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今回はドヤれるファッション豆知識【ハイブランド編】をお届けします!
「世界一のブランド」なのにはワケがある
ドヤれるファッション豆知識まず1つ目。
「世界一のブランド」はどのブランドだと思いますか。
Photo by https://res.fashionsnap.com/image/upload/q_auto,w_1535/asset/article/images/2019/07/louisvuitton-logo.jpg
世界一のブランドは「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」です。
売上や影響力、財務状況などから算出されるブランドランキングというものがあり、
2020年は1位ルイ・ヴィトン、2位「CHANEL(シャネル)」そして3位「HERMÈS(エルメス)」
という順位でした。
ルイ・ヴィトンのブランド価値はなんと5兆円と認定されています。
日本の車メーカーであるトヨタのブランド価値も5兆円くらい。
日本一の企業トヨタとルイ・ヴィトンのブランド価値はほぼ同じなんですね。
ちなみにこのブランドランキングは各調査会社、雑誌社がそれぞれ発表していますが、なんとルイ・ヴィトンが1位という点においてはここ数年どの調査会社も変わらないんです。
というわけで世界一のブランド=ルイ・ヴィトンという認識は疑いようのない事実。
なぜルイ・ヴィトンの価値がそれほどまでに高いのか。
そこには様々な理由がありますが、簡潔に説明すると彼らは100年以上同じものを売り続け、しかも100年以上セールをやったことが1度もないんですね。
そして流通量も全て自社でコントロールし、自社のブランド価値をいかに落とさないか、いかに保つかにとことん気をつけています。
イヴ・サンローランやクリスチャン・ディオールのタオルを百貨店で見たりお中元でもらったりしたことってあるでしょう。
あれはライセンス商品と呼ばれ、実はブランド自身がデザインしているものではないんです。
日本の企業とライセンス契約を結び、日本の企業が名前だけ借りて商品を作るという構造。
このライセンス商売を販売すると当然ブランドの売り上げは大きくなりやすい。いわゆる名前貸しですからね。
ただライセンス契約は売上が拡大するのと同時にブランド価値を下げるというデメリットがあります。
なぜブランド価値が下がるのか。
ライセンス商品は当然デザイナー本人、ブランド本国が作っているものではないためクリエイションに粗ができやすい。
もちろんライセンス商品は日本人の体型に合うようローカライズするという意味があるため、デザイン自体をゴチャゴチャといじることは基本的にやりませんが・・・ただブランド価値という点にフォーカスすると、デザイナー本人やブランド本国があずかり知らぬところでどんどん商品が生まれるからブランド価値が落ちてしまうわけ。
そんなライセンス商品をルイ・ヴィトンでは一切作っていません。
売上のことだけを考えるなら絶対にライセンス商品を作った方が良いに決まっている。
けれどルイ・ヴィトンは一切やらないんですね。
そしてルイ・ヴィトンではセールを1度も開催したことがなく、さらにはアウトレットも存在しないんです。
ライセンスやセール、アウトレットといった手法を取らず全ての商品流通を自社で管理することで自社製品の安売り・粗製濫造を防ぎブランド価値を守っているわけ。
自分たちのブランド価値を下げない経営を150年以上ずーっと続けてきたことで、ルイ・ヴィトンは世界一のブランドと認定されるようになりました。
そしてルイ・ヴィトンは100年以上モノグラムのバッグをずーっと同じデザインで売り続けており中古市場では値段が下がらないことで有名。
そのため思い切って買ったとしてもいらなくなって売りに出すと定価の何割かがちゃんと返ってくるという話もあります。
世界で最もマネされたデザインは・・・
皆さん世界最古のブランドってどのブランドかご存知ですか。
Photo by https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2020/07/41759ab2475e720d24b1825ba0df8b03.jpg
世界最古のブランドは「Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)」。
これには諸説あるため100%完全にそうかと言われると難しいところではありますが・・・。一応世界最古のブランドはブルックスブラザーズという共通認識はあるので間違ってはいません。
ただフランスのバッグブランド「GOYARD(ゴヤール)」は1792年創業で、1818年創業のブラックスブラザーズと比べるとほんの少し上回っているのですが・・・ゴヤールは創業当時「メゾン・マルタン」という名前だったのでこれを同一視するかしないかで意見が分かれるところ。
ただいずれにしてもブルックスブラザーズが世界最古のブランドのひとつであることに変わりはなく、なんと200年以上の歴史をもっている老舗ブランドなわけです。
ちなみに先ほど紹介したルイ・ヴィトンの創業は1854年。こちらもかなりの歴史があるブランドですが、ルイ・ヴィトン以上に古いのがブルックスブラザーズと言われています。
さらにブルックスブラザーズは世界で最もコピーされた商品をもつブランドでもあります。
Photo by http://www.brooksbrothers.co.jp/gimg/100161350.jpg
その商品とはボタンダウンシャツ。
襟の部分にボタンがついているボタンダウンはユニクロでもGUでもGAPでもZARAでもH&Mでも様々なブランドや量販店で販売されていますよね。
このボタンダウンシャツを最初に発売したのがブルックスブラザーズであり、世界で最もコピーされているデザインでもあります。
ブルックスブラザーズではボタンダウンカラーのシャツを「ポロカラーシャツ」と呼んでいます。
これはイギリスの競技である「ポロ」のユニフォームの襟先にボタンがついているのに気付いたブルックスブラザーズのデザイナーが本国アメリカに持ち帰り商品として作ったことが由来です。
ブルックスブラザーズのボタンダウンシャツにはそうした秘密もあるんですね。
そういうわけでブルックスブラザーズは世界最古のブランドであると同時に世界で最もコピーされているボタンダウンというデザイン発祥のブランドでもあるというわけです。
あのハイブランドのデザイナーは超有名バンドマンの娘?
実はビートルズの娘が世界的なデザイナーとして活躍しています。
Photo by https://www.stellamccartney.com/45/45495790vs_11_c.jpg
そのブランドとは「Stella McCartney(ステラマッカートニー)」。
レディースではかなり人気が高い世界的に支持されているハイブランドの1つ。
デザイナーは名前からも分かる通りビートルズのメンバーだったポール・マッカートニーの娘で現在49歳。
ブランド「ステラマッカートニー」は1995年にイギリスでスタートしました。
ステラマッカートニー自身はハイブランドのデザイナーを何百人も輩出しているファッション界の登竜門「セントマーチンズ」を卒業し、その後クリスチャン・ラクロワ、サヴィルロウで修行を積んでいます。
サヴィルロウはスーツの発祥で有名な地域。
そのためステラマッカートニーのテーラリング技術はかなり評価されています。
そして1997年にはシャネルやフェンディなど錚々たるハイブランドを手掛けたカール・ラガーフェルドの後任でクロエのデザイナーに抜擢されました。
このことからもわかる通りステラマッカートニーの実力は親の七光りなどではあり得ません。
もちろんデビュー当時はポール・マッカートニーの娘ということで知名度の後押しはあったと思いますが、セントマーチンズは誰でも卒業できる学校ではないしカール・ラガーフェルドの後任としてクロエのデザイナーに抜擢されるなんて親の七光りでできることではない。
そういうわけでステラマッカートニーはご自身ですごく苦労され、自分自身の才能と努力で世界的なデザイナーにまでのし上がりました。
ちなみにステラマッカートニーはセリーヌの元デザイナーであるファービー・ファイロと仲が良いようです。
そして実はファービー・ファイロとステラマッカートニーのデザイン性は部分的に似ているところがあるので見比べてみると共通点があって面白いとですよ。
あとステラマッカートニーの夫はシューズブランド「HUNTER(ハンター)」のデザイナーであるアラスデア・ウィリス。
Photo by 11767530fk_11_p.jpg
このステラマッカートニーとハンターのコラボブーツ。
実はこちらアラスデア・ウィリスがステラマッカートニーへの誕生日プレゼントとして私的にハンターのチームを使いデザインしたもの。
このブーツのプレゼントにステラは感動し商品として売り出すことになったそうです。
あのコメディドラマの人気俳優が実は?!
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皆さんNHKの海外ドラマ「FULL HOUSE(フルハウス)」を覚えていますか。
フルハウスで赤ちゃんのミシェル役を演じていたのはオルセン姉妹。
Photo by main_therow.jpg
そして1986年生まれ34歳となったオルセン姉妹、実は現在ファッションブランド「THE ROW(ザ・ロウ)」のデザイナーとして活躍しています。
ザ・ロウはレディースを中心に人気のブランド。
2007年スタート、2018年にメンズラインがスタートした比較的新しいブランドではありますが、世界的に評価されており今まさにハイブランドの仲間入りをしている感じですね。
レディースだとレザーバッグの評価が高く、テーラリングも得意でスーツ類がかなり上手。
実はザ・ロウという名前は背広の発祥地であるサヴィルロウが由来なのだそうです。
2011年ニューヨークコレクションに初登場して以来、世界中に支持者を集めハイブラの仲間入りをしている最中ですが・・・このブランドを手掛けているのがあのフルハウスのミシェルなんです。
日本でもザ・ロウはここ1年でかなり流通量が増えハイエンドなアイテムを扱うセレクトショップなどで手に取れます。
本当にテーラードアイテムがすごく綺麗。オーバーサイズではなくスタンダードな美しいデザインが魅力なので男性は是非ジャケットの試着をしてみてください。
世界最高峰デザイナーの意外な共通点
ジルサンダーやディオール、プラダなど名だたるハイブランドを転々としている「ラフシモンズ」というデザイナーをご存知でしょうか。
存命中で活躍しているデザイナーの中でも世界で5本の指に入ると言っても過言ではないでしょう。
そんなラフシモンズは皆さんご存知「Maison Margiela(メゾンマルジェラ)」の創業者であるマルタン・マルジェラと実は同じ村の生まれなんです。
「同じところなんて言ってもパリとかロンドンみたいなおしゃれな大都会なんでしょ」と思うかもしれませんが、実際はベルギーの超田舎町のようです。
ラフシモンズ曰く「文化なんて全くない小さな村」だったそう。
そんなド田舎で育ったのが、今後100年以上服飾史の中で名前を残すであろうラフシモンズとマルタンマルジェラの2人。奇跡的だと思いませんか。
年齢はマルジェラの方が上で先に活躍しており、ラフシモンズはマルジェラのショーを見てファッションの世界を目指したそう。
そのためもちろん影響を受けてはいますが、全く同じ村に何百年の天才が同時代に生まれるという奇跡が起こっているわけ。
ラフシモンズは現在プラダのデザイナーとして活躍しており、マルジェラは引退していますが彼が作ったメゾンマルジェラというブランドは2020年昨年対比30%以上と好調に営業していて世界で最も売れているブランドの1つと言っても過言ではないでしょう。
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ちなみにマルタンマルジェラの得意デザインはこちらの騙し絵デザイン(トロンプルイユ)。
Tシャツにネクタイや襟などを絵で表現するのがマルタンマルジェラの特徴的なのですが、実はこの騙し絵デザインを手掛けていたのはマルタンマルジェラの師匠であるジャンポールゴルチエ。
そしてジャンポールゴルチエの師匠は最近亡くなったピエールカルダン。
そしてピエールカルダンの師匠はエルザ・スキャパレリ。
そのエルザ・スキャパレリの代表的なデザインが騙し絵なんですね。
騙し絵デザインを普及させたのはジャンポールゴルチエの功績だと思いますが、系譜を見ていくと実は代々の師匠から影響を受けているわけ。
このようにハイブランドの歴史や背景を追っていくと新しいデザインだと思っていたものが実は古からあるデザインだった、なんてことがわかって面白いですよ。
ちなみマルジェラの騙し絵デザインはプリントですが、ゴルチエの騙し絵は糸で織って作ります。
そのため生地を作るのに相当時間かかり値段がものすごく高いのですが、マルジェラはこの騙し絵デザインを普及させるためにプリントという簡易的な技法を使ったというわけです。
ということで今回はファッション度やれる豆知識ハイブランド編をお届けしました。
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試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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