オシャレの秘伝

おしゃれが分からない人へ【世界一簡単なおしゃれ講座】

 

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メンズファッションで一番重要な「ドレスとカジュアルのバランス」

 

 

「ドレスとカジュアルのバランス」。
本ブログKnowerMagが2011年にスタートしてから一貫して言い続けているロジックですが…7年かけてようやく浸透してきた感が出てきました。他ブロガーさん、ユーチューバーさん、インフルエンサーさんなど数々の配信者にパク…ご参考頂きその影響の積み重ねもあり段々多くの人に理解頂ける様になってきました。有難いことです。

 

上の動画できっちりと説明していますが、この世の中の洋服は「ドレスかカジュアルか」で大別できます。そして日常の着こなしにおいてはこの2つをバランス良くミックスすることがおしゃれに直結します。

 

ドレスは「カッチリした印象」「大人っぽい」などでよく表現されます。
カジュアルは「くだけた」「遊びのある」「ラフ」「子供っぽい」などでよく表現されます。

普段着におけるおしゃれはカッチリしすぎても、くだけすぎてもいけません。何故ならカッチリしすぎればそれは「仕事帰り」や「ビジネスウェア」の印象になってしまうわけ。いくらスーツスタイルが格好良いと言ってもそれは日常着におけるおしゃれとはまた違う次元にあるものです。

私自身スーツスタイルが一番好きだし、自分を一番カッコよく見せてくれるのはネクタイを締めたドレスウェアだと思っています。ですがこの格好でデートに現れたら「なに?仕事だったの?」で片付けられてしまいます。いくら格好良くてもここまでキメてしまっては日常着のおしゃれの範疇から逸脱してしまう。TPOにそぐわなくなってしまうワケです。

 

さてでは「カジュアル」だとどうでしょう?
いくら楽だからといっても、いくらリラックスできるからといっても、こんな色とりどりデザイン詰め込みのリラックスウェアでデートに来たら「もうちょっとおしゃれしてこいよ!!」と女の子が怒り出すでしょう?

 

スタイリストやファッション雑誌などではこれらを「TooMuch」などと表現します。カジュアルすぎてもドレス過ぎてもおしゃれには見えにくい。キメ「すぎ」ても崩し「すぎ」てもいけないのです。おしゃれとはつまりバランスであり、バランスを逸脱するほど偏ってしまうことは禁忌です。

 

そこでドレスとカジュアルをミックスしてあげることが大事です。
スーツスタイルでもインナーをTシャツにしてあげる、シューズをスニーカーにしてあげる・・・まずはこれだけでも初心者段階では十分に見た目の印象が変わります

カッチリとしているところの中に、崩した部分を加える・・・これで「ドレスの美しさを違和感なく日常で表現することができる」わけです。

 

また我々はどうしたって欧米人と比べて身長が低く足が短く胴が長く顔が大きく童顔で、「幼い印象」があります。この幼い印象をいかにして払拭するかが、我々日本人のおしゃれにおける宿命とも言えるでしょう。

また欧米人との比較だけでなく「モテ」に関しても「大人っぽさ」が重要です。
女性は男性に何を求めるか、それは古来から自分と家族を守ってくれるか包容力と生存力です。原始時代であればそれは「獲物を狩ることができる筋肉」で表現されたかもしれませんが、現代においては筋肉は生存力に直結しません。現代における生存力は社会性であり地位です、ではお金持ちがモテるのか?と言われるとそこまで女性は単純ではありませんね。

ゴールドの小物や高価な服を身にまといフェラーリに乗った成金のスタイルがモテるほど単純ではない。そこまで直球の表現では現代は「嫌味」と感じてしまい逆効果です。ではどのようにして社会性や地位を表現するのか、それは「大人っぽさ」です。スーツは社会性の象徴であり大人っぽさの代表格。
これを日常着に混ぜることで男性の根源的な魅力である「生存力」を見せつけることができるわけです。

 

「カジュアルが悪い」と私は言ってるのではなく「バランスが大事だ」と言っています。
もちろんキムタクの如く顔が美しい男性は結局何を着ても格好良いですしモテます。でも私のようにそうじゃない凡人は「バランス」を意識して、大人っぽさをまといましょう。まずはこれがおしゃれの第一歩であり大原則であると認識してみてください。

 

外人風のシルエットを作ること

 

 

そして「ドレスとカジュアルのバランス」だけではまだまだおしゃれには足りません。必要なロジックは他にもあります。

例えば一つにそれは「シルエット」が挙げられます。
上述の通りですが我々日本人はどうしても体型にデメリットを抱えています。どんな洋服を着てもどんなコートを羽織ってもなかなか体型が汚いと綺麗に美しく格好良く見えないものです。我々日本人は、日本人だからこそ、体型を綺麗に見せるシルエットをまず一番に考えると良いでしょう。

もっとも細かい面倒なことを考えずとも・・・外国人風の綺麗な脚長体型にもしなれれば、正直何を着ても「そこそこ格好良くなる
」と思うでしょ?笑。体型を整える技術を知ってる人はどんな洋服を着てもそれなりに見えます。上述の「ドレスとカジュアルのバランス」が多少間違っていてもなんとなくそれっぽく見えるものです。結局洋服を表現するベースは身体ですから。身体を綺麗に見せることができればそこそこおしゃれに見えるんですよね。。。。

 

では「体型を綺麗に見える」にはどうするか?
それは上半身と下半身のシルエット作りで決まります。
基本的にはそれは・・・

Iライン
Yライン
Aライン

以上の3つのシルエットから成り立たせることができます。

 

上下キュッと細いシルエットをIラインと呼びます。
これはアルファベットの「I」の形と同じですね。上下細く見せることでスラリと大人っぽい綺麗な印象を作ることができます。

スーツなどはオーダーしてまでサイズ感をIに整えます。上半身も下半身も無駄なく綺麗に細く見えるようにわざわざ採寸までして整えるわけです。こうすることで既製品のスーツよりも美しく大人っぽい「外人風」の印象が作れます。

・・・しかしながらIラインはやや「体のライン」が隠しにくいもの。
上下細身ですから、例えばサッカーをやっていた人は太もものハリ感が気になるでしょうし、例えば中年ならばお腹のポッコリが気になるでしょう。細身にするだけにごまかしがきかないのがこのシルエットです。

 

・・・そこでAラインとYラインの出番です。

まずはAラインです。上述の通り「サッカーをやっていて太ももがパンパン」なんて人は実践してみると良いでしょう。ワイドパンツなど太めのものを下半身に持ってくることで体の線を隠すことができます。ただしその分上半身は細身にしてあげること。アルファベットの「A」と同様に下が太く上が細い状態を作ってあげることがポイントです。

Yラインも同じですね。Aの逆というだけです。
上半身にコンプレックスを抱えている人はこの方法で隠してみてください。体の線を拾わないゆったりとしたトップスを合わせて、その分下半身はすっきり細身にする。これでOKです。

 

では何故綺麗に見えるのか?Iラインは「上下細くて綺麗」というのはなんとなく理解できますが・・・AやYのように何故上下でメリハリをつけると綺麗になるのか、イマイチ感覚的に理解できないかもしれません。

 

しかしそれは歯医者さんにいる女性を思い出してみれば理解できます。

歯医者さんにいる女性って皆美人に見えませんか??あれは何故でしょう??
歯医者さんが採用基準を「美人」にしているからでしょうか?んなわけないですね。

あれは「マスクで隠れているから美人に感じる」だけです。
人間は隠れている部分を脳内で理想に補完する機能があります。目の病気である「緑内障」が発見しにくいのもそれが理由。視野が徐々に狭くなり失われてくる緑内障ですが、実は我々は見えていない部分を脳内で「CG合成」の様におぎなってしまうのです。だから視野が狭くなっていることに気がつくことができず発見が遅れてしまう。ファッションコーディネートでもこれをちょっと利用してあげます。

 

AやYの場合、ボリュームがある部分は見えていないわけですね。
Aの場合は下半身の体の線が見えません、Yの場合は上半身の体の線が隠れています。その上で「脳内補完できるヒント」を与えてあげるのです。

つまりAラインの場合、上半身を細くしてあげることで「下半身の隠れている部分も上半身と同じくスラリと細いんだろうな」と想像を助けてあげるのです。脳内補完のヒントを作るために、上下でメリハリを作るのですね。これ本当に綺麗な体型に見えるので是非お試しあれ。

 

ただしこの3つのシルエットはあくまで基本。
「あえてこの3つのシルエットを無視したスタイル」なんてのも存在します。ただしファッションになれていないうちはこの3つを意識して外国人風の体つきを作ることをした方が、他人からの評価は簡単にあがるでしょう。

 

デザインを分散させること

 

 

若い頃にえらいスタイリストさんにこう教えてもらいました
「カーゴパンツにコンバットブーツ合わせちゃダメだよ。それじゃ軍人になっちゃうでしょ?スニーカーとかローファーを合わせてごらん。」と。

 

この世の中には様々なテイストの服が存在します。
スポーツ、ミリタリー、ワーク、アウトドア、ドレス・・・実は我々が街で着ている洋服の全てが「街で着るためにデザインされた」ものではありません。全て他の目的のために作られたものを流用しているのです。

スポーツのために作られたTシャツやパーカーやスニーカー、
ミリタリーのために作られたMA-1やモッズコートやPコートやトレンチコート、
ワークのために作られたデニムやカバーオールやワークブーツやキャップ、
アウトドアのために作られたマウンテンパーカーやクライミングパンツやトレッキングブーツやサコッシュ、
冠婚葬祭やドレスのために作られたジャケットやスラックスや革靴、

こうしたほかの目的のために作られたものをあえてミックスして着ているのが街着です。
だからこそ「カーゴパンツにコンバットブーツ」などミリタリー「だけ」で合わせることをしてはいけないのです。

 

街着の定義は「ミックス」です、全身ミリタリーで合わせたらそれは「軍人」になっちゃいます。いくら軍人がカッコ良くても街中で歩いていたら違和感しかありません。どうして違和感が出るのか?それは街着の定義から外れているからですね。ミックスを失いオリジナルに偏ればそれは街着じゃなくなります。おしゃれ以前の問題です。

 

だからデザインのテイストは分散させることが良いのです。
上述の「ドレスとカジュアルのバランス」と同じ説明になりますが、ミリタリーブルゾンにはカーゴパンツではなくスラックスを合わせるのがセオリーです。こうしてテイストを分散させることが街着の定義です。

テキトーなファッションライターは「ミリタリージャケットにカーゴパンツは同じ軍モノだから相性抜群」なんて書いたりしますが、そんなバカな話はない。街着の定義はミックスです。だからこそ同じテイストのものがいくら相性が良くてもそれは文脈が全く異なるのですね。

 

デザインはどれとどれを合わせれば良いか迷うことも多いと思いますが・・・テイストを分散させる、同じテイストに偏りすぎないと覚えておくと良いでしょう。

 

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今回ファッションの基礎についてもう一度洗い直してみました。
過去このブログでも語ったことがありますが、動画とセットでみると理解はさらに深まります。動画は流れていくものなのでついつい消費されがち、なので是非反復して文章を合わせて読みながら理解してもらえると嬉しいです。

 

今後もユーチューブの動画を更新していきますので是非チャンネル登録をお願いいたします。

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