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今回は大学生が選びがち・・・だけど上手に合わせている人を見たことがない「ダッフルコート」について。
ダッフルコートは子供っぽい!?
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冬のこの時期学生さんでよく見かけるのがダッフルコート。昔から「子供っぽい」「学生っぽい」イメージがつきまとうアウターです。上手におしゃれに着こなしている人はほぼ見たことがありません。
何故ダッフルコートはここまで子供っぽく感じるのでしょうか?原因はデザインにあります。
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一つはトグルの存在。
フロントの目立つ部分に位置するトグルのデザインが子供っぽさをプラスします。デザインとはシンプルであればあるほど大人っぽく感じるものです。
「大人っぽさ」の象徴は「スーツ」です。そのスーツは基本装飾もなく切り替えもない、高級スーツに至ってはシワすら存在させません。立体的に作られた美しいシルエットとウールのツヤ感がデザインの代わりに主張するわけです。「大人っぽさ」の象徴であるスーツが「シンプル」を極めたものですから、逆にデザインがあるものは「子供っぽさ」を表現してしまうのです。
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アメカジなどに使われるワークウェアなどカジュアルなアウターはデザインがゴテゴテと足されているものが多いです。それはそれでもちろんおしゃれに着る方法も存在しますが、アイテム単体で「大人っぽい」という印象には成り得ません。
ダッフルコートも同じです。ワッペンや切り替えこそ無いにしても、フロントの目立つ位置にトグルがついています。チェスターコートやステンカラーコートなどシンプルデザインが基本の冬アウターの中、唯一と言って良いくらいデザインの入ったコートが「ダッフル」です。
どうしても他と比べて「子供っぽい」という印象になってしまいますね。
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二つめは「フード」の存在です。
フードとはパーカーがあるので分かるとおり「カジュアル」なディティールです。スーツにフードはついていませんね?フードがついた服は基本「カジュアル」に属するものです。
上述の通りですが、ドレスなデザインは「大人っぽさ」を象徴し、カジュアルなデザインは「子供っぽさ」「ラフさ」を象徴します。カジュアルなデザインであるフードがつけばどんな洋服も若干「子供っぽさ」が生まれます。ダッフルの場合は上述のトグルデザインとフード、カジュアルなデザインが合わさってついているものですから、他アウターと比べてやや子供っぽい印象が強くなってしまうのですね。
なおこの「ドレス」「カジュアル」の話に関しては下記記事を一読ください。メンズファッションの肝となる話。おしゃれの大原則が理解できるはずです。
※「ドレスとカジュアルのバランス」について未読の方はこちらをお読みください
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
ダッフルコートの選び方
「じゃあダッフルコートは子供っぽく見えるから着ちゃダメってこと!?」
と思うかもしれません。
まだ幼さの残る大学生などであれば特に「大人っぽく見られたい」という願望があるでしょう。となるとあえて「子供っぽいデザイン」のダッフルを選ぶことはありません。チェスターコートやステンカラーコートなどのシンプルで大人っぽさを感じさせるアウターを選んだ方が大人っぽく見られるでしょう。
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しかしもちろん「着ちゃダメ」という訳ではありません。選ぶポイント、着回すポイントさえ押さえればダッフルコートでもある程度大人っぽさを担保できます。
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例えば「色」ですね。
ダッフルコートは子供っぽいデザインだ、と上で述べましたが・・・目立たない色をチョイスしてデザインを抑えてしまえばいいんです。例えばボディが黒でトグルも同色にしてあるダッフルコートなど。トグルのデザインが遠目にはほぼ分からず子供っぽい印象を抑えてくれます。
また「ショート丈」「ロング丈」のいずれかならば「ロング丈」を選ぶと良いでしょう。礼服などを考えれば分かるかと思いますが、着丈の長いものは基本的に「ドレス」に属するものです。テーラードジャケットもカジュアルなブルゾンなどに比べると少し着丈が長いですね。礼服などのモーニングであれば尚更です。アウターもドレスライクなチェスターコートやトレンチコートなど総じて着丈が長いものが多いはずです。
ダッフルはただでさえカジュアルなデザインですから、着丈長めのものを選ぶことでわずかにドレスライクな印象をプラスすることがオススメ。子供っぽい印象を多少なりとも払拭できるでしょう。
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また素材もポイントです。
カジュアルブランドではスウェット素材のダッフルや、ガサついた毛羽立ちのあるウール素材のダッフルなども多く展開されていますが、それでは子供っぽさを強調してしまいます。
素材にも「ドレス」と「カジュアル」の分類が存在します。その基準はどこか?ドレスの代表である「スーツ」を連想すれば簡単です。「スーツ」の様な素材・・・つまり艶がありなめらかな素材ほどドレスライクに見えるのです。
例えばニットでも・・・
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こういった「ローゲージニット」はカジュアルな雰囲気になりますが、
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スーツの表地の様に艶のある「ハイゲージニット」であれば、ドレスライクな雰囲気になります。
Tシャツでも同じです。
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こういったどこにでもある様なガサガサとした厚手のTシャツ素材であればカジュアルですが、
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ツヤ感を感じさせるようなシルクライクな薄手の素材であればドレスに感じさせることができます。
ダッフルコートも同じです。
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こうしたスウェット素材のダッフルコートなどは際立ってカジュアルな印象を与えてしまいます。デザインに加えて素材もカジュアルなワケですから、これを上手におしゃれに着こなすのはなかなかハードルが高いでしょう。
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しかしこうしてスーツライクな艶のある素材を使ったダッフルコートであればOK。カジュアルなデザインでも素材がドレスになっていれば案外羽織るだけでサマに見えたりするのです。
ダッフルコートのコーディネート法
「手持ちのダッフルコートがかなりカジュアルなんだけど・・・これは捨てるしかない??」
と思う人もいるでしょう。
捨て・・・なくてももちろん着こなしである程度カバーもできます。
上述の通り市場に溢れる多くのダッフルコートは「カジュアル」です。だからこそ組み合わせやコーディネートで大人っぽさをプラスすれば、例えアウターがカジュアルでも全体でバランスがとれるというワケです。
例えばボトムス。「ダッフルはカジュアルなアイテムだから、ボトムスも合わせてインディゴデニムかな」と合わせる人は多いかと思いますが、コーディネートは「全体のバランス」が最も重要です。「同じテイストで合わせる」のではなく、全体で大人っぽくバランスがとれるように考えましょう。ボトムスは細身のスラックスなどがオススメです。
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ダッフルコートにデニムやカーゴパンツを合わせる大学生は多いですが・・・
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スラックスを合わせるとグッと大人っぽくバランスがとれて子供っぽかった印象を多少払拭できます。
もちろんデニムも「絶対ダメ」というわけではなく・・・
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細身のダークトーンのデニムを、ブーツなどで合わせれば大人っぽさも作れるでしょう。
困った時は「ドレス」の代表である「スーツ」の要素を頭に思い浮かべることです。スーツは細身シルエット、黒などのダークトーン、革靴や革ブーツ、ハイゲージニット、シャツ、ジャケット、スラックス、首回りのストールやネクタイ・・・などなど。
これら「スーツ」の要素を織り交ぜていくことで、ある程度ダッフルの子供っぽさを抑えられるはずです。手持ちのダッフルコートを上手に着たいというのであればそのあたりを意識してみましょう。
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