「色合わせって難しいな…」
「結局何色と何色が合うんだよ…?」
誰もが一度はこんな想いをしたことがあるんじゃないでしょうか。
色合わせに絶対的な正解などありません。
「イエローとネイビーは相性良いです」
なんて一口に言っても、
色の彩度や明度によっても左右されますし、
着ているアイテムや全体のスタイルにも左右されますし、
結局その人が合わせようとしているアイテムごとにアドバイスをする「コンサルティング」以外に方法ありません。
(メルマガではそういったサービスも実施していますが)
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しかし!
実は簡単にサマに見せる「色合わせ」の方法が存在します。
海外スナップを見ると…面白いほどに沢山の人が実践している方法です。
色合わせに一度でも困ったことのある人は必見です。
「トーンonトーン」という着こなしテクニック
「異なる色同士を合わせているから”色合わせ”なんてのが出てくるんだ。同じ色を合わせれば良いんじゃねーの?」
そんな風にぶっきらぼうに発想したことがある人、もしかしているかも知れません。
・・・実は大正解です(笑)
全くその通り。
「同じ色」ならば合わない訳が無いのです。
スーツや各種セットアップも上下で同じ色を着ますね?
同じ色で合わせると簡単に統一感が出てきて、スタイルに違和感が無くなります。
もちろん「全く同じ色」を実現するためには素材まで同じでなくてはいけません。
洋服は素材によって発色が異なるため、例えば同じブラックでも深みが違ったりします。
やや薄いブラックだったり、やや濃いブラックだったり…。
なので「全く同じ色」で合わせるには、
初めからセットアップで作られたものか、
もしくはスーツくらいしか有り得ません。
ここで言っていることはそのような「あらかじめセットで着るように想定された組み合わせ」のことではありません。
彩度や明度が多少異なっていても、「同じトーン」で合わせることです。
これを「トーンonトーン」と呼びます。
80年代にトレンドとして散見された着こなし法でもあります。
例えば「ブルー」という一つのトーンを決めたら、
「ライトブルー」と「ダークブルー」など同じブルー同士を合わせることを言います。
スーツやセットアップのように「同じ色を合わせる」スタイルももちろん統一感がありますが、
「トーンだけを合わせる」スタイルでも同じような統一感を演出できます。
例えばこんな着こなし。
「トーンonトーン」と言われなければ気がつかないほど、色の明るさは異なりますが、
確かに「ブルー」という一つのトーンでまとめた着こなし法です。
セットアップやスーツのような統一感を、簡単に生み出してくれる着こなし法であり、
「色合わせに困った」という人の駆け込み寺的テクニックです。
こんな風に全身でトーンを統一するのも良いですが…
部分的に取り入れるのも効果的です。
夏はまだ良いですが、
秋冬になると使うアイテムが3種類以上に増えます。
トップス、インナー、ボトムス…と
3種類ものアイテムの色合わせはどうすればいい!?
と思う人にはうってつけ。
インナーとボトムを同じ色「トーンonトーン」でまとめてしまえば、
アウターは意外としっくり馴染んでくれます。
ベースとなるインナーとボトムで統一感が出来ているので、
アウターを着てもきちんと色合わせが出来ている様に見えがちです。
困ったら是非このスナップのような着こなしを実践してみてください。
無地だけではなく、こんな感じに柄物で「トーンonトーン」を実践しても良いでしょう。
「ド派手」過ぎるコーディネートですが…なんだか不思議としっくりきませんか??
「外人は何着てもサマになるから良いよなー」
「所詮 日本人は洋服なんて似合わないんだよ」
なんて負け惜しみを言う人はよくいらっしゃいます。
しかし、体型や顔つきはもちろん重要な要素の一つではありますが、
外人が「洋服が似合う」のはちゃんと理由があるのです。
着こなしが我々よりもずっとずっと高度です。
「洋服」を着ている歴史が我々よりずっと長いため、
セオリーが身にしみているのでしょう。
短絡的に「日本人は似合わない」というレッテルを貼れば簡単ですが、
それではオシャレは楽しくありません。
海外の人達が実践しているセオリーを取り入れて、似合う様に努力、工夫するのが面白いですよ。
柄×柄を「トーンonトーン」で統一感を出す…なんて
日本人ではなかなか出来ない考え方です。
気になった方は是非実践してみてください。
こんな風にトップスとインナーを「トーンonトーン」で合わせるのも面白いです。
写真のようにバッグやシューズまで統一しても良いですが、
慣れない内は小物までの統一はしなくても十分でしょう。
モノトーンを使って「トーンonトーン」の着こなし法を更に効果的に!
ほとんど全てのスナップに言えることですが、
派手な色で「トーンonトーン」を実践した時は
他アイテムの色をなるべく無彩色(モノトーン)で抑えると更に統一感が出ます。
「トーンonトーン」で作り出した統一感を別の色で崩さないようにするためです。
インナーは白、足下は黒など。
モノトーンで統一していますね。
インナーはやはり白、足下はグレーです。
ボトムスは黒、それ以外は同一のトーンです。
以前
「色合わせで困った時は”モノトーン+他1色”とすると良い」
と解説しました。(メルマガだったかブログだったか忘れましたが…)
それと同じですね。
「トーンonトーン」で色を一つ使ったのなら、後はモノトーンで揃えるのが吉です。
モノトーンで統一した時は「派手な一色」を使うと更に良い
逆に黒で統一した場合には…
「もう一色」をちょっと派手な色にしてあげるのも良いでしょう。
「地味さ」が無くなり、こなれた表情に仕上がります。
昨今のメンズファッションでは、モノトーンスタイルに鮮やかなロイヤルブルーなどを入れるのもトレンドですね。
柄物に抵抗が有る人はロイヤルブルーなどのビビッドなカラーを一色取り入れるのも良いでしょう。
アメカジの定番着こなしも実は「トーンonトーン」?
実は皆さんも日常的にしている「トーンonトーン」があります。
この右の方。
デニムにブルーのオックスフォード(かな?)シャツを合わせた一般的なアメカジスタイル。
これも同じ「ブルー」で統一した「トーンonトーン」と言えるでしょう。
長く愛されている着こなしには、愛される理由が存在します。
某かのセオリーが息づいているものです。
シューズを白で合わせているあたりも、
「トーンonトーン」以外は無彩色で合わせる、というセオリーにも忠実ですね。
方程式やセオリーで構築することが「オシャレ」への近道
メルマガを運営していると…
「黒×黒のスタイルはおかしいですか?」
なんて質問もよく受けますが、
おかしいことなんてちっともありません。
ただし着こなしには理由があり、セオリーがあります。
「黒×黒」でトーンを統一すると、合わせは簡単だけど「地味」になる。
だから「もう一色」入れてあげると良い。
など、理屈を考えてきちんとコーディネートを構築すると良いでしょう。
着こなしは「方程式」のようなものが存在します。
長い洋服の歴史の中で「セオリー」は確かにあります。
それに目を向けず、感覚で着こなしをしていては、いつまで経ってもオシャレに近づけません。
KnowerMagはそういった「セオリー」や「方程式」を提示するもの。
あなたの着こなしの教科書となるでしょう。
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