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【洋服比較】ユニクロの2,000円のオックスフォードシャツと、マーカウェアの20,000円のシャツは本当に10倍も価値が違うのか?

 

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高級品とファストファッション品で本当に価格相応の差が存在するのか?

徹底比較を行うコーナー、今回はメンズファッションの定番「オックスフォードシャツ」で見てみました。

 

スーツ用のブロードシャツと異なり、肉感があるオックスフォードシャツは耐久性も高く長く使えるカジュアルの必携アイテム。

今回は・・・

私がもう5年は着用を続けている愛用シャツ、国産の上質素材使いに定評がある中目黒のブランド「MARKAWARE/マーカウェア」の25,000円程度
のシャツと・・・

 

おなじみ山口県の輝く星「UNIQLO/ユニクロ」の2,000円程度
のオックスフォードシャツ(今期品)を比較てしてみました。

 

価格差にするとおよそ10倍ほども違う2つのシャツ。本当に10倍の価格を払うだけの価値があるのかどうか、どこに違いがあるのか、細かく確かめていきましょう。

 

生地の違いは「ツヤ感の違い」

 

まずは生地の風合いから見ていきましょう。

こっちがマーカウェアの生地。
写真じゃなんとも表現しにくいのがもどかしいですが、光沢感が強く、また生地の厚さもかなりガッシリとしています。
生地の厚みのせいかシワがつきにくく、芯のある様なピシッとした表情があります。ちなみにこちら特別しっかりアイロンをかけているわけではありません。クリーニングしその後何度か着用してまだ洗っていませんが、それでもここまでシワがついていない状態です。

 

一方でこちらユニクロの素材。
写真じゃやはり難しいですが、マーカウェアの素材に比べるとツヤ感が少なく生地も薄い印象があります。

単体でみれば決して安っぽく感じるわけではないですが、マーカウェアを見た後にこちらを触ると「薄くペラッとしておりツヤが少なく頼りない」印象があります。比較すると良し悪しが分かりますね。

 

ツヤ感の違いが一体どのくらい伝わるでしょうか。

右側がマーカウェアで左側がユニクロです。

 

こちらがマーカウェアで・・・

こちらがユニクロ。
着用するとわかりやすいかな。光沢感の違いが理解できると思います。
ただしこちら写真でこのくらいの違いなワケですが、実際はこの倍くらい印象が違います。

鏡の前で比較して着用してみると完全に一目瞭然、ツヤ感に大きな差があります。

 

「素材」は何を基準に選ぶべきか?洋服上級者でも理解していない人が多い素材の基本である「シワとツヤ」

こちらの記事でも紹介しましたが・・・「生地の良し悪しなんてわかんねーよ」と思う人はまず第一歩として「ツヤがあるかどうか」を覚えてください。

例外はあれど一般的にツヤがある生地ほどドレスライクなイメージで高級なものが多いです。シルク、高密度のウール、細糸のスーピマコットンなど、高級品に多くが「ツヤ」を備えています。

また逆にツヤが少なくシワが強いものほどラフでカジュアルライクなイメージのものが多いです。チノやデニム、スウェットなど、日常的に着用するリラックスウェアほど「ツヤがなくシワがある」ものです。またそうした生地ほど安いものが多い傾向があります。

 

「生地はツヤのあるものほど高く、大人な印象がある」こう覚えてみてください。
実際今回紹介しているマーカウェアのシャツとユニクロのシャツも違いが如実に出ています。

「オックスフォードシャツ」という同じシャツの中でもややカジュアルでラフなイメージのアイテムですが、マーカウェアはツヤを帯びた素材を使い、同じオックスフォードでも大人な印象に仕上がるように考えられています。ユニクロもツヤがないとは言いませんが、比べてみると少し少なめ。わずかなことのようですが、パッと見られた瞬間の印象はそれなりに違います。

 

また、実際「素材」は写真じゃなかなか伝わりません。
写真では光のさし加減でも変わって見えるし、使っているディスプレーによってもまた風合いが違って感じるもの。生地本来の風合いを正確に表現するのは極めて困難です。

だからこそ通販で購入して届いて見ると「ちょっとイメージと違う」なんてことが起きます。

またこうして通販が主流になってきつつあると、「素材を見る目」が養われにくい状況も起きてしまいます。今回のマーカウェアとユニクロも比べて見ると私じゃなくても誰だって「マーカウェアの方が素材感が良い」と分かります。これはプロだからとか素人だからとかじゃなくて100人いれば100人がほぼ間違いなく理解できるレベルです。しかし通販などの写真ではそれがなかなか伝わりません。

 

ZOZOのランキング上位にいる「格安品」などには陳腐な素材を使い「写真ではそれっぽく見えるけど、届くとペラペラで微妙」なんてものも多い。

通販のデメリットは素材の良し悪しがなかなか理解しにくいことにあるので、ここは注意しましょう。もし手にとって微妙だなと思ったら遠慮なく返品すること。今の通販サイトはほとんどが返品可能となっています。受注生産品でもない限りは我慢せず気に入らなかったらちゃんと返品しましょう。固有名詞出しませんけど商品開発より写真撮影に力を入れてるブランドもあるくらいですよ。通販では見た目を良くすればそれなりに売れるので素材に気を使わないブランドが結構あるんです。でも実際街で着用すると素材の違いは結構差が伝わりやすいものですよ。

 

大事な「襟元」・シワの有る無しが大きな違い

 

続いて襟元を見てみましょう。

こちらが高級品マーカウェアで・・・

こちらが格安品ユニクロです。

 

大きな違いとしては「シワ感」です。襟の縫い目部分に着目してみてください。
高級品であるマーカウェアの方はシワがほとんどなくピシッと綺麗な仕上がりになっており、ユニクロの方は洗って縮んだようなヒダ・シワ感があります(パッカリングと言います)。

「お前が洗いすぎて縮ませてるだけだろ?」

と突っ込みが入りそうですが実はコレ全く逆です。
最初に説している通りですがマーカウェアはもう5年も着用してなんども洗っているもの。私の最初の書籍「最速でおしゃれに見せる方法」(扶桑社)でも掲載されているのと同じアイテム。撮影でもなんども使っています。

逆にユニクロは今期品、実はこちらはまだ一度も洗っていません。袖を通したこともまだ数時間しかないのでほぼ新品です。なので「元から」シワのあるなしの差があるのです。

 

「たかが襟のシワくらい・・・」

と思う人も多いでしょうがとんでもない。では「たかが襟」と言うのであれば何故世の中のシャツには「レギュラーカラー」「ワイドカラー」「ノーカラー」「スタンドカラー」と数えきれないほど「襟の種類」が用意されているのでしょうか?

当然印象に変化があるから、需要があり、様々な種類が揃えてあるわけですね。メーカーもそんなに馬鹿じゃありませんから、どれも大して変わらない印象なら何もいくつも種類を作るワケがありません。

 

身幅の種類や肩幅の種類などは大してないのに、上述の通り何故か襟には種類がたくさんあります。
またTシャツなども「クルーネック」「Vネック」「ボートネック」「ヘンリーネック」「タートルネック」「ハイネック」とこれまた数えきれないくらい「首元」のバリエーションがあります。

 

首元も襟も同じですが、実は「顔まわり」だからこそ目立ち視線を集めるため、ここの印象で全体のイメージが変わるほど大きな意味を持っているのです。

 

身幅や肩幅などももちろん重要ですが、実は顔まわりには及びません。顔の近くにあり目につきやすい「襟」などは印象の差が大きく出る。だからこそこうしたシワ感なども目につきやすいのです。

 

もちろん「シワのない襟の方が100%良い」というのではありません。何事も目的次第。先ほども書いた通りシワがない方が当然大人っぽく高級感のある印象を作れて、シワがある方がラフでリラックスした印象を作れます。

例えばスラックスを合わせている時などはあまりキメキメに見せたくないから襟にシワの入ったラフなシャツを選んだ方が「仕事帰り」には見られないでしょう。
ジーンズなどに合わせている時などはシワのない綺麗な襟を選んだ方が高級感がプラスされ子供っぽいやんちゃな印象を避けることができるでしょう。

 

必ずしも「襟にシワがない方が高い」というわけではなくこれは目的次第ですね。

 

高級感をプラスする「ボタン」

 

続いてボタンです。

マーカウェアのボタンは肉感のある天然貝を使ったボタン。
ほとんど見えないので意味ないっちゃないですが・・・ボタンの脇にはなんと刻印が押されています。

 

一方でユニクロはプラスチック製。これは価格帯からしてしょうがないですね。
シャツはボタン数がとても多く、天然貝にするだけでかなり定価に跳ね返ってきます。希少性の高い天然貝ボタンは高級感とツヤ感が違うものの、どうしてもコストがかかるのです。

 

 

「たかがボタンくらい」と思うかもしれませんがこれが案外違うもの。
洋服作りを一度でもしたことのある人ならわかると思いますが、実は「ネームタグ」「ZIP」「ボタン」などのパーツの素材次第で見た目の高級感は全く変わります。特にメンズならなおさらです。

 

メンズのアイテムはデザインがそぎ落とされたシンプルなものが多い。レディースとは異なり装飾性が弱いので、どうしてもシンプルになりがち。切り替えもなくのっぺりとした印象の中、唯一目立つのが「ボタン」です。

 

凹凸があり目立ちやすいパーツであるボタンが何の素材かで印象はかなり変わってきます。だから「ユニクロのシャツをお直し屋さんで貝ボタンに変えてもらう」なんて人もいます。人によってはもしかすると「面倒くさい」「貧乏くさい」と思うかもしれませんが・・・これが実に印象を劇的に変えてくれます。
特にコートなどはまるで印象が変わるのでオススメですよ。

 

腕を人間の形に湾曲させている

 

最後に面白い違いがあります。それは「袖」です。

 

こちらは高級品であるマーカウェア。

こちらは格安品であるユニクロ。

平らな場所でピシっと押し付けて撮影しているのですが・・・2つを見比べるとマーカウェアの方が若干「人間の腕の形に湾曲」している様に感じるでしょう。また形も人間の体の通り手首に向かって細くなっている様に見えるはずです。

 

先ほどから「シワがあるのはカジュアルでリラックス感がある」と書いていますが、この腕の湾曲もまさにその類です。人間の体の形に沿わせて立体的に作っているため着用した際に「無駄なシワ」が出にくく、腕にフィットした美しいシルエットとなるのです。

 

実はシャツなどのトップスは腕のシルエットが極めて重要です。身幅がゆるかろうが肩幅がゆるかろうが、袖さえ細く綺麗な形になっていればそれなりにスッキリとした印象に見えるもの。逆にいかに身幅や肩幅がジャストサイズでも袖がルーズだとその分だらしなく感じるものです。シャツを作る上で最も難しいのが「袖」です。

 


https://pbs.twimg.com/media/CibVlqhVAAAiOT4.jpg

 

オバQのハカセの服が何故ダルダルにルーズに見えるのか?それは「袖が余っているから」です。よく見ると身幅も肩幅もさほどルーズな印象がないのに何故かダルダルに見える。それは袖のせいなのです。

 

裏返すとその秘密がよく理解できます。
マーカウェアの方が背中から袖先までひとつながりに長く縫いこんでいる形状となっています。
そのため袖から背中にかけての体の湾曲が上手に表現できており、腕がハンガーにかけた状態で人間の形になるように設計されているのです。

 

しかしながらユニクロはいかにも直線的です。

背中と腕は独立した作りになっており湾曲した体の線は表現できていません。

 

そしてこうしたことは「採寸値」だけでは判断が出来ません。

「洋服の形は肩幅や身幅などの採寸値で理解できる」と誤解している方は大変に多いですが、基本的な採寸の値だけではこうしたシルエットの意匠までは理解することができないのです。

 

マーカウェアは袖先が腕にフィットしているように細く、またあらゆる部分に無駄なシワが出にくくできています。

 

比べて見るとユニクロは袖先がゆるくその分変な「たまり」が生まれてしまう。また袖ぐり(袖のつけね)などにもシワ感がつきやすく、その分またルーズな印象が出てしまいます。

 

10倍の価値は正直ないが・・・?

 

「で、10倍の価値が本当にあるの??」
と言われると・・・

「客観的に見たときに10倍もの差があるか」と考えると「それはないかな」と思います。

結局どちらも同じサックスブルー、ジャストサイズのオックスフォードシャツに過ぎません。ぱっと通り過ぎたときに10倍もの印象差を与えられるかと言われればそんな魔法みたいなことはないでしょう。

 

ただし10倍の違いはないかもしれませんが、やはり印象の差はあります。
美しいツヤ感やジャストフィットな袖のサイジングなど細かい部分の集合体でいいようのない「説得力」が生まれるのも事実です。

 

無論経済的にも全てをこうした高級品、こだわりの逸品にすることはありません。
ただ「一張羅としての一枚が欲しい」「長く大事に使う極上の逸品が欲しい」というときには良いでしょう。価格と同じだけの満足度はないかもしれませんが、それでも「この価格でなければ出せない魅力」は確実に存在します。

 

特に「オックスフォードシャツ」というメンズなら誰もが一枚は持っているような定番アイテムだからこそ、「良いものを一着」という想いが差別化を産むとも言えるでしょう。

 

結論としては「ユニクロでも構わない、でも高級品も10倍ほどはないけれど説得力がある逸品である」となるかと思います。私自身どちらも持っているわけですが、目的次第でどちらを選ぶか決めることになるでしょう。取捨選択・審美眼の助けとなれば幸いです。

 

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