ハイブランド解説・紹介

ドメスティックブランドATTACHMENT/アタッチメントが持つ源流に近いアプローチ【ブランド紹介】

 

「ATTACHMENT/アタッチメント」というブランド

 

「ATTACHMENT/アタッチメント」というブランドをご存知でしょうか。
オシャレ男子なら誰もが聞いたことがあるでしょう。
10年以上日本のメンズファッションシーンを牽引してきたカジュアルブランドの一つです。

 

今回は珍しくブランド紹介をします。
日本のカジュアルブランド「ATTACHMENT/アタッチメント」について語りましょう。

 

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「源流」に近いアプローチを行う「ATTACHMENT/アタッチメント」

 

トレンドとなるファッションの発信源はパリ・ミラノです。(特に新しい潮流はパリから生まれる)
誰に聞いても「日本から流行が生まれる」「NYから流行が生まれる」とは言わない。
部分的に捉えればパリ、ミラノ以外からトレンドが発信されることもあるが、
多くはパリ、もしくはミラノから生まれています。

 

源流であればあるほど、最先端で、オシャレなものが生まれます。
また源流から離れれば離れるほど、オシャレから遠ざかりがちです。
源流から流れてきたトレンドは結局「模倣」に過ぎません。
「模倣」は「誤解」を生みます。

 

例えば「シルクで出来たサファリジャケット」がトレンドだったとします。
「シルク」という高級素材で、「サファリジャケット」というカジュアルなアイテムを作るからこそオシャレなはずなのに、
源流から離れれば離れるほど「見よう見まね」で作るため本質を失います。

 

サファリジャケットの形だけ真似て、素材はチープなコットンで表現してしまったり。
それではただのカジュアルウェア、普通の「サファリジャケット」に過ぎず、オシャレではなくなってしまいます。

 

「源流が全て」ではありません。

しかし、「源流にハズレ無し」は事実です。

 

KnowerMagで海外スナップを紹介するのも、それが「源流」だからです。
「洋服」は「洋」の服です。
日本人よりも西洋人の方が遥かに高いセンスを、自然と身につけています。
洋服を来ている歴史が我々とはまるで違います。

 

それは「身長」や「顔の彫り」などから来る「違い」などでは決してなく、
「源流」だからこそ光るものがあるのです。

 

 

以上の理屈で、究極的に言えば、確かに「インポートブランド」が最もオシャレだと言えるでしょう。
しかし、インポートブランドは非常に高価なものばかりです。

サンローランのジャケットが幾らするかご存知でしょうか?
マルジェラのニットが幾らするかご存知でしょうか?

 
 

最先端なものは最先端な人を相手にします。
普通の生活を送っている人には到底手が出せません。

しかしそれらに、無理に手を出すことが良いとは思いません。

 

あなたの「オシャレ」とは何でしょうか?
人に「オシャレだね」と言われることを望んでいますか?
会社や学校で「一番のオシャレ」になることを望んでいますか?
パリやミラノの展示会場に行っても、世界の名だたるバイヤーから注目を浴びるくらいの「オシャレ」を望んでいますか?

 

人によって望む形は様々ですが、おそらく皆「会社や学校で一番のオシャレ」このくらいを望むのではないでしょうか。
自分が生活するコミュニティの中で一番オシャレ、これがおそらくほとんどの方が望む「オシャレ」の形でしょう。

 

そのオシャレに「インポートブランド」は必要ありません。
・・・しかし、その片鱗に触れたい人もいるでしょう。

「世界が注目するオシャレとはどんなものなんだろう?」
「自分が見ている世界とはまた違う、最先端のオシャレとはどんなものなんだろう?」
「出来る事なら手にとって着てみたい」

 

そんな風に思うのは自然なことです。

 

幸い、近年ドメスティックブランドは格段にレベルが上がりました。

国内デザイナー達のレベルが上がったこともありますが、

日本の技術力が向上し、
海外でしか出来なかった縫製技術、加工技術が日本でも行える様になり、
インポートにしか出来なかった表現が日本でも出来るようになった生産技術的な背景などもあります。

 

手が届く範囲の値段で、
インポートなどの源流に近いアプローチを行っている日本のブランドは、
少数ですが幾つか存在するようになりました。

 

その一つが今回紹介する「ATTACHMENT/アタッチメント」です。

 

80〜90年代の潮流である「デコンストラクション」

 

「日本発の○○というブランドがパリコレクションに進出!」

 

というニュースはさして珍しい話ではなくなりました。

UNDERCOVER/アンダーカバー
MIHARA YASUHIRO/ミハラヤスヒロ
WhiteMountaineering/ホワイトマウンテニアリング
Kolor/カラー

…他にも沢山あります。
これらは上述の「源流」となるパリ・ミラノでコレクションを行っていますが、
日本国内で製造を行っているため、インポートブランドより安価で、手に届く洋服を提供してくれています。

 

もちろんそれなりの金額はしますが、手に取ることを躊躇する程、高価な訳でもありません。
新宿伊勢丹などに行けば気軽に試着も出来るでしょう。

ユニクロやH&Mなどファストファッションのみでオシャレを構築することは勿論出来ますが、
こういった「先端に触れる」ことは、刺激となり、あなたに新しい感覚を与えてくれるはずです。

 

これらのブランドに慣れていない人は
別に購入しなくても試着だけでも十分良いですし、
年に1度だけ思いきって、これらのブランドを買うくらいでも良いですし。
「触れる」こと自体に悪いことはありません。

 

 

話が逸れました…

今回紹介するのは「ATTACHMENT/アタッチメント」。

「ATTACHMENT/アタッチメント」は日本のブランドの中でも海外進出が比較的早い方でした。
「ランウェー」と呼ばれる「モデルを歩かせるショー形式」のコレクションは5,6年前くらいからでしたが、
その前から「インスタレーション」と呼ばれる展示会形式でパリには進出していました。

 

ブランドのデビュー自体は1990年台。
ドメスティックブランド草分けの時代に誕生しました。

 

誕生からしばらくの間は、それこそインポートブランドの「模倣」とも呼べるアイテムも多く展開していました。

 

モードの世界で一世を風靡した
カルペディエム、キャロルクリスチャンポエル、リックオウエンス…
それらのデザインを真似たようなアイテムも幾つか見られました。

 

しかし、「ATTACHMENT/アタッチメント」は単純な模倣だけでなく、
その本質を常に考えていたように見えます。

 

 

コムデギャルソン、マルタンマルジェラといったモードを席巻した80〜90年代のブランドは、
既存のファッションを壊すことによって新しい世界を作り出しました。
「デコンストラクション」という潮流です。

 

コムデギャルソンは「煌びやかで高級感のあるものこそがモード」という流れを
黒一色で表現したスタイルで破壊しました。
世に言う「黒の衝撃」です。

皆さんは「モード」と聞くと「黒で固めたスタイル」を想像しませんか?
それはコムデギャルソンが創り上げたと言っても過言ではありません。

 

またマルタンマルジェラは「グランジファッション」をモードに引き上げました。
穴が空いたデニム、ボロボロのルーズなニット等をカジュアルではなくモードで表現。
ギャルソンと同様に既存の概念を壊すスタイルを打ち出しました。

 

音楽シーンにおいても「パンク」など、既存の概念を覆す反骨的な潮流がその時代ありましたが、
複数のカルチャーにおいて同時多発的に同じような流れが起こるということは、
「壊す」ということを時代が求めていたのかもしれません。

 

 

「ATTACHMENT/アタッチメント」をこれらブランドと同列に語るのは過大評価かもしれません。
しかし、「ATTACHMENT/アタッチメント」もこれら「壊す」概念を理解し、
自らのデザインに取り込もうと苦心していたように思えます。

 

私は20代の頃に「ATTACHMENT/アタッチメント」を知りましたが、
当時から「インポートみたいなことするブランドだなあ」と思っていました。

 

資材用に使うコットンを洋服に使ったり、
ミリタリーアイテムをモードに取り込んだり、
ホツレ、シワ、汚れ、錆、そういったものを加工として取り入れたり。

 

単純な模倣も見られましたが、
年数を重ねるに連れて、本質を見いだし、洋服で表現出来てきている様に感じます。

 

シャネルのデザイナー「カール・ラガーフェルド」も来日時に「ATTACHMENT/アタッチメント」のジャケットを購入、着用してメディアに露出したこともあります。

 

「カール・ラガーフェルドに認められた」とまでは言えないと思いますが、
自ら着用する洋服に並々ならぬ拘りを持つ「カール・ラガーフェルド」に選ばれたというのは、
やはり希有なことです。

 

「ATTACHMENT/アタッチメント」を代表するプリモアフライスカットソー

 

さて、そんな「ATTACHMENT/アタッチメント」。
代表作は「プリモアフライスカットソー」

 

 

東ドイツ軍のアンダーウェアをモチーフにして作られたカットソー。

 

この「東ドイツ軍のアンダーウェア」はそれこそインポートブランドがモチーフとして使った経緯のあるアイテム。
上述のマルタンマルジェラもこのアンダーウェアをモチーフにカットソーを作ったこともあります。

 

しかし「ATTACHMENT/アタッチメント」のプリモアフライスカットソーは、
それらハイブランドのカットソーと比べても、非常にシルエットが綺麗。
何せ日本のブランドですから。日本人の体型に合わせて考え尽くして作り込んでいます。

 

「模倣」ではありますが、「ローカライズ」と言えるような、
日本人の体型に合わせた作りは、かゆいところに手が届く良いプロダクトと言えるでしょう。

 

価格も6千円程度と非常に手頃。
ブランドの片鱗くらいしか感じ取れないかもしれませんが、
確かに良いものです。気になる方は是非手に取ってみてください。

 

「KAZUYUKI KUMAGAI/カズユキクマガイ」の最新コレクション

 

最新の「ATTACHMENT/アタッチメント」のコレクションに少し話しを移しましょう。

 

実は「ATTACHMENT/アタッチメント」は複数ラインを持っているブランドで、
ハイエンドラインとして「KAZUYUKI KUMAGAI/カズユキクマガイ」というブランドも持っています。

 

こちらはインポートの潮流を意識したデザイン性の高いアイテムをリリースし続けており、
国内ブランドとしては希有なインポートライクなテイストで表現しています。

 

 

こちらは2014年秋冬のコレクション。

 

キャップ、スニーカー、フード付きアウターなど
ストリートライクなアイテムを使いながらも、
カシミヤ調に光沢のあるウールで全身を統一。
さらにはトーンも統一して表現し、「ドレスとカジュアル」をとても面白いバランスで融合しています。

 

 

スーツスタイルを大胆に着崩したスタイルも。
同じくカシミヤ調の光沢感のあるウールを使った綺麗なスーツスタイルですが、
ボトムは「ジョッパーズシルエット」、
ジャケットは袖口にボタンをつけずカットソーのように切りっぱなしに、また襟を立たせて、
ストリートライクに着崩すことで「ドレスとカジュアル」を大胆にバランス取っています。

 

もちろん着こなしだけでなく、
単品のアイテムとしても面白いものばかり。
上述のテーラードジャケットなどはとても完成度が高いアイテムです。

 

袖口が切りっぱなし、襟を立たせる事が出来、ボタンは金属製といった
崩しに崩した3つボタンのテーラードジャケット。
でもシルエットは細く美しい、素材はカシミヤ調で非常にドレスライク。

アプローチがとても新鮮で、他ブランドには無い独特のセンスを持ち合わせています。

 

基本はシンプルなものが多いのですが、
ひねりを加えて遊んでいるものばかりで、
ある程度洋服を見てきた人にはとても新鮮に映るでしょう。

 

 

全てを手放しで褒めることはしませんが、
注目に値するブランドであることは確かです。

 

気になった人は是非、購入せずとも近くの取り扱い店や新宿伊勢丹などで、
触れてみるのも良いでしょう。

 

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KnowerMagでは珍しい「ブランド紹介」でしたが、
実はメルマガでは頻繁にこのような「ブランド紹介」を行っています。

またブランドそのものを紹介するだけでなく、
そのブランドの今期のオススメアイテムなども一緒に紹介。
実際に手に取るべきアイテムなどを指南しています。

 

次回配信の8月17日号は、

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