シューズ編

ローファーの起源は?どんな印象?リーガル、ハルタ、バスなどの老舗ブランド紹介

 

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かつては高校生や中学生など学生の象徴的アイテムだった「ローファー」。革靴の中でも際立ってシンプルなデザインで脱ぎ履きしやすいローファー。近年ファッションアイテムとして再評価され、すっかりオシャレな靴として認識されています。今回はそんなローファーについて。ローファーの魅力を解説しましょう。

 

アメリカ起源の簡易革靴「ローファー」

 

革靴の起源というと英国を連想しがちです。イギリスのノーサンプトンシャーは中世から靴製造の歴史があり、ジョン・ロブ、クロケット・ジョーンズ、 チャーチ、エドワード・グリーン、トリッカーズなどなど名だたる老舗靴ブランドのほとんどがここに集中していることからもまさに「靴の起源」と呼ぶにふさわしい土地です。

 

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しかしながら「ローファー」だけは異なる様です。諸説ある様ですが、ローファーはアメリカ先住民が愛用していた硬いソールがない鹿皮靴がルーツというのが有力。そのアメリカ先住民のシューズをローファーの老舗である「G.H.BASS/バス」というメーカーが「よりフォーマルな靴を」と改良を施しローファーとして生産を開始したという話。

「ローファー」の起源を調べると「ノルウェー人が履いていた”ノルウェーモカシン”をバス社が改良したので、ノルウェーが起源」と書いているところが多いですが、そもそもノルウェーモカシン自体がアメリカ先住民が履いていた靴が伝えられたものだそうで、正しい起源はどうもアメリカの様なのです。(不明確な部分ももちろん多々ありますが。)

 

まあそんなややこしい話はさておき。第二次大戦後にアメリカの大学生が愛用し出したことから市民権を得て、市場にローファーが多く出回る様になりました。装飾がなくシンプルで脱ぎ履きしやすい合理性に富んだデザインはいかにもアメリカ的で合理的。英国などヨーロッパであるならばもっと装飾性や重厚感にこだわるでしょうから、上の「アメリカが起源だ」とする説も妙に納得いきますね。(改良したバス社がアメリカの会社だから当然といえば当然ですが・・・)

 

イメージとしては当時から「簡易的な革靴」。なにせ装飾もなければ紐もありませんから。スリッポンとほぼ同感覚です。今も「ドレスでローファー」はややカジュアル過ぎる認識があり、厳密なドレスシーンなどでは避けられる傾向にあります。言葉にすれば「準フォーマル」ですね。

しかしそれだけにカジュアル服との組み合わせがしやすいメリットがあります。

本サイトKnowerMagでは何度か「ハイブリッドアイテム」について述べていますが、それに近い存在ですね。

革靴ですがシンプルで少しラフな印象なので。もちろん現代の感覚では「革靴であればドレスライク」というイメージも強いので、「ハイブリッド」と呼ぶには少々ドレス過ぎるかもしれませんが。

 

※参考記事
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

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確かにこういった装飾が強く重厚な革靴よりも・・・

 

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簡易的なデザインのローファーの方が、主張が少なくカジュアルウェアに馴染みやすいです。もちろん上述の重厚なドレスシューズなどをデニムに合わせる大胆な「ドレスとカジュアルのバランス」も大変良いですが、

初心者にとっては特にシンプルでややカジュアルな要素が入った

ローファーの方がデニムと抵抗なく合わせることができるでしょう。

 

KnowerMagで語っている通りですが、こういった「ややカジュアルな要素の入ったドレスアイテム」や「ドレスな要素の入ったカジュアルアイテム」はバランスがとりやすく、単体でもサマに見えやすいものです。スキニーデニムなどもそうですね。ローファーはブルックスブラザーズが1950年代頃に取り扱いを開始してからアメリカントラッドスタイルに欠かせないアイテムとなり、またヨーロッパでもモッズスタイルに欠かせないアイテムとしても愛されるようになり、世界のあらゆる地域で見かけるようになりました。「ドレスとカジュアルを備えたハイブリッド」アイテムだけに使いやすく、世界中に受け入れられたのでしょう。

 

 

ローファーの老舗ブランド

 

さて、そんなローファーの老舗ブランドというとどんなものがあるでしょう?

 

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REGAL/リーガル

 

昭和の時代から日本のアイビーブームを支えた国産老舗シューメーカーである「REGAL/リーガル」。軍靴の生産をルーツに持つリーガルは卓越した製靴技術を備えており、アパレルブランドVANとの協業によりその名を日本に轟かせました。今でも技術力とデザインセンスの高さから学生靴からオシャレ靴までが支持されている日本が誇る名ブランドです。生産効率の高い中国などに生産の場所を移さず今でもほとんどの靴を日本国内で生産している「職人的なクオリティ追求」ブランドです。

 

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Photo by http://shoeandco.jp/products/2015/08/19/201508/927S_SCNAVY.jpg

 

「老舗」に胡座をかかず最近では「REGAL shoe&co」というデザイナーズブランドとの組み合わせなども意識したコンセプトストアもOPEN。幅広い需要に応えようとしています。国内のデザイナーズブランドなどとの協業も多いですね。

 

 

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HARUTA/ハルタ

 

学生靴のトップシェアブランド「HARUTA」。懐かしい!と思う方も多いでしょう。私も高校時代には愛用していました。

 

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Photo by https://www.haruta-shoes.co.jp/images/collection/shoeslineup/mens/9136.jpg

 

「野暮ったい丸っこい学生靴のメーカー」というイメージもあるでしょうがそんなことはありません。意外にも現代的なシャープなフォルムの靴を作っていたりもするのです。合成皮革を使った安価なモデルも多くリリースしており、安いものなら数千円で買えることも。「革靴」というと2,3万円は覚悟しなければいけないイメージですが、10代20代の最初の一足として選ぶのも良いでしょう。

 

 

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Photo by http://boq.jp/ghbassshoes/files/2013/06/top1.jpg

G.H.Bass/バス

 

世界で最初にローファーを作ったブランド。かのマイケルジャクソンの足元のローファーもこのブランドです。スタイルも製法もデザインもほとんど変えずに長く発売し続けているローファーには多くのフォロワーがついており世界中で愛されています。価格も決して高価すぎることなく、比較的手頃な価格で手に入るのも嬉しい。

 

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Photo by http://harunorei.net/active/wp-content/uploads/2014/09/dance-michael-jackson_602722.jpg

 

 

これから秋冬シーズンになり、足元はスニーカーから革靴へと移る時期でしょう。かしこまった重厚な革靴を選ぶのも良いですが、タウンカジュアルに馴染みやすいハイブリッドなバランスを持つローファーも少し気にかけてみてはいかがでしょうか。

 

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