スポンサーリンク
皆さんのシャツには胸ポケットついていますか?
シャツの胸ポケット必要派or必要ないよ派、
あなたはどっちでしょう?
シャツの胸ポケットはなんであるの??
Photo by http://sbapp.net/wp-content/uploads/2014/08/pocket01.jpg
そもそもシャツにポケットがついたのはいつからで何のためについたのでしょう?
英国からスーツが伝播しアメリカで文化が開いた際に、アメリカ人らしい簡略化・効率化を求めて「2ピーススーツ」が一般的になりました。本来ドレススタイルにおいてはジレ(ベスト)を着用した3ピーススーツが正統。しかしカジュアルの国アメリカは、襟がばたついて邪魔だからと襟にボタンをつけた「ボタンダウンシャツ」を普及させたり、紐を結ばなくて良い楽な革靴「ローファー」を普及させたりと効率化・簡略化が大好き。ジレを簡略化させたアメリカで2ピーススーツが徐々に流行となりました。すると今までジレに収納していた懐中時計などをしまう場所がなくなる。そこでシャツに胸ポケットがついた・・・という「説」があります。
Photo by http://item.shopping.c.yimg.jp/i/l/amazawa_953845_2
実はこれ以外にも「シャツになんで胸ポケットがついてるの論争」には諸説あります。
本来ドレスにおいては「シャツは下着」。「シャツ一枚で過ごすのは、下着で過ごしているのと同じで失礼だ。」なんて古典的な意見も未だ存在します。(もちろんカジュアルにおいてはあまりにも時代錯誤ですが)
・・・というわけでクラシックにおいては「シャツ一枚で過ごす事は有りえない」、だったら「ポケットは別にいらないでしょ?ジレもあるんだし。」という理屈でポケットは元々ついていなかったと。しかし後にアメリカ人がボタンダウンシャツを普及させ、カジュアルシャツ1枚で過ごすスタイルが徐々に出始めました。すると収納する場所がないため「カジュアルシャツに限ってはポケットをつけた」という説。
Photo by http://www.okoku.jp/img/item_photo/114/011428011404128002/image01.jpg
ミリタリーウェアにおいて弾薬や各種必要装備を収納するポケットは必要不可欠。ミリタリーシャツの多くが胸ポケットを備えています。これらが派生してドレスシャツやカジュアルシャツにも胸ポケットのデザインが波及してきた説。
・・・まあいずれにせよ、どこかのタイミングでシャツにポケットがついたデザインが徐々に出てきたんですね。それが現代のスーツスタイルにおいても継承され、日本のスーツメーカーにおいては多くのドレスシャツにポケットをつけているという訳です。
シャツのポケットはあった方がいい?ない方がいい?
近年ノームコアの影響もあり
「シャツに胸ポケットなんていらないよ!」という人は多いと思います。
※参考記事
「ノームコア」とは?一体どこから来たのか?デニムを穿けばいいの?着こなしは?2015年春夏メンズファッショントレンドを徹底解説!!
シンプルでミニマル(最小限)なデザインを好む現代のファッショントレンド。シャツの肩のエポーレットや胸ポケットや裾のネームタグなど「とにかく邪魔なものは全部いらない、シンプルにしてくれ!」という風潮は確かにあります。
しかし洋服にはどれもルーツがあるものです。ミリタリーをベースにしていたり、ワークをベースにしていたり、ドレスをベースにしていたり。デザイナー達はそれらモチーフを十分理解した上で現代的にアレンジして服作りをすることがほとんどです。むやみにポケットを簡略化したり、むやみにゴテゴテとデザインを付け足したりすることは不自然に嘘くさく見えてしまう、魅力が半減してしまうことがあります。
Photo by http://s.blog.nanouniverse.jp.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/sendai01/files/2015/03/SSC_0123.jpg
例えばミリタリーシャツの代表格であるドイツ軍フィールドシャツ。セレクトショップなどでも多く見かけるデザインです。ゴツめの男らしいイメージ。最大のウリとしてはアウターライクなデザインから春や秋は画像の様に「羽織りもの」として使えて、冬場は一般的なシャツの様に「インナー」としても使えるオールシーズン対応型というところ。
しかしこのシャツのポケットをもし取ってしまえば・・・実際に上の画像のポケット部分を指で隠してみてください。・・・急に存在感がなくなりアウターに見えなくなってしまいます。アウターとしての主張がなくなりシャツを開けてきている様な頼りない雰囲気になってしまったり。
また胸ポケットやZIPなどのディティールは多ければ多いほどカジュアルに寄ります。肉厚なコットン素材に加工を施したようなミリタリーアイテムにおいてはポケットなどのカジュアルディティールと親和性が高いんですね。ドレスアイテムである「ブロード素材のシャツ」などであればそのシャツの魅力である「ドレス感」を最大限引き出すために胸ポケットなどを排除したほうが綺麗でしょうが、カジュアルなミリタリーシャツにおいては「カジュアル感」を最大限引き出すためにもルーツ的にもポケットをつけていた方が魅力が分かりやすくなるわけです。
もちろん意図的にそれらを混ぜたハイブリッドなアイテムも存在しますが、ポケットをつけるつけないは「デザイナーの気分」で行っているわけでもなく、こうしたデザイン志向やアイテムのルーツに応じて的確なディティールを選択していたりするのです。
「シャツにはポケットは必要ない!」
杓子定規にそう考えるのではなく、TPOや必要に応じて選択したいものです。
カジュアルアイテムをよりカジュアルらしく楽しむためのディティールとして機能する胸ポケット。
ドレスシャツをよりミニマルに洗練させてくれる胸ポケット無しのデザイン。
自分のスタイルをドレスにしたいのか、カジュアルにしたいのかを考えて、デザインやディティールを能動的に選択できるのが理想です。
ちなみに業界トップランナーである「メーカーズシャツ鎌倉」はドレスシャツのポケットを全て外したデザインに変更したことが一時期話題となりました。が、カジュアルな印象の強いボタンダウンシャツは未だ継続してポケットをつけているのです。この様にルーツやそのアイテムが持つ魅力を正しく表現するために能動的なアプローチが本筋ではないでしょうか。杓子定規にポケットはいらない!ポケットはいる!と決めつけるのはあまり賢くないかもしれません。
・・・しかしまあ、ちなみに「手持ちのシャツの胸ポケットがどうしても気に入らない!」という人はお直しで取ってしまうこともできます。もちろんモノにもよりますが、そこまで値段はせず跡も残らず綺麗に仕上げてくれるもの。ど〜しても気になるという人は試してみてください。
・・・ミリタリーの話が出てきましたが今週末のメールマガジンは「ミリタリーアウター」の解説。1万円台で購入できる超万能ミリタリーアウターを、周りが注目するくらいオシャレに着こなす方法をお教えします。気になる方は是非ご登録を。
5000人以上の読者を持つ日本最大の「おしゃれ」をマスターするメルマガ
毎週日曜日配信のメールマガジン「現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断」では、具体的なアイテムや着こなしまで指南した内容を毎週5万文字程度のボリュームで配信しています。
月540円で、雑誌などよりも遥かに具体的なファッション指示書が送られてきます。
想像してみてください。
周りの友人から「最近なんでそんなおしゃれになったの?」と言われているあなたを。洋服屋さんに入ってショップスタッフに話しかけられてもビクビク臆せず対応できるあなたを。普段なら気負う様な高級レストランでも彼女を堂々とエスコートできるあなたを。
それらが実現できるようにフルサポートするのがこのメルマガです。
ユニクロなどのファストファッションでおしゃれをする内容はもちろん、今のトレンドやファッション情報を網羅したもの。中にはQ&Aやコーディネート診断など個別の悩みにも答えるコンテンツも用意しています。
試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
おかげさまで日本最大のメルマガ配信スタンド、
「まぐまぐ」様のメルマガランキングでは人気第4位となりました。(堀江貴文さんが第2位)
2014年、2015年部門別「まぐまぐ大賞」も受賞。なんと5000人以上の読者を抱えています。多くの方に支持され絶賛配信中です。
登録は上部メニュー「メールマガジンはこちら」から、もしくは下記リンクよりどうぞ。
「現役メンズバイヤーが教える洋服の着こなし&コーディネート診断」
スポンサーリンク