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ユニクロとJWアンダーソンのコラボ発売決定!
というわけで10月18日発売となった様です。JWアンダーソンとユニクロのコラボレーション
毎年恒例、今回で4回目のコラボ。何気に毎年期待しております。
過去ユニクロとデザイナーのコラボレーションは様々なものがありましたが・・・共通して言えるのは「ユニクロと同調できるシンプル・ミニマル思考のデザイナーである」ということ。
Photo by https://flymmagazine.com/wp-content/uploads/2019/05/JILSANDER_2019awmen_11.jpg
ジルサンダーはミニマルデザインの代表格でしょう。
表参道のお店に行けば無地・シンプルな服ばかりがずらりと並んでいます。色使いも派手なものはほとんどなくネイビー・アイボリーなどを中心としたカラーパレットでシンプルそのもの。差し色も少なく本当にシンプルです。
しかしながらジルサンダーの強みはシルエットやディティール。シンプルな白Tシャツや白シャツなどでもまるで建築物を作るかのように体を立体的に捉えて美しいパターンを作ります。なんてことのないTシャツも袖を通して見るとシルエットの美しさに度肝を抜かされるもの。このデザイン思考はシンプルなLifeWearを打ち出すユニクロと同調しやすいもの。コラボレーションも納得できます。
Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/47657/lemaire_2019aw_005.jpg
ユニクロUのデザイナーであるクリストフ・ルメールも同じですね。フレンチカジュアルをベースとしたシンプルなデザインが得意のルメール。ポケットや襟まわり・着丈や肩幅などわずかずつ「当たり前をズラした」デザインディティールと、美しいシルエット。シンプルな服が多いですがジルサンダー同様に羽織ってみると明らかに違いがわかる大人のカジュアルアイテム。これもまたシンプルなユニクロと同調できるものでしょう。
ジルサンダーはドレスライクなアイテムが得意だし、ルメールはカジュアルなアイテムが得意。そんなカテゴリの違いはあるものの、両者とも「シンプルデザイン・ミニマルデザイン」が共通していました。
スタンダードなユニクロのデザイン思考にマッチします。
ところJWアンダーソンは違う。
革新的なデザイン、装飾的なディティール、ドッキングやリメイクなど破壊的なアプローチで作り出すシンプルとは相反するもの。独創的なデザインはユニクロが得意とする領域とは全く違います。初回のコラボもルメールやジルサンダーなどに比べて意外性がありました。
ただしJWアンダーソンには実績がある。
格式と伝統のあるスペインの老舗ブランド「ロエベ」のデザイナーに就任したのが2013年。そこから彼は伝統的なブランドにトレンドフルなエッセンスを入れ込み、再びコレクションの最先端に帰り咲かせたのです。ユニクロのシンプルデザインに新しい息吹を入れるという意味では、これ以上ないほど適役でしょう。
「遊びのあるデザイン」とは単に「デタラメに作る」ではありません。
伝統や格式、オーセンティックやスタンダードを知っているから崩すことができるのであり、何もかも無視したハチャメチャなデザインは「崩し」ではなく「デタラメ」です。
楽天などに出展している超格安の量販ブランドなどは、デタラメに柄を入れたり、デタラメに加工を入れたり、デタラメにデザインを入れたりしますが・・・その結果思い切り安っぽく「大学デビューの子でも選ばない」ような印象になっちゃいます。アンダーソンのデザインがいくら柄や色を重ねても安っぽくならないのは「スタンダード」を知ってるから。
デザインの説得力とは文脈や系譜を理解しているかどうかにあります。表を知ってるから裏を返せる、本筋を知っているから裏を見ることができる、正統を知っているから崩すことができる。JWアンダーソンのデザインはそうした説得力を確かに持ち合わせているし、だからこそロエベを再びトレンドの世界へと引き戻すことが出来たわけ。
そんなわけでスタンダードすぎるユニクロに、新しい息吹を入れてくれるJWアンダーソン。
ここでは3つほど気になっているアイテムを紹介します。
期待アイテムその1.プレミアムラムVネックカーディガン(長袖)
UNIQLO × JWANDERSON
プレミアムラムVネックカーディガン(長袖)
3,990円
ラムウールを使ったシンプルなカーディガン…ですが、よく見るとドッキングしているデザイン。
同じ素材でも異なる色の素材を組み合わせて装飾性を高めたのがこちら。
デザインもシルエットもシンプルなカーディガン、それこそユニクロの従来品として展開していそうなくらいスタンダードですが・・・切り替えをつけることでグッとインパクトを増しています。でも色の組み合わせが絶妙でグレーとネイビー同じような色合いなので遠目に見ると切り替えに気づかなそう。近くで見ると切り替えがあり装飾感がわかる感じ。
無地・シンプルを好むノームコアのトレンドがすっかり浸透しきって少しずつ価値を失ってきており、昨今トレンドは「装飾」を求めるようになりました。「スティーブ・ジョブスの服装こそがおしゃれ」なんて言ってた感覚はどこへやら、今はインスタを見ればロゴデザインやチェック柄など派手なものを使った画像ばかりが目立ちます。
ただし「無地が終わって装飾が気分」といってもいきなりド派手なものを好むわけもない。トレンドは少しずつ時間をかけて変質していくものなので、去年は無地で今年はいきなり派手なデザイン、なんて急カーブにはなりません。少しずつ変わっていくわけで・・・だからこそこうしたグレーとネイビーのドッキングなど「遠目に見れば無地に見えるけど、実は違う」くらいがちょうど良いわけです。
これなら白シャツにスラックスなどを合わせたシンプルなスタイルでも地味に見えないはず。今までのシンプルコーデが好きな人もこうしたアイテムを1点足すことで着こなしは洗練されます。このアイテムは特に使いやすいかなと思います。もっともまだ実物を見てないので予想でしかありませんが・・・。
期待アイテムその2.フランネルプルオーバーシャツ(長袖)
UNIQLO × JWANDERSON
フランネルプルオーバーシャツ(長袖)
2,990円
ロングシャツは前回も良かったです。
長い着丈のシャツはアウター感がありますね。特にJWアンダーソンコラボのシャツはお尻まで届くすっぽり長めの着丈。さらに今回は厚手のネルシャツを使っている。長い着丈と厚い素材・・・これはコートライクに見える予感。
長い着丈の「シャツコート」って個人的にも大好きなアイテムなのですが、便利です。秋はアウターライクに使えるし、基本のデザインはシャツなので冬はロングコートのインナーなどでも使える。秋冬通して活用できるので重宝しそう。
また今回ラガーシャツのようなワンポイントデザインがあり、ちょっと装飾感あり。無地でシンプルなものでも良いのですが。このくらいの「派手すぎないデザイン」はありがたい。黒スキニーなどの単純な組み合わせもそれっぽく見せてくれるので。
期待アイテムその3.防風ボアフリースジャケット(長袖)
UNIQLO × JWANDERSON
防風ボアフリースジャケット(長袖)
5,990円
ボアフリースは今年のトレンドの一つ。
同じ無地でものっぺりとしたコットン素材の無地と、凹凸と立体感のあるボア素材の無地とでは話が全く違う。ボアのような表情のある素材は無地であっても地味にならないのが特徴です。
加えてこちらはネオンカラーのような派手色の色彩がデザインに入ってる。
今年はネオンカラーを挿し色にするのがトレンドですが・・・ネオンカラーなどの派手色は強い色彩ゆえにわずかな面積も十分なアクセントになるのですね。つまり上下黒、上下ネイビーなどの地味な色合いのコーディネートでも・・・こうしてわずかにネオンカラーのデザインが入っているとそれだけで「地味」な印象が払拭される。ある意味とても便利な色です。
昨年くらいから私のメルマガでもネオンカラーのワンポイント使いをお勧めしていますが、地味でシンプルでありきたりな着こなしでもワンポイント入るだけで洗練されるのでとても簡単。是非試して見てください。
ボアとネオンカラーどちらも入ったトレンドフルなアイテムの予感。こちらも期待しています。
そんなわけでJWアンダーソンとユニクロのコラボ、10月18日ですね。
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