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DAPUMPのUSAが大ヒット
「DA PUMP/U.S.A.」が大ヒットしています。
キレキレのダンスや完成度の高い画面構成などPVとしても評価されていますが、それ以上にダサい歌詞・ギリギリな服装・酷いジャケ写が「逆にアリ」と多くの人に好印象を与えています。ISSAさん自身も「ダサいは褒め言葉」と語っているだけにこの作品は「ダサかっこいい」あたりの絶妙なバランスを狙ったもの。
音楽とファッションは常にリンクする
さて、音楽とファッションはいつもリンクします。
かつてパンクロックが流行となった時期セックスピストルズが音を歪ませ叫び体制批判を表現した時代、ファッションでもコムデギャルソンが登場します。煌びやかで装飾的、色とりどりの美しい世界だったファッションを全身黒スタイルで破壊したのがコムデギャルソンです。当時は賛否両論だった全身黒スタイルですが、その後生まれた我々にとってはむしろ「モード=上下黒スタイル」という認識にすらなっています。
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00年代あたりから音楽はミクスチャーの流れが強くなります。オリジナルではなく異なるジャンル・異なる曲をミックスした音楽性、例えばそれはDJが象徴的ですね。過去には「DJなんて音を繋いでるだけ。誰でも出来る仕事だ。」なんて揶揄されていた時代もありましたが、現代のトップDJ「カルヴィン・ハリス」は年間50億円以上も稼ぐほど評価されています。
ファッションもここ10年はオリジナルデザインからミックスデザインに傾倒している様に思えます。トレンドの模倣を繰り返す「シャワー効果(下記記事参考)」を持つファッションの世界でも、必ず新しいトレンドをゼロから生み出すファッションヒーローがどの時代にも存在していました。
例えばそれはDiorでスキニーデニムの潮流を生み出したエディスリマン。例えばジェンダレススタイルを生み出したジャンポールゴルチエ。そうしたオリジナルデザインを生み出す偉人達はこぞって引退。エディスリマンは現在活動しておらず(いよいよ復活しますが)、ジャンポールゴルチエは既製服から一線を引き富裕層向けのクローズドなオートクチュールの世界に籠ってしまいました。オリジナルデザインの発信者は時代とともに消えています。
http://img.harpersbazaar.jp/var/hb/storage/images/fashion/louis-vuitton-supreme-collab-170106/266748-9-jpn-JP/_1_image_size_630_x.jpg
そしてミックスの象徴的な出来事が昨年の「ルイヴィトン・シュプリーム」コラボ。ハイブランドとスケーターブランドがコラボするという異色すぎるミックスは過去20年の中でも業界トップニュースの一つでしょう。コラボ商品は10倍以上の価値がつき現在もメルカリなど転売市場を賑わせています。ハイブランドの象徴的存在であるLVMHグループのルイヴィトン、ストリートブランドのカリスマ的存在であるシュプリーム、この2つが協業するというだけでも「ミックスの時代」とする根拠が理解できるはずです。
ダサかっこいい「ダッドスニーカー」
ではDAPUMPのUSAが流行る中、ファッションでは何がトレンドとなっているのか。
それは「ダッドスニーカー」の流行などが挙げられるでしょう。
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「ダサかっこいい」という言葉がこれほどふさわしいアイテムもありません。
巣鴨の商店街を歩けばおっちゃんの足元は大体こんな感じ。シャレ感のない古めかしい配色、野暮ったいフォルムのダッドスニーカーが今年大きく注目されています。
火付け役となったバレンシアガ「トリプルS」を筆頭にディオールもマルジェラもフェンディも多くのハイブランドがダッドスニーカーを手がけています。またその流れは「シャワー効果」に乗って多くの量販ブランドまで拡散、現在ではNIKEやadidas、リーボックなどがダッドスニーカーのトレンドを意識したデザインスニーカーをラインアップしています。
無論「野暮ったいスニーカーだったら無条件におしゃれ」なわけではありません。
ファッションはそんなにシンプルではないし、人の価値観はそんなに短絡的なものではありません。
あくまで「ハズし」として考えるのがダッドスニーカーの正しい合わせ方、つまり「ダサかっこいい」着こなしを考えるのが正解です。
DAPUMPのUSAは笑えるほど酷いジャケ写だし、吹き出すほどのクソダサい歌詞ですが、PVの出来やダンスのキレ感はいかがでしょうか?並のアーティストを凌駕するほど完成度の高いものに仕上がっているはず。これがヘロヘロのダンスで下手くそな照明やストレスフルな画面転換だったらここまでヒットはしないはず。「ダサかっこいい」ではなく単なる「ダサい」に成り下がってしまうでしょう。
ダッドスニーカーも「ダサかっこいい」を目指しましょう。
ZOZOなどで商品写真を見るだけではどうも納得できないと思いますが、ロングコートやセットアップなど「キメた」スタイルに合わせるからダッドスニーカーは活きるのです。まさに本サイトが常々語っている「ドレスとカジュアルのバランス」ですね。
次世代のトレンドは「ワン・アクセント」を求める
小ぎれいな服だけで構成しおしゃれをするのは当たり前になってしまいました。
ファッションはいつも相対的なものです。周りと比較してその差異を見て評価するのがファッションです。
その他大勢と同じ格好では「おしゃれ」どころか区別すらされないはずでしょう?「あの人おしゃれだね」と評価されるにはまず区別されなければいけないわけです。周りと何かが違う「差別化」がおしゃれの大前提です。
形が綺麗、合わせやすい、大人っぽいデザイン、こうした誰もが求める洋服を誰もが想像する形に整えても・・・今はそれが「おしゃれ」とは評価されにくくなってしまいました。ネットの情報伝達力、商品の企画開発スピード、洋服の価格破壊などからトレンドは加速度的にスピーディーに拡散されるようになってしまいました。結果「小ぎれいなファッション」は今はも「おしゃれ」ではなく「普通」になりつつあります。
ではどのようにして「差別化」を進めるべきなのでしょうか。もちろん差別化といっても「デタラメに違い」を求めては失敗します。原宿竹下通りの女の子のようにピンクやグリーンなど色とりどりの洋服を積み重ねた独創的なファッションを作っても一般の人には響きません。ファッションは「差別化」に加えて、他人が見てどう思うかとする「客観性」が必要なのです。
そしてその「差別化」と「客観性」が表出したものがトレンドです。
今の時流では「これが一番差別化と客観性を持っている」とする象徴がトレンド。つまり今(海外から発信されたトレンドですから国内ではもう半年先くらいかもしれませんが)は「ダサかっこいい」ものが評価されやすい。DAPUMPのUSAと同じです。
旧来通りのシンプルな服ではなく、少しアクセントとなる装飾やデザインがある「ダッドスニーカー」など。こうしたものを上手く織り交ぜて着用するのが現代における「おしゃれ」となるでしょう。今年から来年は「着まわしやすいもの」だけでなくちょっぴりクセのあるものを求めてみてはいかがでしょうか。なあに着まわしやすいものはいまはユニクロで十分揃いますから、半年に一つくらい「クセのあるもの」に挑戦すれば良いのです。そんなに構えることもありません、簡単です。
音楽とファッションは時代を模倣するカルチャー
音楽とファッションはいつもリンクします。それは両者が時代を模倣するカルチャーだからです。
俯瞰的に音楽を観察すると実はファッションの半歩先のトレンドが理解できるもの。
そんな視点で物事を見ても面白いかもしれませんね。
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私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
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