オシャレになる前の基礎知識

セレクトショップとは何か??nano universe/ナノユニバース、UNITEDARROWS/ユナイテッドアローズはどんなお店か??アパレル業界解説

 

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今回はアパレル業界のお話。
セレクトショップの構造について。

 

セレクトショップとは何か?

 

hamamassu051

そもそもセレクトショップとは何か。
読んで字の通り「セレクト」する「ショップ」のことです。
バイヤーが複数のブランドからセレクトして買い付けて、お店に並べている小売店のこと。
対義語としては単一のブランドのみを販売する「オンリーショップ」となります。

 

UNITED ARROWS/ユナイテッドアローズ、
nano universe/ナノユニバース、
BEAMS/ビームス、
SHIPS/シップス、
EDIFICE/エディフィス、
TOMORROWLAND/トゥモローランド
などなど。
枚挙に暇がないほどに世の中にはセレクトショップが沢山存在します。

 

基本的に大手セレクトショップの形式はどこも同じ。
バイヤーが買い付けたセレクトブランドと
ショップが作るオリジナルブランドと
並べて販売していることが多い。

 

当然買い付けているセレクトブランド品よりも、
ショップが作るオリジナルブランド品の方が利益率が高くなる。

そのため各社セレクトショップは「セレクト」という名前はついているものの、
オリジナルブランドの販売に力を入れがちになります。

(もちろん全然悪いことではありません)

 
 

オリジナル品は基本的に著名なデザイナーなどではなく、
社内のデザイナーか企画チームが生産することが多い。

一方セレクトして販売しているブランドは、世界中のショップを相手にデザインを販売している
著名なデザイナーが手がけているものが当然ながら多いです。

すると当たり前だがデザインの質には差が出てしまいます。
言い方は悪いのですが、自分のブランドを成り立たせてきた力ある著名なデザイナーと、
社内デザイナー、企画チームでは持っているノウハウも大きな差があるでしょう。
デザインの質に差が出るのは当然のこと。

 
 

しかしだからと言って、

「セレクトショップのオリジナル品なんて買うもんじゃない!」

「オシャレな人はセレクトブランドの洋服を買うんだ!」

というのはずいぶん極端な話です。

 

セレクトとオリジナル。もちろん両者にメリットとデメリットがあり
一概にどちらが悪いとは言えません。

 

 

商品が生産され、手元に渡るまで

 

ユナイテッドアローズ原宿本店20周年記念パーティー-10

ブランドは一般的に「ナノユニバース」「ユナイテッドアローズ」などといった大手のセレクトショップだけでなく、
地方の小売店なども相手にしていることが多い。

どのような流通経路を辿るかというと、
ブランドの多くは「展示会」と呼ばれるバイヤー、プレス向けに、
発売前の商品サンプルを会場に並べてオーダーを取るイベントを行います。

 

大手セレクトショップのバイヤーなどもそこに足を運び、
「ウチの店で売れるのはう〜〜ん、このレザーが⚪︎⚪︎点くらいは需要があるかな・・・?」
などと実績と経験と蓄積を元に発注を行います。

 

オーダーが入った商品はブランド側で生産に入り、
約3〜6ヶ月後くらいに製品として出来上がり各ショップに納品され、
お客様の手に届くという寸法ですね。

 

 

ブランドの展示会は通常春夏シーズンが9〜11月,秋冬シーズンは1〜3月あたりに開催されます。
(色々な形式と時期があるので一概には言えませんが)

つまり2015年3月の「展示会」だとしたら、
2015年8月頃に発売される秋冬モノをオーダーしていることになります。

 

3〜6ヶ月後先に発売される商品を先行してオーダーしなくてはいけないため、
バイヤー側としては流行や需要を先読みする必要があります。

 

そのため「大ハズレ」も珍しくないのです。
100点売れると見込んで発注したアイテムが、
思った以上に市場の動きが芳しくなく10点しか売れなかった、なんてことも。
そうなるとセール行き、お店としては大赤字です。

 

私も「ハズレ」の経験は少なくありません。

今カットソーは「Vネック」より丸首の「クルーネック」の方がやや多めになっており、
市場でもクルーネックの方が反応が良いです。

 
ちょうど流行がVネックからクルーネックに移り始めていた頃、
ある展示会でネックの形をVかクルーか二種類選べるカットソーがありました。

私は「クルーネックがトレンドになりつつあるけど、まだVネックの需要の方がなんだかんだで高いだろう」
と思い、クルーネックよりもVネックの方を多く大量発注してしまいました。

 

蓋を開けてみると結果は散々・・・。
クルーネックはすぐ無くなるわ、Vネックは在庫を余らせるわ・・・。

 

この様に先読みをする以上、「ハズレ」ることも有り得る訳です。

 

また、お客様側からすれば逆に「完売」が多くなる訳ですね。
バイヤーが数を読み間違えれば、「即日完売」などになり、手に入らず困るお客様が出てきてしまうという訳です。

 
 

一方セレクトショップのオリジナルであれば、自社で企画して発注をかけるため、
「展示会」を行う必要が基本的にはありません。
そのため、様々な準備をすっとばせること、
また優秀なOEM先や工場と契約していることが多く、
上記ブランドよりも圧倒的にクイックな生産が可能です。

 

例えば1月あたりに春物の発売がスタートし、
大好評で即日完売したカットソーなどがあったとしたら、
すぐに追加発注しよう!と動くことが出来ます。

 

もちろん生産する生地の確保や、縫製工場の空きなどによって、
納品時期は左右されてしまいますが、
早ければ1ヶ月ほどで追加生産、発売が可能となる場合もあります。

 

またちょっと「ズルく」感じるかもしれませんが、
セレクトショップの場合「ブランドの商品を参考にする」ケースも多々あります。

 

例えば買い付けたブランドの商品で、猛烈に人気のあるカッコイイアイテムがあったら、
「これは売れるから、似たような商品をウチでも作ろう!」と
そのデザインをモチーフに「似た商品」をオリジナルブランドとして作ることも可能な訳です。

 

実際セレクトショップもそのあたり器用に展開しているところが多く、
高価なブランド物の隣に、似たようなデザインで安価なセレクトショップオリジナルの製品を置いてあったりもします。

 

30,000円もするデニムの隣に、
物凄く似たデザインで9,000円のオリジナル品のデニムが置いてあったり。

もちろん素材や縫製などコストの分品質は落ちているでしょうが、
少なくとも選択肢が増える分、消費者側からすれば有難い話です。

 

と、そうそう。肝心なこととして「値段が安い」というのもセレクトショップオリジナル品の大きなメリットの一つ。
通常のブランド品は、

「ブランド→買い付けた小売店→お客様」

という流れになりますが・・・

 

セレクトショップオリジナル品は、

「セレクトショップ→お客様」

という流れで販売が出来ます。

 
 

ブランド品の場合、当然小売店にも利益が発生するように値段設定しています。
一方セレクトショップオリジナル品は他者が介入する部分がなく、対お客様だけを純粋に考えれば良いので、
価格を手頃に抑えることが出来ます。

同レベルの素材や縫製を使っても、ブランド品より安くなることも多いです。

 
 

デザイン感度が高くないものもあるけれど、クイックにかつ安く生産でき
流行や需要に追従しやすいセレクトショップオリジナル品。

完売が多くなるなどのリスクはあるけど、
デザインに特化し個性のある良質なものを展開しているブランド品。

どちらもメリットデメリットが存在するわけです。

 

本当にセレクトショップのオリジナル品は”ダメ”なのか?

 

「セレクトショップのオリジナル品は粗悪でダメだ」

と頭ごなしに語るファッション上級者然とした方もいらっしゃいます。
もちろん多くのデザイナーズブランドと比べれば、いささか粗悪な箇所もモノによってはあるでしょう。
しかし上記のメリット通り、コストパフォーマンスにはとても優れています。
デザインもしっかりトレンドを反映したものが多く、シルエットも綺麗なものが多いです。

 

なるべく良いものを手に入れたいというのはもちろんです。
しかし当たり前ですが、「良い物を買ったから絶対オシャレになる」ということは全くありません。

そしてセレクトショップのオリジナル品で手頃にまとめても、
物選びを大きく間違えなければ、十分すぎるほどオシャレにはなれます。
それこそ街で「あの人オシャレだね」と言われるくらいならば。

 

オシャレを構築する上で肝心なのは組み合わせ。
何をどう着るかが重要です。

もちろん「アリorナシ」はありますが、
頭ごなしに「セレクトショップオリジナルはダメ」と言うことは全くありません。

 

ユニクロやセレクトショップのオリジナル品、
過度に品質にこだわらず、
買うべき良いものを選んで組み合わせに配慮してオシャレを楽しむことが肝要です。

 

具体的にはどれを買って、どう着たらオシャレになるの?

 

「とは言ってもセレクトショップで何を選べばいいかわからない」
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