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ストールやマフラーやハットやグローブなど。
秋冬にこういった小物は無視できません。
活用次第ではあなたの手持ちのアイテムが全く違った印象に蘇ります。初心者が中級者へと成長するカギともなる小物の活用方法、今回はこんな話題です。
本記事終盤では実際の着こなし例、数千円程度で着こなしを変化する例を挙げています。是非チェックください。
なお、今回の記事内容は2015年10月11日に配信したメルマガの一部を抜粋したものです。
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「小物」はコーディネートの中でどう捉えるべきか
まず小物の取り扱いについて概要を説明します。
「ドレスとカジュアルのバランス」は既に承知していることと思いますが、「小物」も洋服と同じです。別に考えることはありません。
※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
洋服において「ドレスかカジュアルか」は3軸で決定されます。
1.デザイン
2.シルエット
3.カラー(素材)
以上の3つですね。
※9月17日発売の書籍にはこのあたりビッシリ書いてありますので、「逆引き辞典」としての購入をオススメします。
※MB著「最速でおしゃれに見せる方法」(扶桑社) amazon販売ページ
小物も同じです。
例えばデザイン。
バッグなら、リュックやメッセンジャーバッグなどは礼服やスーツでは絶対に使わないアイテムであり「カジュアル」です。またディティールはシンプルであればあるほど「ドレス」に見えます。
例えばシルエット。
大ぶりのものであればカジュアルライクに、小ぶりの目立たないものであればドレスライクになります。
これは厳密に言えば「シルエット」ではなく、「目につきやすいサイズかどうか」という意味ですね。
Photo by http://www.chokichoki.net/data/choki2/product/GRIMM/CBAG-009_3.jpg
小さめのデイパックと・・・
Photo by http://couleur2009.com/wp/wp-content/uploads/2011/09/014.jpg
大ぶりのバックパックとではドレス度がまるで違います。このあたりは感覚的にすんなりと理解できるかと思います。
また例えば「カラー(素材)」
これも礼服などのドレスウェアを想像すればOKです。スーツで使う素材といえばレザーかウール。もしくは光沢あるものですね。それらを使うものはややドレス寄りの印象になりますし、肉厚のコットンなどを使ったものはカジュアルな印象になります。
洋服でも同様の説明を以前にしていますが、小物も全く同じです。これら3軸を見てドレスかカジュアルに分別し、洋服と合わせてコーディネート全体で「ドレス:カジュアル=7:3」くらいのドレス寄りにバランスを取ることがまずメンズファッションの肝です。
「小物」は調味料。使いすぎ注意だけ上手く扱えば頼りになる!
もちろん「小物を使わなくても」おしゃれは作れます。
帽子やバッグやストールなどの小物を「絶対に使わなければいけない」というわけではありません。使わなくてもOKです。
特に慣れない「超初心者」のうちは、「ドレスとカジュアルのバランス」といったコーディネートの理屈と構造をあれこれ悩むことなく実践するために、変に小物を使わない方が良いとも思います。
「トップスはドレスシャツでボトムスはデニムで・・・これでバランスとれているから・・・次は小物はちょっとドレス寄りのハットで・・・あー!わかんない!!」
と混乱してしまうこともあるでしょう。最初は小物を無視してシンプルに合わせることに徹した方が間違いは少ないし混乱もせずに済むとは思います。
しかし慣れてきたら小物ほど「便利なもの」もありません。
例えば
「今季買ったロングコートとスキニーデニムとブーツを着たいけど、
そうするとドレスになりすぎちゃうよなー・・・」
なんて時に「リュックとニットキャップ」を使えば簡単に全身の印象を少しカジュアルに寄せることができ、バランスがとれます。
Photo by http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/thablue19/20141022/20141022230557.jpg
海外スナップは特に小物の使い方が上手です。ニットキャップやスニーカーなどでロングコートのドレス感を緩和させて、「調味料」の様に全身のバランスを整えています。
もちろん逆も有り得ます。
「チェックシャツにデニムだとさすがにカジュアル過ぎるよね・・・?」なんて時にも小物を活用してバランスを取ることも。
Photo by http://livedoor.blogimg.jp/favoriti/imgs/1/e/1e084923.jpg
「足」「頭」などの先端部分は視線を集中させるポイント。目立つ部分だけに一気に全体の印象を左右します。この画像はハットを使って足りないドレス感を「埋める」様なイメージです。
このように「小物」は全体のバランスを整える「調味料」の様な存在ですね。
またシンプルなスタイルに「変化」を与えてくれる役目も果たします。
シンプルなシャツのスタイルでもストールをつければ表情が加わります。もちろん「シンプルなスタイルが悪い」訳では決してありませんが、飽きがちなシンプルスタイルを味付けすることができるのも小物の魅力。まさに「調味料」ですね。
私MBが監修する漫画「服を着るならこんな風に」(KADOKAWA)において、おしゃれの伝道師役である主人公の妹、環ちゃんは第2話にてコーディネートを「お味噌汁」に例えました。
「トップス」はお味噌汁の「具」
「ボトムス」はお味噌汁の「出汁」と。
詳しくは割愛しますが(下記リンクを参考ください)ここで言えば「小物」はまさに調味料です。
※参考リンク「服を着るならこんな風に 第2話」(12月10日にコミックス第1巻が発売します!!)
小物は調味料。「使っても使わなくても良いけど、あれば簡単に美味しさが増すもの」と捉えてください。「味の素」ですね。
しかし万能調味料である「味の素」も沢山使えば妙にケミカルな味付けに。化学調味料の風合いがしてしまい、「自然さ」が損なわれます。
小物も全く同じです。使いすぎてあれやこれやと詰め込んでしまうと「自然さ」は損なわれます。
例えばシルバーアクセサリーの着けすぎや、単品で大きく目立つ原宿で大ブームの「サメのリュック」などが失敗例。
あくまで自然になるように、シンプルデザインの小物を幾つか使うのが賢いでしょう。
一度まとめます。
小物使いは下記に配慮して活用してください。
・小物も洋服と同じく「ドレスとカジュアルのバランス」を意識する
・調味料として全体のバランスを簡単に整えてくれる
・飽きがちなシンプルスタイルに表情を加えてくれる
・かと言って、使いすぎるとケミカルな味付けになる(味の素)
実際のコーディネート一例
では実際にここで小物を使った変化例を一つ紹介しましょう。
とてもベーシックなスタイルです。ドレスアイテムであるハイゲージのニットとややゆったりとしたスラックス。実は上下どちらもユニクロです。
上下ともにドレスアイテムでモノトーンの配色と相まって、かなりドレスな着こなしに。ですから足下は白スニーカーでカジュアルにしています。(パンツのシルエットはルーズでややカジュアルです)
この着こなし自体はシンプルですが問題無し。トップスボトムスをドレスライクにして、足下で外すというのは海外スナップでもよく見かけるスタイルです。
足下は「先端部分」であり自然と視線が集まる部分ですから、スニーカーだけでもかなりのカジュアル化が出来ます。
特に「白」などの明るい色は効果抜群。
基本的にコーディネートは下に行けば行くほど濃い色の方が自然に見えます。地球には重力があるので、重力の通りの配色が私たちの目には「自然」に感じるのですね。重い(暗い)色は下に、軽い(明るい)色は上にという状態です。
なので白スニーカーを使う場合は、コーディネートをかなりドレス寄りに調整しても上手にハマります。そこで小物も少しドレスライクなものをあえてチョイスしてみました。
ややドレスライクな小物で味付けしたスタイル。
ハットなどの帽子とスヌードを組み合わせると、「表情付け」というだけでなく、小顔効果が生まれて体型も整って見えます。メガネはフレームが黒のものを選べばこちらも黒の「収縮色」効果で顔が小さく見えます。(濃い色は細く、明るい色は太く見えるものです)
「THE・日本人体型」である胴長短足・顔ややデカの私もこんなにスッキリと綺麗な体型に見えます。
シンプルなスタイルの味付けという意味でも、体型カバーという意味でも、帽子・スヌード・メガネの顔まわり三種の神器はオススメです。
さらに実はここで使っている
帽子は4000円、
メガネは1500円、
スヌードは1400円程度です。
トップスボトムスの上下もユニクロですから、オール超格安アイテムでもかなりサマに見せることが出来るのです。
アイテムの詳細や他の小物の活用方法などはメルマガ本文にて語っています。興味ある方は是非チェックしてみてください。
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