アウター編

大流行のカナダグース!!あなたはオシャレに着こなせていますか?コーディネートのポイントを解説

 

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ウイルス感染の如く、異常な勢いで増殖をはじめている「カナダグース男子」。
昨年・一昨年とモンクレールやデュベティカに続きダウンジャケットブランドの新興勢力として拡散し続けていたカナダグース。昨年などはまだまだショップスタッフや一部のオシャレさんが取り入れているのみでしたが、今年はいよいよ一般層にも幅広く響き始めており、この冬は「石を投げればカナダグースに当たる」状態。

 

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Photo by http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mensfashionblog/20150119/20150119213402.jpg

 

「???カナダグース?何の話してるの??」

とピンとこない人でもこのワッペン、見かけたことあるでしょう。電車に乗れば一両の中で1人は必ずいるレベル。この冬も拡大ぶりは異常です。カナダグースは別注が作りやすくまた取り扱いのハードルが低いため、多くのブランド・ショップがこの冬ラインナップしています。UNITED ARROWS、SHIPS、BEAMS、EDIFICE、AMERICAN LAG CIE、Adam et ROPE・・・大手セレクトショップはほぼ必ず扱っているほど。

 

また雑誌BEGINなども「この冬はカナダグース!!!」と徹底的にプッシュしているため、質にこだわる30、40代男子にも大きく響いているのだと思います。

 

街着としてはオーバースペックな機能性

 

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Photo by http://images.style-cruise.jp/itemimages/i/15/020/310/15020310004430_im_040.jpg

 

カナダグースのメリットは幾つかありますがまず「高品質」というところ。モンクレール、デュベティカなどのいわゆるプレミアムダウンブランドは数万円ではなく桁が2つになるモデルも多いだけあり、品質は折り紙付き。カナダグースも名前の通り寒冷地「カナダ」生産のブランドであり、品質は登山家などのプロユースとしても愛用されるほどのもの。極寒のカナダからすれば日本の寒さなんて甘っちょろいもの、防寒性に関しては全く問題ないでしょう。オーバースペックなくらいです。

 

もっとも「素材の良し悪し」がオシャレに影響を与えるわけではありません。
「登山家が使うプロユースだからオシャレ」なんて本気で思っている人はいないでしょう。論理性も合理性も皆無です。(何故かショップスタッフはこういった冗談みたいな接客を真顔でしてくるのですが・・・)

例えばミリタリーの様に「ミッションに最低限必要なデザインのみを詰め込んだら、シンプルでミニマルな”機能美”が生まれた」なんてケースもあります。オシャレ目線ではなく品質目線・用途目線で作ったら「オシャレになっちゃった」というイメージですね。

 

なのでカナダグースもこういった「機能美」はあるでしょう。

 

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Photo by http://www.ec.freaksstore.com/client_info/FREAKSSTORE/itemimage/15647000870/15647000870-_76-%20(3).jpg

 

例えば・・・カナダグースのほとんどが前部分にZIPがあるのですが、このZIPを隠すようにフロントにフラップの様なデザインがあります。(比翼仕立てと言います)風の侵入を防ぐ「防寒」のための仕様です。
一般的なブルゾンの様にZIPが思い切り前面に出たデザインではなく、フラップで野暮ったいZIPの金具部分などを隠してシンプルに仕上げています。そのおかげでデザインがシンプルになりカジュアルな雰囲気を消せているわけですね。デザインはシンプルであればあるほどドレスライクに、デコラティブであればあるほどカジュアルライクになります。

 

※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

こういった細かい機能美などは多く詰め込まれているでしょうが、「防寒性がナンボだからオシャレ」なんてことはありません。このあたりを意識して選ぶのはマニアな方々。私たち一般層、「客観的なオシャレ」を求める人は特に意識しなくても良いでしょう。ショップスタッフはこのへんをうまく混同させるトークを繰り広げますので注意です。「プロユースなんですよ!良いものでしょう!オシャレですよね!」と。なんだその論法は笑。

 

 

「ミシュランマン」にならないダウンジャケット

 

無論「品質」が良いだけではここまでの増殖を見せません。
デザイン的な優位性も多数備えています。

 

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Photo by http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/cpoint/cabinet/04061852/imgrc0069558502.jpg

 

こちらは人気モデル「ジャスパー」。見てわかる通りダウンジャケット特有のモコモコ感がありません。ミシュランマンの如く区分けされたあの段々。凹凸。あれが無いのです。タイトシルエットでさらにダウン特有の凹凸がない、「スタイリッシュに見えるダウン」これが一つ差別化された優位性です。

またモデルによっては一般的なダウンジャケットなどよりも着丈がやや長めに設定されていたり。

 

 

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Photo by http://img5.zozo.jp/goodsimages/824/5348824/5348824B_16_D_500.jpg

 

ダウンジャケットは今年静かに「ロングダウン」「ダウンコート」がトレンドだったのですが、この需要もカナダグースは見事に拾い上げました。「ダウンジャケットは出自がアウトドアだからカジュアルで野暮ったいもの」誰もがこんなイメージを持っていましたが、ロング丈でコートライクな着丈に、またタイトシルエットで凹凸をなくすことでやや落ち着いた印象を獲得したのです。「大人が着れるダウン」「落ち着いた印象を与えるダウン」そんなノリでしょうか。

 

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Photo by http://media-cache-ak0.pinimg.com/600x/8d/16/ba/8d16baa2559d11565af202fb57c02ba1.jpg

 

ユニクロも大変にクレバーで、この流れを見事に察知して商品リリースしていました。
デサントのオリジナルブランド「水沢ダウン」が展開する得意技に「シームレスダウン」があります。

 

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Photo by http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/p/penta0602/20160113/20160113215023.jpg

 

この「シームレス」。
ダウンには上述の通り「ミシュランマン的凹凸」の仕様がついてまわるものです。着用して動いている間に中綿であるダウンが徐々にずれていくのを防ぐため、「仕切り」をつける必要があるのですね。それがミシュランマンな印象を与えるのですが。この仕切りは通常縫製で手がけるものですが、水沢ダウンは縫製ではなく熱圧着で仕切りを作りました。縫製糸を使うと当然「物理的な穴」をダウン表面に開ける結果になります。すると糸の穴から細かいダウンが飛んでいき白毛のようなものが表面についていってしまうのです。しかし熱圧着なら少なくとも「表面」からは毛が出ることはない。だってでていける穴がないのですから。こういった機能的なメリットとともに、「見た目が縫製よりもスッキリする」という意味合いももちろんあります。

技術的に大変にハードルが高いものと聞いていますが、ユニクロは今期この仕様をパク・・・導入。さらにロング丈のモデルも出して、カナダグースなどが支持される理由の一つである「スッキリ細く、着丈が長い、大人が着れるダウン」という需要をさらいました。それも値段格安、業績不振が報じられますがこの冬のラインナップはなかなか評価できるものでした。(メルマガで紹介した通りです)

 

話をカナダグースに戻しましょう。
そんなわけでカナダグースは「大人っぽい印象のあるダウン」が一つ特徴であるわけですが・・・
とはいえやはり「アウトドア感」のあるアイテムです。着こなしには気をつけるべきポイントがあります。

 

 

バランスを意識するとカナダグースは一層オシャレになる

 

カジュアルなものばかりを集めては野暮ったくなる、
ドレスなものばかりを集めてはキメすぎになる。

このシーソーの様な関係性を理解することがファッションにおける重要なポイントです。

 

街着のファッションはミックスが基本となっています。ミリタリーウェアだけで固めれば軍人になり、スポーツウェアで固めればライザップ帰りに見られます。
ミリタリージャケットにカーゴパンツにコンバットブーツでは軍人になる・・・ではなく例えばカーゴパンツをスキニーデニムなどにすることで街着として成立するわけです。異なるジャンルの服が集まっているのが街着のファッションです。実は街で着るために作られた服というのはほとんどありません。スニーカーはトレーニング用、ジャケットはドレス用、ブルゾンはワーカー用と違う目的のために作られた服を、オシャレに着回すのがファッションです。そうである以上ミックスが必要になります。ミックスが前提となるならばそこにバランスが必要となります。「格好よく見られやすいバランス」がそこには存在するはずです。

 

そしてそれが「ドレスとカジュアルのバランス」です。
ほぼ全ての洋服は「ドレス」か「カジュアル」かに分類されます。それを最適なバランスでミックスすることがオシャレになる論理なのです。ここに関しては下記記事を参考ください。

 

※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

 

さて、それらを踏まえた上でカナダグースなどのダウンジャケットを見てみると、いかに細身でスッキリとした印象であってもやはり「アウトドア」「カジュアル」な印象はややあるものです。そうすると他部分でいかにドレスライクな着こなしをするかが「簡単にオシャレに見せる肝」となります。

 

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Photo by http://www.beamsshopblog.jp/data/original/0/22/e6bb1a266d6366319521d753505413767a0c7161.jpg?1381914575

 

こんな感じでインディゴデニムだったりスニーカーだったりニットキャップだったり。
カジュアルアイテムを詰め込んだコーディネートではなかなかサマに見せることが難しいでしょう。
この方の様に顔がカッコイイ、体型が綺麗などの好ポイントがあればまだサマに見せることも出来るかもしれませんが・・・万人におすすめできるスタイルとは言えませんし、ファッション初心者が合わせるにはカジュアルづくめでオシャレに見せるのはハードルが高いでしょう。

 

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Photo by http://www.mens.acoustics-web.com/img/datebox/item14_17864.jpg

 

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例えば革靴やスラックスやモノトーンの配色など「スーツ」を連想させる程ドレスライクな着こなしを、ダウンジャケットの中に織り交ぜれば、大人っぽく洗練された印象が与えられます。簡単にオシャレに見せることができるでしょう。

 

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Photo by http://blog-imgs-31-origin.fc2.com/s/e/l/selebcasual/AgynessDeynMAR10031027.jpg

 

例えばカジュアルなデニムでも黒の細身を選ぶとか、カジュアルなスニーカーでも細身のモノトーンのものを選ぶとか、そんな方法も。何も「スーツで使うアイテムを持ってこい」と言うのではありません。
アイテムは・・・

・デザイン
・シルエット
・カラー(素材)

の3軸によりドレスかカジュアルかが決定されますから、このいずれかを調整してあげれば「デニム」でもドレスライクな印象に出来るのです。

 

この冬大流行したカナダグースのダウンジャケット。

「買ったは良いけれど自分の着こなしが本当に正しいのかわからない」
「何をどう合わせれば良く見えるのか・・・」

などなど困っている人はこれらの「バランス」を少しでも意識してみてください。
「品質」だけでなく「見た目」も向上できるはずです。是非ご参考に。

 

 

 

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