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ユニクロのウールブレンドニットジャケットがヤバい

 

 

ユニクロのウールブレンドニットジャケットが素晴らしすぎて・・・。動画でも解説しましたがより詳細をこちらKnowerMagでも書いておきます。

 

UNIQLO
ウールブレンドニットジャケット　4,990円

 

ユニクロは本当にジャケットの展開が多い。

感動ジャケット、セミオーダージャケット、コンフォートジャケット、ミラノリブジャケット、ウールブレンドニットジャケット・・・数多あるジャケットの展開で「どれを選べば良いか」迷っちゃう人も多いはず。

ただしこれらはモノを実際に見て着ると理解できますが、実は絶妙にカニバることを避けています。ビジネス寄りのもの、カジュアル寄りのもの、完全ビジネス寄りのもの、完全カジュアル寄りのもの・・・など。用途や使い勝手に合わせてセグメントして展開しており、実は同じようなジャケットでも絶妙に住み分けされているのがユニクロの展開ラインナップなのです。

さてその中で今回おすすめしているウールブレンドニットジャケットはどこに属するのか・・・こちらニット素材でややリラックスした印象なのでカジュアル用途かと思いきや、実は後述する素材の秀逸さでビジカジとしても十分使えるアイテムに仕上がっています。

このアイテム、他アイテムと比べて驚くべきコスパなのですが・・・大きなメリットを2つほど説明していきましょう。

 

メリットその1.「もうこれは本物のウールです」

 

メリットの一つ、まずは風合いの高級感です。
今までのユニクロのニット製品と比べても高級感が強いのがこのアイテムの大きな特徴。

素材はウールにナイロンを混紡したものなのですが・・・この手の量販店で展開されるニットジャケットは価格の制約のためどうしてもペラペラ・テカテカとした化学繊維感の強い風合いの物が多い。ナイロンやポリエステル、アクリルなどを混紡しなんだか頼りない風合いだったり、毛羽立ちの強い安っぽい印象になりがち。楽天やZOZOなどで「値段が安いもの順」などでソート検索するとそんなのばかり出てきます。

デザインはテーラードだから「ONスタイルでも使えます」なんて書いてあるけれど、

「お前ほんとにONスタイルで合わせてみたんか！？」

とツッコミを入れたくなります。こんなペラペラのジャケット、ビジネスで着て行ったら嘲笑の的だわ・・・。

 

そんなわけでアンダー5000円のニットジャケットなどはロクなものがありませんが、このウールブレンドニットジャケットは風合いがかなり高級ウールに近い。起毛感を少しだけ出しており、風合いは天然素材そのもの。ウール特有のもっちり感も十分に感じられるため、素材屋さんやプロが見てもウール100%と混同するほどです。

 

メリットその2.「本当にONカジュアルで使えるニットジャケット」

 

 

またメリットのもう一つは素材の硬さ
ニットジャケットは普通のスーツジャケットと比べて芯がなく肩パッドがなく裏地もないためどうしても「カーディガン風」な印象になりがちです。

柔らかくくたびれた風合いがあるためインナーにシャツを入れるとシャツの凹凸が出てしまい、着膨れした感じに。また風合いが柔らかいためシワが出やすくどうしても野暮ったいカジュアルな印象が強くなります。

 

「素材」は何を基準に選ぶべきか？洋服上級者でも理解していない人が多い素材の基本である「シワとツヤ」

動画でも記事でも解説していますが・・・シワはドレスウェアの大敵です。
何故「オーダースーツ」なんてものがこの世に存在するのか？それはシワを出さないために他なりません。ちゃんとしたオーダーを一度でもしたことのある人なら理解できるはず。お尻の筋肉のつき方まで観察して「右側が上がってるので、ちょっと幅調整しますね」などとにかくスラックスやジャケットにシワが出ないようにサイズを徹底的に整えます。

どうしてこんなにシワが嫌いなのか。それはドレスウェアがシワを嫌い、ツヤを好むものだからです。スーツのシャツはシワがあるとだらしないと怒られるでしょう？スーツは膝裏や肘や背中のシワ感などが入るとクリーニングに出したくなるでしょう？シワとはカジュアルなものでありドレスであるスーツには適さないものなのです。

デニムはシワをあえてつけることを「アタリ」とか「味が出た」とかって重宝するでしょ？ドレスとカジュアルは常に対立構造があるのですが、シワはカジュアルが好むもので、ツヤはドレスが好むものなのです。だからドレスにシワは不要なのです。だって「オーダージーンズ」とか「オーダーパーカー」とか「オーダーTシャツ」とかほとんど見かけないでしょ？カジュアルなアイテムはシワを好むからサイズのズレなどはさほど気にしない。でもドレスはシワを嫌うから「オーダースーツ」がこれほどまでに普及しているのです。

 

そしてニットジャケットの大きな欠点はまさにここにある。

ニットジャケットは裏地もなく肩パッドもなく芯もないため、どうしてもハリのある形状を維持できず体の線に沿ってシワが出てしまう。カーディガンってシワが出るけど、スーツのジャケットってシワが出ないでしょ？

スーツらしさとはまさにこの「シワの出なさ」にあります。
もちろん魔法じゃないんだから肘を曲げればシワは出るし体を曲げればシワは生まれます。ただしカーディガンやTシャツに比べて圧倒的にその量が少ない。ツルッとした風合いでシワが生まれない。これがスーツをスーツたらしめている要素です。かしこまった表情はシワのなさが作り出してくれるのです。

 

ところがニットジャケットは芯がないためどうしてもシワが出る。だからONスタイルでニットジャケットを使う場合、よくモノを選ばないと一気に安っぽく普段着っぽい印象になってしまうのです。

 

ところがこのウールブレンドニットジャケットは不思議なほどシワが出ないのです。
実際にモノを触ってみればわかるのですが、この手のウールにしてはかなり硬い風合いになっています。裏地も芯もないのに硬さがありハリがありシワが出にくい。ニットジャケットは着ているとラペルや裾がくるくると丸まったりするものですが、それもない。洗っても風合いが変わらずこのあたりもさすがでした。

 

「本当にONカジュアルでも使えるニットジャケット」

って案外めずらしいもの。ここまでシワが出ない美しい風合いのニットジャケットは珍しい。しかもアンダー5000円でしょう。これユニクロのカジュアルジャケット史上最高クラスの出来だと思います。

 

僕はユニクロから一銭ももらってないので、別にコレ買わなくていいです笑

 

もちろん着こなしとしてカジュアルなコーディネートもアリです。
カーディガン風にシャツの上に合わせても良いでしょう。ハリがある風合いなのでドレス感が強く、結構ラフなスタイルで合わせてもそれなりに大人っぽくまとまります。ドレスとカジュアルのバランスも比較的取りやすいアイテムでしょう。

 

私は別にユニクロの回し者でもなんでもないし、金銭を受け取ったことは一度もないので、別にこのアイテムが売れても売れなくても全く問題ない。なので買わなくても全然良いです笑。

ただし是非見かけたら一度風合いを確かめてみてください。シワの出ないハリ感、高級感のあるウール調の風合いなどがわかるはずです。素材だけは写真やネットではわからないものです、しかしながら洋服の中で1,2位にあたるほど重要な要素が素材でもあります。おしゃれになりたいのならば服に詳しくなりたいのならば、こうした素材の感触を確かめることはとても大事です。是非一度触れてみてその特別な風合いを感じてみてください。「ああ、MBが言ってたのはこういうことか」と分かるだけでも素材に対する審美眼がつくはずですよ。おすすめです。

 

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