パンツ編

【501?505?】古着初心者必見!リーバイスデニムの代表品番3つを簡単に説明!

 

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「ジーンズ欲しいけど501とか505とかどう違うかよくわかんないな・・・

リーバイスのジーンズで初心者におすすめのものとか、シルエットはこうとか
誰か分かりやすく教えてくれないかなぁ
 

と思っているそこのアナタ!大丈夫です。
 

レプリカデニムブランド「DENIME」で勤務していた元デニム販売員の僕が
今回はリーバイスの絶対におさえておくべき3モデルをご紹介します
 

これ覚えればOK!リーバイスデニム徹底解説!

 

ということで今回はリーバイスのデニムのお話。
 

「どのモデルを買えば良いのかわからない・・・」という方が圧倒的でしょう。
501、505、517などなど・・・様々な品番を聞いたことがあると思いますが
一体どれがどのシルエットなのか。
種類は全部覚える必要があるのか。
 

といった疑問に今回は答えていきます!
これを読めばリーバイスのデニムでどれを選べば良いのかがわかるようになるので是非最後までご覧ください。
 

 

最も名の知れた王道モデル!でも初心者には・・・?

 


【501】
Photo by https://www.levi.jp/dw/image/v2/BBRC_PRD/on/demandware.static/-/Sites-LeviMaster-Catalog/ja_JP/dw7aa0be64/images/hi-res/005012793/005012793_01_Front.jpg?sw=350&sh=465&sm=fit
 

501を一言で表すと・・・
実はデニム中級者向け!ベーシックなシルエット!
魅力はあるが普通すぎておしゃれに見えにくいことも・・・

 

リーバイスと言えばまずはコレからでしょう!
一番名の知られた品番ではありますが実は中級者向けの501。
 

発売されたのは1890年。
当時はポケットが破れたりほつれたりしないよう補強された画期的な作業着としてアメリカで生まれました。
 

ゴールドラッシュ期にリーバイスが耐久性の高いジーンズというアイテムを発売して支持され、その後大学生を中心に広がっていきました。
今ではすっかりおしゃれ着の1つとして支持されるようになりましたね。
 

元々は作業着だったので動きやすさや耐久性にフォーカスして作られたのが501
 

 

 

で、この501にどんな特徴があるのかというと・・・
実は端的に説明しようとすると語弊が生まれるのも事実
 

501は年代によってシルエットが微妙に変わっており、近年大幅なモデルチェンジが行われました。
そういうわけで一口に501と言えど、古着と現行品でシルエットが大きく変わるので一概に「501は〇〇だ!」と言いにくい。
 

ただどの501にも共通して言えるのは「ストレートシルエット」であること
 

ウエストからお尻や太ももまで比較的ゆったりしていて
裾にかけてテーパードすることもなく「The ストレート」なシルエット。
 

着心地がよく太くもなく細くもないというのが501に共通するシルエットですが・・・
見方を変えると「太くもなく細くもなく普通」とも取れる。
 

501は実際に履いてみるとイマイチ特徴がなくもっさりしている印象にも見えます
 

 


 

とはいえ501は丈、サイズ、色落ちなどを調節すると抜群におしゃれにできるのも特徴
でも何も考えずにユニクロのTシャツと合わせてしまうと本当にただの普通の人になってしまう。
 

良いようにも悪いようにも履ける、という意味ではフラットなモデルだと思います。
 

 

そういうわけで冒頭で話した通り中級者向け。
あまりにも特徴のない真っ直ぐなストレートシルエットにウエストラインで本当に普通。
この普通をどう解釈して使うのか、というコーディネート力がないと難しいと思います。
 

 

初心者におすすめ!スラックス風デニム

 


【505】
Photo by https://www.levi.jp/dw/image/v2/BBRC_PRD/on/demandware.static/-/Sites-LeviMaster-Catalog/ja_JP/dwb8c77db8/images/hi-res/005051550/005051550_01_Front.jpg?sw=350&sh=465&sm=fit
 

「501が中級者向けなら初心者は何を選べばいいんだ・・・?」
と疑問な方におすすめなのがこの「505」。
 

一言で表すと
デニム初心者はこれ!リーバイス初のおしゃれ用モデル!
スラックスのような自然なテーパードで大人っぽい印象

 

1967年に登場したリーバイス初のおしゃれ着用ジーンズ。
501は作業着用として開発されましたが、
505は初めてファッションアイテムとしてシルエットを整えられたモデルです。
 

大きな特徴として
それまでボタン仕様だったフロントモデルをジップに変更し機能性を重視に。
シルエットも細身でモダンな印象に変わっています。
 

501と505の違いをネットで検索すると
501はストレートシルエット
505はグッと細身で都会的なシルエット

と書かれていることが多い。
 

それだけを読むと「505は裾がシュッとした細身で綺麗なシルエットなのかな」と思うかもしれませんが・・・
残念ながらそこまで細くはありません。
 

私たちの今の価値観では「テーパード」と聞くと結構細身なイメージがあるでしょう。
ユニクロでもGUでもテーパードデニムと書かれているものは膝から裾に向けてグッと細いものが多い。
505は正直そこまで細くないストレート寄りなテーパード
 

ネットで検索して出てくる情報は履かずに書かれているものもかなり多い。
だからネットの情報だけを鵜呑みにすると「想像と違った・・・!」ということが起こりうるので注意してみてください
 

505はどちらかというとストレートに近いテーパードシルエットです。
 

 


 

もう少し正しく説明すると505はスラックスに近いシルエットです。
 

デニムのテーパードというよりスラックスのテーパードに近い印象なので
「スラックス風のデニム」と覚えておくと505を正しく理解できると思います。
 

デニムのテーパードはグッと裾が細くなっているものが多い。
でもスラックスのテーパードにはそこまで細いものはない。
 

なぜかというと
スラックスは足にぴったりフィットするくらい細くすると生地の特性上破れやすくなるから。
 

「スキニーパンツ」ってデニムにはあるけれどスラックスにはないでしょう。
なぜかというとデニムは素材自体がタフだから。
グッと足にフィットさせると生地にすごく圧がかかるでしょう。
 

それだけの圧に耐えられる生地と糸を持っているのがデニム
 


Photo by https://image.uniqlo.com/UQ/ST3/jp/imagesgoods/418924/item/jpgoods_09_418924.jpg?width=1194
 

で、スラックスの薄い素材でピタッとフィットさせるシルエットにしてしまうと糸や生地が圧に耐えられる破れてしまうわけ。
ウールやTRなどの柔らかな素材は強いテンションに耐えられないのです。
 

だからデニムはスキニーなどグッと細いシルエットにできるけれどスラックスにはそこまで細いシルエットのものはないわけです。
 

 

あとスラックスで細身にしない理由としては「美しさを保つため」
スラックスは元々シワを嫌うアイテム。
シワがなくストンと落ち感のあるシルエットが美しいとされている。
 

反対にデニムはシワが入っている方がかっこいいという価値観がある。
シワやアタリを味と捉えるのがデニムの文化。
 

なのでデニムはシワがつくくらい細くしても問題ないけれど、スラックスで細くするとシワがついて美しくなくなってしまうわけ。
 

それぞれのアイテム、それぞれの素材には正しいシルエットの選び方が存在します。
505は肌に触れずシワにならないくらいの細さで、スラックスのように落ち感があるシルエット
 

デニムだけれど細身なスラックスのような大人っぽい印象なのが505の大きな特徴です。
 

501はクシャッとしたストレートシルエットなのでカジュアルな印象が強い。
505はシワが比較的つきにくくストンと落ち感のあるスラックス風のテーパード。
 

これが501と505の大きな違いです。
 


 

比較画像を見るとわかりやすいと思いますが
501はラフな印象で505の方はスラックスのようなわずかにテーパードした綺麗なストレートシルエット。
 

だから個人的には505をジャストレングス、もしくは9分丈くらいに裾を直して着るのが初心者の方にはおすすめです。
 

 

上級者向け!トレンドをおさえたいならコレ!

 


続いては【517】
Photo by https://www.levi.jp/dw/image/v2/BBRC_PRD/on/demandware.static/-/Sites-LeviMaster-Catalog/ja_JP/dwfaf387d5/images/hi-res/005170260/005170260_01_Front.jpg?sw=350&sh=465&sm=fit
 

一言で表すと
デニム上級者ならコレ!
トレンドをおさえるなら間違いなく517か646!

 

昨今レディースに続いてメンズでも復活しているブーツカットのトレンド
今までは「Acne Studios(アクネステュディオス)」などハイエンドな海外ブランドが展開しているくらいでしたが・・・
 

最近はGUなどの量販店でもメンズのブーツカットを取り扱うところが増え、いよいよ本格的な復活の兆しを見せています。
 

 


Photo by https://cdn-images.farfetch-contents.com/16/64/65/86/16646586_32663083_1000.jpg
 

ブーツカットの特徴は膝から裾にかけて広がったシルエット。
最近はダッドシューズやマウンテンブーツなどゴツめのシューズが多く、
そうしたゴツめのシューズと合わせても裾にクッションが溜まらないのがブーツカットの大きな特徴です。
 

パンツの裾が靴に当たると、裾にクシャクシャっとしたシワができてルーズな印象になってしまうけれど
517のブーツカットはどんなゴツい靴を履いてもパンツの裾が靴に当たらないから、スラっと脚長効果が実現できます。
 

1971年に登場したリーバイス517。
当時はヒッピーブーム全盛期。
ビートルズのジョンレノンが花柄やミリタリージャケット、ブーツカットなどを着用しているシーンが思い浮かぶ人も多いでしょう。
 

 

そしておもしろいのが今現在2021年のトレンドは1970年代のサイケデリックやヒッピーブームのリバイバルであること。
 

1970年代に流行したタイダイ柄や花柄、ブーツカットなどが今、トレンドとして復活しているのが大きな特徴です。
そういうわけで今リーバイスの517はトレンドにのって売れているわけ。
 

 


 

そしてブーツカットというのはスキニーとワイド、どちらの特徴も持っています。
この517も然りで膝まではスキニー並に細いけれど、膝から裾にかけては割と広めでワイドに近い。
 

だからスキニーだけれどキメすぎにならない、ワイドだけれど細身で綺麗に見えるのが517のメリット
 

細身と太身、どちらの良い面も兼ね備えているわけ。
 

 

「細身と太身、どちらの良い面もあるなら皆それ使えばいいじゃん」
と思うかもしれません。
 

なのになぜこのパンツが上級者向けなのかというと
メンズのブーツカット自体がトレンドとしてはまだまだ浸透していない。
なので着こなしを間違えるとただ古い服を着ているように見えてしまう可能性があるから
 

まだまだトレンドとして広く行き渡っていないので、そういう意味では上級者向けなアイテムです。
 

ただ服好きを自称する人なら、今年はさすがにブーツカットをおさえていないとちょっと遅いかな。
というわけで上級者なら今のうちにブーツカットをおさえておくのはアリですね。
 

 

これは余談ですが
僕は517よりさらに幅の広い646の方が好み。
 

今現在リーバイスで646は展開されていないと思いますが・・・
646はブーツカットよりもさらに裾が広がったベルボトムシルエット。
ただこちらはクセがかなり強いので初心者がブーツカットに挑戦するなら517がおすすめです。
 

 

経年変化のないスラックスが欲しいなら

 


 

最後に紹介するのはおまけになりますが・・・
「スタプレ」というモデル。
 

スタプレとは1964年に発売されたスラックスのようなパンツのこと。
 

デニムは基本的に経年変化するもの。
色が落ちたり伸びたりと変化を楽しむのがジーンズの醍醐味。
 

しかしスタプレはスラックス素材なのでそうした経年変化がありません。
スタプレの特徴はセンタープレスが入っていて消えにくく、洗ってもシワがつきにくく風合いが変化しないこと
 

誤解を生む表現になるかもしれませんが・・・
イメージとしてはデニムが労働者用の服だとするとスタプレはビジネスマンでも使えるパンツ。
 

 

ファイブポケットでデニムと同じようなデザインにはなっているけれど
素材はウールライクなポリエステルでセンタープレスが消えない、リーバイスが作るスラックス
と覚えておけばOKです。
 

ツヤ感がありすごく綺麗で細身なモデルが多く、1万円前後と値段も安い
 

1960年代にこのスタプレはものすごく人気があって、そのときにかなり流通したので
古着屋さんに行くとほぼ間違いなく置いてあります。
 

なので買おうと思えば3,000〜4,000円で買える。
普通の古着屋でも1万円するところはほとんどないので、格安で手に入るのがスタプレの大きなメリット
 

ただもちろんシルエットが若干古かったり自分に合うサイズを選ぶのが難しい面もありますが・・・
綺麗な素材で経年変化のないスラックスを安い値段で欲しいなら、リーバイスのスタプレを是非ゲットしてみてください。
 

 

ということで今回はリーバイスの基本モデル3つ+おまけ1つをご紹介しました。
これを覚えておけば古着屋さんでデニムを漁るときにも指針になるので、是非参考にしてみてください。

 

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