服を着るならこんなふうに

ファッションに正解はない。必要なのは「他人を思いやる心」。

 

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私が監修する漫画「服を着るならこんなふうに」最新話が更新されました。この話でコミックス第8巻分完了。今までの総括の様な話となっています。

長らく「服着る」を追いかけてくれている人にとって気になっているであろう伏線「環のトラウマ解消」もこの話に含まれますし・・・MBが本当に伝えたい「ファッションのあるべき姿」もここで述べられています。

必見の第64話。ここでは補足をお伝えいたします。

 

閉鎖的なファッションの世界

話は第63話からの続き。
「ファッションに正解がない」と語るところからです。

 

本作の中で十分に語られていることだと思っていますが・・・作品の根幹を担う部分ですからここで改めて書いておきます。

「ファッションに”絶対的な”正解はありません」

これを絶対に着ればおしゃれ
このブランドを取り入れれば絶対に褒められる
この組み合わせなら絶対にモテる

そんな魔法の様な正解は存在しません。

 

私は「MB」として活動を始めてはや7年が経とうとしていますが・・・私は「量産型ファッションが作りたくて、ファッションのHOWTOを教えてる」わけでは全くありません。

「服着る」含めMBコンテンツの中で私が伝えたいことは「文化」そのものです。

誰もが自由に服を選べるように、
誰もが自由に着飾る楽しみを享受できるように、
人生が洋服でほんの少し楽しくなるように、

そう考えてあらゆるコンテンツを配信しています。

洋服はどこか閉鎖的で排他的で封建的です。ファッション雑誌は「トレンチコートの着こなし」は教えてくれるけれど「トレンチコートとは何か?」は教えてくれない。ショップスタッフは情報格差を利用して売れない服を押し売りしてきたり・・・「おしゃれな人がダサい人を馬鹿にするor下に見る」様な風潮がまだまだ世間にはあります。

「生まれ持ってセンスのあるおしゃれな人」は何がカッコいいのか感覚的に理解しています。
しかし私始め「生まれ持ってセンスを持ち得なかった人」は何がカッコいいのかが感覚では理解できません。

にも関わらずショップスタッフは
「どうして長い着丈のコートには細いパンツが合うのか」
「どうして革靴を履くと大人っぽく見えるのか」
「どうして色や柄を多用すると子供っぽく感じるのか」

そうしたことを分かりやすい言葉で教えてはくれません。

専門的な事柄を多くの人に分かりやすく訴求するのが彼らの仕事なのに、「ヌケ感がある」「これが気分です」「イケてます」など極めて感覚的な言葉でしか説明しようとしてくれません。「おしゃれな人におしゃれを提供する仕事」しかしてないのが今のアパレルです。

 

私はこのいかにも閉鎖的なファッションの世界を変えたいと思っています。誰もが自由に洋服を楽しめるように多くの人に「ファッションリテラシー」を与えることが使命だと思って生きています。

 

今の私は洋服が無ければ有りませんでした。見た目も、脳みそも、生まれも育ちも、何もかも自信がなかった私に最初に自信を与えてくれたのが洋服でした。兄から借りたおしゃれなコートを着た中学生時代、妙に周りの人から褒められたのを覚えています。おしゃれを知ることで私は少しずつ自信を持ち始め、少しずつ人生を好転させることができました。(自著「幸服論」が詳しいので是非読んでみてください)

洋服に助けられた者の責任として
誰かをまた同じように洋服で助けられたらと思い

MBとしての事業をスタートしました。

 

「正解」ではなく「式」を教えることで自由になれる

当然「簡単におしゃれをさせる」なら「量産型ファッション」を提供すれば良いだけの話です。

「これとこれとこれを着てください、そうすればとりあえず”それなり”になります。」

それだけで私の仕事は完了するはずです。・・・でもそれはあまりにも刹那的だと思っています。

 

ファッションはTPOです。

女性とデートする時、会社でプレゼンする時、友達と居酒屋に行く時、親と会う時・・・
それぞれで選ぶべきスタイルは違います。「量産型コーディネート」を提供しても無数にある人生の場面・機会に全て対応することは不可能です。

またファッションは個性です。

自分が好きな服、自分の好みのテイスト、自分の憧れの人の服装・・・
そうしたものを自由に選ぶ権利が我々にはあります。「量産型コーディネート」で全て満足させることなど出来るはずもありません。

 

だから私はコンテンツで「正解」を教えるのではなく

「リテラシー/法則」を教えることにしました。

 

【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

「ドレスとカジュアルのバランス」という私が作った概念はまさに方程式です。数学の設問を解く時に使う方程式と同じです。グラフ問題も文章問題も基本問題も応用問題も全て同じ方程式で解けます。

ファッションも同じです。「設問の答え」を教えるのではなく、「設問を解く方程式」を教えることで、本当に人は自由になれるのではないかと考えたのです。

 

「これとこれとこれを着てください、そうすれば今のトレンドではそれなりに見えるでしょう」
もちろんこうした「答え」も毎週のメルマガの中では出て来る時もあります。
しかしそうした場合も単純にアイテムの羅列を書くだけでなく、「どうしてこれとこれとこれを合わせると格好良いのか」という「数式」を必ず提示しています。

「答え」ではなく「式」を教えることが、
その人の「力」となり個性とTPOを育み、それが増えれば増えるほど日本に正しい「文化」が形成されるのではないかと考えたのです。

 

「ドレスとカジュアルのバランス」とは正解じゃありません、方程式なのです。

 

洋服が世界をほんの少しだけ良くしてくれる

 

ファッションに「正解」はありません。

ファッションとは他人に褒めてもらうものだからこそ、方程式をヒントに「今日会う人はどんな服装を着たら褒めてくれるだろう」と想像することが大事です。おしゃれとは誰かを想うことで成立する他人目線の極みです。

相手を想い相手を考えた分だけ褒められる・・・世界はなんと美しいではありませんか。

匿名のSNSでは毎日信じられないような罵詈雑言が飛び交います。
顔が見えないからと相手のことを考えずに言いたい放題。
今日も明日も心無い親指一つで多くの人が傷つき涙し絶望しています。

 

でも洋服にはそれを変える力があります。
「明日会う人はどうしたら褒めてくれるかな」「彼女はどんな服装が好きだったっけ」相手のことを慮り相手のことを考えるそうした文化がもし世の中に広く浸透したら・・・きっと今より少し居心地の良い世界が出来ると想いませんか?

 

「服着る」を始め多くのMBコンテンツはそんな想いの元、作られています。
我ながら仰々しいと思うし、夢見がちな理想主義者だとも思いますが、それでも少しずつ世界は変わってきてるんじゃないかな・・・と私は自分が主催するオンラインサロンのメンバーと会うたびに感じます。

MBラボ第3期生募集!!家と仕事で終わらせない。充実した人生に必要なのは「部活」である。
 スポンサーリンク// //  いよいよ私が運営する日本最大のファッションコミュニティ「MBラボ」第3期生募集開始です。  募集開始時期は今週末のメ...

 

私が主催する「MBラボ」は800名ほどの会員を有している日本最大のファッションコミュニティ。コミュニティに入った人は誰もが驚きます、会員皆の優しさに。

イベントをやるとあちらこちらで声が聞こえます

「イベント始めてですか!?挨拶させてくださいー!」
「何か困ってますか!?何でも言ってください!」
「あ、あのコーディネート投稿してた○○さんですね!やっぱりおしゃれだなあー!」

会員さんの「コーディネート診断」なども誰もが必ず「褒める」ことから始めます。

「すごいおしゃれですね!」
「ここがかっこいい!」
「このアイテム僕も欲しい!」

もしコーディネートをさらに良くする指摘やアドバイスがある場合も、必ず「褒める」ことを忘れません。貶したり馬鹿にしたり心無い言葉をぶつける人は一人もいません。

 

世界はどうやっても変わらないかもしれない。
でも私は洋服の素晴らしさを知っているからこそ、少しでも抵抗したいと思ってます。

匿名の喧嘩や揚げ足取りばかりで殺伐とした世の中に、ほんの少しでも優しい空気感を与えられたら。それが私のやるべき仕事だと思っています。

 

「個性」とは論理を超えた存在である

そして「服着る」をここまで読んでくれた人には、もうすっかり「個性」が芽生えているのではないかと思います。

最初は手探りで「ドレスとカジュアルのバランス」を模索し、ベーシックな着こなしを経験し・・・
いくつかのケーススタディを繰り返す中で「これが好き」という感情が生まれているはずです。

 

最初は「とりあえず人並みにおしゃれになりたい」と思って手にとってくれた方でも、
きっと今は「このコーディネートが好き」「こういうテイストが好み」「このブランドがお気に入り」などの個性が芽生えているでしょう。是非その個性を大事にしてあげてください。

 

ユニクロでもハイブランドでも構わない
スポーツでもミリタリーでも構わない
「ドレスとかジュアルのバランス」という方程式があれば、どんな個性だって上手にコーディネート出来るんです。

 

そして祐介はバブアーのコートを購入します。
いつもより背伸びした金額だけど、自分の個性や直感を大事に手に取ることを決意します。

 

どんなに着こなしが客観的・論理的に説明がつくとしても、
「これが好き」というあなたの感情だけは論理では収まりません。

それはあなたが持つ唯一無二の個性です。論理を超えた直感です。
そうしたものを大事にすると、よりファッションが楽しくなるでしょう。

 

さて。
最終回みたいな話ぶりですがとんでもない笑。まだもうちょっとだけ続くんじゃ。

次は8巻!!
環ちゃんがちょっとだけ苦労する話が登場します。次はお兄ちゃんが主役かな。

今後も是非お楽しみに!!

 

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想像してみてください。

周りの友人から「最近なんでそんなおしゃれになったの?」と言われているあなたを。洋服屋さんに入ってショップスタッフに話しかけられてもビクビク臆せず対応できるあなたを。普段なら気負う様な高級レストランでも彼女を堂々とエスコートできるあなたを。

 

それらが実現できるようにフルサポートするのがこのメルマガです。
ユニクロなどのファストファッションでおしゃれをする内容はもちろん、今のトレンドやファッション情報を網羅したもの。中にはQ&Aやコーディネート診断など個別の悩みにも答えるコンテンツも用意しています。

 
 

試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。

タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。

 

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