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「ZOZOTOWN以外の通販サイト」って何があるの?
私MBが企画監修する漫画「服を着るならこんなふうに」最新話が更新されました。今回は「ZOZOTOWN以外の通販サイト」のお話。ファッション通販=ZOZOみたいな図式が成立するほど日本の通販市場はすっかりZOZO漬けですが、最近その流れもいよいよ崩れてきており群雄割拠の様相を呈しています・・・と言うと言い過ぎか。
まだまだZOZO一強状態には変わりないですが、競合である他サイトもあの手この手でシェアを伸ばそうと苦心しています。競争市場では消費者に利益あるものが生まれやすい、、、そこで今回はZOZO以外の、あの手この手を駆使して顧客サービスを追求している「今チェックすべき通販サイト」をお教えします。
返品交換30日間可能なamazonファッション
まずはamazonファッション。
通販の王者、amazonですが日本のファッション市場においてはZOZOに水をあけられて久しい。資本力や顧客数などを見ても圧倒的なシェアを誇っているはずですが、どうもファッションだけは定着しない。本国ではamazonのオリジナルブランドなども展開しておりまずまず好調の様ですが、、、ZOZOと比べると画一的な表示で地味〜なサイトレイアウトがどうにもファッショナブルに映らず商品価値を下げてしまってる様に思えます。ZOZOで5万円の服は買えるけど、amazonで5万円ってなんとなく「大丈夫かなあ」と不安になっちゃいませんか?
しかしそんなamazonも負けまいと必死です。最近では東京コレクションのスポンサーとなり(以前はメルセデス)、「amazonファッションウィーク」に名前も解明。ファッション=amazonのイメージを定着させるべく苦心しています。(広告効果としては真っ赤っからしいですけどね)
ひところに比べてかなりブランドラインアップは増えています。ビームス、アローズ、アーバンリサーチ・・・主要なセレクトショップは抑えられている感じですかね?実は私のところにも営業が来るくらい、「ファッションを大急ぎで盛り上げよう」としている感があります。
ZOZOと比較するとかなり低価格なものが多く、またブランドさんからお話聞いても「安いものばかり売れる」そうな。もちろんブランドやお店や打ち出し方によって異なるでしょうが、比較的手頃で買いやすい日用品・実用品的なものが多い様です。
ただamazonのスゴイところは返品送料無料・30日間返品可能というところ。これは事実上「おうちで試着可能」と言ってるのと同じですね。アパレルはとにかく同じような服が多いため「いかにストレスなく比較検討させるか」が通販システム上の肝となるわけですが、amazonはそれを「おうちで30日間あげるからじっくり比較検討して、良いものだけ買うてや〜」というイメージですね。
実はこれ結構リスキー。通販やってる人間からすると「返品交換可能にした方が購買が伸びて売上あがる」のは常識なのですが、アパレルにはこれが出来ない理由があるのです。
というのもアパレルは極めて薄利多売な商売です。原価率うんぬんの話が時折出て来て「アパレルは詐欺商売」なんて言われるのですが、布と糸とパーツの原価から考えたら確かに服は高いのですが・・・実は製品化されるまらありとあらゆる人の手を渡っているため人件費・中間費がむちゃくちゃ高いのです。綿花から棉を積む人がいて、棉を生地にする会社があって、生地を加工する会社があって、生地を縫い合わせる会社があって、デザインをする会社があって、二次元であるデザイン画から三次元に起こすためのパターンを起こす会社があって、出来た製品を運ぶ物流があって、それを販売する小売店があって・・・実はこれら全て異なる会社というのも決して珍しい話ではありません。
それぞれの会社がとっている中間費を考えると全く「詐欺」とは言えない、実はかなり薄利な業態。もちろん上述のシステム改善をいつまでもしないアパレルの怠慢さが問題ではあるのですが、それでも現状は正直かなり厳しい。そもそも「アパレルが詐欺商売」ならこんなにショップスタッフの賃金が安いわけないんですよ。皆困っているから末端である従業員がブラックになってるわけで。
で。薄利だからこそ「1点在庫を残す」だけで最終利益にダメージが出るんです。セレクト型の小売なら10個仕入れて3個残したらもう赤字かトントンですよ。冷静に考えたらそんな商売よく続けられるでしょ?リスキーで仕方ない。
さらに困ったことに服には「売り期」があるのです。だいたい服の寿命は3ヶ月ほど、3月に仕入れた春物は6月までに占いとセールになるからです。7月はセール時期、セールになるとほぼ利益出ない。しかもセールが終わると「型落ち品」になって更に売れなくなる。ナマモノと同じで洋服には「売り期」があるのです。
・薄利多売で1枚残すとダメージがでかい
・3ヶ月以内に売り切らないと在庫リスクが極大化する
以上の理由から「返品交換30日間無料」って超絶スゴイ施策なのです。何しろ寿命が短くなった状態で返品されてしまうわけだし、しかもその間欠品状態になるわけだから機会ロスを生んでしまう。これ以上なくアパレルにとっては辛いサービスなのです。
だからこそamazonのこのサービスは消費者にとって魅力的。大手で資本が大きいamazonだから出来る大胆なサービス。活用しない手はないです。
メガネを自宅で試着できる「Oh my glasses」
靴の専門サイト「LOCONDO」。
メガネの専門サイト「Oh my glasses」。
これらカテゴリ型の通販サイトでは上述のamazonの様なサービスを行なっているところもあります。
個人的に気に入っているのは「Oh my glasses」のサービス。
メガネってなんかお店で確認して「あ、これで良いな」と思っても自宅に戻って確認すると「なんか違うんだよなあ〜」ってなりがちな典型アイテムじゃないですか??
洋服なら多少印象が異なっていても別に着こなしでカバーすることも出来るけど、メガネの場合ってどうにもならんじゃないですか。しかも印象を大きく左右する顔まわりのアイテムでしょ?メガネって買い間違えるとどうにも後戻りできないじゃないですか。高価なものも多いから少なくとも数年間はその不満足なメガネと付き合わなければならないわけで・・・。
そんな中「Oh my glasses」は「自宅で試着」を推奨している唯一のサービス。複数のメガネを届けてもらい、その中で気に入ったものだけを購入するシステム。店員さんの熱い視線を気にすることなく思う存分吟味できるのがこのサービス最大のメリットです。
海外ブランドが数万円安く買えるBUYMA
ハイブランド好きには特におすすめ。最近では「日本未発売のスニーカー」などを探す人も。そう海外通販の王者BUYMAです。財務諸表が読める人はBUYMAをチェックすることをオススメします。むちゃくちゃ健全経営で儲かってますよこの会社。しかもまだまだ伸びそう。
上記の「アパレルは返品交換サービスが難しい論」を読んで理解できた人は賢いですが、在庫リスクがアパレル業における最大の難問です。洋服屋さんは幕内弁当的に複数のデザインから選ばせることをしないと購買があがらない。だから「見せ筋」「売り筋」を作り、見せ筋の在庫は薄く売り筋を縦に積むことをしたりするわけですが。そうした在庫リスクを低減させる取り組みをいくら重ねてもシーズンを過ぎる毎に必ず在庫は溜まっていき、いずれパンクする。在庫とはつまり「動かないお金」ですから、どんどんお金が動かず倉庫にたまっていき資金が枯渇していくという地獄なような状況で閉店してきた会社を私はいくつも知ってます。
そこでアパレルは「在庫を持たない」選択肢を採るところも出て来ました。例えば私のMBアイテムもほぼ完全受注生産にしていますが、だからコストを可能な限りおさえることができ値段を安くできるわけです。ZOZOはオリジナルブランドをスタートして在庫を持つ方向にシフトしましたが、シフトした途端ご存知の通りの結果になってるわけで、いかにアパレルにとって在庫が鬼門か理解できると思います。
そこで言うとBUYMAは在庫を持たずにビジネスをどこまでも展開しており賢い限り。BUYMAの仕組みは極めてシンプルで「海外にいる人」と「国内にいる人」をつなげて、海外製品を現地価格で安く手にできるというもの。(もちろんそれに限った話ではないですが、まあBUYMAの代表的なメリットとしてはココでしょう)
海外製品は代理店や関税などの関係により内外価格差が生じています。
例えば同じGUCCIの製品でもこれだけ値段が違う。
数万円もの差が出るなら誰だってBUYMAを選ぶでしょう?
ただしここで出てくるのが「偽物問題」。代理店の存在意義の一つに「本物証明」があります。本物であることを証明してくれるからこそ少し値段が高くなってもお金を出す意味が出るわけですが・・・
ところがBUYMAはこれもクリアー。BUYMAが無料で鑑定してくれて本物保証をしてくれるサービスも展開。まさにスキの無いビジネス展開!
ちなみに私MBもBUYMAさんで連載させてもらっていますが、実はこれロハでやってたり。金銭の契約関係は存在しないので今回の記事もBUYMAの提灯記事などではありません。確認したかったらどうぞBUYMAさんに問い合わせてください。私、原稿料は一銭ももらってませんから。
ブランドものが70~90%OFFで買えちゃう!?
そして最後に知らない人も意外と多いんじゃないかな・・・フラッシュマーケティングとして一斉を風靡したGILT。
なんと
・会員登録しないと買えないどころかサイトに入場もできない
・夜21時にならないと発売されない
・その代わり高級ブランドが70%OFF程度の価格で並んでいる
という謎システムのサイトがGILTです。
考えた人はクソ賢いなと思うサイト。上述の通りですが「アパレルは在庫が怖い」わけです。倉庫にどんどん溜まってくる在庫を日夜眺めて「これ3年くらいたったら倉庫パンクしちゃうじゃん・・・」と妄想して恐怖におののくおのののかになってるのがアパレルの在庫管理。
もちろん在庫的には「70%OFFでも90%OFFでもさばいてしまいたい!」と思うわけですが、それをしちゃうとブランドが傷つくわけです。例えば「1万円のものが3000円で買えるセール」なんてのを見ちゃったらもうそのブランドで定価で買おうという気が失せるでしょ?セールって在庫を減らす良いワザなのですが、その分ブランドを傷つけてしまうため諸刃の剣なのです。セールが日常化するとGAPみたいに定価でモノが売れなくなっちゃう。GAPの業績は推して知るべしですね。
そこで考え出されたのがこの仕組み。
「会員限定で他の人には見られない」
「安いから圧倒的なスピードで完売になるため長くサイトに情報が残ることもない」
そんなサービスがGILT。ブランドに「ちょっぱやで御社の在庫を消しまっせ?いかがでっか?」と営業かけて在庫をかき集めて売りさばくスタイル。一昔前にはかなり話題になりましたが、それもファッション感度が高い人くらいにしかリーチしなかったので一般層で「GILT」の存在を知ってる人はそこまで多くないのではないでしょうか。
ただコレ知ってると便利ですよ。毎日21時についついチェックしたくなる。アルマーニだとかルメールだとかハイエンドなブランドもあれば、アメカジからイタ靴からトラッドまでなんでもござれ。ただしふんふんと軽く眺めているとどんどん在庫がなくなってしまうので注意。リアルタイムにガンガン欠品していくので「ネット上のバーゲンセール」のようなイメージ。
アパレル的には去年以前の在庫を、ブランドが傷つかないように消化してもらえる
消費者的には憧れのブランドが超絶安く手に入る
GILT的には在庫を抱えずにリスク少なくフィーが手に入る
と三方良しの近江商人や!
是非チェックしてみてください。
以上、そんなわけでZOZO以外の通販サイト特徴とメリットをまとめてみました!ショッピングのご参考に是非どんぞ。
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試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
おかげさまで日本最大のメルマガ配信スタンド、
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