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「ユニクロでもGUでももう秋冬の新作並んでるけど・・・暑い日も多いしまだ買わなくてもいいよね、11月とか12月でいいや」
と思っているそこのあなた!
その考え、明らかに!思い切り!
間違っています・・・!
最もコスパが高く洋服を買えるのはいつ?
ということで今回は
「秋服をいつ買えばいいのか」洋服を買う時期について解説。
アパレルの販売スケジュールや裏側の話をしながら、洋服はいつ買うのが本当は賢いのかを説明していきます。
まずは「いつ買えばいいのか」という話の前に何月にどんな洋服が出るのか年間販売スケジュールを確認しましょう。
【年間販売スケジュール】
1月 秋冬物セール
2月 春夏物新作発売
3月 春夏物新作発売
4月 春夏物新作発売
5月
6月 春夏物セール
7月 春夏物セール
8月 秋冬物新作発売
9月 秋冬物新作発売
10月 秋冬物新作発売
11月
12月 秋冬物セール
まず1月は初売りなどで秋冬物のセールが始まり一気に安くなる。
2、3、4月は春夏物の新作が発売され、5月は一旦落ち着きます。
6、7月はセール時期で2、3、4月に出た春夏物が値下げにかかる。
春夏物セールが終わると8、9、10月と秋冬物の新作が発売される。
11月は落ち着いて12月から秋冬物のセールが始まる。
もちろん例外的な動きをするブランドもありますが、基本的にはユニクロ含め多くのブランドがこのスケジュールに沿って動いていると思って間違いありません。
余談としては2月と8月はアウトレットのセールがあったり、海外ブランドでは6月から秋冬物の新作が発売されたりすることもありますね。
上記のスケジュールで1番注目してほしいのは「新作の発売時期」。
春夏物は2〜4月、秋冬物は8〜10月。
「え、5月とか11月にも新作の発売あるでしょ」と思う人もいるかもしれません。
もちろんいくつかの新作は、新作発売時期以外に出ることもありますが基本的に新作の発売は春夏物なら2〜4月、秋冬物なら8〜10月の3ヶ月に集中しています。
この3ヶ月間に新作の発売が集中しているのは「定価販売」の期間だから。
実は12〜1月、6〜7月のセールの開始時期はズラせません。
伊勢丹や大丸、ルミネ、パルコなどの百貨店やショッピングモールではセールの期間は「◯月◯日〜◯月◯日まで」とあらかじめ決められている。
それが春夏なら6〜7月、秋冬なら12〜1月の間で行われる。
もちろん「うちのブランドは6〜7月ではなく9月にセールかけますよ」というところもあるけれど・・・
周りが皆セールを開催している中でセールをせず定価で販売しているブランドがあったら集客ができなくなるわけ。
そういうわけで百貨店やショッピングモールが定めたセールの時期と、基本的に30%オフというセールの割引率は動かしにくい。
業界の慣習としてセール時期が設定されており個々のブランドで変更するのは難しいわけです。
このことを踏まえてもし5月に春夏の新作発売をしたら、6〜7月のセール時期は動かせないからわずか1ヶ月でセール品になってしまい30%オフで販売しなければならなくなる。
そういうわけで基本的にはセール直近である5月や11月は新作の発売はないのです。
「秋冬物は寒くなってから」だとダメな理由
【年間販売スケジュール】
1月 秋冬物セール
2月 春夏物新作発売
3月 春夏物新作発売
4月 春夏物新作発売
5月
6月 春夏物セール
7月 春夏物セール
8月 秋冬物新作発売
9月 秋冬物新作発売
10月 秋冬物新作発売
11月
12月 秋冬物セール
では次は「なぜ2月に春夏物が発売されるのか」について。
まず大きな理由としては「売るものがなくなるから」。
セールでは早い段階で良いものが売れていきます。
12月のセール開始とともに誰もが欲しがるセールの良品はどんどんなくなっていき、1月中旬辺りになるとセールの良品はすっかりなくなってお店の中は余り物だけになり閑散としてしまう。
すると誰も見向きしない余り物だけの店になってしまい売り上げが作れなくなる。
冬のセールなら1月中旬、夏のセールなら8月中旬くらいはセール品の中でもXXLサイズしかない、派手な色しかないという商品だけが店に残っている状態になる。
だから春夏なら2月、秋冬なら8月という早い段階から新作を出して売り上げを確保しようとするわけです。
あとは「秋冬物なんて寒くなってから揃えればよくない?」と疑問を持っている方も多いはず。
実はオンラインストアを見るとわかる通り最近はユニクロさえも8〜9月にはすでにコートの販売が始まっているし、伊勢丹やルミネなどブランド品を置いてあるところだとこの時期は完全に秋冬物が並んでいます。
【年間販売スケジュール】
1月 秋冬物セール
2月 春夏物新作発売
3月 春夏物新作発売
4月 春夏物新作発売
5月
6月 春夏物セール
7月 春夏物セール
8月 秋冬物新作発売
9月 秋冬物新作発売
10月 秋冬物新作発売
11月
12月 秋冬物セール
この表を見る限り
「秋冬物は8〜10月に発売されるから11月にお店に行けば全部揃った状態で買い物できるし無理して早く買う必要はないじゃん」
と思うかもしれませんが・・・
残念ながらそうはならず「新作は早く買わないとダメ」な仕組みが存在するのです。
11月まで待つことのできない理由は「洋服には完売が多いから」。
例えば8月に出た新作は8月中に色やサイズが欠けてしまうことが割とある。
「サイズも色も欠けたら追加すればいいじゃん」と思うかもしれませんが・・・
アパレルでは追加生産はすごく難しいもの。
洋服を作るにはまず生地屋さんから生地を買い、ボタンやジップなどがある場合は業者にパーツをお願いし、生地とパーツが揃ったら縫製会社に縫製をお願いしなければならない。
このように洋服を作るには様々な会社を通さなければならず、1社だけで洋服作りを完結することはできないのです。
だから洋服は追加生産が難しい。
追加生産は各社の都合をつけてお願いすることになりますが、全ての会社が突然の追加生産の依頼に対応できることは稀なわけ。
一般的には洋服の生産は平均で2ヶ月ほどかかります。
例えば9月に発売した新作がすごく売れたから追加したいと考え、奇跡的に各社の都合がついて生地もパーツも縫製もできるようになったとする。
そうして9月に追加生産を開始したものの完成には約2ヶ月かかるので出来上がるのは11月。
11月というとセールの直前の月。
セールの直前に追加生産が出来たとしても、次の12月にはセールが始まり売れなくなるから追加生産は基本的にできないわけです。
仕組み的には可能でもやる意義がほとんどないんですね。
だから洋服は基本的に「完売御免」な売り切り方式なのです。
「じゃあ追加生産にならないよう在庫たくさん用意すればいいのに」と思うかもしれませんが・・・
残念ながらファッションにはトレンドがあるのでどの商品が売れるのか予測するのがとても難しい。
当然ですが100枚しか売れないのに1,000枚の在庫を持っていたら大赤字になる。
洋服は発売当初は定価で販売されますが数ヶ月経つと30%オフでセールにかかってしまう。
このセールの仕組みがある限り洋服は3ヶ月で30%価値が下がり、半年経つと50%価値が下がり、1年経つと90%まで価値が下がります。
そう考えると洋服は生鮮食品と同じ。残れば残るほど価値が下がっていく。
在庫を抱えていると時間が経てば経つほど価値が下がっていくから赤字になってしまう。
だからアパレルでは基本的にシーズン中に作った分をしっかり売って最終的に在庫がゼロになりリスクを負わないようにするのが理想。
ただファッションは工業品とは異なりトレンドがあるため過去のデータがあてにならないことがある。
去年はこれが売れたけれど今年はそうでもない、もしくは去年売れなかったけれど今年は売れたというケースがあるから去年のデータを参考にすると大きくミスをすることもあるわけ。
すると在庫を必要以上に作らないようになるから「足りない」ということも起こる。
リスクを負わないよう過剰な在庫は持たないから余ることよりも足りずに完売してしまうことの方が多い。
このように人気の商品は発売してすぐに完売してしまう傾向にあるから良いものは早くからなくなっていくわけですね。
おしゃれじゃない人は良い商品が手に入らない・・・?!
そして今回一番言いたいことはとても残酷な事実なのですが・・・
実はこのファッションブランドが採用している販売スケジュールには根本的な欠陥が存在しています。
その欠陥とは「おしゃれな人だけが良いものを買えておしゃれじゃない人は良いものが買えない」ということ。
普通に考えると秋冬物を買おうとする気になるのは本格的に涼しくなってくる10月や11月。
しかし先ほども説明した通り10月や11月だと人気商品やシーズンのアタリ商品はにすでに8月、9月の時点でブランドの動きやスケジュールを把握しているファッション感度が高い人たちに買い占められて完売していることが多い。
ファッションを特に気にせず生きていると「秋冬の新作は8月から販売している」なんてことはわからない。
でもおしゃれに敏感な人たちはこのスケジュールを知っているから8月の暑い時期にコートを見にいくわけです。
するとシーズンの打ち出し商品やアタリ商品を先に抑えられるわけ。
ショップスタッフもそのことがわかっているからよく来てくれる常連さんを優先してLINEやメールで「新作入りましたよ」と連絡したり、お店に来たときに「これ入ってくるけど予約しますか?」と声をかけたりする。
つまり良い商品はリピーターの手に渡るわけです。
10、11月はそうした動きの早い人たちに良品は買い占められていて、残り物だけがある状態なわけ。
「新作を買ってもらうためのポジショントークなんじゃないか?」と思うかもしれませんが・・・これはアパレル業界にいる人なら誰でも気づいていること。
おしゃれな人は良品を購入できておしゃれじゃない人はいつまでも良品を購入できないループが存在するのは明確な事実。
実際に今お店に行くのと11月にお店に行くのとでは新作の品揃えが全く違う。
だからユニクロも今の時期からコートを販売しているわけです。
「良いものはすぐになくなる」ということを覚えておいてください。
これは動かしがたい市場原理で良品を手に入れたいなら販売スケジュールを元に新作発売の3ヶ月で店舗やオンラインストアをこまめにチェックすることをおすすめします。
そして1番賢い洋服の買い方はこの新作発売の3ヶ月で集中すること。
「この秋冬は良いものが欲しい」「もっとおしゃれになりたい」と思うなら11、12月は捨てて8、9、10月の短期決戦で投資しましょう。
洋服もビジネスと同じで一番効果が出る時期に投資して効果が出ないときはスルーする。
新作発売の3ヶ月に良いものが販売されて完売してしまうことは紛れもない事実なのでここで勝負すると一気におしゃれになれます。
なので「秋冬物はいつ買えばいいですか?」という質問の答えに関しては「今買いましょう」です。
まだ買っていない人は今から買い始めて10月末までにケリをつけるのが一番正しい洋服の買い方です。
ちなみに新作の3ヶ月でどんなものが販売されるのかというと
8月は秋冬最初の新作発売月なので「ベーシック・小物」。
シンプルなカットソーやニットはいつでも使えるから初めから展開されますね。
9月になると「ライトアウター・ブーツ」。
10月になると「ヘビーアウター・一部追加生産分」。
月が進むにつれて厚手のものが増えてきます。
この新作販売の3ヶ月に集中することを意識するだけで買い物はものすごく合理的になるので是非意識してみてください。
購入のタイミングが的確になるはずです。
「毎年洋服を買っているのになんかおしゃれになれないな・・・」という方は意外とこの新作登場の3ヶ月ルーティンを意識していないことが多いです。
販売ルーティンは年々変化しているので来年以降はこの限りではありませんが今のところはこのルーティンで問題ないので是非覚えてみてください。
ということで今回は「秋冬はいつ買うべきなのか?」の答えについて解説しました。
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試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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