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今日は「ファッションアイコン」について。「この着こなしならこの人!」というアイコン的なファッショニスタは歴史上多く存在します。本サイトKnowerMagらしい「ファッションの方程式」的な内容ではありませんが、知識の幅を広げるためにも是非ご参考ください。
M65:「タクシードライバー」でのロバート・デ・ニーロ
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ミリタリージャケット「M65」。今やメンズカジュアルの定番中の定番アウターとなりましたが、その一翼を担ったのは間違いなく映画タクシードライバーでのロバート・デ・ニーロでしょう。他ミリタリージャケットと比べても、どことなくアウトサイダーな匂いのするM65。ロバート・デ・ニーロは首元を開き肌を見せ、パンツは色落ちしたデニムといういかにもラフでカジュアルな出で立ちを見せた。現代のおしゃれ視点で特別優れている〜というワケではありませんが、M65が持つ「ワルさ」を引き出したまさにキャラクター的な着こなしです。
M65はおそらく歴史上最も多くのコピー品を生んだミリタリージャケット。機能的なポケット配置や首元に収納できるフードの仕様など原型となるM−1943からの修正を繰り返した結果、軍モノとしてもデザインモノとしても卓越した完成度を生みました。
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M65のポケットは全てスナップで開閉するもの。ですが実はスナップ自体が外見上わからないように、全てのポケットがフラップで隠されています。現代のファッション的にはこの「フラップによるボタン隠し」のお陰でミニマルでシンプルな印象を生み、大人っぽい洗練された雰囲気を作り出しています。が、実はこれは「デザイン上の理由」などではなく、スナップやボタンが前面にあるとほふく前進の際に障害物に引っかかりやすいという声を受けて修正されたもの。機能性がデザイン美を生んでいる好例と言えるでしょう。
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ちなみに同様にアメリカ軍のミリタリーウェアでありベトナム戦時に活躍した「ファティーグジャケット」などはフラップの上にボタンがついている仕様のものもあります。同じミリタリーでも用途や型により様々なのです。
・・・すっかり話が逸れてしまいました。M65といえばロバート・デ・ニーロという話でしたね。ところで劇中に着ているM65には見慣れないワッペンがペタペタと貼ってありますが、これは実は架空のもの。ベトナム戦争で活躍した部隊を想定して映画オリジナルで作ったものだそうです。豆知識ですが・・・。
白ソックスとローファー:マイケル・ジャクソン
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「ファッションアイコン」の話ならばこの方は紹介しない訳にいきません。私の中でも永遠のファッションアイコンです。KING of POPマイケルジャクソン。
多くの印象的な衣装は街着としてのカジュアルファッションにも多大な影響を与えましたが、中でも際立って影響を感じる着こなしは「白ソックスにローファー」の組み合わせではないでしょうか。
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Photo by http://harunorei.net/active/wp-content/uploads/2014/09/dance-michael-jackson_602722.jpg
煌びやかなジャケットにスラックス、インナーにはシャツと「ドレス」をたっぷりに意識したスタイル。そこに白ソックスというミスマッチとも言えるカジュアルなアイテムを組み合わせることで絶妙な「色気」を生み出しています。メンズファッションは「ドレス」と「カジュアル」のバランスでおしゃれを感じさせることが出来ます。ドレスは緊張を示し、カジュアルは緩和を示すものです。その二つが7:3程度で織り交ざる時に、かっちりとした緊張感の中にわずかな余裕が生まれ、それが「色気」として昇華されます。これがおしゃれの大原則であり、最も心がけなければいけないルールです。マイケルジャクソンのスタイルはまさにそれ。ステージ衣装なのだから「完璧なドレス」でも良いところを、少しのカジュアル要素で「色気」を感じさせています。意識的にか無意識的にかはわかりませんが、マイケルの、溜息をつくような「色気」はこういった細部からも繰り出されるものなのです。
「ドレスとカジュアルのバランス」について未読の方はこちらを。全男性必見の内容です。読むだけで今日からカジュアルへの考え方が変革し、手持ちの服が蘇るはずです。是非。
※参考記事
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
ちなみにこの白ソックスにローファーの出で立ちは20世紀を代表するダンサーでもある「フレッド・アステア」へのオマージュであるという。
Photo by http://blog-imgs-41-origin.fc2.com/s/t/r/strongerthanparadise/spats_astaire.jpg
黒スキニー:ジョーストラマー
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今やメンズファッションに欠かせないアイテムである「スキニーデニム」。日本以上に海外のカジュアルシーンでは欠かせないアイテムとなっています。裾野が広がっているため「ファッションアイコン」も多く存在しますが、「スキニー」のアイコン的存在を語るならUKのパンクムーブメントには触れなくてはいけないでしょう。私がオリジナルで製作した「MBスキニー」もUKパンクバンド「The Clash」のJoe Strummerが頭の片隅にありました。
ダブルのライダースにピタピタのスキニーデニム、Drマーチンのブーツなどを着用したパンクファッション。ワルそうだけど、どこか紳士的な印象を感じさせるような洗練されたシルエットや配色は、スーツの起源であるUK特有のドレス感がありました。
テーラードジャケットではなくダブルライダース、スラックスではなくスキニー”デニム”、ドレスシューズではなくワークブーツ・・・反骨的な着こなしながらスーツスタイルへの敬いも感じさせるパンクファッション。「ドレスとカジュアル」の視点から見ると非常に納得できる着こなしです。
「ファッションアイコン」は時代ごとに存在します。ここに挙げただけではまだまだ不十分すぎますが、歴史の一端と洋服の奥深さを感じてもらえれば幸いです。毎週配信のメールマガジンでは「ファッション基礎講座」と銘打ち、アイテムの歴史から着こなし理論や具体的なオススメアイテムまで指南するものとなっています。興味ある方は是非ご購読ください。
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