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BUYMAでの連載第11回が公開されました
大好評の連載BUYMAでの「MB’s STYLE GUIDE」最新版である11回目が更新されました。
今回のテーマは「2018年秋冬以降のファッションはどう進むのか」というもの。かなり大きな視点での語り口となりましたが、実はミクロ的なファッションコーディネートの世界だけでなく、こうしたマクロ的な大局的視点も私の得意分野です。伊達に長年研究してません。今回の内容はかなり突っ込んだ面白い内容になったと自負しております。
この手の10年スパンで見た際のコレクションの動き・トレンドを論理的に説明している媒体はそう多くないので興味深く感じてくれるかなと思っております。BUYMAの性質上やや「ファッション好き」に向けた書き口とはなっていますが、それでも可能な限り分かりやすくまとめているつもりです。是非目を通してみてください。
音楽とファッションは常に歩調を合わせる
いつの時代も音楽とファッションは足並みを揃えます。それは両者が人々の価値観を表したカルチャーであるから、また時代を模倣し反映したものであるからです。煌びやかなハイファッションの世界を上下黒で破壊したコムデギャルソンのデビュー時には、音を歪ませ声を荒げ叫び体制批判を行った破壊的なパンクミュージックが注目されていました。
では現代の音楽シーンは一体どんなものでしょうか。私はここ10年「ミクスチャー」の文化が更に進んだのではないかと見ています。音楽をミキシングして新たな価値を生み出すDJは10年前ならば「曲をつなげるなんて誰でも出来ることだ」と揶揄する人もいたでしょうが、現代で最も成功しているDJ「カルヴィン・ハリス」は年間50億円以上を稼ぐほど評価されています。
ではファッション界における「ミクスチャー」はどこにあたるのか・・・それは昨年の「Louis Vuittton×Supreme」のコラボレーションでしょう。ハイブランドの象徴であるLouis Vuittonと、スケーターのカリスマであるSupremeが手を組み協業したことはこれ以上ないミックスの極地であると言えます。
世界のトレンドを牽引していたパリを代表するデザイナー「ジャンポール=ゴルチエ」が既製服の世界を引退しオートクチュールに篭った様に、「ゼロから価値を生み出す」ことよりも「ミックスして新しい価値を生み出す」ことを世界は求め出し始めました。それはさながら古い音源同士を組み合わせて新しい曲を生み出すDJの様。近年さかんである古い映画・アニメ・漫画・ドラマのリブートにも通ずるものがあるでしょう。優れたプロットと現代の技術をミックスさせ新しい価値を生み出し再び世に出す・・・ターミネーターが再びリブート?CITYHUNTERが映画化?幽遊白書の完全新作アニメ?今は本当に2018年かと思える様な古い価値の発掘と新しい技術の融合が行われています。
そう、時代は「ミクスチャー」。人々は画一的な価値から解放され、多様性を許容する新しい時代へと突入するのです。
破壊的なサウンドのセックスピストルズと、ハイブランドの概念を変えたコムデギャルソン。
そして50億円を稼ぐDJカルヴィンハリスと、ブランドの垣根を超えたミックスの象徴ルイヴィトン×シュプリーム。
俯瞰的に見ると音楽とファッションは足並みをピタリとそろえているかのように呼応します。それは両者が時代を模倣し反映したカルチャーであるからです。
では音楽ではDJ、ファッションではルイヴィトン×シュプリームに象徴されるミクスチャー時代、
ファッションはどう進んでいくのか。
後半ではネット上で殊更に注目され市民権を得つつあるLGBT問題と、アウトドアもストリートもモードもトラッドも全てを同じファッションとしてコーディネートの中に織り込んでしまうルイヴィトンやヴェトモンのコレクションをなぞらえて、多様な価値観を許容する「ミクスチャーの時代」について具体的に紐解いています。
知的好奇心を刺激する内容です。是非読んで見てください。
日本人は何故「原価至上主義」なのか
ファッションって感覚的でとても抽象的なもののように捉えられがちですが、ヨーロッパのデザイナーはいかにもインテリで時代性を感覚ではなく確かな論理や哲学で捉え、構築的に表現しているのです。
こうした視点が正しく広まるとよりデザインに対して尊敬の念が生まれ、「デザインにお金を払う」というヨーロッパ的な感覚が生まれるのではないかなと思います。日本はどうしても「素材原価」でモノを判断しがちです。それはもちろんある意味正しいことでもあるのですが、洋服とは意匠やデザインにかけた時間と知見にお金を払ってしかるべきです。
日本は和服の文化が長い。和服はデザインは皆同じ、シルエットも皆同じ、その代わり染めと織りといった素材で変化をつける文化です。だからこそ日本人は「素材原価」にこだわり「デザイン」を無視する傾向があります。これは日本人が連綿と育ててきた感覚であるからこそなかなか捨て去ることはできません。しかしながらファッションとは「洋服」であり「洋」の文化です。
洋服は素材ももちろん大事ですが、デザインで表現し、シルエットで体を美しく見せるもの。和服の文化とは似て非なるものです。だからこそデザインに対してシルエットに対してお金を払うという慣習がとても自然に出来ています。
もし「デザインなんて考えるだけだからタダじゃないか」と思うのなら何故本は「紙とインクで1000円ってボッタクリだ」と言わないのでしょうか。
私たちは本には文句を言わないが、服のデザインでお金を取ることには文句を言ってしまう。これはもう文化の違いとしか言いようがありません。
デザインにお金が払えなかったら、シルエット作りにお金が払えなかったら、当然のごとく日本のファッション文化は後退していくでしょう。こうしたヨーロッパ的な視点、デザイナー達のインテリジェンスが正しく世の中に伝われば「洋服とはそうまでして考えている深いものなのか」とお金を払う気にもなるでしょう。
デザイナー達のインテリジェンスを正しく伝えたい
「洋」の文化と系譜を伝える機会になればと思い、BUYMAでの連載を続けています。是非目を通してみてください。かなり面白い内容になっているかと思います。
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私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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