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さあ年が明けてまず最初のイベント「初売りセール」が始まります。
福袋があったり秋冬物が何十%オフになったりと、様々なお得アイテムが揃っているわけですが・・・
油断は禁物!!アパレルの罠に陥らないよう注意が必要です!
今回は初売りで失敗しないためにやってはいけない行為5つをご紹介します。
初売りの目玉「〇〇」は買わない方がいい?!
まず初売りのNG行為1つ目は「福袋を買う」こと。
今までにも何度かお伝えしてきましたが、福袋を買うのはやめましょう。
「福袋にもいい物は入ってるだろうし、根拠はあるのか?」と思われるかもしれませんが・・・根拠はあります。
アパレル販売員時代に10年ほど福袋アイテムを詰める作業をしていましたが、正直「良いアイテムが入ってたな」と思ったことは一度もありません。
毎回胸が痛かったですね。
「福袋に良いアイテム入れたら宣伝になるのに」と思うかもしれませんが、逆に言うと
なぜ宣伝になるような良いアイテムが入っているのに中身を見せないのか、ということになる。
宣伝になるなら「これが1万円で買えますよ!」と中身を見せた方が、買えなかった人にも告知ができて集客に繋がるでしょう。
もし本当にお得だったら中を見せるはず。
なのに中身を見せないのはなぜなのかというと、中身を見せると都合が悪いからです。
福袋は「10万円相当が1万円ほどで買える」と謳われますが、やはり売れないサイズ・売れない色・型落ち品がたくさん入っている。
もちろん満足度を下げないために新作を1点入れることもありますが、基本的に「不良在庫が多い」と思って間違いありません。
ただ例外として良い福袋を提供しているブランドももちろんあります。
最近では宣伝になるので中身を見せて販売する福袋も増えました。
そうしたものは中身に自信があることがわかるし、「中にこれが入っててこの価格で買えるのか」と認識した上で購入できるのでアリですね。
とはいえハズレの確率は99%なので、ほぼ買ってはいけないと言っていいレベルだと思っています。
大半のブランドは福袋に不良品を入れていると言っても過言ではありません。
なぜならば本当にお得なら中身を見せて宣伝するところ、あえて中身を隠すということは良いものが入っていないということだから。
すごく憧れのブランドがあってどんなアイテムでも嬉しいということなら満足度は下がりませんが、洋服を売っている立場からすると福袋は正直おすすめできません。
福袋に1万円使うならそのお金で新作を1点購入した方が満足度は高いと思います。
福袋を買ってみても実際に使えそうなアイテムは1点くらいでしょう。
1点は当たりでそれ以外は不良在庫という形が多い。
福袋には定価販売→プレセール→セール・・・とあらゆる買われるチャンスを逃してきた商品が入っているもの。
なので福袋にはそこまで良いものは入っていないと言うことを是非念頭に置いておいてください。
初売りはスピード勝負?!
初売りのNG行為2つ目は「1月4日以降にセール購入する」こと。
どのブランドも基本的には1月2日 or 3日から初売りを開始します。
30%オフ以上の値下げで秋冬物などが販売されるので、初日からたくさん人が来るしオンラインでもガンガン売れていく。
おそらく1年間の中で最も売れるのは1月1〜3日と答えるブランドが90%以上だと思います。
これは消費者視点から言うと「良いアイテムはすぐになくなる」ということ。
「残り物には福がある」と思っている方も多いかもしれませんが、残念ながらアパレルでは通用しません。
良い物からなくなっていくのが常。
サイズ感が特殊だったり、色合いが微妙だったり、難しいデザインだったりするものが必然的に残っていくわけです。
もちろん価値観は人それぞれではありますが、「かっこいい」と思われるものにはある程度の共通認識があるでしょう。
「あの人おしゃれだね」「そうだね」という会話が成立し、誰からでもおしゃれだと思われるスタイルが存在するのは、かっこいいと思う価値観がある程度誰にでも通じる感覚があるから。
だからこそ「この服かっこいいな」と思って手に取られる洋服も当然偏りが出てくる。
そうしたたくさんのお客様を通り過ぎて残ったものがセール品というわけ。
セール初日から時間が経って1月4日あたりになると、売れ残り中の売れ残りしか店頭に残らなくなってくる。
私も10年ほどショップスタッフをやってきましたが、1月4日以降にお客様が来られるとおすすめできるアイテムがほとんどなかったです。
基本的に年始のセールは「開始してから3日目まで」が良品を購入できるリミットだと思ってください。
1日始まりなら3日まで、2日始まりなら4日まで。
4日目以降は売れ残り中の売れ残りばかりが残る。
正直に言うと年始セール開始から3日目以降は売り上げ額がガタッと落ちます。
人手が減るのもありますが、売れそうなアイテムがもう残っていないんですね。
それくらい売れ残りばかりになってしまうので、セール開始から3日目以降は諦めた方が良いかと思います。
審美眼がある方なら売れ残りの中でも良いものをゲットすることができると思いますが、かなり目利きの力がないと難しい。
それならセールは諦めて次の春夏に投資した方が良いと思います。
今から「〇〇物」への投資は×
初売りのNG行為3つ目は「秋冬品に全力投資する」こと。
初売りセールでがっつり秋冬物を調達する方が多いのも事実。
今季は良いものが手に入らなかったから、初売りのタイミングでコートやニットなど買っちゃおうとする方もいますが・・・
冷静に考えて初売りのタイミングでコートやニットを買っていつまで着られますか?
秋冬アイテムは長くても着られて3月辺りまで。
都内だと3月なら割と暖かくなるのでウールの分厚いコートは季節感がないように見えてしまう。
つまり1月の頭に初売りで買った秋冬物の寿命は、3月まで使えると考えると約2ヶ月ほど。
いくら初売りで秋冬物が安いからといって、たった2ヶ月のために数万円払うのか・・・と考えると手が止まると思います。
もちろん初売りでどうしても気になるものがあれば購入しても問題ないですが、悩みながら買うくらいならさっさと諦めて春夏に向けて投資すべきだと思います。
アパレルでは1月、遅くとも2月頭から春物が展開されます。
ユニクロに至っては12月から春物の新作が見受けられますね。
この春夏物の新作が出揃うタイミングでチェックしておくと良品が手に入るわけですね。
初売りで秋冬物を買おうとすると、様々な購入機会にスルーされて初売りまで残ったセール品の中からしか選べず、なおかつ寿命が2ヶ月ほどしかない。
対して春夏品は新作だからサイズ・色欠けはないし豊富な種類の中から好きなものを選べる。
その機会である1月、2月に春夏物へ投資した方が、結果として満足度の高い買い物ができるわけです。
そもそも洋服好きなブランドの顧客さんたちは早い段階で新作を買っていくんですね。
おしゃれな人たちは1、2月から春夏物を買い始めるので、春夏物の良品は1、2月の時点でサイズ欠けが起こってくる。
「じゃあ追加生産すればいいじゃん」と思うかもしれませんが、アパレルではスピーディに追加生産するのが難しい。
洋服を作るには、まず素材が必要。そしてボタンやジップなどのパーツが必要で、必要なものが集まったら縫製が必要。
となると素材屋さん、パーツ屋さん、縫製工場と様々な業者との調整が必要となってくる。
「1月にサイズ欠けが起きたから追加生産したい」と思って発注しても、全ての業者に調節をかけて生産を行うと、製品ができ上がるのは4月や5月。
ファストファッションは例外ですが、一般的なアパレルブランドなら発注から完成までのリードタイムが基本的には3ヶ月ほど必要になります。
もし1月に春用コートが人気でサイズが欠けたとして、追加で発注してでき上がるのは4月だとしたら・・・もう春用のコートは売れませんよね。
だから基本的に完売したアイテムがあったとしても追加生産はできないんです。
で、洋服好きな方たちはそのことを知っているから早く動く。
1、2月に新作が展開されたら売り切れる前に良品を買ってしまう。
そしてリアルタイムで春物が欲しくなる4、5月に春物を探し始めると、良品はすでに洋服好きな方たちが買い占めているので、良品は売り切れていたりサイズや色が欠けている状態になっているわけです。
「暖かくなって春物を探し始めたら、良いと思ったものは完売してる。なんでもっと作らないんだろう?」
と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
それは服好きがすでに良品を買い占めているから。
となると、ここで残酷な構図が見えてきます。
洋服好きなおしゃれさんたちは良品が手に入るタイミングを知っているから、早く動いて良品を手に入れてどんどんおしゃれになっていく。
対しておしゃれじゃない人はリアルタイムで洋服を買おうとするから、服好きな方たちが良品を購入し終わった後の残り物から選ぶことになり、おしゃれなものが手に入らない。
アパレルにはこうした残酷な構造があるので、初売りで秋冬品に全投資するのではなく春夏物に投資した方が絶対におしゃれになれます。
これは自信を持って言えることで、このことを否定できる人はアパレルの中でいないはずです。
今回の秋冬で満足できなかったとしても諦めて初売りセールには投資せず、その分春夏物に全投資して良品を手に入れてかっこよくした方が絶対に満足度は高いです。
「秋冬品に全投資する」ことは本当に避けてほしいので是非胸に留めておいてください。
今買った服、来年はテンション下がってます
初売りのNG行為4つ目は「来年着るかも?と思って購入する」こと。
「初売りで冬物のコートを買って2ヶ月しか着れないかもしれないけど、来年着るじゃん」と思うかもしれないけれど・・・
来年心の底から満足して着られるかというと、意外とそうでもないことが多いんです。
どうしても「去年のもの」という印象がデザインにも素材にもシルエットにも出てしまう。
去年のものと今年のものにはわずかな違いしかないかもしれませんが、そのわずかな違いで満足度が変わってきてしまう。
洋服の寿命は1年しか持たないとは決して思ってないけれど、洋服はトレンドの移り変わりがあるので去年よりも今年の方がかっこよく感じるもの。
感覚的なものとして「今年のものの方がかっこよく見える」という心理状態は少なからずある。
「洋服は生き物」というコム・デ・ギャルソンの川久保玲先生の言葉通り、時間が立てば経つほど洋服の鮮度は下がっていき、比例して満足度も下がってくるものです。
それはしょうがないことで来年着ると思って買っても、実際に来年着用すると若干満足度は下がるので「来年着るから今買っとこう」と思わない方が良いと個人的には思っています。
もしかしたら初売りでショップスタッフさんに「来年も着れますよ」と言われるかもしれませんが、洋服の鮮度は落ちていくことを念頭に置いてみてください。
「来年は満足度が落ちるかも・・・」と考えても買いたいと思うなら購入しても問題ないですが、もし躊躇するならやめておいた方がいいですね。
初売りで「待ち」の姿勢はダメ絶対
初売りのNG行為5つ目は「モアセールまで待ってみる」こと。
これについてはここまでお伝えした内容でお分かりいただけると思います。
新年最初に初売り→10日以降にモアセール→20日以降にファイナルセール、と続くのが一般的。
その都度値引率が30%→40%→50%となり、どんどん値段が下がっていくので「もうちょっと待てばもっと値段安くなりそう」と思って待ちたくなるかもしれませんが・・・
これまでお話しした通り良品は早い段階でなくなっていくもの。
ファイナルセールまで残るものは売れ残り中の売れ残りなので、よっぽど気に入ったもの以外は選ばないことをおすすめします。
初売りで欲しい物があるならモアセールを待たず、初売り最初の段階で買った方が良いものがゲットできるので是非意識してみてください。
ということで今回は初売りでやってはいけないNG行為をご紹介しました。
セールに行く前にぜひ頭に留めておいてください。
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試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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