オシャレの秘伝

マイケルジャクソンからファッションを考察する。白ソックスやローファーや肌けた着こなしの意味とは?

 

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アーティストやパフォーマーとしてだけでなく
ファッションアイコンとしても注目されたマイケルジャクソン。
今日はマイケルジャクソンの服装を起点に、語ります。

 

ダンサーが持つ「色気」は一体何なのか?

 

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Photo by http://userserve-ak.last.fm/serve/_/20576/Michael+Jackson.png

 

私MBはマイケルジャクソンのスタイルがとても好きです。
彼は色々な服装をしますが・・・
ボンテージベルトや煌びやかな超現実的な有り得ないデザインだけでなく、
シャツにスラックスやローファーといった非常にオーセンティックなドレススタイルも多く見られました。

 

本KnowerMagでも語っている「メンズファッションでおしゃれを実践する定理」とも言える
「ドレスとカジュアルのバランス」的には一見「ドレスに寄りすぎ」にも見える服装です。

※参考記事
最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

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Photo by http://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Fimgcc.naver.jp%2Fkaze%2Fmission%2FUSER%2F20131206%2F14%2F1273324%2F60%2F360x640x1b1141879c0928bd2bbd62f7.jpg%2F300%2F600&twidth=300&theight=600&qlt=80&res_format=jpg&op=r

 

煌びやかなスパンコールをあしらったジャケット(カーディガン?)、
ネックの開いたカットソー、
ややワイド気味のスラックス、
シンプルなローファー、
モノトーンの色合わせにハットという出で立ち。

 

ステージ衣装ということもあるのでしょうが、少し「キメすぎ」にも見えなくないスタイル。

しかし彼が動いて服がはだけた時、

ラフさが生まれ、そこに色気が出てきます。

 

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Photo by http://stat.ameba.jp/user_images/20101115/23/iafl1958/44/f8/j/o0360045410861865038.jpg

 

おそらくは意識的に、だと思いますが。
彼はステージ上で何度も服を片側だけはだける動作をします。

 

このKnowerMagでも何度か語っていますが(上記参考記事を未読の方はまずお目通し下さい)、
ファッションにおいて重要なのは「ドレスとカジュアルのバランス」。
緊張感のあるドレススタイルに「余裕」が生まれた時に、
「色気」が発生し、オシャレは加速します。

 

例えばスーツ姿のビジネスマンが自宅に帰り、ネクタイをゆるめる瞬間。
ビシッと決まったスーツ姿を脱ぐ瞬間に、「適度なカジュアル」「適度な余裕」が生まれ、
それは「余裕」として人の目に映ります。
「男性のしぐさで何が一番セクシーか?」という質問において、
世界中の女性の何割かに共通して「ネクタイを解く時」と答えるのも納得です。

そこに「色気」があるのです。

 

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Photo by http://neckties.up.n.seesaa.net/neckties/image/324334310_8eb72a2ff5.jpg?d=a1

 

マイケルジャクソンの「片側だけ肌ける」パフォーマンスもそういった効果があります。
スラックスやシャツといった、典型的なほどにカッチリとしたドレススタイルに、
脱いだり、乱れたりといったしぐさが加わることで、
観客は彼に「セクシーさ」を感じるわけです。

 

私は、「ダンサー」のスタイルこそが実は「ドレスとカジュアルのバランス」を
体現できているのではないかと、兼ねてから考えています。

 

フラメンコのダンサーなどを見ると、
まさに「ドレスとカジュアルのバランス」だなと思うのです。

 

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Photo by http://lovecul.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_39c/lovecul/yuske0782.jpg?c=a30

 

ジレやタイまで組み合わせた「ド」がつく程のドレススタイルが
踊れば踊るほど乱れていき、そこにセクシーな印象がまとわりつきます。

 

この「緊張」の中の「余裕」こそが、
我々が日常生活において再現しなければいけない、ファッションの「色気」なのです。

 

例えばそれは簡単に再現できます。
白いシャツを着た時にする「袖捲り」
きっちりと細いドレスライクな黒パンツを穿いた時の「ロールアップ」など。
王道とも言えるドレススタイルをあえて少しだけ「乱す」着こなし方。
それらは「ドレスとカジュアルのバランス」を簡単に作り出してくれます。

 

このあたり細い実践方法、具体的な指南などは毎週発行のメールマガジンに譲りますが、
何も新しい服を買わずとも、シャツや細パンツなどそうしたカッチリしたスタイルに、
「わずかな乱れ」「少しのリラックス感」を意識して加えることで

あなたの日常着は断然セクシーに生まれ変わり、

そこに色気とオシャレ感が出てくるのです。

 

 

全てのファッションには理由が存在する

 

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Photo by http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/015/006/89/N000/000/002/124613727623616223978_style3.JPG

 

マイケルジャクソンの服装において、
もう一つの重要要素として挙げたいのが「足元のコーディネート」

 

彼のアイコンとも言える着こなしの一つ、「白ソックスにローファー」です。
成長して寸足らずになった中学生の制服の様なこの着こなしですが・・・。

 

我々の視線は「先端」に自然と集まるものです。
首・手首・足首など、洋服の「終わり」「先端」部分には目が自然と行きやすく、
その部分の印象で全体の印象は大きく左右されるものです。

(この3箇所を「3首」などと呼びます)

 

その重要ポイントである、「足首」に
あえて成長期の中学生の様なナード(野暮ったい)な印象を与える
「白ソックスと半端丈」を持ってくることで、
全体のドレスライクなスタイルを緩和させる効果があるのです。

 

このスタイルは2015年のメンズファッションにおいても多く見られます。
原宿を歩けば白いNIKEマークの白ソックスを履いた若者を多くみかけます。
彼らの多くはパンツの丈を少しまくり、ソックスをあえて見せるような着こなしをしています。

 

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Photo by https://pbs.twimg.com/media/Bk_bIlOCAAAGLBd.jpg

 

彼らの多くは「ドレスとカジュアル」などといった定理を知らないで実践しており、
「流行だからやってみよう」というだけのものですが、
流行には当然理由があるもの。
世界中でトレンドとなる着こなしには何かしらの「ファッション的優位性」が
当然存在するものです。

意味のないものはそうそう流行りません。

 

私たちよりも何100年と長く洋服を着てきた歴史と文化のある欧米ならば、
白ソックスを見せたナードなスタイルでハズしてみる、という理由ある着こなしを生み出すことが出来る。
そしてそれが海を渡って今日本の若者に浸透しているわけです。

 

そういった「着こなしの理由」から考えればコーディネートも自然と決まってきます。
原宿では色落ちしたぶかぶかのデニムをまくり、プリントしたTシャツを着て、
ロールアップして白ソックスを見せているような着こなしも見かけます。
しかしそれは「カジュアルな服装でカジュアルに見せる白ソックス」を使っているだけで、
文脈に全く意味がありません。

 

「白ソックス」という着こなしを発揮させるためには、
「ドレスな要素がコーディネートに入っている」というくだりが必要です。
例えばマイケルジャクソンのようにスラックスなどでも良いでしょう。

 

このようにファッションには全て理由があり、

感覚的ではなく論理的に構築可能なものなのです。

「恐るべき子供」として若くしてファッション業界のトップスターとなった
デザイナー:ジャンポールゴルチエは「理由のない服はない」と語っています。
オシャレに見えるには全て理由が存在し、感覚で作るものでは決してないのです。

 

 

また余談ではありますが、マイケルジャクソンのアイコンでもあり、
やけに格好良く見える薄いローファー。
これは、ブランド「Bass(バス)」のローファーだそうです。
1870年代創業のアメリカ老舗のブランド。
丸っこくカジュアルな印象のローファーもある中で、
バスのローファーはやや細めに綺麗な形に出来ています。
マイケルジャクソンスタイルをコピーしたい人はチェックしても良いでしょう。
(他にも手頃で良いローファーは山ほどありますが、そのあたりはメールマガジンで・・・)

 

 

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