スポンサーリンク
現在絶賛開催中の「メルセデスベンツファッションウィーク東京」、所謂「東京コレクション」です。渋谷ヒカリエの9Fホールをメイン会場に幾つものブランドがコレクションを発表する場です。「パリコレ」の東京版と言えば理解が早いかと思います。次のシーズンの洋服を着たモデル達がショーを行う場ですね。
今は2015年10月。今行っているファッションウィークショーは2016年春夏に発売されるアイテムを使ったコレクションです。言葉通り「ショー」ですから、日常着のロジックでコーディネートされたものばかりではありません。印象的でインパクトのある、世界観を打ち出したものが多いのですが、アイテム単品で拾い上げてみていくとトレンドや次にすべき着こなしなどが想像できるものです。
これを書いている今はまだファッションウィーク2日目の途中ではあるのですが少し思ったことを書きます。少し気が早いですが、2016年春夏スタイルの参考にしてみてください。
ワイドパンツにサンダル?「足元を整える」合わせ方が流行る?
ワイドパンツの潮流はいよいよ目立つ様になってきました。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19524/miharayasuhiro_2016ss__057.jpg
もちろんテーパード(裾先に近づくにつれて細くなる形)のボトムスも変わらず定番的に展開していましたが・・・
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19523/atsushinakashima_16ss_53.jpg
各ブランドワイドパンツのスタイルを幾つか入れ込んでおり、トレンドの始まりを感じることが出来ました。レディースでは一足先に2015春夏にガウチョが、2015秋冬にワイドパンツがトレンドとして市場に流通し始めており、それを追う形でメンズにも登場というイメージですね。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19529/BP_2016ss__018.jpg
こちら「beautiful people/ビューティフルピープル」のスタイルですが、レディースでもワイドパンツのスタイルは多く見られました。体型に難ある日本人にとって体型をスッキリときれいに見せるテーパードが廃れるとは思えず定番として生き残るでしょうが、ワイドパンツのスタイルがそこにトレンド品として加わることは必然でしょう。
ただ着こなしに少しポイントがあり、次回春夏は「ワイドパンツにサンダル」などのスタイルが多く見られるかもしれません。
Photo by http://livedoor.2.blogimg.jp/clstr/imgs/7/5/7524269c.jpg
例えば「太いパンツ」と聞くと、「合わせるのはワークブーツ」といったアメカジ的なコーディネートを連想される方もいるでしょうが、トレンドはそうではありません。
今までのトレンドが「足回りをスッキリ見せる”ノークッション”のテーパードパンツ」が主流でしたから、ワイドパンツになってもその視覚的な美しさを追い求めようとする流れが見受けられます。
同じワイドパンツでも例えばゴツいワークブーツを穿くと上記画像の様な「クッション」が生まれます。アメカジ的なラフさを表現するにはそれも良いですし、「ドレスとカジュアルのバランス」で言えばカジュアル度を強調するにうってつけの着こなしです。
※「ドレスとカジュアルのバランス」について未読の方はこちらをお読みください
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
しかしクッションが出れば足元に視線が集まります。ただでさえ視線が集中しやすい「先端」部分である足元に、クシャクシャとボリューミーなクッションが生まれれば、パンツと靴の境界線を強調することにつながり、脚の長さは誤魔化されずにありのままの長さが見えてしまいます。日本人にとっては禁忌に近いですね。
それをカバーしてくれたのが裾が細くクッションが出にくいテーパードパンツだったのですが・・・ワイドパンツの潮流になっても「クッションを出さずに脚を長く見せる」という視覚効果は支持される様です。
Photo by http://www.apparel-web.com/streetsnap/stylefromtokyo/photos/091209-02-02.jpg
この秋冬も少しずつ見られますが、ソールが薄くペタンコのブーツ(サイドゴアブーツなど)を合わせてワイドパンツのクッションを可能な限り消す着こなし。
上記のワークブーツの着こなしと比べて、
足元にクッションがほとんど出ていないことが分かります。
裾に”つっかえない”、たるみが生まれにくい、薄底細身のシューズを合わせることでワイドパンツでも「脚長」に見せようという着こなしですね。普通ワイドパンツだと靴に裾がひっかかりダボッと野暮ったく見えてしまうのですが、トレンドは「しわがそもそも出にくいスラックス的な素材のワイドパンツ」「足元にペタンコ細身を選ぶ」という2ポイントでクッションをつけないようにしたスタイルが見られます。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19524/miharayasuhiro_2016ss__029.jpg
こんな感じですね。
Photo by http://livedoor.blogimg.jp/second_b/imgs/5/9/5977dea1-s.jpg
秋冬ならこんなペタンコシューズorブーツで合わせるのが良いでしょうし、春夏なら・・・
Photo by http://i7.wimg.jp/coordinate/dnit9g/20140912205056465/20140912205056465_500.jpg
オールスターなどのソールが薄くフォルムが細いスニーカーでも良いでしょうし、
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19529/BP_2016ss__018.jpg
レディースに多くみられるようなサンダルなども良いでしょう。薄底のペタンコサンダルなどにワイドパンツを合わせたリゾートライクなスタイルは次のシーズンのトレンドと成り得ます。テーパードが持つ足元の美しさと、ワイドパンツが持つラフな雰囲気、これらを兼ね備えたものです。クシャクシャと野暮ったくクッションをつけたワイドパンツスタイルではなく、こういったクリーンな足元が見られそうですね。(別にクシャクシャの裾が絶対NGなワケではありません。着こなし次第です。)
ミリタリーはクリーンに進化?
ミリタリースタイルが大きく取り上げられている2015年秋冬ですが、春夏もこれが継続。ミリタリーは各ブランドで見られました。しかし秋冬と微妙に違うのが「クリーンな素材・色使い」だということ。
この秋冬によく見られた・・・というか通常ミリタリーではよく見かける「土臭さのあるカーキ色」ではなく、
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19523/atsushinakashima_16ss_53.jpg
どちらかというと「オリーブ」に近いような綺麗なカラー。素材も加工をしていない「艶のあるオリーブ」などを多く見かけました。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19514/todd_s_16ss_54.jpg
もちろん加工モノもありましたが、クリーンな色・素材は土臭さ野暮ったさをうまく打ち消し、ミリタリーの主張を少なくしている感があります。いわゆる「ノームコア」な流れの一環とも捉えることができるでしょう。
※ノームコアについてはこちらをご覧ください。
「ノームコア」とは?一体どこから来たのか?デニムを穿けばいいの?着こなしは?2015年春夏メンズファッショントレンドを徹底解説!!
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19514/todd_s_16ss_49.jpg
迷彩柄もツルリとした素材感でクリーンに。こちらショーツもかなりのワイドシルエットです。
性差が無くなる?洋服を男女でシェアする時代に?
「ジェンダレス」というトレンドは世界規模で起こっている大きなファッションの潮流の一つですが、これが東京コレクションにおいても見られます。「ジェンダレス」とは要するにメンズとレディースの垣根がない、ということ。男性的なレディース服、女性的なメンズ服など性差を感じさせない服のトレンドを指します。
上記の「クッションをつけないワイドパンツ」もロングスカートにも見えるフェミニンなメンズスタイルですね。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19514/todd_s_16ss_29.jpg
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/19524/miharayasuhiro_2016ss__007.jpg
レディースもマニッシュなスタイルが多く見られました。「MIHARAYASUHIRO/ミハラヤスヒロ」を始め幾つかのブランドはメンズレディースの区別なく、あえて織り交ぜてショーを展開したブランドも多く、まさに「ジェンダレス」。大きな変革を感じました。
またサイズも「ビッグサイズ」は当たり前の様になっており、例えばメンズのビッグサイズトップスが、レディースではワンピースとして認識されたり。メンズとレデイースの差もなくサイズもフリーサイズ、なんて服の展開を行うブランドも徐々に見られる様になりました。
現在レディースの幾つかのブランドはメンズでも着れる「シェアできる服」を提案し始めています。レディースで人気の高い「ROSEBUD」「EMODA」などもそうですね。男女の垣根を越えた新しい潮流はとても興味深いものであり、またメンズレディースの既存概念を壊し自由なファッションを楽しむという意味で有意義なものと感じます。
この流れが実際にどこまで「街」に落ちてくるかは読みきれませんが、新しい可能性を感じるトレンドとして注目しましょう。
ファッションウィーク中は世界中からファッション関係者渋谷に集結します。渋谷ヒカリエホールは黒づくめの業界人が大量発生。少し異質な世界の中で、もう少しショーを楽しんで参ります・・・。
あなたの人生をほんの少し楽しくしてくれる「おしゃれ」をマスターするメルマガ
毎週日曜日配信のメールマガジン「現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断」では、上記の様な具体的なアイテムや着こなしまで指南した内容を毎週5万文字程度のボリュームで配信しています。
月540円で、雑誌などよりも遥かに具体的なファッション指示書が送られてきます。
想像してみてください。
周りの友人から「最近なんでそんなおしゃれになったの?」と言われているあなたを。洋服屋さんに入ってショップスタッフに話しかけられてもビクビク臆せず対応できるあなたを。普段なら気負う様な高級レストランでも彼女を堂々とエスコートできるあなたを。
それらが実現できるようにフルサポートするのがこのメルマガです。
ユニクロなどのファストファッションでおしゃれをする内容はもちろん、今のトレンドやファッション情報を網羅したもの。中にはQ&Aやコーディネート診断など個別の悩みにも答えるコンテンツも用意しています。
例えば多くのアイテムがユニクロでもこんな着こなしが出来ちゃいます。お金がなくてもセンスがなくても大丈夫。オシャレはロジックで構築できるのです。
試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
おかげさまで日本最大のメルマガ配信スタンド、
「まぐまぐ」様のメルマガランキングでは人気第4位となりました。(堀江貴文さんが第2位)
2014年「まぐまぐ大賞」も受賞。多くの方に支持されています。
登録は上部メニュー「メールマガジンはこちら」から、もしくは下記リンクよりどうぞ。
「現役メンズバイヤーが教える洋服の着こなし&コーディネート診断」
スポンサーリンク