スーツについて

ビジカジをダサくさせない「3つの原則」!

 

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今回は「ビジネスカジュアル」の話。
「ビジカジとよく言うけれど、何を着ていいのかわかんない」という人、実は結構多いのではないでしょうか。

そこで今回はビジネスカジュアルの基本原則を3つご紹介します。
 

ビジネスカジュアルは「Notカジュアル」!

 

 


 

実は過去に「世界一簡単なスーツ選びの法則」という本を出していて、今回の内容はここにも書いてあるものからいくつか抜粋ご紹介します。詳しく知りたい方は是非この本を手にとってみてください。
 

ビジカジとは要するにジャケットやネクタイを占める格好ではなく、ネクタイは締めない、シャツではなくポロシャツを着るなどのスタイルが一般的かと思います。
 

そんなビジカジスタイルの基本その1は

「遊びすぎない」

ということ。
 

「ジャケットは着なくていい」「ネクタイは締めなくていい」「ビジネスカジュアルでいいよ」と会社から言われて「あ、そうかカジュアルでいいんだ、なるほどね」と思ってスニーカーを履いたりチェック柄のポロシャツを着たり、やたらと色柄を使ったり、しまいにはデニムを穿いたり・・・うっかりそんな格好をしてしまった方もいるかもしれません。
 


 

ただビジネス「カジュアル」という名前とはいえ、あくまでビジネスが基本。
スーツスタイルを踏襲してあまり普段着っぽくならないようにするべきだと覚えおきましょう。
 

その上でどこに気をつけるべきかと言うと、トップスには襟のあるもの、パンツにはセンタープレスが入ったスラックス型のもなどスーツに使うアイテムを意識して選ぶのが基本中の基本です。
そして色や柄もあまり使わない方がいい。
 

ビジネスカジュアルとなると急に柄物を使い始めたり、急に色で遊んだりしがちですが、何だかんだ言っても白シャツにネイビーのスラックスという格好が一番完成度は高いのは事実。
ただそんな格好ばかりだとバリエーションに乏しいので、たまに色や柄を入れるくらいなら全く問題ないけれどガンガン使うのやはり良くない。
 

これは私の本だけでなくあらゆるスーツ指南者が言っていることだし、書店に行ってメンズのスーツスタイルの指南本を買えばどの本にも例外なく書かれています。
袖を捲るとチェック柄が出てきたり、ポロシャツの前立てが星柄になっていたりするアイテムを使うのはやめましょうと。
 

にも関わらずそうしたアイテムを着ている人がいまだにいなくならない。
もちろん洋服に興味がないのは全然構わないことですが、かっこよく見せたいならやはりスーツの範疇から外れないことが非常に大事なんですね。
 


 

そしてスーツやビジネスウェアの着こなしでは色柄は多用しません。
冠婚葬祭を思い出してみてください。
フォーマルスタイルの最上位にあたるのが冠婚葬祭だと思いますが、冠婚葬祭のスタイルでは基本的に黒か白のみで柄も使わないですよね。
ビジネスカジュアルはあくまで最もフォーマルな冠婚葬祭スタイルの延長線上だと考え、あまり色柄は使わないようにしましょう。
 

こうして「遊びすぎない」ということを覚えておくのがベストです。
ビジネスカジュアルだとつい遊んでしまう人も結構いるんですよ。
遊んだ方が差別化できるんじゃないか、ちょっとオシャレに気を遣っているように見えるんじゃないかと思う気持ちはものすごくよくわかるけれど、あくまでフォーマルの延長線上としてシンプルにすることが大切です。
 

ビジカジをかっこよくするには〇〇の長さが大事!

 

ビジカジスタイルの基本2つ目は

「シルエットに気をつけよう」

ということ。
 

デザインに色や柄を多用してはダメなことはなんとなく分かったと。
ではビジカジスタイルをどうやって他の人よりもかっこよく見せるのかというと、シルエットで表現するんです。
 

誰かの結婚式に参加させてもらったときによく思うのですが、タキシードにごちゃごちゃ色んなものをつけている人がたまにいるんですよ。
ループタイやら柄のあるものやら、つければつけるほど実は安っぽくなってしまいます。
 


 

スーツでかっこよく見せる上で何よりもまず大切なのはシルエットにこだわることです。
先程から言っている通り、冠婚葬祭のスタイルはすごくシンプルでしょう。
黒スーツ、白シャツ、黒ネクタイというシンプルなスタイルなのにすごくかっこよく見える。
そこからもわかるように、スーツがどこで差別化されているかというとシルエットなんです。一度騙されたと思ってシルエットにこだわってみてください。
 

ではどのようにシルエットに気をつければいいのかというと、シワが出ないようジャストサイズでスーツを作ることがものすごく大切です。
 

一番気をつけてほしいのは裾ですね。
パンツの裾が靴に当たってクシャクシャとシワがついている人を見かけるでしょう。
あれは良くないです。
なのでノークッションやハーフクッションくらいできちんと丈直しをして、シワが出ないすっきりした裾を作ると意外と綺麗に見えます。
 

裾というのはどうしても視線が集まる部分。
人間の視線は常に動いているもの。そして動くということは当然視線が留まる場所もある。
では視線が留まる場所はどこかというと先端部分なんですね。
顔周りや手元、足の先などは先端部分で視線が留まる目立つ場所なんです。
 

そんな足先である裾の部分にクッションがあってシワシワだと、それだけでルーズな印象になってしまうわけ。
せっかく綺麗に整えたモノトーンのスタイルであったとしても、裾がシワクチャになっているだけでとそれだけでだらしなく見えてしまうんですね。
 


 

なので目立つ部分である裾は特にシルエットには気をつけましょう。
クッションが出ないようノークッションで。靴下が見えるのが嫌ならハーフクッションでと伝えれば、お直しする人も対応してくれます。
そしてジャケットの着丈も長すぎるとアンバランスに見えがちだから若干短い方が個人的にはおすすめですが、まずは何よりもパンツの裾を気をつけるのが最重要です。
 

裾以外の部分もシルエットに気を遣いたいなら、やはりオーダースーツを作るのが一番賢い選択だと思います。
最近ではオーダースーツも割と安く作れるので。
何度かご紹介している「PUBRIC TOKYO(パブリックトウキョウ)」では4万円からオーダースーツができるので、思い切って作るのもアリ。
昔なら10~20万はザラだったけれど、今は半分以下で作れる。
 

これだけ安いのはパブリックトウキョウが「D2Cブランド」だから。
D2Cとは生産メーカーと消費者の間にセレクトショップなどの中間業者を挟まず、メーカー直売システムを採用しているブランドのこと。
中間業者の利益分を確保する必要がないため、モノを安く提供できるんですね。
 

こうしたD2Cブランドを活用してシルエットの綺麗なスーツを1着作ってみると、正解が分かる。そして一度正解が分かれば、審美眼がつくので正しいアイテム選びができるようになる。
なのでオーダースーツを作るのはすごくおすすめですが、オーダーしないならせめて裾の長さには絶対に気をつけてシルエットを整えましょう。
 

パンツと靴の色はこう合わせる!

 

そしてビジカジスタイルの基本、最後3つ目は

「色合わせに気をつけよう」

これはどこに着目すべきかというと、パンツと靴の色合わせを意識してみてください
例えばネイビーのジャケットにベージュのチノパンを合わせるとします。
この組み合わせに何色の靴を合わせれば良いのかわかりますか。
 

ベージュのスラックスには茶色の靴を合わせましょう

 

では白シャツにダークネイビーのスラックスなら靴は何色を合わせればいいでしょうか。

 

これはちょっと迷うところ。
茶色でもいいけれど基本的には黒です
 

これらは一体どういう理屈なのかというと・・・基本的にドレススタイルの革靴は大きく分けて黒か茶色の2種類
もちろん白やバーガンディなど様々な色があるけれど、基本的にドレスのシューズは黒か茶色の2種類だと覚えておいてください。
 


 

で黒か茶色どちらを選ぶかには明確なロジックがあります。
それはパンツと色の差をつけないということ。これがすごく大切です。
例えばベージュのチノパンは明るい色でしょう。この明るい色に黒の靴を合わせると色差が発生しますよね。
で、パンツと靴の色差が激しいと実は脚が短く見えるんです。
 

ところがベージュのチノパンに茶色の革靴という近めの色合わせをすると、パンツと靴がひと繋がりに見えるので、その分足がスラっと長く見えるわけ。
これも実は私が勝手に言っているわけではなく、書店に行ってどのスーツ指南本を読んでも絶対に書いてあることなので是非覚えておいてください。
 

明るい色のパンツには茶色の靴を選ぶ。そして黒に近い色のパンツなら黒の革靴を選ぶ
こうして色の差を考えながら2色の革靴を使い分けましょう。
なので革靴はできれば茶色と黒の2色持っておくといいですね。
 

この理屈なら「ベージュのチノパンにはベージュの靴が合うから探さなきゃ」と思う人がたまにいるんですが・・・もちろんその通りだけれどそこまで厳密に色を揃えなくても大丈夫です。
基本的に色の濃さはどれでもいいので茶色の革靴と黒の革靴を持っておけば、問題なく組み合わせられます
 

ネイビーはちょっと難しいところで、暗く濃いネイビーなら黒の革靴の方がいいし、明るいネイビーなら茶色の革靴の方が色差が出ないかな。
その辺は自分の持っているパンツと靴を組み合わせて、どっちの方が色差が少なく済むかを鏡で見ながらチェックしてみてください。
これは「緑と青が合う」「黄色と赤が合う」という色の相性の話ではなく、単純に色が近いかどうかなので鏡で見れば誰でも分かります。
 

このように色の差が発生しないパンツと靴の組み合わせを考えるのがビジカジスタイルの基本のひとつです。
 

ということでビジカジスタイルの基本原則3つをご紹介しました。
まとめると以下のようになります。
 

<ビジネスカジュアルの基本原則>
1.遊びすぎない・・・フォーマルスタイルを基本とし、色柄を多用しない。
2.シルエットに気をつける・・・オーダースーツを作る。オーダーでない場合、裾はノータックかワンタックですっきり細く見せる。
3.色合わせに気をつける・・・パンツと靴の色差が出ないよう、黒か茶色どちらかの靴を合わせる。
 

この3原則を意識すればダサくないビジカジスタイルができあがると思うので是非参考にしてみてください。

 

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