アウター編

モンクレール?デュベティカ?カナダグース?どのダウンジャケットを買うのが正解なの?早わかり3ブランド解説!

 

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「ダウンジャケットが売れない」という言葉は色々なブランドで耳にします。数年前「出せば売れる」状態だったダウンジャケットフィーバーが落ち着き、現在では多くのブランドがダウンジャケットの型数を絞っています。

 

ダウンジャケットを専門に作っている「専売ブランド」も一時の隆盛が落ち着き「凪」の状態。多くのブランドが今年は特に苦戦を強いられている模様です。

 

しかし関東以北の寒冷地在住の人間にとってダウンジャケットは手放せない。雪国でコートってどうしても寒いんですよね・・・。今回はダウンジャケットのブランドについて簡単にまとめてみました。

 

 

ダウンジャケットの代名詞!MONCLER/モンクレール

 

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Photo by http://www.monclothes.com/images/201312/goods_img/1392_G_1386373079759.jpg

 

MONCLER/モンクレール

 

高級ダウンジャケットブランドの代名詞「MONCLER/モンクレール」。1952年フランスにて創業。今でこそ世界のトップデザイナーとコラボしたり「高級デザイナーズブランド」のイメージが強いですが、元々はテントなど登山家のための装備を作っていた色気も何もないアウトドアブランド。

 

元々モンクレールの中で「ダウンジャケット」は二次的なもの。登山用品を作る中で作業員の防寒用として作ったものが原型だそうです。そこから登山家リオネル・テレイをテクニカルアドバイザーとして会社に迎え入れ、本格的に機能的なダウンウェアの開発に着手。製品研究開発の末に、1964年のアメリカのアラスカ遠征隊にウェアが採用されたことで転機に。世界中の登山家から注目される様になりました。

 

・・・とはいえ「優れたアウトドアウェア」に過ぎなかった一ブランドが、現在のプレミアムダウンを使ったデザイナーズブランドに成り上がったのは70〜80年代のポストモダンが背景にあった様に思います。かつての価値観が続々と破壊され、コムデギャルソンなどの脱構築的なデザイナーズブランドが徐々に広まった時代。既存概念は崩され、多様な価値観が認められ始めた時代でした。

 

事実80年代の時代にモンクレールはフランスのセレクトショップなどを中心に取り扱いが増えたそう。一アウトドアウェアであったモンクレールが「機能美」としてのファッション性を認められる様になってきたのです。当時からグースダウンを使った最高品質の素材が評価されていた様で上流階級向けに人気があった様です。

 

日本では2000年代、木村拓哉さんの着用で大ブームになりましたね。偽物も一時期出回りオークションなどでは真贋の区別がつきにくい「スーパーコピー品」なども多く見られました。

 

現在は「機能を追求するアウトドアブランド」から「機能と”美”を追求するファッションブランド」へと成長。メインラインに加えてトップデザイナーを招致した複数のコラボラインを展開。

アメリカントラッドとヨーロピアンモードを融合した世界的デザイナー「トムブラウン」とのコラボライン「モンクレール・ガム・ブルー」。海外で高く評価されている阿部千登勢率いる「sacai」とのコラボライン「モンクレールS」。国内外で絶大な支持を受けるメンズブランド「VISVIM」の中村ヒロキとのコラボライン「モンクレールV」。モンクレールと同じくアウトドアブランドの日本代表ともいえる「WhiteMountaineering」デザイナー相澤陽介とのコラボライン「モンクレールW」。ミハラヤスヒロとのコラボライン「モンクレールY」などなど・・・まあとにかく数多くのラインが同時に走っています。

 

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Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/11084/moncler_Y_22.jpg

 

こちらはモンクレールYですね。
海外で通用するグローバルなデザイナーが多いものの、やけに「日本人デザイナー」の名前が目立つのは日本のダウンジャケット市場が「モンクレール一強」だから。近年こそこれから紹介するデュベティカやカナダグースなどが健闘しているものの、数年間日本市場はモンクレールの独裁体制。日本の大きな市場規模と影響力を鑑みて日本人デザイナーを多数起用しているとも言われています。

 

 

本ラインのデザインはシンプルに、シャープに作っています。アウトドアウェアとしての色は近年薄れており、シャープにデザインされたタウンユースを意識したものが多く見られます。

 

本ライン以外のデザイナーズコラボラインに関しては、デザインをさらに重視したモデルが多い。トムブラウン率いる「ガムブルー」ラインに関しては、トムブラウン得意のアイビールックを意識したジャケット型などを多く採用しており、本ラインよりも更に洗練された印象に整っています。

 

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Photo by http://fab-media.net/wp-content/uploads/2014/01/moncler-gamme-bleu-2014aw-mens-02.jpg

 

破竹の勢いで妥当モンクレールを目指すDUVETICA/デュベティカ

 

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Photo by http://www.houyhnhnm.jp/archives/assets_c/2010/10/ddd001-thumb-530×353-35664.jpg

 

DUVETICA/デュベティカ

 

モンクレールの社長として活躍していたジャンピエロ・バリアーノが2002年に独立して立ち上げたブランド。機能は世界屈指の工場から極上のダウンを仕入れ、シルエットは中綿の量を調整した細身ラインを実現。モンクレールに負けない機能性とファッション性を実現させ、大きく注目されました。

 

私はデュベティカが日本デビューした頃のことを明確に覚えています。2003年くらいだったかな。実はイタリア本国よりも日本のデビューの方が早かったんですよね。
ちょうどその頃、私は某レプリカデニムブランドにてアルバイトとして勤務していたのですが、当時のバイヤーが「おしゃれな人はもうモンクレールなんて着ない。これからデュベチカが来る。このシルエットでこの値段(当時はモンクレールに比べて安かった)なら皆これを選ぶはずだ。」と自信を持って打ち出していました。

 

その後、ありとあらゆるブランド、ショップとコラボレーションを展開。一気に名前が知られることになりました。アローズやビームスはもちろん、AKMやジュンヤワタナベなどデザイナーズブランドとも積極的にコラボ。デビュー当時、私は「モンクレールに勝てるわけねーだろ・・・」と思ってましたが怒涛のコラボ展開により、モンクレールの牙城を少しずつ侵食していった様に見えました。

 

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Photo by http://img4.zozo.jp/news/29732_1.jpg

 

モンクレールは「冬はダウン、夏はポロシャツ」などのイメージをつけ、ダウン以外の多角的なアイテム展開に成功していることに対し、デュベティカは相変わらずダウン専業。フルアイテム展開へと舵を取ろうとトータル提案向けに日本にも青山に路面店をOPENするもその流れは未だに成果が見えていない様に感じます。

 

デュベティカの展示会にお邪魔すると典型的なダウンジャケットだけでなく実にいろいろな種類のアイテムが並んでいますが、どれも市場ではあまり見かけない・・・。バイヤーに受け入れられていないのだと思います。ジャケットやニットなど実は多種多様に展開しているんですけどね・・・発注されなければ全国に並ばず、人の目に触れることもありません。

 

とはいえダウンジャケットブランドとしては相変わらず勢いはあります。大手セレクトショップで多く展開されており、モンクレールと双璧を成す存在。フルラインナップの展開にはいささか疑問を感じますが、専業ブランドとしては一定の成功を見ていると言って良いでしょう。

 

 

別注ラッシュで市場を牽引!CANADA GOOSE/カナダグース

 

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Photo by http://osharematome.com/wp-content/uploads/2015/10/27502_1.jpg

 

CANADA GOOSE/カナダグース

 

とんでもない勢いで広まりつつあるカナダ発のダウンジャケットブランド。「今年はめっちゃ売れてるよ」という声を一体何年連続で聞けばいいのか・・・毎年毎年、冬のトレンドブランドとして名前が挙がるものの、一向にその勢いは衰えず、ここ数年は常に右肩上がりで業績を高めている破竹の勢いを持つブランドです。

 

上述2ブランドとの大きな違いは「ダウンジャケット特有のステッチが見えない」点。表から見た限りではダウンジャケットというより、普通のブルゾン。あの「ミシュランマン」のようなダウンジャケットのモコモコがない分、とてもスタイリッシュに見えます。(もちろんモンクレールやデュベティカにもこういったモデルはありますが)

 

元々は寒冷地「カナダ」生産だけにエヴェレスト登山などにも活用された経緯を持つ本格的なアウトドアブランド。タウンユース的に見られがちですが、ダウンはもちろん、使い勝手と収納性に富んだポケットディティールや、テフロン加工された表地など、徹底された機能性はプロスペックを誇ります。その癖、値段はやや手頃。市場に受け入れられるのも納得です。

 

とにかく別注が多く、初期のデュベティカを思わせる展開ですが・・・実は別注のロット数が極端に少ないとかなんとか・・・。通常別注製品はロット数、つまり生産数をある程度担保しなければなりません。「ウチとコラボするなら1000枚はさばいてくれないと作れないよ?」ってことですね。それがカナダグースは極端に少なく、小規模のショップやブランドなどでも別注しやすいそうな・・・。展開数の秘密はここにあるのかもしれません。

 

 

マニア気質になると質に価値を求めがち

 

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Photo by http://www.clairen.jp/press/wp-content/uploads/2014/05/umou1.jpg

 

「ダウンジャケット」となると何故か途端に「質」に注目が集まります。フィルパワーがどうの軽さがどうの・・・。もちろんそれらをマニアックに追いかけることも楽しいですが、客観的な見た目で判断されるファッションにおいては特に意味を成しません。初心者が「良いダウンを買おう!」と思うと、ついついそんなマニア店員さんなどにいかにも「質が良いものが最高だ」説得されがちなのですが、見た目にかっこよく一定の防寒性も担保できればそれで良いはず。

「質が見た目を担保することはない」

のですから。

 

「上記3ブランド、どれが一番機能性が高いの?」と考えることはマニアックな方ならば別として初心者が「格好良いダウンジャケットが欲しい」と思う分にはナンセンスです。北海道などの超極寒地帯であれば気にせざるを得ないこともあるかもしれませんが、基本的にはどれを選んでも概ね日本の冬はきちんと越せます。ならば見た目とファッション性を意識すべきですね。

 

ファッションは寄る辺無い身の人が多く、ついつい「質」や「別注」「限定」といった言葉に価値を任せてしまいがち。しかしながらファッションとは、少なくとも多くの人が認識する「おしゃれ」とは客観的な見た目の良さに他なりません。ここを追求することがまず重要であり、おしゃれの最短距離です。質の話に進むことが悪いとは思いませんが必ずしも正しいとは思いません。

 

ではどんなダウンジャケットを選べば良いのか?どんなアイテムをどんな風に着用すれば良いのか?など具体的なお話は毎週配信のメールマガジンにて掲載します。興味ある方は是非。

 

 

 
 

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