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洋服を好きになり好きになり好きになり好きになり好きになり好きになっていくと・・・
マニアックになりすぎてワケワカラン服装をしたがるものです。
「オシャレ」はスポーツと全く同じ。
「オシャレ」とは相対的な評価です。
その他大勢と異なるからこそ「オシャレ」と評価されるのです。つまり「差別化」が必要となるわけです。
他の人と違うから、他と差別化しているから、オシャレと初めて認識されるわけです。
この「差別化」とはもちろん「デタラメに他人と違う服装」を求めることではありません。
「他人と違うのがオシャレ・・・そう言われてみればそうか。じゃあ他人と違う服装をしよう!!」と思ってデタラメに服を合わせてごらんなさい。
簡単に「誰にも褒められないひどく個性的なスタイル」となるでしょう。
オシャレとは一定のロジックとルールが存在するものです。
オシャレとは自分で自分を評価するものではなく、客観的に他人が評価を下すものです。
であるからこそ「大勢の人が有する価値観」を大事に考え、「客観的に褒められるためには?」を考えねばなりません。
無論「価値観」とは人それぞれではありますが、それでも同じ人間、十人十色に異なるわけではありません。
10人中7,8人が「この人はオシャレだ」と共通して判断できる価値観は存在します。
現に「あの人オシャレだね」「そうだね」という会話は街で成立していますし、もし価値観が千差万別ならばスタイリストは仕事を失うはずです。ひたすら冷静に考えて「おしゃれと感じさせるには一定の法則がある」という判断が合理的のはずです。
そしてそのルールが「ドレスとカジュアルのバランス」です。
ここに関しては是非下記記事を読んでください。この記事を読む5分で、あなたはさらにオシャレになれます。是非。
※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
さて話をまとめると・・・
「(ルールに即した上で)差別化する」ことがもとめられるわけです。これがオシャレです。
多くのスポーツも多くの芸術も、世の中にある殆どすべての文化はこのような概念になっているはずです。
ルールのないデタラメの差別化はあまり存在し得ません。
自由奔放なイメージのある芸術でさえ一定のロジックが存在します。
スポーツなどはさらに顕著です、ルールの中でいかにして他人より優れた差別化されたテクニックを披露するかがポイントとなるでしょう。ファッションもその他多くの文化と同じというだけです。何も不思議なことも特別なことも異論を挟む余地もありません。
・・・しかしファッションを好きで好きで好きで・・・マニアックな方向へと走り続けていくと「洋服ヲタク」が完成するのですが、「洋服ヲタク」は時にこのロジックを無視して差別化にばかり注力してしまうことが多々あります。
Photo by http://img-cdn.jg.jugem.jp/aa8/1921711/20130402_163989.jpg
自己満足としてオシャレをしているのなら、他人がとやかく言うことではありません。
自由奔放にオシャレをすれば良いです。それは趣味として素晴らしいことです。
ただ「他人から褒められるオシャレ」、「客観的に認められるオシャレ」を目指すならば
方向が少しズレてしまっているわけです。
新宿伊勢丹に行くと時折これを感じるのですが、
日常では絶対にありえない着こなし・・・例えばコレクションのショウピースそのままのスタイルで歩いていたり。
客観的に見たら「変な服装だなあ」としか思えないわけです。もちろんそこまで突っ走っている人ならば「そんなもん承知しとるわい」というところでしょうけども。
私もそうですが、服を好きで突き詰めていくと、とかく「他人と違うもの」を求めてしまいがちです。
ハイブランドに走るのもその傾向の一種で・・・「他人が着ていない高いものを」という認識が背景にあるのです。
突っ走っている人だと「モノ」だけでなく「着こなし」も差別化してしまいがち。変な組み合わせを好みどんどん差別化が進みます。しかしいつしかそれは「ルールから外れた差別化」になってしまっているのです。もしかすると本人は気がつくこともなく。
ルールの中で差別化を図る
アパレル関係者なら重々承知していることだと思いますが、
世の中の多くのデザイナーやスタイリストは一般の皆様のイメージよりもはるかにシンプルスタイルですよ。
世界クラスのデザイナーだってそうです。
Photo by http://static.fashionpost.jp/article/wp-content/uploads/2015/03/jpg_img_web.jpg
デザイナーの世界では「エルメスのデザイナー」とは”最上級の位”に等しいですが
その一人であるジャンポールゴルチエはラコステのポロシャツにスラックスを合わせていますし・・・
Photo by http://www.fukulow.info/wp-content/uploads/2015/07/54a352dc8522468c76b985c57a8317f4.png
またユニクロとのコラボでも話題になった同じく過去エルメスのデザインを手がけたクリストフルメールもシンプルウェアが基本です。
おそらく多くの方が思っているよりも・・・
「オシャレな人は極めてシンプルな着こなし」なのです。
「シンプルこそ最上」という話では決してありませんが、
客観性を意識するほど
でたらめに華美にはならないということです。
もちろんデコラティブな服装や着こなしが間違っているわけではありません。
たかだか服の話ですから「自由に着ればいい」んです。
ただし、客観視を意識して「他人に褒められる服装」を目指すならば、
「一定のルール」を意識してその中で差別化に励むことが必要なのです。
ここを履き違えてしまっている人も多いのではないかなと感じます。
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