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来たるべき秋冬に備えて今回は素材の名前を予習をしておきましょうか。
今回は素材の話。分かりにくい素材名を少しおさらいしてましょう。
分かりにくいアパレル用語を復習しよう
どうもアパレルの用語は分かりにくい。聞きなれない横文字が並び、しかもそれを「え?既に知ってるでしょ?」かのごとく、当たり前のように活用してくるのだから困る。エンドユーザー向けに商売している小売業の販売員ですら、何の説明もなく「この素材はネップヤーンなので〜」などと当たり前のように接客してくるのだから凄い。説明する気あるの?と思ってしまいます。
なおかつそれらの単語の定義が曖昧だったりするのだから更に困ったものです。例えば「スラックス」といった非常にベーシックな単語ですら、各ブランドの考え方によって定義が異なるため、どう見てもスラックスじゃないのに商品名に「スラックス」と入っていたりもする。シルエットを表す言葉は尚更だ。どこからどこまでを「ジョッパーズ」と呼ぶのか?どこからどこまでを「スリム」と呼ぶのか?など枚挙に暇がないほど曖昧な言葉は多い。
これで困ってしまうのは「通販」です。「通販」は直接モノを見ることができないため、「素材名」や「商品名」が商品を知る上での大事な情報源となる。風合いなどが分からないので素材名や商品名を見る。「フランネル」と書いてあれば知っている人ならなんとなく想像はできるが、知らない人にとっては「フランネル??」てな感じになりかねない。さらにそれを細かく解説している通販サイトも少ない。非常に不親切です。(というか説明文自体がない通販サイトも非常に多い!)
そこで今回は秋冬、分かりにくそうな単語を幾つか解説しました。通販の際に少しは役立つでしょう。
ネップとは?
秋冬シーズンには特に見かける名前「ネップ」。アパレル用語集的な説明をすれば、芯となる「芯糸」に、「からみ糸」がからんでコブのような不規則性を作った糸のこと。要するに部分的に不規則に毛玉のような糸の凹凸があること素材と覚えればいい。「元から毛玉がついたもの」と認識している人も多いと思います。
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こんな感じですね。
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製品にするとこんな感じ。ヴィンテージライクで温かみのある風合いに。カジュアルなデザインに多く用いられます。毛玉状のもの(ネップ)は小さいものや大きいものなど様々です。あまり目立たないネップ素材もあります。ネップは特にチェックシャツなどに多く使われ、ヴィンテージライクな表情を出す助けとなります。
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分かりにくいですが、こんな感じ。不規則に白や赤のツブツブが画像から確認できると思います。
シャギーとは?
今年は特に多いかもです「シャギー」素材。毛羽立った生地のことを指します。「毛むくじゃら(シャギー)」という言葉の意味通り毛羽立ちが強く、また毛足が長いもののことです。刈り揃えていない動物の毛の様にフサフサと長い毛が特徴的。
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レディースの方がよく使われる素材です。ブランドによっては「ビーバー仕上げ」などとも呼んだり。
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表面に光沢が出るのと、毛足が長く「動物の毛」を連想させることで、高級感があります。コートなどに使うとラグジュアリーな雰囲気が強まりますね。ニットなどでもよく使われますが、今年はチェスターコートなどでもチラホラ見かけます。通常のウールチェスターよりも高級な雰囲気が出ます。シャギーのチェスターコートなどにスラックスなどを合わせてしまうと「金持ちのオッサン」感が出てしまいがちなので、デニムなどでカジュアルにバランスを取るなど考える必要があるでしょう。(もちろんモノのデザインなどにも寄りますが)
フランネルとは?
イギリス発祥の毛織り物「フランネル」。「フラノ」という名称でも使われます。馴染み深いのは「ネルシャツ」、これは「フランネルのシャツ」の意味です。イギリス発祥の毛織り物なのに、アメカジのアイテムである「ネルシャツ」が代表例とはこれまた面白い。ともかく起毛があり温かみのある風合いのものがフランネルです。
温かみのあるウールの風合いを最大限楽しめますが、実はウール100%ではなく「コットンフランネル」や、合成繊維などから作られたものも多く、風合いの割に生成コストが安い素材です。発祥地であるイギリスでは元々「肌の上に直接着るための素材」として作られたらしく、着心地は快適。テニスやクリケットなどの競技用ウェアに用いられた歴史もある。(フランネルと聞くと暑苦しいイメージしかないけども)
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「ネルシャツ」の名前の通り、カジュアルなチェックシャツに使われることが多いのですが、ブランケットやスーツ地など幅広い用途で活用されます。温かみのある風合いのため、ややカジュアルな印象になりがちです。
メルトンとは?
FFの呪文ではありません。防寒性の高い肉厚のウール素材のことを指します。スタジャンやPコートなど防寒着に主に使われることが多く、軍服などでも使用されている素材です。
メルトンは縮絨加工したものです。縮絨加工とは簡単に言えば熱や圧を加えてギューッと組織を密にした圧縮する加工のことです。「ふわふわのウールをギュッと圧縮した」と考えると理解が早いでしょう。圧縮した結果艶が生まれますね。メルトンウールの多くは艶が多く、高級感があるのが普通です。圧縮した結果「重さ」はデメリットになっています。メルトンウールの多くが重みのあるもので、ロングコートなどになると生地量が増えるので尚更です。
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スタジャンのボディ部分などは大概メルトンウールですね。冬場は身近な素材です。
ツイードとは?
自家で紡いだ糸で作ったスコットランドの手織物が名称の元ですが、現代では毛織に限らず機械で織られたものや、単なるざっくりとした肉厚素材のことをツイードと呼ぶこともあります。肉厚のため防寒性が高く主に秋冬のジャケットやコートに用いられます。
Photo by http://www.fukudatailor.jp/donedone.jpg
こんな感じで柄が入ったものが多いですね。ヘリンボーン(魚の骨の様な形状の柄)や、チェック柄など。クラシカルな雰囲気のものが多く、柄をつかったカジュアルなものでも、少し落ちついた印象を与えることができるでしょう。「エレガンス」と「カジュアル」を織り交ぜたイギリス特有の雰囲気があります。
最も有名で最も高級な素材に「ハリス・ツイード」があります。限られた地方のウールを職人が手作業で織ったものがハリスツイード。ハリスツイード協会に認められた素材のみが「ハリスツイード」のタグを使うことが出来る希少なもの。
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セレクトショップの製品などでもよく見かけるこのタグは「ブランドタグ」ではなく、「ハリスツイード協会に認められた」ことを示す素材タグです。
メリノウールとは?
ユニクロなどがよく使う「メリノウール」。あれは別にユニクロが勝手につけた名前などではなく、メリノ種という羊の種類から採れる羊毛のことを指すのです。羊毛の中で最高級とされていて、特徴は繊維の細さ。
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/149115/item/58_149115.jpg
他の羊毛と比べて極細の繊維になるメリノウール。ニットは自然な艶のあるものほど高級とされています。生地の艶感はどこから来るか?というと繊維の細さから。細い糸であればあるほど通常生地に艶が生まれます。メリノウールは羊毛の中でも極細繊維を作ることができる種類であり、結果高級感のある艶を生み出すことができるのです。
メリノウールには種類があり特に高級なものをエキストラファインメリノなどと呼びます。ユニクロが使っているのがコレ。高級ブランドも使用するほど極上の素材です。(さらに繊維が細いものを「スーパーエキストラファインメリノ」などと呼んだりもします)
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これだけの高級素材を3000円ほどで出しているブランドはユニクロ以外無いでしょう。ユニクロの「低価格・高級路線」を代表するアイテムと言えます。
無論この他にも素材名や加工名は山ほどあり、また分かりにくく特に説明もされていないのがアパレルの特徴。毎週配信のメルマガでは素材などの説明も併記することが多く、分かりやすく事細かに毎週5万文字程度でファッション解説・着こなし指南をしています。興味があれば是非。
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