

 

「全身で揃えたい!」というよりも1,2点入れることで印象が変わるようなアイテムが多いブランド。デザインやコレクションをみると少し派手めに感じるのですが、実際手に取るととてもバランスの良いアイテムばかり。

価格帯はカットソーで6〜7000円ほど。パンツで1万円半ば。アウターで4万円ほどといったように東京コレクションの中では少し手頃な設定になっているのも嬉しい。特にニットは素材は高いため、他ブランドが作ると簡単に2,3万円と値段が跳ね上がりますが、ここは1万円台で抑えているものも多いので、とりわけ冬ニットには注目です。

 

 

フランスで修行を積んだ鬼才「ATSUSHI NAKASHIMA/アツシナカシマ」

 

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まだまだ知名度が低く、全国的にもほとんど商品を見ることができないブランド「ATSUSHI NAKASHIMA/アツシナカシマ」。1978年生まれの若きデザイナー中島敦が手がけています。若いデザイナーですが超実力派。2003年のオンワードファッション大賞にてかの世界的デザイナー「ジャンポールゴルチエ」に見初められ、スカウト。本国フランスにてジャンポールゴルチエの派生ラインではありますが、若くしてヘッドデザイナーを手がけるほどゴルチエに評価されていました。

 

ゴルチエといえば同じく世界的デザイナー、マルタンマルジェラの師であり、また「ブランドの頂点」とも言える「エルメス」のデザイナーを務めた経歴を持つ偉大な人物。そこに認められ派生ラインながら「デザイナー」として務めたのが中島敦氏。

 

「海外の〜〜というブランドで修行した」「海外の〜〜でデザインを手がけていた」などと謳う日本人デザイナーは見かけるものの、その実本国では「派遣社員」的な役割でしかなかったというオチがある人はとても多い。「派遣社員でも一応在籍してたんだから”言ったもん勝ち”」なケースが実はとても多いんです。そんな中、中島氏はヘッドデザイナーを務めていたという経歴を正しく公表しており(本人も話していました)、そういった「本当にデザインを学んできたのか信憑性の薄いデザイナー」とは一線を画しています。

 

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2010年のブランドスタートから徐々に評判が広まり、渋谷ヒカリエの制服デザインなども務めたことで話題に。現在はレディース中心の展開ではありますが、メンズも型数少ないながらも展開中。フューチャーライクなデザインセンスと、品質の高さで有名な「ジャンポールゴルチエ」の魂を受け継いだ丁寧な服作りと上質な素材のチョイスは日本人デザイナーではあまり見かけないものです。

 

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このブランドに関してはより詳しく、アイテム毎に語りたいので、これ以上は毎週日曜日配信のメールマガジンにて紹介します。今季は個人的にも購入したアイテムがあり、とても期待しているブランドです。

 

 

「おしゃれの正解」を具体的な商品名や着こなしまで教えちゃう!2014年まぐまぐ大賞受賞の人気メールマガジン

 

「じゃあ、どのブランドのどんな服を選べばいいの?」
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毎週日曜日発行しているメールマガジン「最も早くオシャレになる方法&コーディネート診断」では、
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また「オシャレの論理」や「オシャレの方程式」はもちろん、
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紹介するものはユニクロや無印良品などのアイテムも多く、お金もかかりません。
実際の着こなし法などを写真も踏まえて紹介するので、より具体的に理解しやすく整えてあります。

 

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こちらは2015年8月16日配信号の写真。着用しているシャツなどはファストファッションブランドのものです。手頃な価格の洋服でもオシャレは十分可能なのです。

 

さらには読者さんの服装をチェックしてくれる「コーディネート診断」
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量も毎週30000〜50000文字程度の超特大ボリュームとなっています。
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おしゃれは感覚的なものではなく、論理的に構築可能なのです。
それをメールマガジンでお届けします。

 

また毎週のコーナー「MBの思考」ではビジネスマインドなども語っています。

 

単なる読み物としても十分に満足できる内容です。
毎週展開している「ファッション基礎講座」ではモノの選び方・・・
例えば「テーラードジャケットを買う時はどこを見ればいいか」「どこの何がオススメか?」などもお教えしています。

 

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